やっぱりわからん……

|2010/6/7(月曜日)-23:05| カテゴリー: 考察や議論など
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 南部博士の名前の調査、手持ちの資料だけで何とかならんかとちょいと考えてみた。
 そういえば、劇場版ガッチャマンの大部分がTV版の編集でできていたなぁ、と。劇場版の脚本は手元にあるわけで、南部博士のフルネームが出てくるところを探せばいいや、と思って見てみた。
 まず、冒頭近くのISOでの会議のシーン。タートルキングが暴れた後くらいのところ。
シーン14より。

声「判っている」
  代表たち、ハッと声の方を見る。
  声の主、南部千三郎博士が立つ。
アンダーソン「南部博士、判っていると?」

 この部分は、設定画の「仙三郎」を引きずった記載と考えるしかなく、TV版の呼び方とは違っているため、採用するわけにはいかない。
 ところで。
 劇場版の脚本の中に、81話の問題の個所が含まれていた。
シーン189より。

市長「ああ、ありました。そのドクターの名は南部……」
カッツェ「なにっ?」
市長「南部耕三郎です。サインもあります」
カッツェ「な、南部が……バカめッ、なぜそれを隠していた?」
市長「はァ? このドクター南部がどうかしましたか?」
カッツェ「国際科学技術庁の南部だ。そして裏で、科学忍者隊を動かしてるのもその南部だ」

 同じ脚本の中に、準主役キャラのフルネーム表記が違うものが混じっていたorz。劇場版脚本を書いたの、メインライターの鳥海尽三氏と陶山智氏だぞ……(汗)。
 これはひょっとして、劇場版をTV版の編集によって作るという計画が出た時、TV版の脚本をつなぎ合わせて脚本にしたのではないか。それならば、元々のTV版シナリオに書かれていたものがそのまま転記されているのではないか、と考えたくなる。
 直接の証拠にはならないが、ガッチャ缶さんのところで出ているTV版シナリオや、私が5冊ばかり持っているTV版のシナリオの内容と全く同じ部分が劇場版台本に存在すれば、転記されたという可能性の裏付けになるよなぁ……そう思って、さっきまで、脚本片手に劇場版DVDを見ていた。
 しかし、劇場版も、脚本とはだいぶ異なった編集がなされていて、既にわかっているTV版シナリオの内容と、劇場版DVDと、劇場版脚本の3つを同時にチェック出来るシーンは存在しなかった。
 また、TV版を編集するという計画なら、録音台本を参考にして書き写して脚本を作れば、順番は入れ替わっても、TV版のままの映像の部分では書かれた台詞と脚本の内容がそれなりに一致するはずだが、どうもそうでもないらしい。
 劇場版の公開は1978年(昭和53年)7月15日、元になったTV版の放映期間は1972年(昭和47年)10月1日〜1974年(昭和49年)9月29日、IIの放映が1978年(昭和53年)10月1日〜1979年(昭和54年)9月30日。
 「耕三郎」説が有力なIIの企画が立ち上がったのと、劇場版の準備は時期としても近い。
 いくつか可能性がある。
(1)「千三郎」が設定画の「仙三郎」の誤記で、「耕三郎」も変更後の別の記載の誤記である場合。←誰だよ劇場版脚本の活字打ちしたの……。
(2)TV版のシナリオで最初に「千三郎」になっていたのが途中で変更されて「耕三郎」になっていて、劇場版脚本は両方ともTV版のシナリオを正しく書き写したものである場合。←この場合は初代も「耕三郎」で確定、ムック本等の記載の方に根拠が無かったことになる。
(3)TV版のシナリオでは、ムック本の通り「考三郎」or「孝三郎」だったが、既に走りつつあったIIに合わせるつもりで「耕三郎」にした。←じゃあ最初の「千三郎」は一体何?
(4)逆に、劇場版脚本で手違いで「耕三郎」になったのが、遅れて始まったII以降に引き継がれた?
 ということで、やっぱり、手持ちの資料だけでは、確定させることができなかった。少しは進むかと思ったのになぁ。

