65話の敵と南部博士の台詞(初代65話)

|2010/5/17(月曜日)-23:00| カテゴリー: 初代
| 2 個のコメント

 初代65話「合成鉄獣スーパー・ベム」。
 ヤマシナ博士の脳が未確認生物に奪われ、忍者隊がおいかけるが滝壺付近で見失います。攻撃してきた未確認生物の触手を持ち帰って南部博士に見せます。

065-01.png

 巨大な電子顕微鏡に見える(さすがに70年代だから共焦点顕微鏡ではないだろう)で、未確認生物の試料を確認しています。
 このあと、南部博士は、顕微鏡から目を離し

065-02.png

これは、地球上に住んでいる生物じゃない。ベムだ。

と言います。さらに、

宇宙人でも下等な種類、つまり乱暴な種類の宇宙人に属している。

と続けます。

 私が引っ掛かったのは、なぜ博士の台詞が「これは、ベムという地球外生物の一種だ」ではなかったのか、ということです。南部博士であれば、問題の生物の固有名詞がわかっていて同定できていれば、そのことがわかるようにはっきり言うのではないでしょうか。

 敵メカの名前を何故か正義側も知っている(伝えられてもいないのに一体どうやって?)が子供番組のお約束でしたが、今回の敵は、ギャラクターが作り出したものではありません。元々宇宙に居た生物です。ということは、宇宙生物についての知識がある程度地球人側と共通のものであった場合、ギャラクターが勝手に名前をつけるということは無いでしょう。X1号と合成したあと、盗んだ脳でコントロールしているものについては、ギャラクターの作品ですからギャラクターが勝手に名付けてもいいんでしょうけど。にもかかわらず、ギャラクター側でもこの生物を「ベム」と呼んでいます。だから、この生物の種としての名前が「ベム」であることが既にわかっている、と思いたくなりますが、ちょっと待ってください。あくまでも南部博士の台詞の方にこだわって考えてみます。
 南部博士の台詞をそのまま受け取れば、仮にISOあたりで宇宙生物の分類学の研究が進んでいるとしても、今回の敵の種類を、南部博士は同定していない。というか同定できていないことになります。未知の生物を見た時にそれが下等かどうかを判定する基準はある程度わかっているけれど、宇宙生物分類図鑑を持っている状態ではないということのようです。
 もともと、「ベム」というのは、SF用語で、宇宙から来た未知の生物を指します。ウルトラマンの怪獣だって、宇宙由来のものは全て「ベム」ということになります。であるならば、この65話の「ベム」は、固有名詞ではなくて一般名詞だと考えた方が、筋が通ります。
 最初の南部博士の台詞は、地球外生命体のことを改めて「ベム」と言い直しただけだということになります。それは、広くそう呼ばれていた(というかむしろ常識になっていた)からでしょう。ギャラクターも、隊長や兵士などの構成員は地球人ですので、地球人の文化を共有していますから、まだ固有名詞が無い宇宙生物を仮に「ベム」と呼んだのでしょう。

 この回を解説したムック本の記述を引用してみます。
 「ガッチャマン全集」では、

医学センターに保存されていたヤマシナ博士の脳を宇宙生物ベムが奪い去った。

 「誰だっ!!科学忍者隊ガッチャマン」では、

竜巻ファイターで吹き飛ばすとベムが姿を現し、滝に逃げた。現場で入手した触手を南部博士に見せると、乱暴な宇宙生物と判明。

 「科学忍者隊ガッチャマンマテリアル」では

下等で乱暴な宇宙人・ベムと、故ヤマシナ博士が開発した高性能ロボ・X1号が合体した姿。

 「僕たちの好きな科学忍者隊ガッチャマン」では

幾本もの長い触手を持つ地球外生命体ベムが、医学センターからロボット工学の権威・山科博士の脳を強奪。

 コロムビアのDVDライナーノーツでは

ベム
ギャラクターが宇宙から連れてきた、下等な部類に属する宇宙人。

 デアゴスティーニでは

ギャラクターが宇宙から連れてきた地球外生命体ベムに、山科博士が作った万能ロボットX1号を合体させ(以下略)

 同人では定評のあるGLO&ガッチャマン対策本部さんの「科学忍者隊ガッチャマン鑑賞の手引き《改訂版》」では

ギャラクターは下等な宇宙生物ベムを地球に連れてきて、(以下略)
健がブーメランで切り取ったベムの触手を南部が分析すると、それは下等な種類の宇宙人ベムであることが判明した。

 といった具合で、ことごとく、「ベム」を固有名詞として扱っています。

 というわけで、南部博士の台詞の「ベム」は一般名詞だろうという私の説は、相当に旗色が悪いのでした^^;)。
 南部博士の台詞も微妙といえば微妙ですし、SF用語に地球外の未知の生命体をあらわす「ベム」というよく知られた用語が既にあったからといって、登場する地球外生命体が「ベム」という固有名詞を持ってはいけないという理由はありません。
 それでも、敢えてここで、あの触手生物はまだ名無しで「ベム」は一般名詞であり、名前が無いので敵味方ともとりあえず一般名詞で呼んでいた、という説を出しておきたいと思います。

 南部博士萌えの真っ最中なので、やはり、博士の台詞は大事にしたいんですよ。
 まあ、南部博士だったら曖昧な言い方はしないに違いない、という願望も多分に含まれてはいるんですけどね。

 あと、小隅センセがチェックしてたんなら、既に意味の決まっているSF用語を固有名詞にはしないんじゃないか、と思う部分もあったり。



小道具(初代63、F 42話)

|2010/5/16(日曜日)-17:48| カテゴリー: F, 初代
| コメントする

 63話は、南部博士の登場シーンが多いので、博士ファンにとっては見所のある回です。
 小道具の扱いをに注目してみることにしました。

 まず、既にナイターが始まってしまって今更避難命令も出せない状態だ、というシーン。
063-07.png

 南部博士の腕時計のデザインがわかるシーンです。皮バンドに青い文字盤、黒い針と時刻のメモリ、本体はシルバーでしょうか。普通のビジネスマン向けという感じのデザインです。
 これが、Fになると、現在位置を教える発信器になっていたり。
F-43-01.png

 Fの42話に登場したものです。時計機能くらいはあっても良さそうですが、本編中では語られませんでした。スイッチを押すと、小さなパネルが点滅して、忍者隊に現在位置を知らせる仕組みです。筐体もバンドも金属製のようです。

 次に、63話より。
 健からの連絡を、三日月基地で受けるシーンです。

063-13.png

 通信機の形と大きさに注目してください。
 通信機のサイズは、昔の黒電話の受話器よりややいかついくらいの大きさです。90度曲げた部分にマイクがあって、そのまま机の上に立てられる形をしています。

 横から見るとこんな感じです。

063-14.png

 どう見ても、折りたためる構造ではありません。通信機の平らな部分を、普段は机の上とかで立てておけるようにしたデザインになっています。
 この回、南部博士は最後までこの通信機を使って忍者隊と連絡をとっています。

 このシーンは、ゴラクエン球場地下の水爆の爆発を止めることに成功したという報告を受けた時のものです。南部博士は、三日月基地から移動し、ゴラクエン球場近くの警察署か警察本部の一室にやって来ています。警察に、水爆の起爆装置捜索の依頼に来て、そのままそこにとどまったのでしょう。

063-08.png

 これで事件解決なので、後は撤収するだけです。通信機は三日月基地から持って来たのでしょうから、持って帰らなければいけません。

 で、南部博士はどうしたか。
063-09.png

 上着の右側持ち上げてる……。

063-10.png

 中に突っ込んで……。

063-11.png

 右内ポケットに収納。……っておいちょっと待てや( ゚д゚)。いくら何でも無理ありまくりだろーっ!!

