南部「飛行士達は若いな……。健やジョーと変わりない。彼等の初めての門出を何としても成功させてやりたい」
南部「はあ、折角ですが私は残っていませんと」
南部「はぁ、恐縮です、大統領閣下」
南部「済まない……諸君」
南部「その通りだ。それより別の方法で脱出することを考えるんだ」
南部「何、レオナ3号が?」
健「ええ、レオナ3号が軌道を逸れて、このあたりに落下してくるんです。」
南部「本当か」
南部「何ということだ。私達はもちろんんのこと、このサイナン国は一瞬にして……」
南部「あぁ……済まない、私の不注意でこんなことに……。もう少し注意していれば……日頃君達に口やかましく言っていたのに」
南部「無理だ。今となっては何の手立てもない」
南部「駄目だ。おそらく奴等は、ロケットの修正装置を破壊し、軌道を逸れさせたに違いない。二度と元の軌道に戻れないで、逸れたままの軌道を飛び続けるのだ」
健「それじゃあ、このまま手をこまねいてみているんですか」
(通信)
アンダーソン「南部博士、無事で良かった。しかし、宇宙船をコントロールする手段が無いとは本当かね」
南部「残念ながら」
アンダーソン「国際科学技術庁としては最後の決断の時が来たようだな」
南部「致し方ありません。こうなった以上、レオナ3号を爆破して、地上の人々を救うしかありません。」
アンダーソン「では、頼むぞ」
健「じゃあ博士、あの二人は、あの宇宙パイロット達はどうなるんです!あの若い二人をこのままみすみす見殺しにしていいっていうんですか」
南部「竜、高度6000メートルまで上昇させろ」
健「博士!」
南部「早くしろ、竜!」
南部「ジュン、サイクルをMXOZに合わせて、宇宙パイロットと交信できるようにしてくれ」
ジュン「ラジャー」
竜「博士、高度6000メートルです」
南部「よし、そのまま待機」
南部「よし!こちらゴッドフェニックス。レオナ3号、聞こえるか。レオナ3号応答せよ。レオナ3号応答せよ。応答せよ。レオナ3……」
南部「駄目だ……彼等はすでに宇宙船内で死んでいるかもしれない」
南部「うん、あと3分で原子力センターに激突するぞ。健、超バードミサイルでレオナ3号を爆破するんだ」
南部「わかってくれ、健。君の気持ちはわからんでもないが、大勢の人々の命がかかっているんだ。宇宙飛行士達を、立派に地球の空に散らせてやろう」
南部「あれだ、あれがレオナ3号だ」
南部「健、これが限界だぞ……うわぁぁ」
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