12月
2
2010
|2010/12/2(木曜日)-23:10| カテゴリー: II, 考察や議論など
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南部博士のフルネームの漢字表記に諸説あるという話をこれまでもしてきたわけですよ。
やっぱりわからん……
デアゴの調査でもはっきりしなかった南部博士の名前
ところが、ちょっと有力な資料を見つけました。
ガッチャマンIIのシナリオ「恐怖の合成植物ミュータント作戦」(製作No.9、放映No.7)の最初の、登場キャラクター一覧のページに「南部耕三郎」と書かれていました。
IIの他の回は、私が持っているシナリオの最初のキャラクター一覧は全て「南部博士」となっています。
今回判明したのは、久保田圭司脚本の回です。しかし、別の久保田さん脚本の回では、「南部博士」となっています。なぜか、この回だけ、キャラクター一覧に南部博士のフルネームが書かれています。不思議です。
Fの方は、手持ちのシナリオでは「南部長官」「南部博士」となっていて、フルネームが書かれているものはまだ見つけていません。
ということで、他に有力な資料がなければ、IIでは「耕三郎」確定でいいのかな、と。まあ、これからもじっくり資料蒐集を続けてみます。
11月
23
2010
|2010/11/23(火曜日)-23:43| カテゴリー: F, 蒐集
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しょうちゃんの「ガッチャマンFぬりえ こうさくつき」を3種類入手しました。うち1種類は、ゆかりさんから分けていただきました。ゆかりさん、あ・り・が・とー!
ぬりえは、表紙も内容も違っていて、付録の工作も全部違っています。
エゴボスラーやギャラクターのコマンドは出てきますが、3冊集めても南部長官は1回も出てきません(哀)。あんなに酷い目に遭いながらがんばって、最後は拷問されて射殺されるというのに、人気が無かったんでしょうか……。
気を取り直して、こうさくの紹介に行ってみましょう。
これ
の工作は、ガッチャマンヘルメット。
これ
の工作は、鉛筆立て。
これ
の工作は、ガッチャスパルタンでした。
こうさくページは、厚紙で、ぬりえと一緒に綴じ込まれています。
今となってはレア物なので、本物を切って使うのは勿体ないから、こうさくページだけ、近くのコンビニでカラーコピーしてきました。紙は薄っぺらだけど、一応切り貼り可能です。
ガッチャマンヘルメットはこうなりました。
お面の要領で、切れ込みのあるところが顔になるようにして、両側の紙テープ部分を頭の後ろに回してセロテープで留めて装着します。さすがに、私の頭では入りそうにない上、適当な大きさのモデル人形も無かったので、広げた状態での撮影となりました。
ガッチャマンえんぴつ立てはこうでした。
撮影用に組んだだけなので、エンピツ立てたら破れます(爆)。カラーコピーの紙を厚紙に貼ってから作れば、実用的な強度のものができると思います。
最後が、ガッチャスパルタン。
アニメの通り、ガッチャ1号だけ分離可能です。芸が細かい。
「科学忍法、ハイパーシュート!」と叫んで遊べます。
工作の難易度的には、スパルタンが面倒かな、と思いました。折る回数が多い、途中まで切り込みとか面倒、保護者の方と一緒に作りましょう、の世界です。
なお、初代のぬりえはこうさくつきではありません。初代のゴッドフェニックスを紙で作るというのは、どう考えても子供の手には余ります。
というか、大人向けに、ペーパークラフトゴッドフェニックスを出してほしいなあ、と思ったり……EX合金高いんだもの。
10月
18
2010
|2010/10/18(月曜日)-22:29| カテゴリー: F, 初代
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ゆかりさんのところでコスプレ特集しているので、便乗してみます。あと、ゆかりさんのところからキャプ画像2枚お借りしました。ジゴ承諾でお願いします……。
