3月
19
2011
|2011/3/19(土曜日)-23:25| カテゴリー: II, 初代, 科学忍者隊ガッチャマン, 考察や議論など
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福島の原発が津波でえらいことになってますが。
ガッチャマンの世界では原子力はむしろポジティブな扱いをされてます。作品成立時期が1970年代ですから、被爆国として核の軍事利用はとんでもないが、平和利用なら……という背景があったのでしょう。
初代の三日月基地は、最下部に原子炉を持っているという設定です。つまり、基地のみなさんは原子炉の真上で暮らしておられると。
IIのGタウンですが、前方に原子炉を持っているという設定ががあります。メインの推進機関は「ダグラス機関」であることが明らかになっていますが、こちらは原子力利用かどうかは不明です。Gタウンの場合も、原子炉の近くで皆さんお住まいという状態。
どちらのも、原子力空母で暮らすというイメージでしょうか。でも、どちらも海の中ですので、冷却が問題になることは多分無いかと。その意味では小型原子炉を海中で運用、という南部博士のプランは正しいことになりますね。冷却で苦労している福島と、救援に来ているロナルド・レーガン(原子力空母)を比べるにつけ、興味深いです。
そういえば、マジンガーZも、原子力をもじって光子力ということにしたのだとか。
鉄腕アトムの原子炉は、核分裂じゃなくて核融合炉だと、手塚先生がおっしゃったそうですね。
おそらく、スリーマイル以前と以後で、フィクションの世界でも原子力の扱いが変わったのではないでしょうか。
現実の日本がどうするかはわかりませんが、風力も太陽光もバイオマスも効率の問題があるので、原子力の代替品にはならないでしょう。火山国として有望なのは地熱かな、と思いますが、そうするとリアルマントルプランをやる羽目になりそうな予感がします。
12月
2
2010
|2010/12/2(木曜日)-23:10| カテゴリー: II, 考察や議論など
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南部博士のフルネームの漢字表記に諸説あるという話をこれまでもしてきたわけですよ。
やっぱりわからん……
デアゴの調査でもはっきりしなかった南部博士の名前
ところが、ちょっと有力な資料を見つけました。
ガッチャマンIIのシナリオ「恐怖の合成植物ミュータント作戦」(製作No.9、放映No.7)の最初の、登場キャラクター一覧のページに「南部耕三郎」と書かれていました。
IIの他の回は、私が持っているシナリオの最初のキャラクター一覧は全て「南部博士」となっています。
今回判明したのは、久保田圭司脚本の回です。しかし、別の久保田さん脚本の回では、「南部博士」となっています。なぜか、この回だけ、キャラクター一覧に南部博士のフルネームが書かれています。不思議です。
Fの方は、手持ちのシナリオでは「南部長官」「南部博士」となっていて、フルネームが書かれているものはまだ見つけていません。
ということで、他に有力な資料がなければ、IIでは「耕三郎」確定でいいのかな、と。まあ、これからもじっくり資料蒐集を続けてみます。
8月
16
2010
|2010/8/16(月曜日)-23:21| カテゴリー: 考察や議論など
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ディアゴスティーニのガッチャマンNo.67が届いた。冊子の8ページに南部長官の名前について記載があったので引用する。
南部長官の本当の名は!?
