仕事中(初代 94話)

|2010/7/6(火曜日)-22:56| カテゴリー: 初代
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 ユートランド市に電力を供給しているトラッシュ発電所を訪れた南部博士。

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ここの超高性能焼却炉でテストしてもらいたいものがあるのです。
実は、つい最近、木星ロケット1号が完成したのですが、宇宙カプセルの耐熱実験をしてもらいたいのです。

 前回は、基地破壊直後でISOとも十分連絡が取れず、南部博士自身も負傷、超バードミサイルの補給のめども立たず、という状態でしたが、今回で大体通常業務に戻っています。

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 所長のコミーべ博士と南部博士との会話。

コミーベ「あ、南部博士」
南部「は?」
コミーベ「今日はお一人でここへ?科学忍者隊の護衛はいないのですか」
南部「彼らは私の護衛のためにあるのではありません。また、どうして?」
コミーベ「いやぁ、世界に名高い忍者隊にまだ会ったことが無いものですから」
南部「彼らも普通の少年達です。最近、ギャラクターも騒ぎを起こしていないので、きっとどこかで遊んでいるのでしょう」

 囮イベントとはいえ、表彰式なんかやってましたから、南部博士と科学忍者隊はセットで認識されているようです。

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 この後、ギャラクターが電気を奪うため発電所を占拠→健、ジュン、甚平が発電所に→カッツェが変装したコミーベに、焼却炉に落とされる→南部が持ち込んだ宇宙ロケットに隠れて三人は無事→反撃、という流れになります。ジョーは事故を起こしてしまって子供に付き添い、竜は親父さんの具合が悪いため帰省の最中なので、出撃は3人だけです。
 コミーべ博士は立派な人物で、ギャラクターに脅されても言いなりになったりはしていませんでした。新型宇宙船のテストを任されるだけのことはあります。
 基地を失って打撃をうけても、他の仕事を続けていて、十分な耐熱性能のある宇宙船を完成させていた南部博士、やっぱり働き者です。

 三日月基地は失うは、超バードミサイルはあと1発しかなくて補充の見通しも無いはで、しょんぼりの南部博士と諸君。カッツェが、歌って踊りながら総裁Xに報告に行ったのとは対照的です。

 落ち込んで悩んでいる南部博士というのは珍しいです。別荘の窓のところでうなだれている博士です。
 何か汗かいてますが、基地で潰された足の傷が癒えておらず調子も悪そうです。

どうしたらいいのだ。国際科学技術庁の巨大な組織を守るにも、連絡方法すらない。マントル計画のデーターも失った。それに、超バードミサイルの製造工場も、三日月基地とともに失ってしまった。

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 負傷した左足をかばって立つ南部博士です。この回、南部博士はずっと左足を引きずっています。松葉杖ライフにならなかったのが不幸中の幸いというか……。
 ハンカチを落としてしまってます。こういう南部博士もかわいいです。汗拭いてあげたい……。

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 「連絡方法すらない」というのは南部博士の言い過ぎだったようで、鉄獣が出現して暴れたので、南部博士の別荘に電話で連絡が来ます。
 きっと、日常的にISOとやり取りしている情報が膨大でコンピューターを使って専用回線で送るとかしていたものが、通信手段が電話線1つになってしまって途方に暮れていたということなんでしょう。基地を作る前は別荘が司令部になっていたので、それなりの機能は持っているはずなんですが、基地ができたので使わない通信機能は止めてしまっていたのかも。
 それはともかく、普通に考えると酷なシーンです。基地を失い補給もできないのは分かりきっているのに、南部博士本人が無事だと知ったら、鉄獣対策せよと言わんばかりに通報が来るという……。博士ってばどこまでもこき使われまくり。
 諸君は、鉄獣が街を攻撃したので出撃しようとするのですが、机の上のスイッチで出入口をロックして止めます。
 そんな装置を何のために別荘に取り付けたのかが謎ですが。

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 諸君を閉じ込めたのとは別の部屋に南部博士は移動していました。机や本が並んでいてそれなりに広い書斎のような部屋でした。内装は、基地っぽい感じでいろいろパネルがはってあります。
 博士の研究場所としては、別荘の屋根裏部屋にあたるところにある普通の洋間っぽい広い書斎が使われたりもしていました。別荘の設備の充実ぶりがわかる回でもあります。
 今度は、国連軍の施設が攻撃されたという電話がかかってきます。南部博士は、攻撃手段と攻撃された場所から、ギャラクターの基地を割り出そうとします。
 仕事が降ってきた方が、立ち直りが早いみたいです>南部博士。さっきまでメゲてたのとはうって変わって、やる気に満ちた表情に。この切替の早さがすてきです。