まず、初代101話「狙撃集団ヘビーコブラ」。
沼を引きずり回される健↓
を助けに来る、エスキモースタイルのジョー↓。ゆかりさんのところで紹介されているように、このシーンは、バードスーツの上にエスキモーっぽい上着、というコスプレです。
沼地の水は凍っておらず液体のまま、ジョーが立っているところは普通の土の地面で、草も生えています。多少寒かったとしても気温は余裕で0℃以上です。
この気温で、本物のイヌイットのフード付き外套なんか着たら、暑くてどうにもなりません。あの外套の保温力は半端じゃないんですよ。ということで、ジョーのこのシーンは、単なるコスプレでしょう。着ている外套は本物ではないと思われます。
一方、こちらはF39話「失脚!エゴボスラー伯爵」。
北磁極(北極点からは1000kmほど離れているらしい)近くにテントを設営し、臨時天文台を建設して宇宙パルスを観測しようというミッションのために、南部長官自らが出向きます。案の定、観測の最中に、エゴボスラーとケンペラーの両方に襲われて、命からがら逃げ出すシーンがこれ。
南部長官と鴨技師長は、見渡すかぎり凍りついている海の上を犬ぞりで逃げまわる羽目に。南部君、あんたはアムンセンかそれとも植村直己かと突っ込み入れましたわ。
観測ミッションの方はというと、氷の上にでかい電波天文の設備を建てています。おまけに吹雪いてました。
こんなことができる気温って、氷点下40℃くらいじゃないと無理でしょう。気温が高かったら氷が割れて危ないので、建造物なんか置けません。下が陸地の南極と違って、北極は海ですから、氷の厚み以外に下を支えるものは何もないのですよ。
アップの映像が無いのではっきりしませんが、南部長官も、普段のスーツの上から上着+オーバーズボン+ブーツの三点セットを着ているようです。
気温から考えて、南部長官の方は本物を着てないと即凍傷、時間が経てば凍死確実です。コスプレじゃ済みません。
むしろ、この気温で、短時間でもバードスーツのままで外に居られる諸君の方が驚異的です。バードスーツの防寒性能って一体……。そういえば、IIで吹雪に見舞われた健(II23話)も凍死はまぬがれていましたし、北壁ロッククライミングをやった諸君(II29話)もバードスーツだけで何とか寒さを防いでいました。
これを見るとますます、101話のジョーはコスプレだったんだなあ、と。だって、バードスーツで0℃以上の気温なら、防寒装備全く必要無いじゃないですか……。
10月
7
2010
|2010/10/7(木曜日)-00:32| カテゴリー: F
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F34話「エゴボスラーの策略」。
宇宙パルスのレポートをISOに送ってきたダニエル・シュバール氏に、長官自ら変装して会いに行く回です。しかしエゴボスラーに変装を見抜かれ、先回りしたケンペラーにシュバール氏は殺されてしまいます。そうとは知らない南部長官は、エゴボスラーが変装したシュバール氏と会い、薬で眠らされてとらわれてしまいます。こっそり(のつもりで客観的にはかなり怪しい)格好で5人まとまって長官の護衛のために後をつけてきた諸君は、シュバール氏が殺されていることに気づき、南部長官を救出に向かいます。長官は無事救出されましたが、宇宙パルスのレポートのほとんどはエゴボスラーに持ち去られ、長官の手元には最後の1枚が残っただけでした。
既によねさんが1つ前のエントリーでコメントしているように、ISOには情報部もあるのになぜ長官自ら変装して出かけるのかとか、密かに護衛の筈の諸君が目立ちすぎとか……。それ以外にも、いったいいつの間にシュバール邸の前の巨大な像に鉄獣仕込んだのかとか、どこからどう突っ込んだらいいのか、何とも言いがたい回です。
むしろこういう回こそ、腐女子の視点を通して解釈しなおすと新たな楽しみを見いだすことができるんですよ。さあ皆さん、準備はいいですか、総員腐女子フィルターON!