南部長官は『科学忍者隊ガッチャマン』の本編中、「博士」や「長官」といった役職名で呼称されるのが通常であることから、その下の名が明かされたのは放送開始から1年半以上が経過してからのことだった。初めてフルネームが発音されたのはパート1の第81話。ベルクカッツェが南部博士の姓名を確認する台詞で、名が”こうざぶろう”であることが判明した。だがじつはその表記については諸説あり、パート1では”考三郎”が、パート2以降では”耕三郎”の文字が有力とされている。
その他”孝三郎”という説も存在。さらに設定画においては”浩三郎”、”仙三郎”と書かれたものもあるが、これら2つは誤表記の可能性が高いと考えられている。
結局、ディアゴスティーニの調査でも、DVD-BOXの解説と大差ない情報しか出てきていない。
「孝三郎」表記は、パート1総監督の鳥海永行氏のノベライズと、シリーズのメインライターの鳥海尽三氏が後に書いた小説の表記なのでそれなりに有力説と考えるべきだろう。一方「耕三郎」は、映画版シナリオ後半(ただし映画ではその台詞部分はカットされた)及び南部長官の告別式イベントでの表記であり、こちらも有力と考えざるを得ない。しかしライナーノーツなどで初代で有力とされた「考三郎」の出所が相変わらず不明のままである。
総監督が書いた表記が正しいと思うのが普通だろうし、それならば「孝三郎」で構わないはずだが、なぜこんなことになっているのかやっぱりよくわからない。
陶山さんが、アニメ雑誌の記事で「耕三郎だ」と答えていたという情報が、ガッチャ缶さんのBBSに出ているが、今のところソースは未確認である。というか、こうなると、スタッフの間で「言ったつもりで言ってない」とか「言ったはずだが聞いてない」みたいなことになってそうな予感もしてくるわけで……(汗)。
設定画の整理ができてないのははっきりしているわけだから、設定画の表記に頼るわけにはいかない。そうなると、シナリオにどう書かれているかを追うしかないのだけど、タツノコは情報を持っているんだろうか。
なお、ディアゴスティーニの冊子の別のページでは「南部耕三郎の生涯」という記事がある。死亡時点での有力説に沿った名前を採用したと思われる。
7月
19
2010
|2010/7/19(月曜日)-11:58| カテゴリー: F, 考察や議論など
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7月
17
2010
|2010/7/17(土曜日)-22:55| カテゴリー: F, 考察や議論など
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F10話「危うし!ガッチャマン基地」は、アクション南部長官を堪能できる回です。
ヴィッテンドルフに操られた南部長官と諸君で銃撃戦、という展開なのですが、シナリオと演出の違いでなかなか興味深いことがわかったので、まとめてみます。
まず、シナリオデータはこちら。
本編では、日が暮れた直後くらいにISO本部前からヘリで飛び立つ南部長官&係官ですが、シナリオでは早朝出かけることになっています。
本編では、射撃訓練場で甚平がブレスレットを落として壊すシーンがあります。ここで壊してしまったため、夜、甚平は部屋でブレスレットの修理をすることになり、その時、南部長官を操っている針の影響でブレスレットが赤く光ることがヒントになって、後で南部長官を操っている眼鏡の異常に気づく、という展開になります。一方、シナリオでは、甚平がブレスレットを壊すシーンがありません。このため、南部長官が起きだして暴れ始めた時、甚平は寝ています。南部がお父さんだったら……のような、ほのぼのとした内容を寝言で呟いています。
格納庫で暴れる南部長官が、梁の上に飛ぶシーンは演出で追加されたもので、シナリオにはありません。派手な演出のおかげて、さらにアクション南部君を楽しめる結果になっています。
シナリオの銃撃戦のシーンは、積極的に南部長官に銃を向けるのが健とジョー、南部長官をかばうのが甚平、という役割です。本編では逆で、撃つのを躊躇うジョー、手出しできずに肩をかすって撃たれる健、眼鏡の異常に気づいた甚平と南部長官で一対一の銃撃戦をしており、シナリオとは逆の役割が振られています。
