リアクションが楽しい(F30 話)

|2010/5/19(水曜日)-23:21| カテゴリー: F
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 F30話「忍び寄るエイリアン」。
 今回の敵は、火星出身のアメーバ状生物で、人間にくっついて窒息死させたり、人間が触ると病気を引き起こしたりする。刺激を与えると縮んでしまい、水のあるところを好んで移動する、というもの。
 謎のアメーバを退治するのが今回の作戦ということになるのだけど、南部博士のリアクションが大変に楽しい回です。

 まず、原因不明で人が死ぬという報告があり、続いて、謎の生物が原因だという報告が上がってきます。そうなると、単なるメカを相手にしているのとは、南部博士の表情も目の輝きも違うんですよ。

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 相手が未確認生物だとこんな顔です。矢継ぎ早に対策を打ち出さなければならない状況なんですが、どう見ても南部博士、わくわくしています。凛々しいなぁ。気合い入りまくりですよまったく。

 はびこった謎のアメーバは、上水の配管を通って、とうとうISO本部にまで出現します。悲鳴を聞いて健とジョーが駆けつけ、問題の生物を発見。ジョーが羽根手裏剣で退治しようとすると、「ジョー、待て!」と、南部博士が血相変えて走り込んできます。

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 で、何のためらいもなくいきなり踏みっ!!は、博士……。いいんですかそんなことして(大汗)。

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 街ではこいつが原因で死人続出、訳の分からない病気の原因にもなっているのに、南部博士、そんなことは全く気にせず踏みつけます。勇気があるんだか思い切りがいいんだか。しかも、ジョーを押しのけて走ってくるスピードの速いこと。踏みつける動作も大変敏捷です。
 この慣れた動きを考えると、絶対に、普段から、南部博士はISO本部に出たゴキブリを踏んで退治してるはずです。まあ、既に長官ですから、ゴキブリを踏みまくる南部博士に苦情を言う人なんかISOには居ないと思いますが。

 踏んで小さくなったところを捕獲します。それを見守る南部博士の表情が実にいい。目一杯真面目、だけど、欲しかった謎の生物を手に入れて満足そうだし、得意そうでもあります。「ふん、どうだっ!」て感じです。

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 ところが、手に入れた生物を使って治療法を調べたところ、対処のしようがないことがわかります。さっきの満足そうな様子とはうって変わって、しょんぼりな南部博士。何だか泣き出しそうな表情になってます。

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 この後、健たちが上空で巨大化したアメーバを攻撃して、破片がISO本部ビルにも降り注ぎます。アメーバの一部は、窓の隙間から長官室に入ってきます。
 本を読んでいた南部博士、その場に本を落っことして顔を引きつらせて立ち上がりますが、そのまま動けずに固まってしまいます。どうやら本気でびびっていたらしい。もう足元のアメーバを正視できすにこんな状態。

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 ところが暫く何も起きなかったので、今度は指の隙間からおそるおそるチラ見
 思い切り踏みつけておいてこのヘタレな反応は一体何なんだと。南部博士ってかわいい……。

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 諸君達の攻撃でアメーバをコントロールしていた核が破壊され、アメーバの姿は消えていました。南部博士、ほっとすると同時に大喜び。

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 諸君達に対しては、押さえた感情しか見せてくれなかったり、非情になりきれないにしてもむしろ事務的で素っ気ない態度をとることの方が多かったのに、アメーバ相手だとこんなにも感情表現豊かだというのが、南部博士らしいです。というか、南部博士ってこういう人だというのがよくわかる回です。ということで、この回も、南部博士ファンにとっては必見の回でしょう。
 ある意味わかりやすい博士に萌えまくりです。

 南部長官をプレイヤーキャラにして、ゴキブリを踏みまくって点数を稼ぐコンピューターゲーム、ISOが絶対開発してる気がする。しかも南部長官には内緒で……。

小道具(初代63、F 42話)

|2010/5/16(日曜日)-17:48| カテゴリー: F, 初代
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 63話は、南部博士の登場シーンが多いので、博士ファンにとっては見所のある回です。
 小道具の扱いをに注目してみることにしました。