ある日、ISOの南部長官の元に、分厚い手紙の束(宇宙パルス研究レポート)が届きます。口説きの基本は相手が欲しがる話題を出すことですから、これはまさに、南部長官宛のラブレター。差出人は宇宙物理学者のダニエル・シュバール氏、若い眼鏡っ子↓です。
さっそくラブレターに目を通す南部長官。一撃で一目惚れ。
立場と身分を考えたら、ISO情報部を派遣するとか、諸君に迎えに行かせるとかして、ISO本部にシュバール氏を呼びつけるのが普通でしょう。ところがシュバール氏の「密かにお会いしたい」の一言で、仮にもISO長官が、世界の南部孝三郎博士ともあろう者が、おめかしして↓、たった一人で航空機を乗り継いでお忍びの旅。これはもう、身分の垣根を越えた人目を忍ぶ恋そのものです。
ここで横恋慕したのがエゴボスラー伯爵。普段から南部長官の動向を探っていたあたり、どこから見ても立派なストーカーでした。
南部長官とシュバール氏を会わせてなるものか、と、先回りして、シュバール氏を殺してしまいます。それだけではおさまらず、シュバール博士に変装して南部長官を待っているあたり、偏執狂的な変態趣味が伺えます。
そんなことはつゆ知らず、南部長官はシュバール氏に会います。が、光の加減で変装だということに気づいたところを、エゴボスラー伯爵にガスで眠らされてとらわれてしまいます。
一方こちらはガッチャマン基地。長官単独のお忍びの旅に仰天する諸君。しかし健ちゃんは、「俺が長官の立場にいたら、同じ行動をとったと思う」と長官の恋の道行に同情的です。が、そうも言っておれず、みんなで護衛に出発します。健ちゃん、典型的な尽くすタイプです。他所の男の処に通うような浮気性なヤツであっても心配して面倒見にいくという……。
こちらは、恋敵のシュバール氏を出し抜いて南部長官をゲットして大満足のエゴボスラー伯爵。ストーカー男がターゲットを無理やり家に連れ込んだ、といったところでしょうか。南部長官、いきなり貞操の危機です(爆)。
こんな怪しいストーカー野郎に南部長官を連れ去られて黙っている健ちゃんではありません。
南部長官は俺のものだっ!と、南部長官が囚われている鉄獣の中に乗り込みます。壮絶な南部長官争奪戦が展開されます。
南部は俺のもの、とエゴボスラー伯爵。
お前なんかに南部長官は渡さないぞ、と実力で奪い返す健。
「ウチの人を返しなさい。ここに居るのはわかってるのよ!」と、台詞まで響いてきそうです。
南部長官、二人に言い寄られて大人気というかモテモテです。
ストーカー男にいじめられてダメージを受けてる南部長官を支えて連れ出す健。
それはもう大事に抱きかかえています。
そんな健ちゃんの心を知ってか知らずか、南部長官はシュバール氏の遺品をずっと握りしめたまま。
その上、「ダニエル・シュバール。私は生きている君と会いたかった」とつぶやきます。
南部長官は亡くなったシュバール氏のことを片想いしたまま。こんなに尽くしたのに、健ちゃん、結局南部長官に振り向いてはもらえませんでした。故人がライバルでは、時が解決する以外にほとんど勝ち目はありません。なんて切ない……。
とまあ、こんな具合に読み替えると、昼メロの世界が見えてくるんですよ。いや〜腐女子フィルターは偉大だわ。
10月
5
2010
|2010/10/5(火曜日)-01:47| カテゴリー: F
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ゆかりさんのところで、諸君の変装について取り上げられていましたが、Fになると、南部博士まで変装してくれます。
F34話「エゴボスラーの策略」。
宇宙パルスのレポートをISOに送ってきたダニエル・シュバール氏に、長官自ら会いに行くところです。
変装前。
変装後。
南部博士としてはばっちり変装したつもりだったのですが、変装の技術においては、名人級のカッツェ以来、ギャラクターの方が圧倒的に優れていたようです。変装を見抜く技についてもやはりギャラクターの方が上でした。南部博士のせっかくの変装も、エゴボスラーに即見破られてしまいます。
それはともかく、長官自らこの格好でお忍びで出かけられては、護衛しないわけにはいかず、諸君も変装して後を追うことになります。その結果、普段とは違う姿からバードゴーすることに。
一方、エゴボスラーの方もダニエル・シュバール氏に扮して待ち受けていました。それを見ても南部博士は見抜けなかったわけで、やはり変装技術はギャラクターの方が圧倒的に上ですね。
この回は、正義側も敵側も全員が変装して顔合わせという回になってます。まさに「誰だ、誰だ、誰だ〜」な状態ですね。
10月
1
2010
|2010/10/1(金曜日)-01:46| カテゴリー: 初代, 雑記
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南部響子さんのサイトを見て気づいたのですが、ガッチャマンの放映38周年なんですね。認識してなかったぬるいファンの私(汗)。
記念すべき1話についてのコメントは既に「カラー大図鑑と1話」に1つ書いてます。
南部博士ファンの立場で見ると、やっぱり、「準備期間はたっぷりあったはずなのに、火の鳥のテスト無しのままゴッドフェニックス出したのかよ、博士!」に尽きます。
