ディアゴスティーニのガッチャマンNo.67が届いた。冊子の8ページに南部長官の名前について記載があったので引用する。
南部長官の本当の名は!?
南部長官は『科学忍者隊ガッチャマン』の本編中、「博士」や「長官」といった役職名で呼称されるのが通常であることから、その下の名が明かされたのは放送開始から1年半以上が経過してからのことだった。初めてフルネームが発音されたのはパート1の第81話。ベルクカッツェが南部博士の姓名を確認する台詞で、名が”こうざぶろう”であることが判明した。だがじつはその表記については諸説あり、パート1では”考三郎”が、パート2以降では”耕三郎”の文字が有力とされている。
その他”孝三郎”という説も存在。さらに設定画においては”浩三郎”、”仙三郎”と書かれたものもあるが、これら2つは誤表記の可能性が高いと考えられている。
結局、ディアゴスティーニの調査でも、DVD-BOXの解説と大差ない情報しか出てきていない。
「孝三郎」表記は、パート1総監督の鳥海永行氏のノベライズと、シリーズのメインライターの鳥海尽三氏が後に書いた小説の表記なのでそれなりに有力説と考えるべきだろう。一方「耕三郎」は、映画版シナリオ後半(ただし映画ではその台詞部分はカットされた)及び南部長官の告別式イベントでの表記であり、こちらも有力と考えざるを得ない。しかしライナーノーツなどで初代で有力とされた「考三郎」の出所が相変わらず不明のままである。
総監督が書いた表記が正しいと思うのが普通だろうし、それならば「孝三郎」で構わないはずだが、なぜこんなことになっているのかやっぱりよくわからない。
陶山さんが、アニメ雑誌の記事で「耕三郎だ」と答えていたという情報が、ガッチャ缶さんのBBSに出ているが、今のところソースは未確認である。というか、こうなると、スタッフの間で「言ったつもりで言ってない」とか「言ったはずだが聞いてない」みたいなことになってそうな予感もしてくるわけで……(汗)。
設定画の整理ができてないのははっきりしているわけだから、設定画の表記に頼るわけにはいかない。そうなると、シナリオにどう書かれているかを追うしかないのだけど、タツノコは情報を持っているんだろうか。
なお、ディアゴスティーニの冊子の別のページでは「南部耕三郎の生涯」という記事がある。死亡時点での有力説に沿った名前を採用したと思われる。