063-12.png

 平べったいものや、折りたためる構造のものならともかく、その通信機、マイク部分が90度曲がってて厚みがかなりあります。ぴっちり身に付いたスーツの内側に納まる代物じゃありません。
 そのサイズと形状のものを収納できるスーツの内ポケットって一体……(汗)。南部君の上着、いつから四次元ポケット完備になったんだ、と思わず突っ込んでしまいました。
 F10話での、スーツの下に拳銃2丁だった博士にも驚きましたが、今回の通信機収納もそれに匹敵すると思います。
 上着を脱がせて中がどうなってるか、ぜひ拝見したいものです、博士。

 



対応の違いが……(初代63、F 22話)

|2010/5/15(土曜日)-21:17| カテゴリー: F, 初代
| コメントする

 ガッチャマンの初代の前半はまだ子供らしい感じだった諸君が、後半になるといろいろ背負い込んだ描写がなされるようになって、それにつれてドラマも重くなったという話は、いろんなムック本に出ています。
 諸君達の設定年齢は10代ですから、経験によって変わるというのは、自然な描写です。しかし、いろんな目に遭って経験値(何の?)を上げたのは諸君達だけではなかったようです。南部博士も変わってきているようなんですよ。

 初代63話「皆殺しのメカ魔球」では、ゴラクエン球場の地下に国全体を吹き飛ばす巨大水爆が設置され、起爆装置が球場のどこかに置かれます。警察とガッチャマンが総出で起爆装置を探し、時間との戦いになります。
 南部博士も、まだこの頃はウブだった(違)ので、捜索を依頼に行った警察署で報告を待つ間、こんな状態です。
063-01.png

 場所はゴラクエン球場近くの警察署と思われます。
 ソファに座り込んで頭を抱えています。冷静な南部博士にしては珍しい姿です。
063-02.png

 まあ、ある意味普通の反応ではあります。

 お約束通り、起爆装置はなかなか見つからない。その間、南部博士は通信機片手に冷や汗流しまくり。
063-03.png

063-04.png

「急ぐんだ!」と叫びながら必死の表情。
063-05.png

 もう汗ぐっしょりです。

 間一髪で健が爆発を防ぎ、起爆装置を発見、報告を受けた後、警察署の建物からブラインド越しにゴラクエン球場を眺めている南部博士。
063-06.png

 「ありがとう、みんなよくやってくれた」、と呟いていますが、冷や汗はまだおさまらず、緊張の連続で何だかお疲れのご様子。

 この後、南部博士は、攻撃で崩壊する三日月基地に閉じ込められて危ういところを諸君に助けられたり、カッツェに攫われたり、地球壊滅のカウントダウンを待つ羽目になったりします。
 IIでも、Gタウンごと2回も海の藻屑になりかかったり、大津波で水没するISO本部に閉じ込められ、脱出の直後に目の前で本部ビルが水没し倒壊するのを見てしまったりします。全地球規模での被害も半端ではありませんでした。
 Fでは、長官就任の挨拶の最中にエゴボスラーに宣戦布告され、ニュージョーク市が毒ガス攻撃された時はISO本部ビルの長官室でガスに耐えてました。

 こんな目に遭いまくると、さすがに南部博士だって、諸君達とは違う意味で変わらざるを得なかったようです。

 F22話。軌道をはずれた人工衛星がニュージョーク市のISO本部ビルの上空を通過、高性能核ミサイルを発射の予定、迎撃までにもう時間が無いという状況になります。
 ISO本部が狙われているという第一報を受けた南部博士。
F-22-01.png

「何、あと十数分で国際科学技術庁が襲われる?」
と言いつつも、あんまり焦った風もありません。

F-22-02.png

「高性能核ミサイルか……」
と考え込んでます。冷や汗かきまくりの初代の時の反応とは、だいぶ違います。
 健が迎撃を提案したのでそれを了承し、鴨技師長に協力を頼みます。

F-22-03.png

 ISO長官が浮き足立っても仕方がないし、もはや逃げる時間も避難命令を出す時間も無かったことは確かですが、初代63話で警察署で頭を抱えて座り込んでいたのとは、随分様子が違います。
 この後、迎撃成功の連絡が、鴨技師長から伝えられます。

F-22-04.png

 ディスプレイを見つめたあと振り返ろうとします。あくまでも冷静で、鋭い目が素敵です。疲れた様子は微塵もありません。

F-22-05.png

 最期に呟くのは、「ありがとう、ガッチャマン」の一言です。
 自分も周囲の市民も吹き飛ばされる状況での核兵器への対処の後ですが、割と平然としています。汗びっしょりになっていた63話とはえらい違いです。

 南部博士、実は随分図太くなってませんか初代に比べて。まあ、ある程度は腹括ってないと、ISO長官なんか務まらないでしょうけれども。
 



 先週、使っている携帯をiPhoneにしました。iPhone用のアプリをダウンロードできるiTunes Storeには着うた・着メロはないので、自分で作るしかないようです。
 南部博士に萌え中なので、南部博士着ボイスを作ってみることにしました。

 音源は、手持ちのDVDです。着信で長々と台詞を喋られてもどうよ、と思ったので、使えそうな一言を選ぶことにしました。
 南部博士らしい台詞というと「科学忍者隊出動」「ギャザー、ゴッドフェニックス発進せよ」でしょう。しかし、「科学忍者隊出動」で着信されても何だかなぁ、なので、30話から、「緊急事態発生」「ギャザー、ゴッドフェニックス発進せよ」を選ぶことにしました。少し変わったところでは、14話の、「忍者隊に朝も夜もない。緊急指令」と、健のブレスレットの呼び出し音を拾ってみることにしました。

 私の環境は、MacBook Pro, Mac OS 10.6.2です。

 作業の手順としては、DVDを再生する→音声を録音する→必要部分を切り出す→着信音のファイルに変換→着信音としてiTunesに登録→iPhoneに転送、というものになります。

 今回は、DVDの再生ソフトとして、VLCを使うことにしました。コマ送りができるので、普段のアニメ鑑賞の友となっているソフトです。音声の録音には、WireTap Studioというソフトを使うことにしました。
 DVDをドライブに入れて、VLCを立ち上げます。その後、WireTap Studioをダブルクリックすると、次のような小さなウィンドウが開きます。
ringtone-01.png

 WireTap Studioの環境設定メニューで、ファイルフォーマットをMP3-高品質(192bps)にしておきます。音源は、VLCを選び、もう一つはオフにしておきます。
 DVDを再生し、台詞のちょと前で●ボタンをクリックすると録音開始。台詞が終わったら■ボタンを押して止めます。すると、音声が次のように波形で示されます。
ringtone-02.png

 この状態で編集もできそうなんですが、WireTap Studioはまだ試用中なので、どこまでできるかがわかりません。波形のウィンドウを閉じると、保存するかきいてくるので保存します。
 次に、「ウィンドウ」メニューから「ライブラリ」を選ぶと、録音したものが次のように表示されます。
ringtone-03.png

 保存したいファイルを選んで、送り先の「ローカル」を選びます。すると、保存ダイアログが出るので、見やすい場所に保存します。ライブラリのファイルは全部消してしまってもいいでしょう。これで、WireTap Studioを終了します。
 次に、音声を切り出す作業になります。今回は、手持ちのサウンドスタジオ3を使いました。
 ファイルを読み込んで、「ノーマライズ」アイコンをクリックしたところです。
ringtone-04.png

 音が小さすぎると着信音として使いづらいので、適切に増幅しておきます。
 再生ボタンをクリックしたりして、大体どのあたりから欲しい台詞が始まるかチェックします。
ringtone-05.png