リアルタイムでは1話は見そこねていて、コロムビアのDVDが出た時に買って1話を見て、最初の雨のシーンに驚愕しました。つくづく、初代は神作品過ぎます。
昨年秋にReeさんに嵌められて、なぜか南部博士に転んでからいっそう楽しく見ています。英語版も買ったので、ヒアリングの練習替わりに続けて見ておかなくちゃ。
9月
20
2010
|2010/9/20(月曜日)-06:40| カテゴリー: 初代, 雑記
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52話「レッドインパルスの秘密」。
この回には、レッドインパルスの使っている銃のアップが出ています。
トリガーの前の弾倉が特徴なのですが、実際に何をモデルにして作画されたのかがよくわかりません。
トリガーの前に弾倉で有名なのはモーゼルC96なんですが、全体のプロポーションがまるで違います。
で、ひょっとして原型はこれか?というエアガンを見つけたので衝動買いしてしまいました。
APS競技用のものです。撃つのは普通のBB弾です。比較のために、14.5インチのMacBook Proの上に置いて写真をとりました。
無意味にゴツいし、でかいです。
これのモデルになった競技用の実銃がドイツで作られた、という話はあるようで、そっちがレッドインパルスの銃のモデルかもしれないんですが、まだ特定できていません。
それはともかく、撃つとBB弾がくっつくターゲットという便利なものがあったので、買ってきて試しに撃ってみました。
ところが、気分はレッドインパルス……のつもりが、颯爽とはいかなかった(笑)。
これ、全体の重量が1.3kgあります。片手で狙いをつけて止めようとしても、しばらくすると腕が震えてしまって、狙いが定まらないんですよ。両手で持てばかなり安定して、狙ったところに命中という感じなんですけど。
こうなると、そんなに頑張って撃たなくても、これを片手で握ってきっちり構える練習をすれば、腕の筋肉を鍛えるトレーニングになりそうです(爆)。ということで、天気が悪くても室内でできる筋トレの道具と化しました。気が向いたら射的。
レッドインパルスの銃、実物がもしあったとしたら、重量の点ではこのエアガンといい勝負かもしれませんね。実銃のモーゼルC96が1.1kg、デザートイーグルで1.6kg超ですから。
あとは、Fで南部博士が使ってたのが、形状からみて多分M16なので、適当なエアガンを物色中です。一度実際に構えてみたいなあ、と。
ジョーファンだったら、コンパクトな形状のS&W買ってくれば済むのに(モデルはいくつかあるが実銃でも1kgは超えなさそう、600g前後?)、おっさんキャラのファンになると、関係ないところで苦労しますねぇ……(違)。
9月
6
2010
|2010/9/6(月曜日)-01:08| カテゴリー: 初代
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25話「地獄の帝王マグマ巨人」。
ISOの工場が襲撃されます。
あの火山研究所を失ったことは、国際科学技術庁にとって大きな損失だ。長い年月をかけて作り出した、有毒ガスを新鮮な空気に変える装置も、破壊されてしまった。
珍しく元気が無い南部博士。大被害にあっても結構淡々と作戦を立案して出撃命令を出すことが多いのですけどね。
顎に手を当てて考えこんでますが、触角頭にも元気がありません。
めげている南部博士を前にして、ジョーと健がたのもしい。
ジョー「健、行こうぜ。南部博士のがっくりしている姿なんか、見ちゃいられねぇや」
健「博士、我々はその火山研究所に飛び、周辺を調査してきます。なにか手掛かりがつかめるかもしれません」
よっぽどショックが大きかったのか、
うーん……よし、頼む。くれぐれも気を付けてな。成功を祈る。
だけで、細かい作戦立案無しに諸君を行かせる南部博士。マントル計画の一環だったんでしょうか、火山研究所には相当力を入れてたんでしょうねぇ。
9月
4
2010
|2010/9/4(土曜日)-00:24| カテゴリー: 初代
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24話「闇に笑うネオン巨人」。
ISOの科学者が次々と殺されますが、犯人がわかりません。南部博士は、諸君をISO本部に呼んで、犯人の正体を突き止めることと、科学者達の護衛を頼みます。
諸君をISO本部の玄関まで迎えに出てきた南部博士。秘書あるいはSPと思われる係官を3人連れてきています。南部博士がISOでも相当な実力者だということがわかるシーンです。
最近科学者が次々と殺されている。そのことは諸君も知っているはずだ。残念ながらその犯人はまだわからないんだ。
科学者たちは強力な電気で焼き殺されている。頼んだぞガッチャマン。平和を築く大事な科学者たちを、何とか守り抜いてほしい。
南部博士がこんなことを言うものだから、諸君は、ばらばらに別れて次に狙われそうな科学者を護衛したり、怪しい人物が居ないか、遊園地などの人ごみを調べたりしています。
しかし……。ISOの科学者の中でも、ギャラクターが最も標的にしているのは、南部博士のはずです。ところが、南部博士はそのことを意識していないのか、諸君に対して「自分を守れ」とは言っていません。