 まず、既にナイターが始まってしまって今更避難命令も出せない状態だ、というシーン。
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 南部博士の腕時計のデザインがわかるシーンです。皮バンドに青い文字盤、黒い針と時刻のメモリ、本体はシルバーでしょうか。普通のビジネスマン向けという感じのデザインです。
 これが、Fになると、現在位置を教える発信器になっていたり。
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 Fの42話に登場したものです。時計機能くらいはあっても良さそうですが、本編中では語られませんでした。スイッチを押すと、小さなパネルが点滅して、忍者隊に現在位置を知らせる仕組みです。筐体もバンドも金属製のようです。

 次に、63話より。
 健からの連絡を、三日月基地で受けるシーンです。

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 通信機の形と大きさに注目してください。
 通信機のサイズは、昔の黒電話の受話器よりややいかついくらいの大きさです。90度曲げた部分にマイクがあって、そのまま机の上に立てられる形をしています。

 横から見るとこんな感じです。

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 どう見ても、折りたためる構造ではありません。通信機の平らな部分を、普段は机の上とかで立てておけるようにしたデザインになっています。
 この回、南部博士は最後までこの通信機を使って忍者隊と連絡をとっています。

 このシーンは、ゴラクエン球場地下の水爆の爆発を止めることに成功したという報告を受けた時のものです。南部博士は、三日月基地から移動し、ゴラクエン球場近くの警察署か警察本部の一室にやって来ています。警察に、水爆の起爆装置捜索の依頼に来て、そのままそこにとどまったのでしょう。

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 これで事件解決なので、後は撤収するだけです。通信機は三日月基地から持って来たのでしょうから、持って帰らなければいけません。

 で、南部博士はどうしたか。
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 上着の右側持ち上げてる……。

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 中に突っ込んで……。

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 右内ポケットに収納。……っておいちょっと待てや( ゚д゚)。いくら何でも無理ありまくりだろーっ!!

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 平べったいものや、折りたためる構造のものならともかく、その通信機、マイク部分が90度曲がってて厚みがかなりあります。ぴっちり身に付いたスーツの内側に納まる代物じゃありません。
 そのサイズと形状のものを収納できるスーツの内ポケットって一体……(汗)。南部君の上着、いつから四次元ポケット完備になったんだ、と思わず突っ込んでしまいました。
 F10話での、スーツの下に拳銃2丁だった博士にも驚きましたが、今回の通信機収納もそれに匹敵すると思います。
 上着を脱がせて中がどうなってるか、ぜひ拝見したいものです、博士。

 

対応の違いが……(初代63、F 22話)

|2010/5/15(土曜日)-21:17| カテゴリー: F, 初代
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 ガッチャマンの初代の前半はまだ子供らしい感じだった諸君が、後半になるといろいろ背負い込んだ描写がなされるようになって、それにつれてドラマも重くなったという話は、いろんなムック本に出ています。
 諸君達の設定年齢は10代ですから、経験によって変わるというのは、自然な描写です。しかし、いろんな目に遭って経験値(何の?)を上げたのは諸君達だけではなかったようです。南部博士も変わってきているようなんですよ。

 初代63話「皆殺しのメカ魔球」では、ゴラクエン球場の地下に国全体を吹き飛ばす巨大水爆が設置され、起爆装置が球場のどこかに置かれます。警察とガッチャマンが総出で起爆装置を探し、時間との戦いになります。
 南部博士も、まだこの頃はウブだった(違)ので、捜索を依頼に行った警察署で報告を待つ間、こんな状態です。
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 場所はゴラクエン球場近くの警察署と思われます。
 ソファに座り込んで頭を抱えています。冷静な南部博士にしては珍しい姿です。
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 まあ、ある意味普通の反応ではあります。

 お約束通り、起爆装置はなかなか見つからない。その間、南部博士は通信機片手に冷や汗流しまくり。
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「急ぐんだ!」と叫びながら必死の表情。
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 もう汗ぐっしょりです。

