83話「炎の決死圏」。
冒頭のISO本部ビルの先端部分に、ロゴらしきものが確認できる回です。
諸君達は細い通路や穴の中での追いかけっこすることになるので、タイトルからわかるように「ミクロの決死圏」のパロディでもあると思われます。
今回の作戦は、
ギャラクターの攻撃によって、地底マントル作業場が破壊され、その爆発によって生じた地中の裂け目に、ボーリングドリルのエネルギー源、つまり強力なウラン元素のカリフォルニウムが地中に落ち込んでしまったんだ。このまま放っておくとマグマ層に接触し、大爆発を起こすに違いない。それがこの地球に、どんな影響を及ぼすか。
ということで、カリフォルニウムのドリルを回収するのが諸君の仕事となります。爆発を起こすと直近のイエローサンド市は壊滅、さらに、地上の広範囲が巨大地震に見舞われて被害は計り知れない、といった様子でした。南部博士は、地質の専門家のカリグ博士が諸君と同行するように手配しますが、お約束通りカリグ博士はギャラクターの手先でした。
南部博士は、諸君とカリグ博士を出発させます。諸君は、本部ビルの一室で、南部博士が事故の分析を終えるのを待っていたようでした。このあと、本部ビルでカリグ博士と顔合わせをして出発しますから、カリグ博士は三日月基地については一切知らない状態です。もしここで三日月基地に集まっていたら、即座に基地の場所がカッツェにバレていたはずです。作戦の協力者である高名な博士に対しても基地の秘密はしっかり守るあたり、さすがです。
このあと、
N「サラサ砂漠のすぐ近くのイエローサンド市には、緊急避難命令が出され、コントロールタワーには科学技術庁の調査本部が設置された」
ということになるわけですが、南部博士はちゃんと調査本部に出向いてきています。
ギャラクターの妨害で、先に進めなくなったのを見ていて冷や汗かきまくりの南部博士。
ああ、あと5分。もうだめか……
と、こんなご様子。
何とかぎりぎりでドリルの落下を止めることができた後、調査本部の部屋のカーテンを開ける。
まだこんな時間か……今日の1日は長かった。
と呟いてます。
南部博士は、落下を止めるのに失敗したら大地震に見舞われて確実に壊滅するイエローサンド市の調査本部に出てきて最後まで仕事をしています。調査本部といっても、地下に潜った諸君に地上から手出しをすることは不可能で、単にモニターしているだけですから、安全な三日月基地に居たってできたはずです。
マントル計画の一環で始めたことが大被害をもたらしそうだとあっては、マントルプランの責任者として引っ込んでるわけにはいかなかったということもあるのでしょうし、諸君だけを地下に送り込んで安全な場所で高みの見物というのも、南部博士としてはできなかったのでしょう。
トラブルがあった時にはちゃんと現場に来て対応するから、南部博士はISO内部でも信頼されてるのかな、と思える回でした。
というか、指揮官役の博士キャラにしては、よく働いている方だと思います>南部君。