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 無事に攻撃元を割り出し、諸君に出撃を指令しにやってきます。やっぱり足を引きずりながら歩いてました。ちょっと怖い表情です。歩くとまだかなり痛かったんでしょうねぇ……。

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 諸君が出撃し、ギャラクターの基地に潜入、データを持ち帰ります。
 しかし、別荘の機械にかけたとたん、テープは燃えてなくなってしまいました。
 さすがに南部博士もびっくりです。

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 南部博士の中の人って「なお、このテープは自動的に消滅する」の人ですよね。南部博士の目の前で、再生する前にテープが消滅したので、中の人つながりの演出なのかとツッコミを入れました。

 初代92話「三日月基地の最後」。ガッチャマン105話の中でも屈指の名作で、感動的な回なんですが、見方を変えるとかなり楽しいことに。
 前回、基地を移動させましょうか、という職員に対して「もう遅い……」とつぶやいていた博士ですが、

ロケットエンジン点火、基地を移動させろ!

と、叫んでいました。
 魚雷が命中して浸水、サンゴ礁の切り離しにも失敗してまともに動けないまま基地が沈み始めたので、南部博士は全員に撤退命令を出します。

私は重要書類を始末する。ギャラクターの手に渡らぬようにな。急げ!言うことを聞かぬ者は殴ってでも潜航艇に放り込め!

 健とジュンを職員の救助に行かせます。
 無理とわかってからの判断の速さ、切り替えの速さが素敵です>南部博士。

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 その後、部屋に残って重要書類の処分を始めます。紙の書類って大変ですよね。この分量だとシュレッダーにかけたってかなり時間がかかります。

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 のんびり処理している時間的余裕が無いので、火をつけて燃やすことにしました。
 しかしこれ、実はあまりいい案ではないんです。この手の本やファイルって、火事で丸焼けでも中は焼け残ることがあります。中まで酸素が入って行きづらいから、燃えにくいんですね。ましてや限られた容積の基地の中、破壊されつつあっていつ空調が止まるかわからない状態ですから、酸素の供給を絶たれればそれ以上は燃えません。それ以前に、同じ部屋にいたら酸欠で危なくなるのは南部博士ご本人です。

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 火をつけようとした瞬間、攻撃をうけた基地が大揺れ。
 床に積み上げた機密ファイルの上に転んだところに、後ろから大型コンピューターが倒れてきます。

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 下敷き南部博士。すぐには起き上がれなかったようで、かなり痛そうです。

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 このサイズのものですから、まともに足を挟まれたら、完全に潰されて切断するしかなくなってたとしても不思議はありません。下半身を押しつぶされたらほとんど即死ですよ(大汗)。挟まれたのが脹脛から先の方だけで、斜めに引っかかっててくれて、抜け出せないもののプレスされなかったのは不幸中の幸いです。

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 ただ、南部博士ひとりの腕力でどうにかなる重量でもなかったみたいです。かなり頑張って隙間を広げようとしていたみたいですが、びくともしません。

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 その結果、ファイルは燃え続けています。南部博士は失神した様子。
 勢いよく燃えているので、酸素はそんなりにあったようですが……。
 このままだと、水が浸入して水死する前に、部屋の温度が上がって焼死するか、酸素の供給が止まった時点で酸欠で死ぬかの2択です。

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 諸君が戻ってきて、ジョーが南部博士の閉じ込められている部屋の扉を開けた時には、火は消えていました。
 自然に消えたのだとすると、足の怪我よりも酸欠の方がやばい状況……。
 基地は何度か大幅に揺れたため、隙間があいたのか、健は特に苦労もせずに博士を抱え上げていました。

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 助けだされた南部博士は意識を取り戻し、ゴッドフェニックスを反転させて沈みゆく三日月基地を超バードミサイルで爆破させます。機密保持のためです。確かに、救助された時には、機密ファイルがまだ燃え残っていました。

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 救助されてから破壊命令を出すまでの南部博士、作画が良いのでかっこいいです。普段よりさらにイケメンだし迫力もあります。ついつい見とれてしまいます^^;)。

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 今回、南部博士が危険な目に遭ったのって、機密情報を処理するために残ったからですよね。そのまま、健やジュンと一緒に行動して、ISOの潜水艇で逃げていれば無傷だったわけです。ただ、その場合、機密はまるごと残ってしまいます。南部博士としては、ゴッドフェニックスがもどってくることは全く想定していなかったので、自分の手で完全に処分するしか選択肢はないと考えていたのでしょう。