 マーカーを適当に置いて、マーカーの前を選んだところです。削除アイコンをクリックすると、選んだ部分が削除されます。後ろ側も、後ろの方からマーカーまで選択して削除します。削除が終わったら、別名で保存します。保存する形式はmp3にしました。他の部分を切り出したい時は、もう一度ファイルを読み込んで同じ操作をくり返します。全部終わったら、SoundStudioを終了します。
 SoundStudioは選択部分の保存もできるようなんですが、短くして引き延ばして表示した方が、細かいチェックもしやすいので、私は、使わない部分を切って作業する方が好きです。
 次に、iTunesを立ち上げます。
 私は、プレイリストに「着うたソース」というのを作って、そこにmp3ファイルをまとめることにしています。
 今作ったmp3ファイルを、「着うたソース」にドラッグ&ドロップして、iTunesのライブラリに読み込ませます。次に、作ったファイルを選択し、iTunesのメニューから「詳細」→「AACバージョンを作成」を選びます。変換が終わったら、iTunesの左側一番上のライブラリのところにある「ミュージック」を選びます。すると、着信音として登録したのと同じ名前のものが、重複して出てきます。これ、どちらかが元のmp3ファイルで、もう一方が変換したファイルなんですが、iTunesからは区別がつきません。そこで、重複しているファイルを選んで、両方ともライブラリから削除します(プレイリストから削除してもライブラリには残るので、必ずライブラリを表示させている状態で削除すること)。ファイルは残さず「ゴミ箱に入れる」を選びます。
 ゴミ箱から、捨てた音楽ファイルを回収します。同じファイル名で、拡張子が「.mp3」のものと「.m4a」のものがあります。「.m4a」の拡張子を「.m4r」に変更します。
 ここで、一旦、iTunesを終了します(←これがMacでは重要らしい)。特に、初めて着信音を作る時は「着信音」という項目がライブラリにありません。これを作るには、ファイルをライブラリから消した後、一旦iTunesを終了しないとだめのようです。
 変更した「.m4r」ファイルをダブルクリックすると、iTunesが立ち上がり、音楽ファイルが「着信音」に追加され、一回再生されます。残りのファイルも、ダブルクリックすると、着信音に追加されて再生されます。
 元のmp3ファイルは、再度「着うたソース」プレイリストに入れておきます(プレイリストにドラッグ&ドロップで、ライブラリには自動で追加される)。iPhoneアプリには、通知の音を着信音から選ぶものと、iPodの音楽ファイルから選ぶものがあります。どちらでも使えるようにするには、両方に入れておく必要があります。短い着信音ですから、2重になったところで、記憶容量の無駄を気にする必要は全くありません。
 iPhoneをつないで、iTunes側で、今入れた着信音と、着信音ソースを同期させるようにチェックを入れます。入れたら、「適用」をクリックして同期させます。
 iPhoneの「設定」→「サウンド」→「着信音」で、今作った着信音がリストに出れば成功です。「iPod」のプレイリストで「着うたソース」を選んで、作った着信音のファイルが入っていることも確認します。
 これで、作業は終わりです。

 使ってみた感想。「緊急事態発生」だけなら繰り返しになっても着信のお知らせとしては意味が通りそうです。「ギャザー、ゴッドフェニックス発進せよ」まで入ると元ネタがバレまくります。それもちょっと差し障りがあるので、本来は一続きの台詞なんですが、「緊急……」、と「ギャザー……」に分けたものと、一続きのもの3種類を用意し、「緊急事態発生」を主に使うことにしました。
 まあ、「緊急事態発生」だけで元ネタを特定できるような人は、それなりのオタクに違いありませんから、友達になれるかもしれません。
 「忍者隊に朝も夜もない。緊急指令」は……付属の時計アプリのアラームで使うと最適かも(笑)。というかその目的で用意しました。朝っぱらだろうと丑三つ時だろうと、南部博士の声で容赦なく叩き起こしてくれます。優雅な目覚めとはほど遠いです。眠いところに、南部博士がこの台詞を繰り返しがなりたてるのを聞いた日にゃ、「同情するよ(但し健に)」と呟きたくもなってきます。

 同じような方法で、グレンダイザーの宇宙科学研究所の警報音とか、マジンカイザーの光子力研究所の警報音とか、レーダー音から着信音を作って、これまでも使っていました。しかし、他の機種ですと、変換してもそれだけではうまく再生されなかったりすることも多かったのです。有料着うたサイトを儲けさせるために、ユーザーには作らせないようにしていたのではないかと思います。それが嫌でiPhoneに乗り換えた面が大きいです。アプリについては、既にiPod Touchを使いまくっていましたから、GPS関連以外は私にとって特に目新しいものはありませんでした。

 iPhoneの着信音は、もっと長いのも作れます。ショップの人の話だと制限は最長で40秒ということでしたが、ぎりぎりだとうまくいかないこともあるようなので、38秒程度の長さになるようにした方が良いということでした。音声の録音と切り出しができるソフトなら、どれを使っても着信音を作れます。Windowsだと、フリーソフトで高機能なものがたくさんありそうです。



 岡崎産業のスロット新機種「ガッチャマンGR」の販促資料(DVDとか)を入手したので、南部博士の扱いについて紹介します。このエントリーの画像は全て【(C)タツノコプロ(C)NBGI (C)OKAZAKI】です。

 健は?ジョーは?とか言われても困ります。このサイトは「南部博士専用」なので。「ガッチャマンGR」の「GR」は、GOD RUSHの略らしいです。

 まず、岡崎産業のガッチャマンGRのサイトで、南部博士の設定画を確認しました。

 立ちポーズはこんな具合です。
GR-nambu-1.jpg

 右手が腰で左手を伸ばして横に置いた、アニメ本編の設定画のポーズとほとんど同じです。ただ、左手の親指と小指を伸ばしていたのは修正されて、自然に握った状態になっています。右手も、アニメの設定画では上着の前の部分にかかる感じなんですが、少し後ろになっています。

 次に顔のアップです。
GR-nambu-2.jpg

 今どきのアニメ顔風にすっきりまとまっているなあ、というのが感想です。初代よりも、IIやFの作画に近い感じです。初代の南部博士、やや面長に描かれることが多かったのですが、こちらはどちらかというと丸顔に近いですね。
 また、今回は、青い瞳の南部博士として設定されたみたいです。アニメの方でも時々青い瞳になってることがありましたが(汗)、基本は茶色の瞳で髪の色に近い感じの色設定になっていることが多かったような。

 こちらは、スロットに登場する映像のようです。
GR-nambu-3.jpg

 「ボーナス確定」は、プレイヤーに対するボーナスなんですが……。
 アニメでもこれくらい南部博士が景気のいいことを言ってくれれば、諸君がスナックジュンでツケを溜めまくったり、リーダーの健からして「俺はオケラだ」と言ったりしなくても済んだのでしょうけど。まあ、給料がISOから支払われているのならば、ボーナスの額を決めているのは南部博士ではなくてアンダーソン長官でしょうねぇ。
 テレビ版の南部博士、スロットに登場する前の出演は「王道復古」のOVAだということになるんでしょうか。すると、今はタツノッコン王国にお住まいということなのかしら。もし、この絵のようにタツノッコン王国の景気がいいなら、どっかのマンホールの蓋を開けて向こうに出かけてみたくなりますね。ぜひとも、こういう、お金の儲かる世界に住みたいものです。いやもうこっちは不景気で……(泣)。

 さて、気合いを入れてゲットした「ガッチャマンGR」のプロモーションDVDですが、少し興味深いシーンがありましたので、キャプチャしました。
GR-nambu-4.png

 博士の名前を見てください。「南部考三郎」とあります。
 南部博士の名前の漢字については諸説あるという状態で、ムック本では時々「孝三郎」になっていたりします(鳥海尽三氏のオリジナル小説でも孝三郎表記)。ところが、Fで亡くなった後のファンクラブのイベントでは「耕三郎」表記に。いろいろな資料を総合した結果、今のところ、初代では「考三郎」、IIとFでは「耕三郎」だろうということになっています。映画シナリオ中の「千三郎」や設定画に混じった「仙三郎」は、テレビ版本編と読み方が違うため、修正ミスあるいは誤記であることがはっきりしています。
 「ガッチャマンGR」では、登場するギャラクターのメカが、タートルキング、アルケオ、スネーク828で、レッドインパルスも登場しますから、初代準拠ということでしょう。それで南部博士の名前が「南部考三郎」ということは、少なくとも初代についてはタツノコプロも「南部考三郎」表記で確定させるつもりではないかと思われます。