自分だけは大丈夫だと脳天気に考えていたのでしょうか……。
その結果……、案の定こんなことに↓。最後の標的は南部博士でした。
ISOの科学者達が襲われたシーンでは、皆さん夜遅くまで研究に勤しんでました。
南部博士も、諸君に仕事を命じた後は深夜まで自分のオフィスでデスクワークに励んでいました。資料だか論文だかを熱中して読んでいました。そこに、背後からネオン巨人が現れます。いきなりピンチです、博士。
慌てて椅子から立ち上がります。
いつもは落ち着いて冷静な南部博士もさすがに慌てまくってます。焦りまくる南部博士もまたかわいいです。
結構広いオフィスなんですが、さすがに外に逃げ出す余裕も無かったらしく、机の反対側に回りこんでネオン巨人と対峙。
諸君の迎撃が間に合って、ネオン巨人は撃退されますが、すぐ外で爆発します。机の反対側にしゃがみ込んで爆風を避ける南部博士。反応は早いです。102話でも、椅子の陰に隠れて爆発をやりすごしてましたけど。
それにしても、ISOの優秀な科学者達が次々にギャラクターの犠牲になっているので守って欲しいと言っておきながら、自分がその中に含まれるとは考えていないあたり、おもいっきり抜けていると思います、博士。自分の心配をせずに他人の心配を優先するあたり、冷徹南部君は案外お人好しな面があるのかもしれません。
8月
30
2010
|2010/8/30(月曜日)-23:30| カテゴリー: 初代
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22話「火の鳥対火喰い竜」。
ウラン採掘工場がギャラクターに襲われ、配備してあったマンモスタイガーという空飛ぶ空母も歯が立たない、という、最初からハードな展開です。
当然、科学忍者隊を出動させて欲しいとアンダーソン長官直々に頼まれるのですが、南部博士は断ります。
アンダーソン「何ということだ。我々が苦心して造り上げた世界最大のウラン採掘工場が、あっさりとギャラクターに奪われるとは。南部博士、科学忍者隊の出動を願えませんか」
南部「お断り申し上げます」
アンダーソン「な、南部博士。断るとは」
南部「残念ながらゴッドフェニックスには、100に1つの勝ち目もありません」
参加者「しかし、科学忍者隊は今までに数々の強敵を倒してきた」
南部「みなさんは忘れている。ウラン採石場を護衛していた三隻のマンモスタイガーは、ゴッドフェニックスよりはるかに強力な飛行空母であることを。そのマンモスタイガーも一瞬にしてやられている。科学忍者隊に出動を命令することは、彼等に死ねということです」
二流の指揮官だったら、自分の体面とかメンツとかをを考えて、安易な希望的観測で出撃させるかもしれないところ、彼我の戦力差を冷静に考慮して長官の頼みでも却下するあたり、やっぱり南部博士は素敵です。左側に跳ねてる触角頭も気合が入ってます。
その割には、健の命令違反には甘くて、「誰かがやらねばならないんです。科学忍者隊はそのためにあるんです」の一言に押し切られてしまう南部博士がかわいい……。
案の定、撃墜されて、というか加熱競争に負けて破壊されて海中に墜落、浸水を始めるゴッドフェニックス。結局ISOの潜航艇に救助されます。
長官の頼みをみんなの前で堂々と断っておきながら、うっかり出撃を許しました→撃墜されました→ISOの設備と人員を救助に出動させます、てのを、南部博士が関係各方面にどう納得させたのかに興味が湧いてきます。
ゴッドフェニックスは修理となり、諸君もしょげています。
このとき既に南部博士は、キングドラゴンを倒す方法を思いついていました。が、自信喪失している諸君に出撃させても成功の可能性は薄いと考え、レッドインパルスに仕事を頼みます。
南部博士がレッドインパルスに電話しているシーンですが、どうやら、三日月基地内の南部博士の自室と思われます。向かって左から赤い光が、右側は青色の光が来ています。何だか落ち着かない照明です。なんでこんな色にしてるんでしょうね。
電話している南部博士、珍しく眼鏡にツルがあります。謎のレッドインパルスの回で登場したのと同じ絵ですね。
ところが、レッドインパルスは「南の海に用事ができた」というおよそどうでもよさそうな理由で南部博士の出動依頼を断ります。電話が終わって南部博士、どうしたものかと頭を抱えています。これで少しは、忍者隊の出動を断られたアンダーソン長官の気持ちがわかったのではないでしょうか。尤も、南部博士が断った理由に比べてレッドインパルスの理由は、理由になってませんでしたが。いや、健にもう一度チャンスを、という立派な理由があるにはありましたが。
それにしても、机の一方から赤、反対側から青色の光で照明、って、南部博士は一体何を考えているんだか。こんな色合いで、それでも光が足りなくて薄暗いところがだいぶある部屋って、目にも悪そうです。落ち着かなくて悩みも倍増しそうな気がしてきます。
で、やっぱり部屋の照明が気になります。舞台照明みたいな赤色の光で本当に机を照らしてるようです。青色の方は登場しませんが、多分、同じような感じになっているのでしょう。ほんと、南部博士の趣味って意味不明です。
指揮官としては理性的であることと、部屋の照明の趣味は、関係がないということでしょうかね。まさか本当にどっかの舞台で使ってた照明をかっぱらってきたとか……???