 そうなると、どうしても思い出してしまうのが34話のこれ↓です。

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 南部博士は、このスイッチについて、

このスイッチは、三日月珊瑚礁の秘密基地を、一瞬にして吹き飛ばす、自爆装置だ。
万一、ギャラクターの電気エネルギーで狂わされたら、爆発することも考えられるので、電源を切っておくのだ。

と言ってました。
 三日月基地の機密情報を守るにはうってつけの装置だったわけですが、結局出番がありませんでした。
 スイッチのあったところが先に攻撃されてたどり着けなかったのか、自爆装置もまともに機能しないほどにあちこち破壊されるのが早かったのか……。

 南部博士が猿の脳波(!)にされたときは、真っ先にこんなことになってまして

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健が全力で止めた後、ジョーにぶっ飛ばされて床に伸びるはめになる南部博士でした。
 自爆スイッチを入れるという行動が本能のレベルで刷り込まれてそうな南部博士だったんですが……。避難命令を出したり機密情報の処理を考えたりと、理性が残っているうちはその本能は発揮されないということなんでしょうか。

 攻撃ボタンのつもりでポチっとなボタンを用意したのに、そいつを押して毎回自爆するはめになるのがヤッターマンの三悪トリオ。最初から用意周到に自爆の準備をしておいたのに肝心の時に役立たないのがガッチャマン、ということでしょうか。

 91話「三日月基地爆破計画完了」。2回続きの回です。
 基地を急襲されて防衛戦、というのは燃える展開なのですが、三日月基地については、防衛する余裕が殆ど無い状態で破壊されています。
 冒頭、豪華客船トリアン号が沈められ、1853人の犠牲者が出て、さすがに沈痛な表情の南部博士。

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 しかも事故ではなくてミサイル魚雷による爆破だと判明。
 この時点ではまだ三日月基地が同じ手を喰らうとまでは思っていない南部博士。

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 パトロールに出かけた諸君が戻ってきた後、三日月基地の技師が何者かにやられて倒れているのが発見されます。
 外部に取り付いたコバンザメメカを監視カメラで発見、侵入者がいることが確定。

 珍しく、耳が髪の毛に覆われて見えていない南部博士です。耳を見せないやや長髪って、芸術家っぽいイメージになりますね。
 トリアン号と同じ方法で攻撃されるだろうと予想したところです。

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N「三日月サンゴ礁は、広い海に浮上している移動基地である。そしてここには、常に国際科学技術庁の優秀な技師達が配置されて任務にあたっている。とてつもなく広く、しかも、複雑に設計された三日月基地。その中に紛れ込んだギャラクターと、彼等によって仕掛けられた誘導電波装置を探し出すことは、不可能に近い作業であった」

 複雑になり過ぎて管理しきれない状態だということならば、南部博士の失敗と言えなくもないです。職員全員にIDカードを渡し、各部屋や区画に入る時には入り口の機械でカードをチェックしてOKならドアが開く、ってなしくみで防衛可能なんですが……。工作員にカードを奪われたところで、そのカードがどこで使われたかが全部追跡できますから、誘導装置を仕掛けられる場所は相当絞り込めそうです。
 ISO本部には、スパイが潜り込んだりしてましたが、三日月基地にはスパイは入り込めず、外部から工作員が入るしかありませんでした。南部博士は職員の人選もかなりしっかりやっていたようですね。人選を徹底した分、内部の移動を自由にして仕事の効率をあげようとしたのが裏目に出たってことでしょうか。

 誘導電波装置を仕掛けて脱出しようとする工作員を、ハッチのところで取り囲んだISO職員と南部博士と健。ISOの皆さんが、白衣なのに全員拳銃を構えているのが壮観です。職員全員、戦闘訓練はしていたということですかね。それはそれですごい組織です>ISO。

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 健とジュンに基地内を探させ、ジョー、甚平、竜にゴッドフェニックスで魚雷を発射する潜水艦を探しに行かせますが、ゴッドフェニックスは敵潜水艦を発見できず。ミサイル魚雷発射の知らせが届きます。
 基地を移動させましょうという職員の声に、「もう遅い……」とうなだれる南部博士。前髪が落ちているあたりが心情を表しています。相変わらずの触角頭がかわいい……。

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 ところでこの回、三日月基地の内部図解らしい絵が初めて登場する回でもあります。
 秘密基地建設というのは、燃えポイントが高いです。作ったら早々に、いかに高機能で大規模ですごい基地なのかがわかるような解説が欲しいところです。その方が見てる方も盛り上がります。しかし、基地完成の回は、南部博士の高笑いと「さあ、来たまえ!」だけで終わってました。で、やっと内部のすごい絵が出てきたと思ったら、複雑すぎてどうにもなりませんという解説のために使われていて、基地本体は次の回で完全破壊という、残念な登場の仕方でした。何かが間違ってる気がします……。

