91話「三日月基地爆破計画完了」。2回続きの回です。
基地を急襲されて防衛戦、というのは燃える展開なのですが、三日月基地については、防衛する余裕が殆ど無い状態で破壊されています。
冒頭、豪華客船トリアン号が沈められ、1853人の犠牲者が出て、さすがに沈痛な表情の南部博士。
しかも事故ではなくてミサイル魚雷による爆破だと判明。
この時点ではまだ三日月基地が同じ手を喰らうとまでは思っていない南部博士。
パトロールに出かけた諸君が戻ってきた後、三日月基地の技師が何者かにやられて倒れているのが発見されます。
外部に取り付いたコバンザメメカを監視カメラで発見、侵入者がいることが確定。
珍しく、耳が髪の毛に覆われて見えていない南部博士です。耳を見せないやや長髪って、芸術家っぽいイメージになりますね。
トリアン号と同じ方法で攻撃されるだろうと予想したところです。
N「三日月サンゴ礁は、広い海に浮上している移動基地である。そしてここには、常に国際科学技術庁の優秀な技師達が配置されて任務にあたっている。とてつもなく広く、しかも、複雑に設計された三日月基地。その中に紛れ込んだギャラクターと、彼等によって仕掛けられた誘導電波装置を探し出すことは、不可能に近い作業であった」
複雑になり過ぎて管理しきれない状態だということならば、南部博士の失敗と言えなくもないです。職員全員にIDカードを渡し、各部屋や区画に入る時には入り口の機械でカードをチェックしてOKならドアが開く、ってなしくみで防衛可能なんですが……。工作員にカードを奪われたところで、そのカードがどこで使われたかが全部追跡できますから、誘導装置を仕掛けられる場所は相当絞り込めそうです。
ISO本部には、スパイが潜り込んだりしてましたが、三日月基地にはスパイは入り込めず、外部から工作員が入るしかありませんでした。南部博士は職員の人選もかなりしっかりやっていたようですね。人選を徹底した分、内部の移動を自由にして仕事の効率をあげようとしたのが裏目に出たってことでしょうか。
誘導電波装置を仕掛けて脱出しようとする工作員を、ハッチのところで取り囲んだISO職員と南部博士と健。ISOの皆さんが、白衣なのに全員拳銃を構えているのが壮観です。職員全員、戦闘訓練はしていたということですかね。それはそれですごい組織です>ISO。
健とジュンに基地内を探させ、ジョー、甚平、竜にゴッドフェニックスで魚雷を発射する潜水艦を探しに行かせますが、ゴッドフェニックスは敵潜水艦を発見できず。ミサイル魚雷発射の知らせが届きます。
基地を移動させましょうという職員の声に、「もう遅い……」とうなだれる南部博士。前髪が落ちているあたりが心情を表しています。相変わらずの触角頭がかわいい……。
ところでこの回、三日月基地の内部図解らしい絵が初めて登場する回でもあります。
秘密基地建設というのは、燃えポイントが高いです。作ったら早々に、いかに高機能で大規模ですごい基地なのかがわかるような解説が欲しいところです。その方が見てる方も盛り上がります。しかし、基地完成の回は、南部博士の高笑いと「さあ、来たまえ!」だけで終わってました。で、やっと内部のすごい絵が出てきたと思ったら、複雑すぎてどうにもなりませんという解説のために使われていて、基地本体は次の回で完全破壊という、残念な登場の仕方でした。何かが間違ってる気がします……。
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