さらに、68話「粒子鉄獣ミクロサターン」。
謎の核爆発が起きた後の島に諸君を派遣する南部博士。
国連軍の飛行機が入っただけで燃えてしまって爆発するような放射能の渦を突っ切らせるにあたって、
いや、ゴッドフェニックスならできる。
とあっさり断言します。放射能はなぜか帯の部分だけだということについても、
データーは信じてほしい。集められた全ての資料を分析したのは、私だ。
と自信満々です。こんな↓ご様子。
博士何だかかっこいい……。こういう時は頼りになるなぁホントに。
この作戦は、問題は火の鳥をやった結果燃料が足りなくなることだけだ、と、補給用の調査船(空母)を待機させます。
一方、三日月基地の場所を突き止めるために、カッツェが南部博士に扮するわけですが……。これがまた親切な指揮官を演じたために逆効果もいいところ(爆)。
ニセ南部「死の街へ君たちを送り込んだのだ。心配になって私もやってきたんだ。君たちの元気な顔を見て安心したよ。さあ、基地に帰ろう」
準備万端整えて作戦開始した南部博士が、わざわざ出てきてこんな優しい言葉をかけるはずがありません。今回は、諸君のことを(他の作戦に比べて)特に心配もしてないでしょう。自信満々の時の南部君ってのはそういうヤツです。
ニセ南部「うん?う、いやぁ、あの島の調査方法を変えてみなくてはいかんのだ。一度基地へ戻って検討したいんだよ」
ニセ南部「いやぁ、我々だけでなく国際科学技術庁の協力も必要だ。さあ、ゴッドフェニックスで基地に戻ろう」
「集められた全ての資料を分析したのは、私だ」と言い切って作戦開始した南部博士が、舌の根も乾かないうちにこんなことを平然と言うはずがありません。こういうことを言う羽目になったとしたら、何か相当ひどいしっぺ返しを喰らった後で、プライド傷つきまくりになってるはずです。もし言うならば、眉間に深い縦皺を刻んで拳震わせながら言うはずです。読み切ったと思った予想が外れた時の南部博士って、そりゃもうめちゃくちゃ不機嫌ですよ。南部博士がリベンジの方法を思いつくまでは近くに寄らない方が身のためって感じですから。でもそういうわかりやすいところがかわいい……。
さすがに、健も、このニセ南部博士の態度を何となく不審がってましたけど。
カッツェの演じた南部博士、親切過ぎる上に、本物ならば当然こだわるべきところにちっともこだわってないんですよね。ただ、普通の人の基準で見ると、付き合いやすいのはニセ南部博士の方だというのが何とも……(汗)。