ゴッドフェニックスの修理と改造が終わった後の南部博士。淡々としつつもしっかり触角頭は跳ねてるし、それなりに自信もってそうです。
南部博士によると
いや、火喰い竜の出す高熱に耐えられるように機体に細工しただけだ。見てごらん、裸のゴッドフェニックスに何か巻き付けてあるだろう。あの管の中には強力なフレオンガスが入っている。
わかりやすく言えば、冷蔵庫の原理だ。圧縮され、吐き出されたガスが周囲の熱を吸収し、元の管に戻る。これを繰り返して、密閉された箱の中を冷やしていくのだ。
突っ込んでおくと、吐き出されたガスの温度が下がるのは本当ですが、元の管にもどって回収する方式だと、全体を駆動するポンプを動作させないといけませんし、回収したガスは熱くなってますから次に回す前にある程度冷やさないといけません。この時出てくる熱の捨て場所がないと動かなくなります。ということは、キングドラゴンの攻撃を食らって周囲が高音だとうまく動かなさそうです。この場合は、むしろ回収なんかせずに外に向かってフレオンガスを吹くだけの方が良い……はず。
まあ、新規開発したマイナス爆弾との相互作用が必要、というあたりで、何か工夫はしてるんでしょう。ということで、またもや南部博士の仕事早っ!な回でした。
70年代の公害は、直接人を病気にしたり生き物を殺したりするような化学的なものが想定されていて、オゾンホールの問題なんか出てませんでたから、フレオンガスが気軽に登場することになったのでしょう。時代を感じさせる道具立てですね。今やるとしたら、液体ヘリウムを大量に積んでいくとかかなぁ。
8月
29
2010
|2010/8/29(日曜日)-22:47| カテゴリー: 初代
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21話「総裁Xは誰れだ」。
馬のコンテストで優勝したのが、ヘンジンマン博士の馬だったという回。
南部博士、
いや実は、あのヘンジンマンという人物は私の学校時代の先輩なのだ。頭は良くて研究熱心な男だったが、とにかく人間嫌いで、卒業以来全然会ったことがない。何でも、世間を離れて一人サイボーグの研究をしているとかきいている。
と、こんな顔↓で言ってます。
さらに、
いや、君たちが信じられないのも、無理はないが、あの馬は実に精巧に作られたサイボーグの馬だったんだ。テレビのビデオテープを見れば、納得するよ。さあ良く見てごらん。本物の馬は汗をかいているのに、この馬はけろっとしている。目を見てもまばたきがない。それに、この蹴り足を見たまえ。本物だったらこんな蹴り方はしない。これで、サイボーグだということがはっきりしただろう。
と続けてます。
そのヘンジンマン博士は、こんな↓様子。
南部博士は、オックスフォードとケンブリッジ大学を出てるわけですが、どちらかで先輩だったとしても、年齢差がありすぎるように見えます。南部博士の年齢48歳ですが、ヘンジンマン博士は70歳くらいに見えます。先輩後輩でも、学生生活の期間が重なっていたとはとても思えません。学部生と博士課程の大学院生でも10年離れることはないでしょうし。南部博士が学生のときに教員をしていたのならこの年齢差もわかりますが、そうなると、人嫌いで卒業後は会ったことがない、という南部博士の台詞と矛盾します。この場合とっととどこかにひきこもったのはヘンジンマン博士の方ですから。
南部博士は、
しかし、今から騒いだって大混乱が起こるだけだし、ヘンジンマン博士も、実際に、本物の馬と比べてみたかっただけだと思う。ただ心配なのは、この技術を誰かが悪に利用しようとしたら、それこそ大変なことになってしまうだろう。
うむ。諸君に、ヘンジンマン博士の身辺の護衛を頼みたい。
と言ってます。
ヘンジンマン博士はとりあえず賞金ゲットで祝杯を上げていますが、これは、こっそりサイボーグ馬を出して優勝しちゃったものだから、賞金を断ったら逆に不自然で詮索されかねなかったからでしょう。俗物なら、この馬をあちこちのレースに出して賞金を稼ごうと考えるでしょうが、ヘンジンマン博士は、