 間一髪で健が爆発を防ぎ、起爆装置を発見、報告を受けた後、警察署の建物からブラインド越しにゴラクエン球場を眺めている南部博士。
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 「ありがとう、みんなよくやってくれた」、と呟いていますが、冷や汗はまだおさまらず、緊張の連続で何だかお疲れのご様子。

 この後、南部博士は、攻撃で崩壊する三日月基地に閉じ込められて危ういところを諸君に助けられたり、カッツェに攫われたり、地球壊滅のカウントダウンを待つ羽目になったりします。
 IIでも、Gタウンごと2回も海の藻屑になりかかったり、大津波で水没するISO本部に閉じ込められ、脱出の直後に目の前で本部ビルが水没し倒壊するのを見てしまったりします。全地球規模での被害も半端ではありませんでした。
 Fでは、長官就任の挨拶の最中にエゴボスラーに宣戦布告され、ニュージョーク市が毒ガス攻撃された時はISO本部ビルの長官室でガスに耐えてました。

 こんな目に遭いまくると、さすがに南部博士だって、諸君達とは違う意味で変わらざるを得なかったようです。

 F22話。軌道をはずれた人工衛星がニュージョーク市のISO本部ビルの上空を通過、高性能核ミサイルを発射の予定、迎撃までにもう時間が無いという状況になります。
 ISO本部が狙われているという第一報を受けた南部博士。
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「何、あと十数分で国際科学技術庁が襲われる?」
と言いつつも、あんまり焦った風もありません。

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「高性能核ミサイルか……」
と考え込んでます。冷や汗かきまくりの初代の時の反応とは、だいぶ違います。
 健が迎撃を提案したのでそれを了承し、鴨技師長に協力を頼みます。

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 ISO長官が浮き足立っても仕方がないし、もはや逃げる時間も避難命令を出す時間も無かったことは確かですが、初代63話で警察署で頭を抱えて座り込んでいたのとは、随分様子が違います。
 この後、迎撃成功の連絡が、鴨技師長から伝えられます。

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 ディスプレイを見つめたあと振り返ろうとします。あくまでも冷静で、鋭い目が素敵です。疲れた様子は微塵もありません。

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 最期に呟くのは、「ありがとう、ガッチャマン」の一言です。
 自分も周囲の市民も吹き飛ばされる状況での核兵器への対処の後ですが、割と平然としています。汗びっしょりになっていた63話とはえらい違いです。

 南部博士、実は随分図太くなってませんか初代に比べて。まあ、ある程度は腹括ってないと、ISO長官なんか務まらないでしょうけれども。
 

 Fの10話「危うし!ガッチャマン基地」より。
 エゴボスラーの作戦データ解読のために、ガッチャマン基地に向かう南部長官ですが、ヴィッテンドルフに洗脳用の針をメガネに打ち込まれてしまいます。そのまま基地に行き、操られるままに基地を破壊し始めるんですが、このアクションがすごい。
 まず、時限爆弾をしかけてまわり、Gメカ格納庫では、スパナで鴨技師長を殴り倒します。健たちが駆けつけると、Gメカの向こう側からリボルバー片手に発砲してきますが、この狙いがまたけっこう正確です。

 この回は、諸君達が基地で射撃訓練するシーンがあるんですが、その結果は、この通り。
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 ちっとも当たってません。今回、諸君たちはデータの解析が進んでないことが気になっていたようなんですが。

 ところがこれに比べると、南部長官の射撃の腕がひきたつんですよねぇ。
 爆薬を仕掛けてあちこち吹き飛ばした後、リボルバーを取り出して撃ちまくった南部長官は、片手で排莢しつつ、もう一方の手は上衣のポケットから予備のカートリッジを掴みだしています。
 何だかえらく慣れた手つきの上に、作業も素早いです。
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 このまま全弾撃ち尽くし、弾切れになると、リボルバーを投げ捨てます。
 そして……。弾切れの隙を見て諸君が飛び出して取り押さえようとしたとたん、これですよ。
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 後ろ向きで、この高さをジャンプしてくれます。バードスーツもバードマントも無しにです。