 いや、上のボーナス確定画像を見たとき、思わず「その前に名前の漢字の方を確定させてください、南部博士!」と突っ込みを入れちゃったんですけどね。

 もし、将来、IIやFのパチスロが出ることがあったら、また資料が追加されることになるのでしょう。

GR-nambu-5.png

 この絵は、Fの南部博士に近いイメージですね。プロモーションDVDでは、ここで「ギャザー、ゴッドフェニックス発進せよ」と言ってくれます。
 久しぶりのギャザーなので気合いを入れてきいていたのですが……残念なことに、DVDの編集のせいなのか、1回目を聞いた時は脱力しました。
 参考までに、GRの方のギャザーの台詞はこんな感じです。プロモーションビデオなので、景気のよいBGMが流れていますが、最初の「ギャザー」が掠れた声になっているのが残念です。
 比較のために、本編41話で、諸君達に向かって(通信器越しではなく)ギャザー、という台詞はこんな感じです。実機で、低音部分がはっきり出ていて、張りのある大平さんの声が再現されていればいいんですが、DVDを見た限りではちょっと不安が……^^;)。

 一緒に手に入れた販促グッズのペンが、「シークレットペン」だったので笑いました。ペンで書いてもそのままでは何も見えず、ペンに仕込んだブラックライトで照らすと見えるというものです。ペンにはボタン電池を入れるようになっています。そんな所までギャラクター対策ですか、と突っ込みを入れてしまいました。



 初代61話「幻のレッドインパルス」。
 偵察帰りのホントワール上空で、健はレッドインパルスの3機編隊に遭遇します。隊長機には鷲尾健太郎(実はカッツェの変装)の姿が。親父が生きていた、という健からの連絡に、南部博士は、

馬鹿な、そんなんことがあるはずがない。もし彼が生きていたらまず私のところに報告があるはずだ。

と一言。
61-01.png

 南部博士と鷲尾健太郎氏とのつながりの深さが表れている発言をしています。というか博士、鷲尾氏の行動については自分が自信を持って判断できると思っているみたいです。
 健が興奮しているのに対し、南部博士は冷静です。

レッドインパルスが生きている……まさかそんなことが。

と疑い、残りの諸君に、事情を確かめるように指示します。
 一方、健は、レッドインパルスの基地と称する所に案内され、隊長からギャラクター基地の資料を受け取ります。南部博士のところに持っていくように言われ、健は持って帰ります。
 資料を検討する南部博士ですが、それでも信じません。
61-02.png

うむ。しかしどう考えても信じられん。まさかレッドインパルスの隊長が生きていたとは。

 V2計画を食い止めるのに必要だったミサイルの爆発を喰らって生きていられる人間などいない、ということは、V2計画の中身を完全に理解していた南部博士だからこそ、余計に実感を持ってそう考えていたのではないでしょうか。
61-03.png

 こんな顔↑して、資料だけでは証拠にならないと言い放ちます。

それだけでは、レッドインパルスの隊長が生きているという証拠にはならん。そんなものはエンピツと紙さえあれば書けるからな。

 それでも、

それは私だって信じたい。しかし事が事だけに。それより他の連中はどうしたんだ。君を捜しに行ったはずだが。

 との発言。博士だって、本音の部分では信じたいという気持ちはあったのでしょう。それでも、指揮官としての立場を忘れず、残る4人がどうしているかに気を配っています。ストイックだなぁ南部君は。
 この後、健は、真実を確かめるために、もう一度レッドインパルスの基地に向かい、捕らえられてしまいます。残る4人は先に捕らえられていました。閉じ込められた後、諸君は、カッツェから、健が三日月基地に持ち帰った資料のケースに発信器が取り付けられていることを知らされます。
 健は、おかえしに、格子のスキマからカッツェに発信器をくっつけます。
 妨害電波のため、健達は基地とは連絡がとれません。さらに目の前に時限爆弾を仕掛けられてピンチに陥ります。ジョーがドリルで格子に穴をあけ、健がマキビシ型爆弾で吹き飛ばして全員で脱出、無線で、南部博士に、ケースが発信器であることを連絡します。

わかった、すぐ処分しよう。

61-04.png

 ケースを焼却炉に投げ込んで、ケースが完全に燃えて無くなるまで、南部博士はじっとそれを見つめています。

 結局、三日月基地からの発進が消失し、かわりに健がカッツェにとりつけた発信器がギャラクター基地に落っこちて発信を続けたため、ギャラクター基地とジガバチメカで魚雷を撃ち合って双方自滅、という結末になります。

 この回、博士はずっと冷静でした。見た目は……。しかし、実は相当に怒り狂っていたのではないかと思うんですよ。
 レッドインパルス隊長が亡くなった時、ISOの各国代表の前で思わず涙し、「私の良き友達の犠牲によって」とまで言い、アンダーソン長官の呼びかけにも答えず立ち去った博士です。レッドインパルス隊長の生存を、どれほど信じたかったでしょう。それでも、生前の鷲尾氏とのつながり=生きているのに南部に連絡が無いということなど有り得ない、ということと、南部博士自身の指揮官であり科学者である部分が、情に流されることを止めたようです。ケースに発信器ということがわかった時点で、レッドインパルスの生存が騙られたものであり、やはり生きている可能性は無いのだという事実が改めて博士に突きつけられたわけです。焼却炉の中で灰になっていくケースをじっと見つめている南部博士、間違い無く焼却処分して基地を守らねばならないとか、今から即座に焼却したところで基地発見を食い止めるのに間に合うのかといった心配以外にも、いろいろ考えるところがあったのではないでしょうか。

 さて、健からの「お返し」は、カッツェを殴りまくったり、その場でカッツェに発信器をくっつけるという、ある意味単純なものでした。
 しかし、南部博士にこういうやり方でちょっかいを出してしまうと、そんな単純なお返しでは済む筈がありません。もっと手が込んでいて大がかりなお返しが待っています。
 優等生の健がキレると怖いのは確かですが、冷静でマッドな南部博士がキレるともっと怖い。

 それがわかるのが、この次の回、62話「雪魔王ブリザーダー」。
 諸君そっくりのバードスタイルのロボットが登場し、本物と遜色ない敏捷さと戦闘能力を見せます。南部博士曰く

いや、科学忍者隊全員の身代わりロボットを使う作戦だ。ロボットとはいえ姿形は全く同じ、電子頭脳で自分の意思通り行動するという、国際科学技術庁の科学力を結集したスーパーロボットだ。ギャラクターの秘密基地がわかるし、科学忍者地の生命も守れるという一石二鳥作戦だ。

 どうやら、南部博士は、国際科学技術庁の科学者技術者に動員をかけてロボットの開発をやったようです。
62-01.png

 この光景↑ですが、手前側がロボットをテストする部屋になっています。窓の向こうに、働いている人達が大勢います。
 諸君への作戦の説明は、

そうじゃない、健。君たちにも大事な任務があるんだ。あのロボットをギャラクターにわざと捕らえさせ、秘密基地の位置と情報を電子頭脳で送らせ、ベルクカッツェを捕らえる計画を練る。その上で、君たち本物の科学忍者隊に行動を起こしてもらうのだ。

 というものです。
 前回、発信器付きのギャラクター基地資料を三日月基地まで持ち帰らされたので、今度はまるきり同じ方法で報復するつもりなのが丸わかり。
62-02.png

よし、早速ロボットを出動させて囮作戦開始だ。

 作戦開始を告げる博士、何だか表情にも気合いが入っています。親友であるレッドインパルス隊長の生存を騙ってわずかでも期待を持たせたあと踏みにじる、などということをされたので、最低でも怒り倍増と思われます。いや、3倍返しくらいいくかな……(汗)。
 南部博士は、国際科学技術庁内部に動員をかけるだけでは気が済まなかったようで、国際警察連盟がガッチャマンの功績をたたえて表彰式をおこなう、というイベントまで企画したようです。
62-03.png

