85話の1シーンより。
別にこの回に限ったわけじゃないのですが、せっせと紙テープを読む南部博士を紹介してみます。わざわざこの回をとりあげているのは、この回では南部博士はせっせと紙テープを読んでるだけで台詞が無いからなんですよ(笑)。つまり他に紹介するシーンが無いのでした。
なんだか眠たそうに読んでる南部博士。
絵では穴の数が省略されてますが、穴の有無で二進数を表しているだけなので、文字コード表を覚えていれば読めるわけですよ。点字みたいなモンですし。元がテレタイプ用の記録媒体だから、印字させずにそのまま読むのも有りでしょう。
今回は、情報を知らせてきただけで、コンピューターの出力というわけではなさそうですね。テレタイプをつないで一般人が読めるように印字するのが面倒だから、直接紙テープを読んでるということなんでしょうか。何だか、いかにも南部博士らしいです。「面倒だからコード表覚えちゃえ」みたいな。普通とは違う方向にマニアックというか。
ユートランドにギャラクターのGCIAの工作員が潜入するという情報を見つけて、眠気も吹っ飛んだ様子。
ヤバイ情報のはずなんですが、なんとなく楽しそうな南部博士です。もう興味津々。
テープ握ったまま瞬きしている途中なんですが、目を瞑っている姿がなんともかわいらしいです>南部博士。
何だかそのまま紙テープに頬ずりしそうです(爆)。「紙テープ好きですか」ってつい訊きたく……いや、やめときます。
コンピューターだと、70年代のPDP-11は紙テープを使っていたみたいですね。
私の世代だと、さすがに紙テープの使用経験はありません。パンチカードを経験した人は同世代に結構居ますが、すでにパソコンも出回り始めていました。
80年代初めの、「ウォーゲーム」や「TRON」になると、ネットワークを扱っていたり、出力がグラフィックスになってたりして、紙テープもパンチカードも影も形もありません。この10年間で入出力や記録媒体が大きく変わったんだなぁ、と。
今だと、のんびり紙テープを読んでるんじゃとても間に合わなくて、ISOとギャラクターのハッカー部隊がお互いの通信の出所やら通信内容やらを解読しようとしてクラッキング合戦を展開したり、相手の通信網を落とそうとDOS攻撃をかけまくったり、コンピューターウィルスを送り合ったりという、イヤなバトルになりそうですね。水面下で山ほどやりあってた後で、リアルでもバトルに突入する。
南部博士の仕事も、ISOに不正侵入したやつが居ないかと、毎日膨大なログをチェックするのが日課になりそうです。目で追える分量じゃないので、怪しい情報を拾い出すプログラムを書く技術の勝負になってみたりしそう。マントル計画のデータなんて、ギャラクターだけじゃなくて世界中から野次馬が覗きにこようとしたり、人数としては野次馬の方がギャラクターよりも多かったりで、何だかワケが分からなくなりそうです。
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このシーンは小学生の時、リアルタイムで見覚えがあります。今は工業大学で工作機械を教えています。
昔の工作機械では紙テープを使っていたのですが、その説明で学生に見せたいと思って、このシーンを探していました。