最後に眼鏡を飛ばすシーンですが、シナリオではスワロートップで南部長官の眼鏡を狙って落とし、蔓が裂けて針が出る、となっています。つまり眼鏡は破損するんですね。本編では、甚平が銃で眼鏡を撃ち落とします。針はくっついていますが、眼鏡は無傷です。やたら頑丈な南部長官の眼鏡は、演出さんによるものでした(笑)。
射撃訓練場で、甚平だけが銃ではなくスワロートップで遊んでいたので、南部長官を救うのもスワロートップにした、というのが脚本の意図だったのかもしれません。ただ、一対一の銃撃戦の方が派手で燃える展開ではないかと思います。
シナリオでは、基地に入る際にX線検査があることになっていて、検査をすっ飛ばした南部長官が鴨技師長に説教(!)されています。このシーンは本編ではカットされています。このシーンがあったとしたら、検査をしても、検査に引っかからないほど小型の機械で本人が操られるということになり、厳しい検査すらすり抜けさせるギャラクターの恐ろしさがより一層際立ったことでしょう。また、鴨に言われて素直に従う南部長官という、決めたことは守るという姿勢を演出することもできたかと思います。長官だからといって自分を特別扱いはしない、というのが出ると、南部長官の魅力が増したかなぁ、と思うと、カットされたのはちょっと残念ですね。
ガッチャマン基地の扱いについて。映像では、崖の中腹の岩が開く出入口があって、内部を繰り抜いて作った空洞内に基地の建物がある、という構造です。一方、シナリオでは、フィヨルドの中で霧に閉ざされる形で隠されているというイメージです。基地は海の上にあることが想定されていて、南部のセリフに「海のもくず」というのが出てきます。実は、後の回で、ガッチャマン基地の位置を示す地図が出るのですが、スカンジナビア半島のノルウェー海に面した地点が示されていました。地名については架空のものが使われますが、陸地の形状は現実の地球にほぼ対応しているのが、初代から続くガッチャマンの設定であることを考えると、ノルウェーのどこか、という設定は早いうちにあったと思われます。ただ、場所が海の上なのか地中なのかということについては後から決まったのかもしれません。つまり、このシナリオが書かれた時点では、脚本家に、「基地はノルウェーのフィヨルドのあたり」ということしか情報が伝わって無かった可能性があります。地中とわかっていれば「海のもくずとなる」がセリフとして出てくることはありえませんので。
X線検査のシーンはあった方がリアリティを増したかな、と思います。この部分はシナリオの方を評価したいです。格納庫での銃撃戦は、アクション南部君を堪能させてくれる演出さんに座布団を差し上げたいです。
7月
17
|2010/7/17(土曜日)-13:40| カテゴリー: 初代, 考察や議論など
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英語版のガッチャマンは、2005年から出たcomplete boxシリーズが日本語版の完全な吹き替えなんだけど。
1話のタートルキング内で竜巻ファイター直前で名乗りを上げる健のセリフが、
We are Gatchaman.
だという……。これだと5人まとめてガッチャマン、てことになるんじゃないか。
カッツェ様の声は日本語オリジナルほど中性的じゃないし(高音が足りない)、総裁Xの吹き替えは低音が足りない気が。
6月
7
2010
|2010/6/7(月曜日)-23:05| カテゴリー: 考察や議論など
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南部博士の名前の調査、手持ちの資料だけで何とかならんかとちょいと考えてみた。
そういえば、劇場版ガッチャマンの大部分がTV版の編集でできていたなぁ、と。劇場版の脚本は手元にあるわけで、南部博士のフルネームが出てくるところを探せばいいや、と思って見てみた。
まず、冒頭近くのISOでの会議のシーン。タートルキングが暴れた後くらいのところ。
シーン14より。
声「判っている」
代表たち、ハッと声の方を見る。
声の主、南部千三郎博士が立つ。
アンダーソン「南部博士、判っていると?」
この部分は、設定画の「仙三郎」を引きずった記載と考えるしかなく、TV版の呼び方とは違っているため、採用するわけにはいかない。
ところで。