とうとうわしの作ったサイボーグの馬が本物に勝ったんじゃ。生き物全てをサイボーグにしてやる。そしてこのわしがサイボーグ王国の王となるんだ。何とすばらしいではないか。
と、現実の金儲けには全く興味を示していません。サイボーグの性能にしか興味がなく、サイボーグに囲まれて過ごしたいと考えるあたり、立派なマッドサイエンティストです。「本物の馬と比べてみたかっただけ」と判断した南部博士の人を見る目は確かでした。
南部博士が優秀というだけあって、ヘンジンマン博士、総裁Xの正体を、見た瞬間にほとんど見破っていました。この点でも、南部博士の評価は正確でした。
8月
28
2010
|2010/8/28(土曜日)-16:21| カテゴリー: 初代
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20話「科学忍者隊危機一発」。
子犬を助けようとして頭にミサイルの破片を受けて大ピンチのジョー、という、ジョーファンにとって人気の高い回ですが、南部博士の行動の方に注目してみます。といっても、最後の方で良すぎるタイミングでゴッドフェニックスの通信装置に現れる部分は、諸君監視装置を装備しているのだろうというネタを既に書きましたので、今回はジョーの治療の方から。
諸君、これを見たまえ。鉄の破片は脳の一番危険な場所に触れている。手術で取り出すことは不可能だ
ということになります。破片は図にしめした場所にあります。
手術が無理なので、南部博士はいきなり乱暴な方法を提案。
宇宙科学研究所にある高速遠心分離装置にかけて頭部から破片を抜くことだ。しかし、一つ間違えば人体そのものが分離してしまうおそれが多分にある。
人体そのものが分離、って、よく考えるとめちゃくちゃスプラッタな話なんですが、諸君は全員スルー。その上、健ときたら、
博士、我々科学忍者隊は常日頃から体を鍛えています。ちょっとやそっとのショックでは死にはしません。ジョーがもし死んだら、ゴッドフェニックスの威力も発揮できなくなります。お願いです。遠心分離機にかけてください。
頑丈さにかけては定評があります、という趣旨の発言。
結局、遠心分離機にかけることになります。
今回、南部博士はずっとジョーのことを気にかけていて、悲しい顔をしています。
しょぼーん、ですね。
いつもの元気がありません。
しかし。
振り回している画像を見て、私は椅子からずり落ちかけました。
ジョーの包帯の位置を見てください。頭の周囲をぐるっと取り巻くように巻いています。ということは、鉄の破片が入った傷は、頭頂部分ではなくて頭の側面で、倒れたシーンも考えると後頭部のあたりにあるはずです。つまり、寝かされているジョーの頭が台に触れているあたりに傷があるわけです。
そのジョーを水平に寝かせて、足元を中心にして振り回すと、破片は水平方向の遠心力を受けます。すると、頭頂方向に向かって引っ張られることになります。南部博士の試みが成功していた場合、破片は、脳のまだ無傷な部分を傷つけながら、包帯の無い頭頂に近い部分をぶち抜いて出てくることになります。これではジョーの傷倍増です。
メスを入れられないから振り回して抜こうというアイデアは良かったのですが、破片が動く方向は考えないと……。
結局、遠心力10倍でも破片が抜けなくてがっかりの南部博士。
そこへ、お約束の攻撃があって、諸君に出撃命令。
遠心力作戦は失敗し、「ジョーは必ず助けてみせる」と諸君に大口叩いたにもかかわらず目を離した隙にジョーには逃げられ、攻撃をうけて錐揉みするゴッドフェニックスの中で振り回されるとジョーの破片はあっさり抜けてしまう。「遠心力を10倍に」と苦悩しつつ叫んでいた南部博士の立場が全くありません。
この回は、努力の方向が違っていたり空振りしたりするという意味で、いいところ無しの南部博士です。でも、悩んでいる姿もまたかわいいんですよねぇ。
8月
23
2010
|2010/8/23(月曜日)-23:12| カテゴリー: F, 初代, 雑記
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とうとうiPadを買いました。
