Fでは、南部博士はISOの長官に就任します。1話の途中から、諸君達は「博士」ではなく「長官」と呼び始めます。
 Fの1話はISOでの会議風景から始まりますが、早速、エゴボスラーファミリー対策が話し合われています。ナレーション曰く、

津波に襲われ壊滅した平和の殿堂、国際科学技術庁も新しく再建され、アンダーソン長官の後任として、南部考三郎博士が選任された。

 この後の会議場の、みんながざわざわ言ってるシーンで、顔も出てこない誰かが一言、

南部博士もひどい時に長官になられたもんだ

 いや全くその通り。そのまんま過ぎて思わず吹きました。この会議の途中で南部長官は電話で呼びつけられ、
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慌てて長官室に行ってみたら、エゴボスラーからの宣戦布告。その後ずっとエゴボスラー(と新生ギャラクター)対策に追われまくる日々……。
 長官になってからもずっとひどい目に遭いっぱなしですどう見ても>南部君。脇キャラの一言が真実を言い当ててたというか。

 そもそもISOに来て、南部君は何か良い目にあったのかいな、と考えてしまうわけで。
 多分、ギャラクターが表立って動き出すまでは、潤沢な予算とマントル計画室長という地位でもって、どんどん仕事が進んでハッピーだったはずですね。ギャラクターが動き出してからは、マントル計画そのものが邪魔されまくる。だからといって、ギャラクターと戦わずにスルーしようにも、勝手に向こうが邪魔しに来るからいかんともしがたい。マントル計画じゃなくて別の研究テーマをやってれば、邪魔される度合いは少なかったかもしれませんけど、ギャラクターの目的が地球を支配することではなく破滅させることである以上、ギャラクター側についたって結局は駄目なわけで、やっぱり相手するしか無かったんだろうなあ。
 長官になってハッピーかというと、どうもそうでもないみたい。我が家のようにくつろげる基地へは1回しか行けず、その1回は装置に操られて知らないうちに騒動を引き起こしてるし。宇宙パルスの謎解きだって無名の若手が先んじてたりして、科学者としても技術者としても精彩を欠いた状態で追い詰められてる感が……。むしろ現場から離れて仕事を進めづらくなっていたんじゃないかと思われる。



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