諸君といっしょに調査船に乗って出てくる南部博士。
南部「君達も知っての通り、近年マリアン海溝の近くが数度にわたって断層地震を起こしている。マリアン海溝には国際科学技術庁の海底研究所がある。今私達が居るこの真下、1万メートルのところだ。そこには研究技師が5名、1ヶ月交代で勤務している。ところがこの1週間、連絡がない。そこで健とジョー、君たち二人に調査をしてもらいたい。」
ジュン「博士、ジョーの顔色が悪いみたい」
南部「うん。」
ジュン「私が代わりましょうか。重量の方は軽くなることはかまわないんでしょう?」
南部「いや、万一の事故を防ぐためには計画通り実行したい」
南部「よし、念のため言っておくが、もし潜行途中でマリサタン号に事故が起きた場合、たとえどんな状態にあろうとも、任務を放棄し、帰還するように。いいな。なお私達は水中レーダーでマリンサタン号を監視している。では、成功を祈る」
ジュン「あっ」
南部「どうしたジュン」
ジュン「マリンサタン号の上を正体不明の潜水艦が横切ったんです」
南部「何ぃ、この螺旋状に旋回しながら降りていくのがマリンサタン号だが、お、これは一気に潜り込んでるな。水圧を無視している」
南部「いや、この時間にこの一帯を通過する潜水艦は無いはずだ。各国とのデータの交換は済んでいるんだ」
南部「いや、それもおかしい。ギャラクターははっきりと利益があると見ない限り、手を出さない。海底研究所が今までに集めたデータを整理しても、有益な資源があるとも思われないのだ」
甚平「あ、マリンサタン号を追い抜いていく」
南部「何?」
南部「おかしい。現在、マリンサタン号以上の高性能な潜航艇を所持している国は無いぞ。やはりギャラクターか……」
ジュン「博士、健たちに帰還命令を出しますか?」
南部「うーん、しかし、おかしな点もある。見てごらん。怪潜航艇はマリンサタン号を無視して、一気に海溝に向かっている。これは、彼等もマリンサタン号の存在を知らないということではないか」
南部「警戒するにこしたことはない。ジュン、健に怪潜航艇の存在を連絡してくれたまえ」
ジュン「任務は」
南部「続行だ」
ジュン「博士、呼び出しに応じません。無線を切ったようです」
南部「何?」
ジュン「博士、マリンサタン号から連絡です」
南部「何、健、どうした。心配したぞ。なぜ今まで連絡しなかったんだ」
南部「そうか。いや、ご苦労だった。安心したまえ、健もジョーも元気だ。間もなく浮上するだろう」
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