Fの10話「危うし!ガッチャマン基地」より。
 エゴボスラーの作戦データ解読のために、ガッチャマン基地に向かう南部長官ですが、ヴィッテンドルフに洗脳用の針をメガネに打ち込まれてしまいます。そのまま基地に行き、操られるままに基地を破壊し始めるんですが、このアクションがすごい。
 まず、時限爆弾をしかけてまわり、Gメカ格納庫では、スパナで鴨技師長を殴り倒します。健たちが駆けつけると、Gメカの向こう側からリボルバー片手に発砲してきますが、この狙いがまたけっこう正確です。

 この回は、諸君達が基地で射撃訓練するシーンがあるんですが、その結果は、この通り。
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 ちっとも当たってません。今回、諸君たちはデータの解析が進んでないことが気になっていたようなんですが。

 ところがこれに比べると、南部長官の射撃の腕がひきたつんですよねぇ。
 爆薬を仕掛けてあちこち吹き飛ばした後、リボルバーを取り出して撃ちまくった南部長官は、片手で排莢しつつ、もう一方の手は上衣のポケットから予備のカートリッジを掴みだしています。
 何だかえらく慣れた手つきの上に、作業も素早いです。
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 このまま全弾撃ち尽くし、弾切れになると、リボルバーを投げ捨てます。
 そして……。弾切れの隙を見て諸君が飛び出して取り押さえようとしたとたん、これですよ。
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 後ろ向きで、この高さをジャンプしてくれます。バードスーツもバードマントも無しにです。

 諸君は唖然……。
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 さらに、この梁の上に乗ったまま、オートマチックを取り出して健に向かって発砲。見事に肩に命中させます。
 その後、拳銃を片手に軽く飛び降りてきます。こんな具合です。
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 この後、甚平と正面から撃ち合って、メガネを飛ばされて倒れることになるんですが。

 操られていたとはいえ、バードスーツもバードマントも無しに後ろ向きにジャンプして高い梁の上に飛び乗り、きっちり健に命中させた射撃の腕を見る限り、南部長官は、諸君達に遜色無い運動神経と身体能力を備えているようです。冗談抜きでG0号が余裕で務まりそうです。ISO本部に缶詰にして長官のイスに座らせておくなんて、もったいないです。
 とにかくこのFの10話が、私が南部博士に転んだ原因です。南部博士のあまりの文武両道ぶりに惚れました。こんだけアクション性の強い博士キャラって、あんまり例を見ないような……。グレートマジンガーの兜剣造博士は、キャットルー相手に銃撃戦して倒してました。しかし、剣造博士がサイボーグなのに対して南部長官は生身でこれですから……。
 また、この回は、南部博士ファンにとっては見逃せないシーンが山盛りなんですよ。針を打ち込まれて頭痛を訴える体調悪そうな姿や、みんなが忘れていた甚平の誕生日を一番忙しい筈の南部長官がちゃんと覚えていてプレゼントを持ってきてデレまくりの姿や、メガネを外した寝姿も、一通り見ることができます。

 でも、南部長官は、普段から飛び跳ねる運動をしているようには見えません。また、針を外した眼鏡をつけた後は「ん、ここは?私は一体……」と、洗脳されている間の記憶は全く無さそうでした。ということは、翌日、南部長官は、(本人にとっては原因不明の)ものすごい筋肉痛でダウンしていることが予想されます。湿布薬を全身に張り付けて、呻きながら寝込んでる南部博士の姿が目に浮かんで、さらに萌えました……(汗)。

やっぱり触角頭……(初代 58話)

|2010/5/4(火曜日)-21:13| カテゴリー: 初代
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 「いや私は完成品ができた時がギャラクターを警戒すべき時だと思っていたが、まさか試作品の途中で強奪されようとは」。予想に反して早々とジェットカッターを強奪されてしまって、しょんぼりな南部博士。横顔なので、髪の毛がどうなってるか今一つはっきりしません。
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 それでも気を取り直して、忍者隊に向かって「諸君、一刻も早くジェットカッターを取り戻すか、破壊してきてほしい」と指令を出します。
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 ところが、珍しく健が「ちぇっ、また国際科学技術庁の尻ぬぐいか」「だって、そうじゃないですか。あれを盗まれたから取り返してこい、これを奪われたから何とかしてくれ。俺達の仕事は、いつも国際科学技術庁の尻ぬぐいばかりだ」と不満を述べる。
 その不満を聞いた南部博士。目一杯機嫌が悪くなります。
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 このあと、「ならん!健、科学忍者隊は君個人の復讐のためにあるのではないんだぞ。嫌ならいい。事件は国際警察にでも頼もう。君たちには頼まん」と言って、部屋を出て行こうとします。
 機嫌と気分を反映して、前髪の跳ね具合が変わるみたいです。
 リアルタイムで見ていた時も、コロムビアのDVDが出た時買って見直した後も、まさかこういう触角頭だとは気付きませんでした>南部博士。今回きちんと見直して、何だかわかりやすい博士に改めて萌えまくっています。