劇場版の脚本の中に、81話の問題の個所が含まれていた。
シーン189より。
市長「ああ、ありました。そのドクターの名は南部……」
カッツェ「なにっ?」
市長「南部耕三郎です。サインもあります」
カッツェ「な、南部が……バカめッ、なぜそれを隠していた?」
市長「はァ? このドクター南部がどうかしましたか?」
カッツェ「国際科学技術庁の南部だ。そして裏で、科学忍者隊を動かしてるのもその南部だ」
同じ脚本の中に、準主役キャラのフルネーム表記が違うものが混じっていたorz。劇場版脚本を書いたの、メインライターの鳥海尽三氏と陶山智氏だぞ……(汗)。
これはひょっとして、劇場版をTV版の編集によって作るという計画が出た時、TV版の脚本をつなぎ合わせて脚本にしたのではないか。それならば、元々のTV版シナリオに書かれていたものがそのまま転記されているのではないか、と考えたくなる。
直接の証拠にはならないが、ガッチャ缶さんのところで出ているTV版シナリオや、私が5冊ばかり持っているTV版のシナリオの内容と全く同じ部分が劇場版台本に存在すれば、転記されたという可能性の裏付けになるよなぁ……そう思って、さっきまで、脚本片手に劇場版DVDを見ていた。
しかし、劇場版も、脚本とはだいぶ異なった編集がなされていて、既にわかっているTV版シナリオの内容と、劇場版DVDと、劇場版脚本の3つを同時にチェック出来るシーンは存在しなかった。
また、TV版を編集するという計画なら、録音台本を参考にして書き写して脚本を作れば、順番は入れ替わっても、TV版のままの映像の部分では書かれた台詞と脚本の内容がそれなりに一致するはずだが、どうもそうでもないらしい。
劇場版の公開は1978年(昭和53年)7月15日、元になったTV版の放映期間は1972年(昭和47年)10月1日〜1974年(昭和49年)9月29日、IIの放映が1978年(昭和53年)10月1日〜1979年(昭和54年)9月30日。
「耕三郎」説が有力なIIの企画が立ち上がったのと、劇場版の準備は時期としても近い。
いくつか可能性がある。
(1)「千三郎」が設定画の「仙三郎」の誤記で、「耕三郎」も変更後の別の記載の誤記である場合。←誰だよ劇場版脚本の活字打ちしたの……。
(2)TV版のシナリオで最初に「千三郎」になっていたのが途中で変更されて「耕三郎」になっていて、劇場版脚本は両方ともTV版のシナリオを正しく書き写したものである場合。←この場合は初代も「耕三郎」で確定、ムック本等の記載の方に根拠が無かったことになる。
(3)TV版のシナリオでは、ムック本の通り「考三郎」or「孝三郎」だったが、既に走りつつあったIIに合わせるつもりで「耕三郎」にした。←じゃあ最初の「千三郎」は一体何?
(4)逆に、劇場版脚本で手違いで「耕三郎」になったのが、遅れて始まったII以降に引き継がれた?
ということで、やっぱり、手持ちの資料だけでは、確定させることができなかった。少しは進むかと思ったのになぁ。
劇場版のシナリオの表記も今一つ基準がわからない。例の海岸にある南部博士のでかい家、TV版シナリオのNo.55(陶山智)とNo.100(久保田圭司)では「南部博士の別荘」と明記してあるんだけど、劇場版だと「南部邸」になってるし。
「誰だ、誰だ、誰だ」の歌詞は、大人になっても覚えていたけれど、まさか指揮官の南部博士のフルネームが「誰だ、誰だ、誰だ」状態だというオチは、ちょっと想定外だったわ……。
おまけに資料(史料?)は足りないし出てこないし、もうね、これ一体何て邪馬台国論争かと……(爆)。
なお、初代の総監督鳥海永行氏による小説「科学忍者隊ガッチャマン」(朝日ソノラマ、昭和53年)では、154ページに「南部孝三郎」の表記がある。初代、II、Fでシナリオを書き、初代の企画・原案をやった鳥海尽三氏によるリライト版の「小説科学忍者隊ガッチャマン」(エニックス文庫、1989年)では、58ページに「南部孝三郎」の表記がある。
初代の総監督と、企画原案および全作通して脚本を書いた、このお二方は、「南部孝三郎」のつもりでいたのかもしれない。
4月
30
2010
|2010/4/30(金曜日)-23:13| カテゴリー: 科学忍者隊ガッチャマン, 考察や議論など
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メインブログの日記帳の方にも書いたのだけど、改めてこちらでもまとめておきます。
