南部「うーん、やはり外部からの妨害か」
南部「諸君、待たせたな」
南部「コンピューターの答えは、この計画に計算上の誤りは無いと出ている。つまり事故は外部からの妨害によるものだ。」
南部「待ちたまえ。今度はギャラクターと戦う前に、やってもらわねばならぬ難しい仕事がある。文字通り、決死的な仕事だ」
南部「見たまえ。」
南部「細胞じゃない。我々の居る地球の断面図だ。これが海と陸を合わせた地表、この燃えているのがマグマ、ゆっくり動いているのがマントル、そして核、つまり地球の中心だ」
南部「ギャラクターの攻撃によって、地底マントル作業場が破壊され、その爆発によって生じた地中の裂け目に、ボーリングドリルのエネルギー源、つまり強力なウラン元素のカリフォルニウムが地中に落ち込んでしまったんだ。このまま放っておくとマグマ層に接触し、大爆発を起こすに違いない。それがこの地球に、どんな影響を及ぼすか」
南部「多分、マグニチュード8以上の大地震が発生するものと推定される。」
南部「コンピューターによると、今から36504秒。つまり、約10時間後だ」
南部「この少ない時間で、超ウラン元素を食い止めることができるのは、君たちをおいて他に無いと信じる。そこで、地質学専門家に同行してもらうから、諸君はすぐ出発してほしい」
南部「紹介しよう。地質学の権威、カリグ博士だ」
南部「では一人ずつご紹介しましょう」
南部「頼むぞ諸君、何百万もの尊い生命がかかっているんだ。成功を祈る」
南部「いよいよ地中へ潜り始めたな。見失うんじゃあないぞ」
南部「マグマ地帯の予震が始まったぞ。ウラン接触まであと2時間弱だ」
南部「さっきから止まったままだ。一体何を」
南部「おお、やっと裂け目に入ったか。だが既に残り1時間を割ったぞ」
南部「うう……頼むぞ科学忍者隊。残りは30分だ」
南部「ああ、あと5分。もうだめか……」
南部「まだこんな時間か……今日の1日は長かった」
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