 諸君は唖然……。
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 さらに、この梁の上に乗ったまま、オートマチックを取り出して健に向かって発砲。見事に肩に命中させます。
 その後、拳銃を片手に軽く飛び降りてきます。こんな具合です。
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 この後、甚平と正面から撃ち合って、メガネを飛ばされて倒れることになるんですが。

 操られていたとはいえ、バードスーツもバードマントも無しに後ろ向きにジャンプして高い梁の上に飛び乗り、きっちり健に命中させた射撃の腕を見る限り、南部長官は、諸君達に遜色無い運動神経と身体能力を備えているようです。冗談抜きでG0号が余裕で務まりそうです。ISO本部に缶詰にして長官のイスに座らせておくなんて、もったいないです。
 とにかくこのFの10話が、私が南部博士に転んだ原因です。南部博士のあまりの文武両道ぶりに惚れました。こんだけアクション性の強い博士キャラって、あんまり例を見ないような……。グレートマジンガーの兜剣造博士は、キャットルー相手に銃撃戦して倒してました。しかし、剣造博士がサイボーグなのに対して南部長官は生身でこれですから……。
 また、この回は、南部博士ファンにとっては見逃せないシーンが山盛りなんですよ。針を打ち込まれて頭痛を訴える体調悪そうな姿や、みんなが忘れていた甚平の誕生日を一番忙しい筈の南部長官がちゃんと覚えていてプレゼントを持ってきてデレまくりの姿や、メガネを外した寝姿も、一通り見ることができます。

 でも、南部長官は、普段から飛び跳ねる運動をしているようには見えません。また、針を外した眼鏡をつけた後は「ん、ここは?私は一体……」と、洗脳されている間の記憶は全く無さそうでした。ということは、翌日、南部長官は、(本人にとっては原因不明の)ものすごい筋肉痛でダウンしていることが予想されます。湿布薬を全身に張り付けて、呻きながら寝込んでる南部博士の姿が目に浮かんで、さらに萌えました……(汗)。

 初代ガッチャマン20話。
 子犬を助けて爆発で飛んできた破片を頭に受けてしまうジョー。南部博士発案の遠心分離装置でも破片が取れず、諸君が出撃した後も寝かされていたのだけど、南部博士が目を離した隙に抜け出して出撃。諸君に向かって「ジョーは必ず助けて見せる」などと大口叩いておいて、あっさり逃げられた。
 慌てて、ゴッドフェニックスの通信装置に現れて、ジョーがそっちへ向かったと告げた時の姿がこれ。
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 心なしか作画の方にも普段の迫力が感じられず……何だか間抜けな表情で登場してます。

 次が、初代ガッチャマン103話。
 別荘に集合した諸君に出撃命令を出し、ジョーには残るように命じ、「ジョー、脳のレントゲンを撮る。診察室まで来たまえ」と言って部屋を出たとたんに車のエンジン音が。
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 慌てて部屋に引き返そうとする南部博士。
 部屋に駆け込んだ時には、既にジョーの姿はなく、窓からジョーが去っていくのを見送るしかありませんでした。
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 IIではジョーはサイボーグとなります。ドクターラッフェルが殺されてしまい、エネルギー補給ができず、IIの51話ではかなり体調が悪くなってしまいます。南部博士は何とかエネルギー補給の方法を見つけようとします。不調なジョーを南部博士のもとに残して諸君は出撃するのですが、南部博士は、またもやジョーに逃げられる。
 ニューゴッドフェニックスのモニター画面に現れて、ジョーが出て行ったことを告げる南部博士。
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 普段よりもアップで登場してます。よっぽど焦ったんでしょうか。

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大きなディスプレイからはみ出しそうなサイズで出てきています。そんなに迫らんでも……。