ガッチャマンIIでは、ドクターラッフェルが総裁Xに地球のことを教えたのが、総裁Xが地球に来るきっかけになったということが明かされます。
ガッチャマンIIのDVD-BOXのブックレットに書かれた解説には、「遡ること数年前、地球外生命体とのコンタクトを図るため、宇宙へ交信していたDr.ラッフェル。彼の呼び掛けを受信し、地球という惑星の存在を知ったXは、何らかの目的のために地球を利用しようとやってくる。」とあります。しかし、初代の戦いが終わって3年経った後、IIの戦いが始まっている(これは、企画書に明記されている)ことを考えると、数年前では時間が合わないんですよ。
初代、II、Fが、作品世界で同じ時間軸の出来事だと考えて、検討してみましょう。
ドクターラッフェルの設定年齢は45歳です(DVD-BOXの解説より)。IIの戦いが大体1年、初代とIIの間が3年とすると、初代の戦いが終わった時点でラッフェル博士は41歳。
初代の戦いが開始した時、ラッフェル博士は39歳、南部博士は設定通りその時点で48歳と考えるべきでしょう。
南部博士がレッドインパルスに頼んでホントワールに潜入してもらったのが、初代の戦いの時を基準にして14年前です。その時ラッフェルは25歳、南部博士は34歳。この時既に、南部博士が、どうもホントワールが怪しいからレッドインパルスに行って調べてもらわねば、と考える程度にギャラクターの組織が出来上がっていたのだから、総裁Xが地球に来たのはもっと前でしょう。
映画版では、総裁Xが地球に来たのが30数年前とされています。一応これを公式設定であると考えて、一番最近である30年前にやってきたとすると、総裁Xが地球に来た時ドクターラッフェルは何と9歳の少年で、これが一番ドクターラッフェルが年長となるパターンです。ドクターどころかまだ小学生です>ラッフェル君。
全ての元凶がラッフェル博士だといっても、これでは、小学生がコンタクトをとって異星人呼び寄せちゃったって話になっちゃいますから、責任を問える状態ではなさそうです。まあ、小学生でありながら総裁Xとコンタクトをとる時点で、一種の天才なんだろうし、末恐ろしいとも言えますが。科学者としてはある意味南部博士より強烈ですね。スタートが早いだけに。早熟の天才の度合いでは南部博士を余裕で上回りそうです。実際、サイボーグの開発や扱いでは南部博士の方が負けてましたし。
ゲッターロボでは、設定年齢42歳の早乙女博士がゲッター線を発見したのが30年前だ、というのがありまして、「中学生の発見かよ!それ何て夏休みの自由研究?」とツッコミを入れてたのですが、ドクターラッフェルはもっと凄かった。
小学生のくせにコンタクトをとって後のことを何も考えずに総裁Xを呼んじゃったラッフェル君のおかげで、南部博士は、親友(鷲尾健太郎氏)の家庭を破壊することになるは、途中で親友は失うは、手塩にかけて育てたジョーは一旦死んじゃうは、かと思うとジョーは当のラッフェル博士の手で勝手にサイボーグ&最終決戦兵器にされてるは……。南部博士自身も、研究を邪魔されるだけでは済まず、何度も命を狙われて、職場のISO本部は3度に渡って本部ビルが倒壊。総裁Xを倒しても、残り物のパーツである総裁Zがしつこく攻撃してきて、南部博士(ISO長官)も最後は射殺されてしまいます。
ドクターラッフェル(しかも当時は推定小学生)のしたことが原因で、ここまで延々と酷い目に遭いまくる南部博士の人生や立場って一体……。忍者隊の諸君なんか、ラッフェル君がとんでもないことをしでかした当時、まだ生まれてもいません。というかあんたら一体どんな因縁背負ってんだよ!踏んだり蹴ったりってレベルじゃないでしょう、これは。
こう考えるとガッチャマン三部作って、身も蓋もないすさまじいオチが用意されていたということのようです……。たかが小学生が(たぶん)出来心でやったコンタクトのせいで、人類大被害、地球は壊滅しかかるって話なのですから。まあ、SF(すごいフカシ話)としてはこれでオッケーなのかもしれません(爆)。初代の悲劇的なジョーの最期、IIのサイボーグの悲哀にパンドラ博士の悲劇、Fの健の細胞破壊……どシリアスに戦ってるのに裏側にこんなすさまじいオチがあるとは……まったくあなどれません。さすがはタツノコプロです。