 初代の55話のタイトルは「決死のミニ潜水艦」です。
 カッツェが新しい汚染物質の入った液体セルロールPCBを作って海を汚染する作戦に出る→南部博士対策を研究するもすぐに汚染除去する方法は見つからず→海を汚されたくなかったら降伏しろとカッツェが要求→健は降伏したフリをするが見抜かれ、巨大タンカーが汚染用潜水艦の母艦ではないかと疑う→ゴッドフェニックスに搭載していたミニ潜水艦で調査→ビンゴ、というのが全体の話の流れです。
 反撃の時、健だけがミニ潜水艦で母艦に乗り込んで数人のギャラクター兵士を倒したり、その後カッツェも居るブリッジに行ってこれまた数人のギャラクター兵士を倒したりするのが今回のアクションです。この作戦が危険を極めるのであれば、「決死のミニ潜水艦」ということになるのもわかるですが、どうも様子が違います。
 まず、今回の困難とは、ベルクカッツェが一体どこから指令を出しているか突き止めるのが技術的に困難という話です。しくじれば海を汚されるので、駆け引きに失敗するとまずいという困難もあります。が、忍者隊の身に重大な危険が及ぶかというと、そんなことは無いわけです。後半、カッツェはゴッドフェニックスを破壊しようとしますが、これは、海洋汚染作戦が阻止されそうになったからそちらに切り替えたわけで、武器を準備していたとしても、当初の目的とは違います。
 他の回では、ギャラクターの基地や鉄獣の中に入ったら、数十人から100人超くらいの、アサルトライフル完備のギャラクター兵士にぐるりと取り囲まれているのが珍しくなかったことを考えると、今回健が相手にした敵の数はとても少ない。健にとっては、今回の戦闘は楽勝でしょう。「決死の」という形容詞がつく余地はどこにもありません。
 ところが。
 潜水艦で出撃した後、健はヤバい目に遭うんですね。ミニ潜水艦内部がこんなこと↓になります。
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 つまり、どっかの配線が焼けたらしく、ミニ潜水艦の操縦席内部に煙が満ちて健は咳き込みます。足元の配線からも火花が……。これで健は慌ててギャラクターの汚染用潜水艦の後を追って母船に潜り込む羽目になります。
 でもね、これって、どうみても単なる整備不良ですよね。ゴッドフェニックスまわりの設計製作と整備運用の責任者って南部博士ですから、ミニ潜水艦がこの体たらくってのは、南部博士の責任ですよね。博士、滅多に使わない設備だからって、整備に人手を回さないとかチェックを怠るとか、何か手抜きをしませんでしたか?
 最後に、爆発した母艦から漏れ出した汚染物質から、健は必死で泳いで逃げることになります。これが理由で「決死の……」なのかと思ったのですけれど、ミニ潜水艦が無事ならそれに乗って悠々と逃げ出せたかもしれませんね。あの煙の吹き方じゃそれもできそうに無かったから、健は泳いで逃げることになったんじゃないでしょうか。
 つまり今回のタイトルが「決死の……」になった原因を作ったのは南部博士というオチのようなんですよ。

 じゃあ、博士が何をしていたかというと、汚染物質は突き止めたものの、迅速に浄化する方法の発見には至りませんでした。最後に漏れ出した汚染物質は、ギャラクターが予め用意していた浄化カプセルできれいさっぱり浄化されてしまいます。
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 汚染物質の分離精製には成功したらしい。ISOから、海洋汚染解明&対策のリーダーに任命されて、張り切って研究したんでしょうけど、でも、忍者隊の使う装備の整備点検にもちゃんと気を配りましょうよ、博士。
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 海を死滅させた後の地球を征服したって、カッツェだって困るでしょうから、いずれどっかで浄化を考えるしかないでしょう。ということは、それまでは、カッツェと駆け引き=地球を人質にしたチキンレースを繰り広げるしかないわけですが、無公害エネルギーの開発を謳ったマントルプランの総責任者としては、立場上とてもそんなことはできなかったのでしょう。
 触角頭の跳ね具合も今一つ元気が無くてしょんぼりなのが、汚染浄化の対策無しの状況に追い込まれた南部博士の心情をそのまま現しているようです。こういう南部博士も、見ていて何だかかわいいんですけどねぇ。

IIのチェック終了

|2010/5/1(土曜日)-23:07| カテゴリー: 雑記
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 Twitterのデータファイルを作るために、ビデオを見ながら南部博士の台詞チェックをしていたのだが、やっとガッチャマンIIの全チェックが終了した。
 初代のシーンが再録されてる部分の台詞は、初代の方のデータファイルに入れるつもりなので省いた。
 今回、チェックにあたって、DVD-BOXの解説で、南部博士は登場せず、と書いてあるのを参考にし、南部博士が出てこない回は後回しにしてチェックしていたのだけど、登場しないと書いてあるうちの1回は初代の再録で博士の台詞あり、別の回もしっかり普通に出てきて台詞があった。南部博士登場の有無に関しては、BOXの解説はあてにならないことがわかった。