カラー大図鑑と1話

|2010/7/2(金曜日)-00:01| カテゴリー: 初代, 蒐集
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 ひばり書房「ガッチャマンカラー大図鑑」より、南部博士についての記述を集めてみました。

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 サンピーコミックス他の絵と同じ南部博士です。
 でも、ギャラクターは世界征服を狙っていた(カッツェはそのつもりだった)だけで、マントル計画そのものを奪うというのは主目的では無かったような……。

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 超多忙な南部博士自らが教えているらしいです。まあ、内容の方は博士にとっては楽勝でしょうけれど、それを小学4年生向けにうまく説明できるのかというのは不安要素ですが……。

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 南部博士の設定年齢は48歳のはずです。

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 南部博士ともあろう人が、そんなどうでもいい理由で徹夜しないでください!!ってか、寝ないでやる仕事ですか、それは。
 しかも、南部博士ってば怪しいサングラスのおっさんになってるし。

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 南部博士ひとりでゴッドフェニックスの建設は無理なので、ISOの技術者が作業したってのはいいとして。超バードミサイルになってから、ミサイルの発射許可をとってるシーンって無かったような。初期のころのバードミサイル発射では、南部博士の許可が要るということになってたみたいですけど。

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 ネーミングの時は、南部博士だけが徹夜したようですが、Gマークのデザインでは諸君まで巻き添えを喰らったようです。
 竜に絵心があるというのも初耳ですが(爆)。

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 おこずかいよりも、給料を貰っているかどうかの方が気になります。健のオケラ発言からすると、おこずかいしかもらってないという可能性が否定できないところが……orz。

 名前やデザインにはうるさそうな南部博士が、事前にあれこれ悩みまくり、こずかい程度の金で諸君をだまくらかして働かせる準備を前もって整えて、めでたく(?)初代の1話を迎えます。

 タートルキングが出現したため、ISO本部で対策会議をやっている最中に、アンダーソン長官の目の前で立ち上がる南部博士。敵の正体が掴めず悩んでいる皆さんに向かって、

わかっている。ギャラクター一味です。

そうです。私の調査では、おそるべき科学力を持ち、世界征服を狙う一団です。

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 しかし、本拠地を突き止めることはできておらず、

アンダーソン「なるほど。で、南部博士。そのギャラクターの本部はどこに」
南部「それはまだ不明です。こちらから密かに探り出さねばなりません」

 そしてとうとう、諸君達の存在をISOの幹部に知らせることになります。博士にとっては晴れの舞台というか、待ちに待ったこの一瞬というか。

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それは、ある時は5つ、ある時は1つ。実体を見せずに忍び寄る白い影。その名を科学忍者隊。

 きっとこのセリフを言いたくて、それこそ寝ないで考えていたかもしれない南部博士。目をきらきらさせちゃって、アップで登場、気合入りまくりです。

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 ゴッドフェニックスに指示を送る南部博士。今回の博士は、ヒゲも減らし気味、髪の毛も可能な限り整えてきたみたいで、普段より跳ねていません。博士なりのおめかしでしょうか。
 まあとにかくいろんな意味で晴れの舞台です。南部博士にとっても諸君にとっても。
 諸君も、タートルキングへの侵入と破壊工作に成功し、脱出することになります。途中までは順調だったのですが、最後にゴッドフェニックスがタートルキングに引っかかって出られなくなります。このままだと地上に激突、というところで、お約束の大技登場となります。科学忍法火の鳥です。
 リーダーの面目躍如といった感じで健が叫びます。

健「しまった!科学忍法火の鳥」
ジュン「ええっ」
ジョー「健、それを使えば俺達は」
健「わかっている。かなりの重圧に耐えなければならないし、ゴッドフェニックスはばらばらに空中分解するかもしれない

 ちょっと待ったぁ!
 科学忍法火の鳥のテスト、全くしてなかったのかよ!
 事前に十分にテストしていたら、科学忍法火の鳥をやった結果がどうなるかくらいわかってるでしょう。「空中分解するかもしれない」なんて、今更健が言うわけがありません。ということは、火の鳥のテストをしない状態でゴッドフェニックスを出撃させたってことですよね。テストしても分解の可能性があるというのなら、設計からやり直せって話になりそうですし。
 忍者隊の名称を考えて徹夜したり、Gマークのデザインに諸君を巻き込んだりする暇があったら、ゴッドフェニックスのテストを全部やっておかんか!>南部博士。どうでもいいことに時間と手間をかけて、肝心のテストで手抜きですかまったく。それとも、火の鳥のテストで「かなりの重圧に耐え」るのがイヤでさぼったんですか。

