福島の原発が津波でえらいことになってますが。

 ガッチャマンの世界では原子力はむしろポジティブな扱いをされてます。作品成立時期が1970年代ですから、被爆国として核の軍事利用はとんでもないが、平和利用なら……という背景があったのでしょう。
 初代の三日月基地は、最下部に原子炉を持っているという設定です。つまり、基地のみなさんは原子炉の真上で暮らしておられると。
 IIのGタウンですが、前方に原子炉を持っているという設定ががあります。メインの推進機関は「ダグラス機関」であることが明らかになっていますが、こちらは原子力利用かどうかは不明です。Gタウンの場合も、原子炉の近くで皆さんお住まいという状態。
 どちらのも、原子力空母で暮らすというイメージでしょうか。でも、どちらも海の中ですので、冷却が問題になることは多分無いかと。その意味では小型原子炉を海中で運用、という南部博士のプランは正しいことになりますね。冷却で苦労している福島と、救援に来ているロナルド・レーガン(原子力空母)を比べるにつけ、興味深いです。

 そういえば、マジンガーZも、原子力をもじって光子力ということにしたのだとか。
 鉄腕アトムの原子炉は、核分裂じゃなくて核融合炉だと、手塚先生がおっしゃったそうですね。

 おそらく、スリーマイル以前と以後で、フィクションの世界でも原子力の扱いが変わったのではないでしょうか。

 現実の日本がどうするかはわかりませんが、風力も太陽光もバイオマスも効率の問題があるので、原子力の代替品にはならないでしょう。火山国として有望なのは地熱かな、と思いますが、そうするとリアルマントルプランをやる羽目になりそうな予感がします。