 事前に宣伝しまくった結果、ど派手なパレードの後、表彰式が行われることになったスタジアムの観客は8万人。来賓まで呼んじゃって、その中にしっかり座ってる南部博士。「科学忍者隊の生みの親である南部博士」と、アナウンサーにまで言わせています。目立ってギャラクターをおびき出そうという作戦ですから、スタジアムが襲撃されることくらいは当然予想していたはずで、この人混みなら被害者多数になることもわかりきっていた筈ですが、南部博士、今回は平然と作戦続行です。前回のギャラクターのやり口に、よほどブチ切れていたとしか思えません。
 ロボット忍者隊と握手しに出て行ったあたりで、案の定ギャラクターのマンモスブリザーダー登場。南部博士は本物の方の忍者隊に連絡しますが、命令は「待機」。
62-04.png
 とりあえず走って退避しながら忍者隊に連絡中。
 スタジアムはこの↓ありさま。
62-05.png

62-06.png

 目の前が鉄獣だったり、そこらじゅうが攻撃で凍り付きつつあるのに命令は「待機」。
 そのあと首尾良く逃げ出した南部博士、動員をかけた技術陣に、発信器の行き先を突き止めさせます。
62-07.png
 部屋を歩き回って、「まだギャラクターの基地は突き止められんのか。もう一度計算をやりなおしてみろ」と苛ついてみたり、わかったらわかったで「緯度90、北極点か。あの発信装置が壊れていなければ、ぶ厚い氷の下にギャラクターの大規模な秘密基地が隠されているのか」。とにかくこれでやっと本物の忍者隊の方に出撃命令が出るわけです。
 今回、健は、南部博士の命令を無視して、ロボットに混じってギャラクターに連れ去られます。ジュンが途中で気付いて、急ぎ出撃しようとするのですが、「健が……」と口ごもるジュンを見た南部博士、

健がどうしたんだ。間もなくロボットによってギャラクターの秘密基地の場所が正確にわかる。出動はそれからでも遅くはない。

と、
62-08.png

こんな顔してあっさりスルーします。普段だったら、「健がどうしたんだ。はっきり言いたまえ!」と問い詰めるはずですが……。囮作戦遂行の優先順位は、南部博士にとっては相当高かったようです。

 基地に戻ったら、健は、入れ替わったことを博士に正直に話して謝ろうと考えていたようです(ナレーションによれば)。囮作戦が成功して、基地を叩けたので、南部博士の機嫌は一応はいいはずですので、正直に伝えても大丈夫でしょう。
 何せ、南部博士は、普段なら考えるはずのスタジアムの犠牲者のことやら、ジュンの不審な態度やらを全部無視し、あちこちに動員をかけまくって、前回と同じ方法でギャラクターに報復することに向かって、脇目もふらず一直線に突き進んでいたのですから。それが成功した余韻に浸っているうちは、健が命令を無視したことを白状しても、多分そんなに健を叱ることはないでしょう。それにしても、南部博士は、レッドインパルス隊長を騙しのネタにされ感情の部分を逆撫でされて、よっぽど根暗く深く怒っていたんでしょうねぇ。動員した人数と、かかったであろう予算からみた「仕返し」作戦の規模が、南部博士の怒りの程度を物語っている気がいたします。

 全てが終わって、鷲尾健太郎氏の墓前に花やら酒やらを持って報告に行く南部博士の姿が目に浮かびます。ついでに、その報告を聞いた鷲尾健太郎氏が草葉の陰で「南部、お前なぁ……」と頭を抱えて溜息をついている姿も。



ISOのロゴっぽいものを作ってみた

|2010/5/7(金曜日)-23:40| カテゴリー: 雑記
| コメントする

 ちょっと前に、国際科学技術庁(ISO)仕様のコーネルフォーマットのノートを作ったんですよ。で、ISOのロゴマークは無いのかということで、探してまして。まだ、初代とFを途中までしか見てないので、何とも言えないんですが、IIでロゴらしきものが出てくるシーンを見つけました。
 IIの42話「闇に動く天文台」より。最初の方で、リッチマンIII世が、ISO本部のホールと思われるところで、国際科学平和賞を受賞するというシーンがあります。この会場に、ロゴらしきものが登場します。
II-42-01.png

II-42-02.png

II-42-03.png

II-42-04.png

 意匠としては、「地球の上に斜めに交差する楕円軌道」というもののようです。
 ところが、シーンによってデザインが違っています。地球の上に描かれた経線緯線の数が違いますし、斜めに交差した楕円の、どちら側が地球で隠されるかが一定していません。3枚目なんか、楕円はそのまま上に描かれているだけで、隠される部分がなかったりします。4枚目は、表彰のために渡される盾です。上の3枚のどれとも違っています。タツノコプロ〜〜orz。
 これでは仕方がないので、この意匠を活かして、どれかに決めるしかありません。

 まず、地球の部分について検討します。
 アニメでは、てきとーに描かれたっぽい緯線と経線ですが、この形になる投影法は……昔懐かし地理の授業の記憶をたぐりよせますと「平射図法」が真っ先に思い浮かびます。地球儀の球面上に視点をおいて、視点と中心を結ぶ線が球面とぶつかった所を接点とし、接平面を置いて投影するというやり方です。当時のアニメ製作側が、そうそうややこしい投影法を持ち込むとは思えないので、教科書でもお馴染みの「平射図法」であるとするのが自然だと思います。
 そうすると、まずは、平射図法で緯線と経線を平面に描く方法を考えないといけません。計算してもいいんですが面倒臭いし……ということで、投影ソフトを探してみたら、NASAがG.Projectorというソフトを配布しているのを発見。Macでも使えます。早速ダウンロードしました。
 まず、G.Projectorを実行し、sample_mapsの中のworld_topo_bathy_200407.jpgを選びます。全範囲指定のままで表示させると、メルカトル図法で世界図が出ます。次に、Projectionを”Stereographic”に変更。これで、平射図法の図が出ます。
 ロゴですので、あんまり細かい絵は良くないだろうということで、緯線経線を30度おきにして、数を減らします。Graticuleを30に設定し、ColorをBlack、Weight 100%に設定します。画面右下の右下のBorder ColorもBlack 100%にします。さらに、表示のBackgroundはWhiteを指定。
 今回、欲しいのは緯線と経線だけですので、EditメニューからRemove Import Map Imageを実行すると、貼り付いていた画像が消えて、投影の円周と緯線・経線だけが残ります。この状態にして、Save Mapを選び、pngイメージで保存します。
 次に、Adobe Illustratorで今作ったファイルを読み込みます。読み込んだら、「ライブトレース」を実行して、線画をパスに変換します。オプションがいくつかあるのですが、できるだけ、線画というか製図っぽいパスになるものを選びます。やり直しは何回でもできるので、それっぽくなるまで試します。
 パスに変換されると、その部分は、グループ化されています。レイヤーウィンドウを表示し、グループ内で、塗りつぶしっぽくなっているパスは全部削除します。これで、グループ内には線のみが残ります。この線の太さを2ptにしておきます。
 適当に全体を拡大縮小します。次に、地球の部分の半径よりちょっと大きめになるように、潰れた楕円を描きます。アニメの絵を見て、適当に描いてみます。この楕円を複製し、それぞれ、時計回りと反時計回りに45度回転させます。
 楕円が地球のどの辺で交差するかもシーンによって違うのですが、今回は、4枚目の盾の絵を参考にして、地球の中心あたりで、手前に描かれた楕円軌道が交わるという形にしてみました。
 地球の絵のところはロックしておきます。ハサミツールで、地球と楕円が交わる部分を2個所カットし、地球に隠れる部分の線を削除します。これも、上側を消す絵にするか下側を消す絵にするか、一定しませんので、4枚目の盾の絵に合わせました。削除したら、楕円の部分の線の太さを4ptにして少し目立たせます。
 これで一応完成です。盾に倣うなら、「ISO」の文字も欲しいところです。今回は、「ISO」入りのと無いものを両方作ってみました。「ISO」のフォントも、シーンによってまちまちなので、適当に選んでみました。このロゴは、私が既に作っているコーネルノートで使いたいので、背景が白のロゴの色は、ノートの罫線の印刷色と同じ色のC=45、Y=0、M=0、K=0にしてあります。
 ところで、2枚目の図で、アンダーソン長官の前にかかっている垂れ幕ですが、青地に白のISOロゴと思われます。せっかくですので、背景色が青でロゴの色が白というものも作ってみました。背景色はC=85、Y=0、M=0、K=0に設定してあります。