 戦闘が始まってからの敵の作戦に対応するためのパワーアップイベントだと、準備の時間がない→かろうじて間に合わせる→一発成功、というパターンになるのもわかりますが、十分に準備時間があった筈の初回でこれですよ。

 仕事の優先順位と、気合を入れるポイントが、根本的にずれている南部博士でした……orz。

運搬方法(F41, 42話)

|2010/7/1(木曜日)-04:11| カテゴリー: F
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 F41話「崩壊!ガッチャマン基地」と、続きのF42話「南部長官の最期」。

 ギャラクターの本部ギャラタウンらしき場所が大体わかったので、諸君が出撃。ところが、ISOに紛れ込んでいたスパイが、健に電波発信する特殊な金属の粉を付け、ガッチャマン基地の場所がエゴボスラーにバレてしまいます。鉄獣の地中魚雷で基地が攻撃されるんですが、諸君を呼び戻すわけにもいかないので、南部長官自らが出撃。

国連軍第七機動部隊、第七機動部隊緊急出動、指揮は私がとる。

 ISO長官って、国連軍の指揮権を掻っ攫うだけの権限を持ってるみたいです。すごいな。

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 指揮は私がとるってどうするのかと思ったら、こう↓なりました。
 乗り込むシーンを見ているとわかりますが、南部長官は手ぶらです。

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 戦闘機の操縦席(後部座席も)は、狭いんですよ。イジェクションシートと、その中に収納されたサバイバルキットなんかで埋まってて、余計なものを持ち込むスペースはありません。小物くらいなら、機内のフタ付きのスペースに収納できますが、荷物を持ち込むのは無理です。戦闘機は普通に背面とか宙返りとかするので、荷物はくくりつけておくだけではダメです。ほどけたら最後操縦席を飛びまわるので危険です。

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 目の前は後部座席の操縦桿やら計器類、背後はシートで、身動きできるスペースもそんなにありません。

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 鴨技師長が脱出して地上に出てきたのを見て、ガッチャマン基地が壊滅したことを悟った南部長官。
 戦闘機の方は怪しい赤色のビームを浴びせられて操縦不能に。パイロットに脱出命令を与えた後、宇宙パルスの謎を知るために南部長官は戦闘機ごと鉄獣に吸い込まれます。
 後部座席もイジェクションシートなので、脱出する気があれば飛び出せたはずですが、宇宙パルスの方が気がかりだったようで……。
 自力で操縦桿握って飛び込んで欲しかった気もしますが、やるとなると空母に着艦するのと同程度の難易度になりそうですねぇ。

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 捕虜になって、エゴボスラーの前に連れてこられた南部長官。まだパイロットスーツ姿のままです。

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 ところが。
 42話の最初の方で、エゴボスラーの前で鎖で吊るされている時にはいつものスーツ姿に。
 あの後部座席に着替のスーツ一式は入らないと思います(汗)。無理やり強引に突っ込んだとしたら、出した時にしわくちゃの上形も崩れててどうにもならなさそうです。博士の美意識にも反しそう。

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 戦闘機で荷物を運ぶ方法としては、トラベルポッドというのがあるそうです。燃料用のドロップタンクの位置に取り付けるポッドで、中が空洞になっていて、手荷物を運べます。
 後でわかるように、上着のボタンに自白剤仕込んだ物騒な特別製のスーツではあるんですが、しかし、一体何と言って着替を運び込んだのやら……。
 国連軍の将校でもないISO長官が航空部隊の指揮権を横からかっさらっておいて、「着替えのスーツ一式を積んでおいてくれたまえ」なんて言った日にゃ、「お前んとこの基地がやばいというこの緊急時に、長官一体何考えてんだ」と思われそうです(汗)。出撃の時にはエゴボスラーに捕まる予定は無かったみたいですし。「万が一捕虜になった時に使う予定だ」などと正直に説明したところで、普通の人にとっては意味不明というか理解不能ですよ。捕虜になったら、相手のボスに自白剤一服盛って宇宙パルスの謎を聞き出そうなんてぶっ飛んだことを考えるのは南部博士だけですってば。

 まあでも自分で出撃しちゃうような南部博士だから、私もこんな↓イラストを描きたくなったりするわけなんですけどね(ヘルメットがジゴキラー模様なのは仕様ですw)。描いた時のイメージとしては41話の出撃直前くらいです。本編のスーツが耐Gスーツに見えなかったので、きちんと耐Gスーツを着せてみたかったので描きました。
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