せっかくなので、壁紙に触角頭の南部君を設定してみました。もちろんジゴキラーの回です。
やっぱり未確認生物を相手にしている南部博士っていいなあ……と、惚れ惚れしたわけですよ。
ところが……。
iPadは、ディスプレイの周囲が黒色なんですね。そこに、顔を画面いっぱいに表示すると、どう見ても、黒い額縁の中に入った顔の拡大写真にしか見えません。
これは……これって……やっぱり……。
(※画像追加あり2010/08/25)
続きを読む……
8月
21
2010
|2010/8/21(土曜日)-04:10| カテゴリー: 初代
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17話「昆虫大作戦」。
瞳の色がころころ変わる南部博士の次は、眼鏡のフレームが変わる南部博士です。
17話は、眼鏡のフレームが太くなったシーンがあります。
眼鏡のスタイルでやっぱり印象が変わりますね。フレームが目立たないシーンの方が多いし、その方が切れ者のイメージが強く出ると思います。
これは続きのシーンです。顎に手を当てるおなじみのポーズで考え込む南部博士。かなり若い感じに描かれています。
ところが直後に左の眉毛が無くなってます。70年代のツッパリかよ!って思わずツッコミ。
多分、このあたりの作画の注意事項は、文書にしてアニメーター全員に回さないと間違いが起きるということなんでしょう。
初代の総監督の鳥海永行氏は、小説の中で、南部博士を
薄い縁なしの眼鏡、口髭をたくわえた年のころ四十前後の学者風の紳士である。
と描写しています。総監督としては、南部博士の眼鏡は「縁なし」のつもりだったようです。
8月
19
2010
|2010/8/19(木曜日)-00:02| カテゴリー: 初代
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23話「大暴れメカボール」
(>_<)の顔文字のまんまな南部博士。目を閉じてる時は睫毛が長くてかわいいんですが、顔文字顔(っていうのか)は珍しいです。
顔文字のまんまな顔なのもアレなので、眼を閉じてイケメンな南部博士。
それはそれとして、この回も瞳の色が変わりまくりです。
まず、黒に近い褐色の瞳。これが多分標準でしょう。
宇宙人ですかと訊きたくなるような、瞳全体が水色になっている南部博士。
中心が黒でまわりが青い色。これもよくあるパターンです。
「銀狼怪奇ファイル」の向こうを張ったような、シルバーの瞳の南部博士。
まったくもう、猫の目だってこんな変わり方はしませんよ、博士……。
気分を変えるためにいろんな色のコンタクトレンズでも持ち歩いているのかと。
ところでこの回の作戦ですが、足やら翼やらを出すもののでかい鉄球型の鉄獣で、攻撃が効きません。南部博士も処理方法をすぐには思いつかなかったらしく、
待てジョー、方法を考えるのは私の任務だ。諸君、それまで待機していてくれたまえ。
と言ってます。が、処理方法を思いついたのは、南部博士ではなく、磁石で遊んでいる甚平を見た健でした。
南部博士は電磁石作戦を採用します。ISOに動員をかけ、電源に原子力発電所を使って、巨大電磁石を建設。ところが、おびき寄せたメカボールが磁石の方へ行かず、発電所の方へ向かったため、健がメカボールの足に掴まって中に侵入することに。健は兵士を倒してメカボールを磁石に向けた後、コンソールを壊します。磁石にぶつかってメカボールは爆発、めでたしめでたし……ですがちょっと待て。
内部に忍び込めるのなら、内部に爆薬を仕掛けることだってできるわけで、鉄球の外側が壊せなかったとしても、内側はめちゃくちゃに壊すことができます。そうすればただの動かない鉄球になります。無理に外側まで爆発させて木っ端微塵にする必要はありません。健が内部に侵入できるのなら、そのまま内部を破壊するのが科学忍者隊本来の作戦展開であり、電磁石作戦はそもそも不要です。
南部博士としては、健があんなにあっさり内部に侵入するとは思ってなかったのでしょうねぇ。他の鉄獣に比べて侵入が難しいと思っていたからそういう命令は出さなかったのかもしれませんね。