 投稿時のプレビュー製作が良くなかったのか、表示の色合いが違っちゃってますが、CYMKの調整は書いた通りです。

 背景白のロゴはこんな感じです。
ISOlogo.jpg ISOlogo2.jpg

 背景青のロゴはこんな感じです。適当に周囲をカットして使うことを想定して、青色部分を広めにしてありますが、ロゴの大きさはどれも同じです。
ISOlogo-blue.jpg ISOlogo2-blue.jpg

 とりあえず、ビデオチェックでロゴっぽいものが登場するのを見つけたのは、この回だけです。他にも、それっぽいロゴが出てくる回がありましたら、お教え下さい。ロゴ製作にチャレンジしてみたいと思います。

 なお、私が今回作ったロゴについては、改変・編集は自由です。ガッチャマン関連のイラストを描くときに、使っていただいてもかまいませんし、フォント部分とかも変えちゃってかまいません。



 Fの10話「危うし!ガッチャマン基地」より。
 エゴボスラーの作戦データ解読のために、ガッチャマン基地に向かう南部長官ですが、ヴィッテンドルフに洗脳用の針をメガネに打ち込まれてしまいます。そのまま基地に行き、操られるままに基地を破壊し始めるんですが、このアクションがすごい。
 まず、時限爆弾をしかけてまわり、Gメカ格納庫では、スパナで鴨技師長を殴り倒します。健たちが駆けつけると、Gメカの向こう側からリボルバー片手に発砲してきますが、この狙いがまたけっこう正確です。

 この回は、諸君達が基地で射撃訓練するシーンがあるんですが、その結果は、この通り。
F-10-01.png

 ちっとも当たってません。今回、諸君たちはデータの解析が進んでないことが気になっていたようなんですが。

 ところがこれに比べると、南部長官の射撃の腕がひきたつんですよねぇ。
 爆薬を仕掛けてあちこち吹き飛ばした後、リボルバーを取り出して撃ちまくった南部長官は、片手で排莢しつつ、もう一方の手は上衣のポケットから予備のカートリッジを掴みだしています。
 何だかえらく慣れた手つきの上に、作業も素早いです。
F-10-02.png

 このまま全弾撃ち尽くし、弾切れになると、リボルバーを投げ捨てます。
 そして……。弾切れの隙を見て諸君が飛び出して取り押さえようとしたとたん、これですよ。
F-10-03.png

F-10-04.png

F-10-05.png

F-10-06.png

F-10-07.png

F-10-08.png

 後ろ向きで、この高さをジャンプしてくれます。バードスーツもバードマントも無しにです。

 諸君は唖然……。
F-10-09.png

 さらに、この梁の上に乗ったまま、オートマチックを取り出して健に向かって発砲。見事に肩に命中させます。
 その後、拳銃を片手に軽く飛び降りてきます。こんな具合です。
F-10-10.png

F-10-11.png

 この後、甚平と正面から撃ち合って、メガネを飛ばされて倒れることになるんですが。

 操られていたとはいえ、バードスーツもバードマントも無しに後ろ向きにジャンプして高い梁の上に飛び乗り、きっちり健に命中させた射撃の腕を見る限り、南部長官は、諸君達に遜色無い運動神経と身体能力を備えているようです。冗談抜きでG0号が余裕で務まりそうです。ISO本部に缶詰にして長官のイスに座らせておくなんて、もったいないです。
 とにかくこのFの10話が、私が南部博士に転んだ原因です。南部博士のあまりの文武両道ぶりに惚れました。こんだけアクション性の強い博士キャラって、あんまり例を見ないような……。グレートマジンガーの兜剣造博士は、キャットルー相手に銃撃戦して倒してました。しかし、剣造博士がサイボーグなのに対して南部長官は生身でこれですから……。
 また、この回は、南部博士ファンにとっては見逃せないシーンが山盛りなんですよ。針を打ち込まれて頭痛を訴える体調悪そうな姿や、みんなが忘れていた甚平の誕生日を一番忙しい筈の南部長官がちゃんと覚えていてプレゼントを持ってきてデレまくりの姿や、メガネを外した寝姿も、一通り見ることができます。

 でも、南部長官は、普段から飛び跳ねる運動をしているようには見えません。また、針を外した眼鏡をつけた後は「ん、ここは?私は一体……」と、洗脳されている間の記憶は全く無さそうでした。ということは、翌日、南部長官は、(本人にとっては原因不明の)ものすごい筋肉痛でダウンしていることが予想されます。湿布薬を全身に張り付けて、呻きながら寝込んでる南部博士の姿が目に浮かんで、さらに萌えました……(汗)。



やっぱり触角頭……(初代 58話)

|2010/5/4(火曜日)-21:13| カテゴリー: 初代
| コメントする

 「いや私は完成品ができた時がギャラクターを警戒すべき時だと思っていたが、まさか試作品の途中で強奪されようとは」。予想に反して早々とジェットカッターを強奪されてしまって、しょんぼりな南部博士。横顔なので、髪の毛がどうなってるか今一つはっきりしません。
058-01.png

 それでも気を取り直して、忍者隊に向かって「諸君、一刻も早くジェットカッターを取り戻すか、破壊してきてほしい」と指令を出します。
058-02.png

 ところが、珍しく健が「ちぇっ、また国際科学技術庁の尻ぬぐいか」「だって、そうじゃないですか。あれを盗まれたから取り返してこい、これを奪われたから何とかしてくれ。俺達の仕事は、いつも国際科学技術庁の尻ぬぐいばかりだ」と不満を述べる。
 その不満を聞いた南部博士。目一杯機嫌が悪くなります。
058-03.png

 このあと、「ならん!健、科学忍者隊は君個人の復讐のためにあるのではないんだぞ。嫌ならいい。事件は国際警察にでも頼もう。君たちには頼まん」と言って、部屋を出て行こうとします。
 機嫌と気分を反映して、前髪の跳ね具合が変わるみたいです。
 リアルタイムで見ていた時も、コロムビアのDVDが出た時買って見直した後も、まさかこういう触角頭だとは気付きませんでした>南部博士。今回きちんと見直して、何だかわかりやすい博士に改めて萌えまくっています。



 初代の55話のタイトルは「決死のミニ潜水艦」です。
 カッツェが新しい汚染物質の入った液体セルロールPCBを作って海を汚染する作戦に出る→南部博士対策を研究するもすぐに汚染除去する方法は見つからず→海を汚されたくなかったら降伏しろとカッツェが要求→健は降伏したフリをするが見抜かれ、巨大タンカーが汚染用潜水艦の母艦ではないかと疑う→ゴッドフェニックスに搭載していたミニ潜水艦で調査→ビンゴ、というのが全体の話の流れです。
 反撃の時、健だけがミニ潜水艦で母艦に乗り込んで数人のギャラクター兵士を倒したり、その後カッツェも居るブリッジに行ってこれまた数人のギャラクター兵士を倒したりするのが今回のアクションです。この作戦が危険を極めるのであれば、「決死のミニ潜水艦」ということになるのもわかるですが、どうも様子が違います。
 まず、今回の困難とは、ベルクカッツェが一体どこから指令を出しているか突き止めるのが技術的に困難という話です。しくじれば海を汚されるので、駆け引きに失敗するとまずいという困難もあります。が、忍者隊の身に重大な危険が及ぶかというと、そんなことは無いわけです。後半、カッツェはゴッドフェニックスを破壊しようとしますが、これは、海洋汚染作戦が阻止されそうになったからそちらに切り替えたわけで、武器を準備していたとしても、当初の目的とは違います。
 他の回では、ギャラクターの基地や鉄獣の中に入ったら、数十人から100人超くらいの、アサルトライフル完備のギャラクター兵士にぐるりと取り囲まれているのが珍しくなかったことを考えると、今回健が相手にした敵の数はとても少ない。健にとっては、今回の戦闘は楽勝でしょう。「決死の」という形容詞がつく余地はどこにもありません。
 ところが。
 潜水艦で出撃した後、健はヤバい目に遭うんですね。ミニ潜水艦内部がこんなこと↓になります。
50-01.png