 ところで初代の20話は、宇宙科学研究所の遠心分離装置からの脱出、初代の103話は南部博士の別荘からの脱出ですから、おそらく両方とも地上にある建物からでしょう。ところが、IIの51話は、海底のGタウンからの脱出ですから、難易度がぐんと上がっています。体調が悪くてもそれをやってのけるジョー、初代の時に比べると、エスケープの腕前が確実に上がってきています。

 そしてFの2話。ジョーのサイボーグの体にエネルギー補給の方法の研究を続ける南部博士が、総裁Z出現の知らせに呼び出されて出て行き、戻ってみたらジョーが居ない。

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 あーどうしよう、って顔をしています。南部博士(この時は既にISO長官)が居たのは、ISO本部にある南部長官の研究室だと思われます。既に、南部博士の目を盗んで海底のGタウンから脱出する技を身に付けたジョーにとっては、ISO本部ビルからの脱出なんか、楽勝でしょう。
 ジョーが落としていったペンダントを拾いつつ、ジョーの安否を気遣う南部長官。哀愁が漂ってます。

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 でもね、南部博士、あなたジョーに逃げられたのはこれで4回目ですよ。
 こうなると、体調不良のジョーの観察を南部博士だけがしている、というのは、むしろ不安材料です。南部博士、他の仕事が忙しいのか、緊急連絡でしょっちゅう呼び出しがかかるのか、とにかく目を離した隙に必ずジョーが居なくなる。最初の1回は仕方無いとしても、4回も同じパターンでやられたのでは、ただの間抜けです。いや、ひょっとしたら、ジョーの方が、博士の抜けてる部分をしっかり把握していたということかもしれませんが。
 もうこうなったらいっそ、科学忍者ではなく、プリンセステンコーの襲名をしてはどうかとジョーに提案したくなってきます(違)。

 優秀な科学者なんだろうけど、学習能力があるのかないのか、ちょっとよくわからない南部博士です。

 Fでは、南部博士はISOの長官に就任します。1話の途中から、諸君達は「博士」ではなく「長官」と呼び始めます。
 Fの1話はISOでの会議風景から始まりますが、早速、エゴボスラーファミリー対策が話し合われています。ナレーション曰く、

津波に襲われ壊滅した平和の殿堂、国際科学技術庁も新しく再建され、アンダーソン長官の後任として、南部考三郎博士が選任された。

 この後の会議場の、みんながざわざわ言ってるシーンで、顔も出てこない誰かが一言、

南部博士もひどい時に長官になられたもんだ

 いや全くその通り。そのまんま過ぎて思わず吹きました。この会議の途中で南部長官は電話で呼びつけられ、
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慌てて長官室に行ってみたら、エゴボスラーからの宣戦布告。その後ずっとエゴボスラー(と新生ギャラクター)対策に追われまくる日々……。
 長官になってからもずっとひどい目に遭いっぱなしですどう見ても>南部君。脇キャラの一言が真実を言い当ててたというか。

 そもそもISOに来て、南部君は何か良い目にあったのかいな、と考えてしまうわけで。
 多分、ギャラクターが表立って動き出すまでは、潤沢な予算とマントル計画室長という地位でもって、どんどん仕事が進んでハッピーだったはずですね。ギャラクターが動き出してからは、マントル計画そのものが邪魔されまくる。だからといって、ギャラクターと戦わずにスルーしようにも、勝手に向こうが邪魔しに来るからいかんともしがたい。マントル計画じゃなくて別の研究テーマをやってれば、邪魔される度合いは少なかったかもしれませんけど、ギャラクターの目的が地球を支配することではなく破滅させることである以上、ギャラクター側についたって結局は駄目なわけで、やっぱり相手するしか無かったんだろうなあ。
 長官になってハッピーかというと、どうもそうでもないみたい。我が家のようにくつろげる基地へは1回しか行けず、その1回は装置に操られて知らないうちに騒動を引き起こしてるし。宇宙パルスの謎解きだって無名の若手が先んじてたりして、科学者としても技術者としても精彩を欠いた状態で追い詰められてる感が……。むしろ現場から離れて仕事を進めづらくなっていたんじゃないかと思われる。