F30話「忍び寄るエイリアン」。
今回の敵は、火星出身のアメーバ状生物で、人間にくっついて窒息死させたり、人間が触ると病気を引き起こしたりする。刺激を与えると縮んでしまい、水のあるところを好んで移動する、というもの。
謎のアメーバを退治するのが今回の作戦ということになるのだけど、南部博士のリアクションが大変に楽しい回です。
まず、原因不明で人が死ぬという報告があり、続いて、謎の生物が原因だという報告が上がってきます。そうなると、単なるメカを相手にしているのとは、南部博士の表情も目の輝きも違うんですよ。
相手が未確認生物だとこんな顔です。矢継ぎ早に対策を打ち出さなければならない状況なんですが、どう見ても南部博士、わくわくしています。凛々しいなぁ。気合い入りまくりですよまったく。
はびこった謎のアメーバは、上水の配管を通って、とうとうISO本部にまで出現します。悲鳴を聞いて健とジョーが駆けつけ、問題の生物を発見。ジョーが羽根手裏剣で退治しようとすると、「ジョー、待て!」と、南部博士が血相変えて走り込んできます。
で、何のためらいもなくいきなり踏みっ!!は、博士……。いいんですかそんなことして(大汗)。
街ではこいつが原因で死人続出、訳の分からない病気の原因にもなっているのに、南部博士、そんなことは全く気にせず踏みつけます。勇気があるんだか思い切りがいいんだか。しかも、ジョーを押しのけて走ってくるスピードの速いこと。踏みつける動作も大変敏捷です。
この慣れた動きを考えると、絶対に、普段から、南部博士はISO本部に出たゴキブリを踏んで退治してるはずです。まあ、既に長官ですから、ゴキブリを踏みまくる南部博士に苦情を言う人なんかISOには居ないと思いますが。
踏んで小さくなったところを捕獲します。それを見守る南部博士の表情が実にいい。目一杯真面目、だけど、欲しかった謎の生物を手に入れて満足そうだし、得意そうでもあります。「ふん、どうだっ!」て感じです。
ところが、手に入れた生物を使って治療法を調べたところ、対処のしようがないことがわかります。さっきの満足そうな様子とはうって変わって、しょんぼりな南部博士。何だか泣き出しそうな表情になってます。
この後、健たちが上空で巨大化したアメーバを攻撃して、破片がISO本部ビルにも降り注ぎます。アメーバの一部は、窓の隙間から長官室に入ってきます。
本を読んでいた南部博士、その場に本を落っことして顔を引きつらせて立ち上がりますが、そのまま動けずに固まってしまいます。どうやら本気でびびっていたらしい。もう足元のアメーバを正視できすにこんな状態。
ところが暫く何も起きなかったので、今度は指の隙間からおそるおそるチラ見。
思い切り踏みつけておいてこのヘタレな反応は一体何なんだと。南部博士ってかわいい……。
諸君達の攻撃でアメーバをコントロールしていた核が破壊され、アメーバの姿は消えていました。南部博士、ほっとすると同時に大喜び。
諸君達に対しては、押さえた感情しか見せてくれなかったり、非情になりきれないにしてもむしろ事務的で素っ気ない態度をとることの方が多かったのに、アメーバ相手だとこんなにも感情表現豊かだというのが、南部博士らしいです。というか、南部博士ってこういう人だというのがよくわかる回です。ということで、この回も、南部博士ファンにとっては必見の回でしょう。
ある意味わかりやすい博士に萌えまくりです。
南部長官をプレイヤーキャラにして、ゴキブリを踏みまくって点数を稼ぐコンピューターゲーム、ISOが絶対開発してる気がする。しかも南部長官には内緒で……。
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