50-02.png

50-03.png

 つまり、どっかの配線が焼けたらしく、ミニ潜水艦の操縦席内部に煙が満ちて健は咳き込みます。足元の配線からも火花が……。これで健は慌ててギャラクターの汚染用潜水艦の後を追って母船に潜り込む羽目になります。
 でもね、これって、どうみても単なる整備不良ですよね。ゴッドフェニックスまわりの設計製作と整備運用の責任者って南部博士ですから、ミニ潜水艦がこの体たらくってのは、南部博士の責任ですよね。博士、滅多に使わない設備だからって、整備に人手を回さないとかチェックを怠るとか、何か手抜きをしませんでしたか?
 最後に、爆発した母艦から漏れ出した汚染物質から、健は必死で泳いで逃げることになります。これが理由で「決死の……」なのかと思ったのですけれど、ミニ潜水艦が無事ならそれに乗って悠々と逃げ出せたかもしれませんね。あの煙の吹き方じゃそれもできそうに無かったから、健は泳いで逃げることになったんじゃないでしょうか。
 つまり今回のタイトルが「決死の……」になった原因を作ったのは南部博士というオチのようなんですよ。

 じゃあ、博士が何をしていたかというと、汚染物質は突き止めたものの、迅速に浄化する方法の発見には至りませんでした。最後に漏れ出した汚染物質は、ギャラクターが予め用意していた浄化カプセルできれいさっぱり浄化されてしまいます。
55-04.png

 汚染物質の分離精製には成功したらしい。ISOから、海洋汚染解明&対策のリーダーに任命されて、張り切って研究したんでしょうけど、でも、忍者隊の使う装備の整備点検にもちゃんと気を配りましょうよ、博士。
55-05.png

 海を死滅させた後の地球を征服したって、カッツェだって困るでしょうから、いずれどっかで浄化を考えるしかないでしょう。ということは、それまでは、カッツェと駆け引き=地球を人質にしたチキンレースを繰り広げるしかないわけですが、無公害エネルギーの開発を謳ったマントルプランの総責任者としては、立場上とてもそんなことはできなかったのでしょう。
 触角頭の跳ね具合も今一つ元気が無くてしょんぼりなのが、汚染浄化の対策無しの状況に追い込まれた南部博士の心情をそのまま現しているようです。こういう南部博士も、見ていて何だかかわいいんですけどねぇ。



IIのチェック終了

|2010/5/1(土曜日)-23:07| カテゴリー: 雑記
| コメントする

 Twitterのデータファイルを作るために、ビデオを見ながら南部博士の台詞チェックをしていたのだが、やっとガッチャマンIIの全チェックが終了した。
 初代のシーンが再録されてる部分の台詞は、初代の方のデータファイルに入れるつもりなので省いた。
 今回、チェックにあたって、DVD-BOXの解説で、南部博士は登場せず、と書いてあるのを参考にし、南部博士が出てこない回は後回しにしてチェックしていたのだけど、登場しないと書いてあるうちの1回は初代の再録で博士の台詞あり、別の回もしっかり普通に出てきて台詞があった。南部博士登場の有無に関しては、BOXの解説はあてにならないことがわかった。



 メインブログの日記帳の方にも書いたのだけど、改めてこちらでもまとめておきます。

 ガッチャマンIIでは、ドクターラッフェルが総裁Xに地球のことを教えたのが、総裁Xが地球に来るきっかけになったということが明かされます。

 ガッチャマンIIのDVD-BOXのブックレットに書かれた解説には、「遡ること数年前、地球外生命体とのコンタクトを図るため、宇宙へ交信していたDr.ラッフェル。彼の呼び掛けを受信し、地球という惑星の存在を知ったXは、何らかの目的のために地球を利用しようとやってくる。」とあります。しかし、初代の戦いが終わって3年経った後、IIの戦いが始まっている(これは、企画書に明記されている)ことを考えると、数年前では時間が合わないんですよ。

 初代、II、Fが、作品世界で同じ時間軸の出来事だと考えて、検討してみましょう。

 ドクターラッフェルの設定年齢は45歳です(DVD-BOXの解説より)。IIの戦いが大体1年、初代とIIの間が3年とすると、初代の戦いが終わった時点でラッフェル博士は41歳。
 初代の戦いが開始した時、ラッフェル博士は39歳、南部博士は設定通りその時点で48歳と考えるべきでしょう。
 南部博士がレッドインパルスに頼んでホントワールに潜入してもらったのが、初代の戦いの時を基準にして14年前です。その時ラッフェルは25歳、南部博士は34歳。この時既に、南部博士が、どうもホントワールが怪しいからレッドインパルスに行って調べてもらわねば、と考える程度にギャラクターの組織が出来上がっていたのだから、総裁Xが地球に来たのはもっと前でしょう。
 映画版では、総裁Xが地球に来たのが30数年前とされています。一応これを公式設定であると考えて、一番最近である30年前にやってきたとすると、総裁Xが地球に来た時ドクターラッフェルは何と9歳の少年で、これが一番ドクターラッフェルが年長となるパターンです。ドクターどころかまだ小学生です>ラッフェル君。

 全ての元凶がラッフェル博士だといっても、これでは、小学生がコンタクトをとって異星人呼び寄せちゃったって話になっちゃいますから、責任を問える状態ではなさそうです。まあ、小学生でありながら総裁Xとコンタクトをとる時点で、一種の天才なんだろうし、末恐ろしいとも言えますが。科学者としてはある意味南部博士より強烈ですね。スタートが早いだけに。早熟の天才の度合いでは南部博士を余裕で上回りそうです。実際、サイボーグの開発や扱いでは南部博士の方が負けてましたし。

 ゲッターロボでは、設定年齢42歳の早乙女博士がゲッター線を発見したのが30年前だ、というのがありまして、「中学生の発見かよ!それ何て夏休みの自由研究?」とツッコミを入れてたのですが、ドクターラッフェルはもっと凄かった。

 小学生のくせにコンタクトをとって後のことを何も考えずに総裁Xを呼んじゃったラッフェル君のおかげで、南部博士は、親友(鷲尾健太郎氏)の家庭を破壊することになるは、途中で親友は失うは、手塩にかけて育てたジョーは一旦死んじゃうは、かと思うとジョーは当のラッフェル博士の手で勝手にサイボーグ&最終決戦兵器にされてるは……。南部博士自身も、研究を邪魔されるだけでは済まず、何度も命を狙われて、職場のISO本部は3度に渡って本部ビルが倒壊。総裁Xを倒しても、残り物のパーツである総裁Zがしつこく攻撃してきて、南部博士(ISO長官)も最後は射殺されてしまいます。

 ドクターラッフェル(しかも当時は推定小学生)のしたことが原因で、ここまで延々と酷い目に遭いまくる南部博士の人生や立場って一体……。忍者隊の諸君なんか、ラッフェル君がとんでもないことをしでかした当時、まだ生まれてもいません。というかあんたら一体どんな因縁背負ってんだよ!踏んだり蹴ったりってレベルじゃないでしょう、これは。

 こう考えるとガッチャマン三部作って、身も蓋もないすさまじいオチが用意されていたということのようです……。たかが小学生が(たぶん)出来心でやったコンタクトのせいで、人類大被害、地球は壊滅しかかるって話なのですから。まあ、SF(すごいフカシ話)としてはこれでオッケーなのかもしれません(爆)。初代の悲劇的なジョーの最期、IIのサイボーグの悲哀にパンドラ博士の悲劇、Fの健の細胞破壊……どシリアスに戦ってるのに裏側にこんなすさまじいオチがあるとは……まったくあなどれません。さすがはタツノコプロです。



 この間のReeさんのところのチャットで話題になった「タイムボカン王道復古」を通販で買ったのが届いた。
 ボヤッキーの店でコロッケ卵蕎麦を食い逃げする忍者隊が出るのは本などで見て知ってたが、チャットの時に紹介されたYouTubeに上がってる食い逃げシーンに南部博士まで一緒に登場してたので、ついついその場で購入ボタンをポチッとな……。TV版の博士萌えの真っ最中とあっては、買わないわけにはいかんがな……。
 タイムボカンもヤッターマンもリアルタイム世代なので、通しで見て爆笑させてもらいました。
 で、お蕎麦のシーンを連続キャプチャー。

 タツノッコン王国に行かなければならなくなったドロンボー一味だが、一体どこから行ったらいいかわからない。考え込んでいたら、ボヤッキーが、そういえば以前に営業してる蕎麦屋でこんなことがあったっけ……と回想を始める。その回想シーン。

 まず、最初にボヤッキーの店に来たところ。博士ったらこんな時まで律儀に設定画のポーズwwww。左手が見えないのが惜しい。
extra-01.png

 このあと、黙々と6人は蕎麦を食べ、席を立って店を出て行く。最後が南部博士。
extra-02.png

 金を払えとボヤッキーに呼び止められて振り向いた後が傑作。

extra-03.png

 ヒゲにお蕎麦〜〜!!!しかも効果音とともに眼鏡が光る。

extra-04.png

extra-05.png

 めちゃくちゃ真面目でカッコイイのに、眼光鋭く迫力満点なのに、でもヒゲにお蕎麦(汗)。
 そのヒゲにあと何本お蕎麦を引っかけられるか、ぜひ実験させてください、博士!

extra-06.png

 口をあけて一本残ったお蕎麦をすすって食べる。……いいんです南部博士だから許せます少々浮世離れしてたってぜんぜんまったくOKだと思います。というか、蕎麦ぶら下げたまま店の外に出なかったあたりが、博士のこだわりでしょうか(謎)。

extra-07.png

 噛んでるところまでしっかり演出。さすがタツノコアニメ……

 店を出た後を、ボヤッキーが追いかけると、全員、路地に入っていく。最後は、空き地のマンホールの中へ。

extra-08.png

 本編では、マンホールの蓋を閉めるのはジョー(南部響子さんによるチェック)だったけど、王道復古では南部博士がマンホールの蓋を閉めています。

 OVAガッチャマンは1994年だけど、この南部博士が出てくる「ヤッターマン タツノッコン王国で同窓会だコロン」も1994年の作品。
 目一杯真面目に戦ってるOVA版ガッチャマンの南部博士よりも、お蕎麦ぶら下げてる(TV版=王道復古版の)南部博士の方がずっとカッコイイのは一体どうしてだ?こっちの博士で見たかったぞ>OVA版……orz。
 それでも、動いてる南部博士を出しておいてくれたことが嬉しいです>タツノコ。
 諸君が動いているのに、Fの結末を引きずって、南部君だけ遺影だったりしたらマジで泣けます。
 また機会があったら、こっちの南部博士を登場させてください。あー、やっぱりOVAのあの博士はちょっと……^^;)
 DVDとかブルーレイとかちゃんと買いますから……。m(_ _)m

 それはともかく、ボヤッキーの店は一応日本にあるらしいので、コロッケ卵蕎麦の380円は日本円、南部博士と諸君が食い逃げすることになったのは、彼等がタツノッコン王国の住人で、日本とは通貨が違ってたからかなぁ、なんて思ったり。向こうの通貨は「タツノコ円」かも。マンホールからこっそり出入国しているようじゃ、両替する場所も無さそうな気が。



 とりあえず、初代前半より。
 16話。メカニカの設計図を自分で作り直した南部博士、マイクロフィルムを入れたカセットを健に持って行かせます。作戦に成功して、見事にメカニカは遊園地に。その成果を、最後のシーンで、南部博士はわざわざ見に来ます。
016-01.png

016-02.png

 完成具合を自分の目で見て、自己満足に浸っているとしか思えません。何だか、うっとり……という表情をしています。諸君から報告させれば、それで作戦終了のはずですが、どうしても自分の目で見たかったのでしょう。

 28話。見えない鉄獣を見えるようにする建物を完成させた南部博士。最後に、その姿を敵の前に現します。多分、本人はISOかどっかに居て、映像だけ送ってきたと思われます(姿が出ているのは、ドーム状の建物のかなり上なので、実物が出ようとしたら横になったような姿勢でないと出られません。
028-01.png

 この時の台詞が、「ははははは、ようこそギャラクターの諸君、待っていたぞ」「さよう、私のかけた罠だ。君たちのためにわざわざこの城を造って待っていたのだ」です。南部博士、わざわざ自慢するためだけに出てきたようです。しかもこの罠、作中の時間経過から見て、かなり突貫工事で作った代物のはずです。それなのに、自分が出られるようにする機能を忘れずにつけておく南部博士、こだわり方が常人とは違います。もちろん、罠の動作具合は、きちんと双方向でモニターしていたに違いありません。

 42話。諸君が書き割りのセットで囚人達を騙して見事に元の刑務所に収容した後、警備員と一緒に出てきます。

042-01.png

 このシーンでは、台詞は無いのですが、セットの製作などの指揮をとっていたのではないでしょうか。どう見ても、あのセットの製作は、諸君5人だけでこなせる作業量ではありませんでしたし。これも、南部博士が現場に来る必要は全くありません。諸君に報告させれば済む話です。警備員が銃を構えているわけで、丸腰の南部博士が突っ立ってたって何の役にも立ちません。かなり上の方の安全な所に居るから良いものの、下手すりゃ真っ先に囚人に人質にとられそうです。

 とまあ、こんな具合に、南部博士自らが何かを作った時は、必ず現場に戻ってその結果を確認しに来る癖があるようです。マニアックなこだわりなのか、単に物好きなのか、おちゃめなのか……誰ですか、「放火犯かよ!」って突っ込んでるのは(爆)。いや、まあ、案外似たような心理なのかもしれませんが。



仕事中(II 20)

|2010/4/24(土曜日)-11:51| カテゴリー: II, 科学忍者隊ガッチャマン
| コメントする

 IIの20話で、島が沈んだ原因を突き止めるために海底の泥の紋様を調べている南部博士より。この一連のシーンは、かっこいい南部博士を堪能できます(^-^)。
II-20-01.png

 画面を見つめる鋭い表情が素敵です。

II-20-02.png

 ふと顔を上げてもやっぱり頭の中は紋様を調べることで一杯。やっぱりこうでないと謎は解けないですよねぇ。

II-20-03.png

 ところが、窓の外を見て、Gタウンが予定と違うところを進んでいることに気付く。ちょっと眉を寄せて不審がってる様子もナイスです。

II-20-04.png

「進路を間違ってはいないか。海底の様子からするとここは、F103海嶺のあたりだ。予定進路とは大幅にずれている。コースをチェックしたまえ」
 インカムで即座に指示。海底の地形を見ただけでどのあたりを進んでいるかわかるあたり、さすが南部博士です。地形の探査もあらかじめくまなくやってるんでしょうねぇ。
 ところが、司令室からはレーダーの通りに進んでいるという返事が。

II-20-05.png

 もう一度窓の外を見て確認。

II-20-06.png

「ん?外を見たまえ。レーダーの点検を急げ!」
 再びインカムで指示。
 この後のシーンで、司令室にも窓はちゃんとあって、外の様子が見えることがわかります。

 予定通りの進路じゃないとわかったときの反応の早さも、レーダーと現実の居場所が食い違っているとわかって即レーダーの点検を指示するあたり、やっぱり南部博士が居ないとGタウンはもたないなあ、と思わせてくれます。
 機械に頼り切りの運用って危険ですからねぇ。最後は見て確認、って大事ですよ。