 劇場版のシナリオの表記も今一つ基準がわからない。例の海岸にある南部博士のでかい家、TV版シナリオのNo.55(陶山智)とNo.100(久保田圭司)では「南部博士の別荘」と明記してあるんだけど、劇場版だと「南部邸」になってるし。

 「誰だ、誰だ、誰だ」の歌詞は、大人になっても覚えていたけれど、まさか指揮官の南部博士のフルネームが「誰だ、誰だ、誰だ」状態だというオチは、ちょっと想定外だったわ……。

 おまけに資料(史料?)は足りないし出てこないし、もうね、これ一体何て邪馬台国論争かと……(爆)。

 なお、初代の総監督鳥海永行氏による小説「科学忍者隊ガッチャマン」(朝日ソノラマ、昭和53年)では、154ページに「南部孝三郎」の表記がある。初代、II、Fでシナリオを書き、初代の企画・原案をやった鳥海尽三氏によるリライト版の「小説科学忍者隊ガッチャマン」(エニックス文庫、1989年)では、58ページに「南部孝三郎」の表記がある。
 初代の総監督と、企画原案および全作通して脚本を書いた、このお二方は、「南部孝三郎」のつもりでいたのかもしれない。



フルネーム判明の回(初代 81話)

|2010/6/6(日曜日)-23:42| カテゴリー: 初代
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 81話「ギャラクター島の決斗」。
 ジョーの物語&過去が判明する回、ということで名高い回ですが、そちらはジョーファンの方にお任せして、こちらでは南部博士に注目しておきます。
 まず、ジョーが居ないシーンから始まります。事情を知ってるらしい甚平に気付きますが、南部博士、妙に物わかりが
いいんですね。

そうかな?お前だけジョーのことを心配している風にも見えないんだがな

 と、さすがに鋭い観察力なのですが、その後、顎に手を当てて考え込むいつものポーズで

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そうか……みんな、そう甚平を責めるな。甚平はきっと、ジョーと、男の約束をしたんだろう

と発言。

私にはジョーの行き先がわかっている。

今日はジョーの両親の命日なのだ。

多分、墓参りに行ったんだろう。ジョーは君達にも言えぬ悲しみを胸にして、ギャラクターと戦ってきた。その苦しさを両親の墓にぶつけに行ったんだろう。

 南部博士には、大体予想がついていたようでした。
 それでも、なぜ今になって、と訝っています。

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それにしても、あれから10年経った今、なぜ急に墓参りなどに行く気になったのだろう。

 つまり、ジョーは、この10年間両親の墓参りはしていなかったということです。
 「なぜ急に」に対する回答はマリンサタン号での出来事で、健が南部博士に説明しました。
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そうか。そんなことがあったのか。

 南部博士によって語られた、ジョー救出の経緯は次の通り。

10年前、私は学会の帰りにBC島を訪れた。ギャラクターという組織があるのを知ったのはその時だ。そして、彼らに命を狙われたジョーを、密かに島から連れ出したのだ。

 ジョーの行き先がBC島ならそこは今でもギャラクターの巣窟ですから、危険極まりない。

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うん、この際ギャラクターの養成機関であるBC島を叩く必要があるな。よし、科学忍者隊出動!ゴッドフェニックス発進せよ!

と、またまたツンデレな出動命令素直に「ジョーを助けに行け」って言えないのかね南部君は……

 それはともかくとして、ジュゼッペ一族暗殺の結果を確認に来たカッツェと市長の会話はこんな具合でした。実はこれ、南部博士ファンにとっては重要なシーンなんです。

カッツェ「ジュゼッペの子供が死んだと報告してきたのは、確かお前だったな」
市長「はい、カッツェ様」
カッツェ「間違いあるまいな」
市長「間違いありません。ドクターが立ち会い、確かに死亡したという報告を受け取りました」
カッツェ「ドクターが?すると、その子供は病院で死んだというのか」
市長「はい。私達は、ギャラクターを裏切ったジュゼッペ浅倉とその家族を、一人残らず抹殺せよとのカッツェ様のご命令通り、あの海岸でジュゼッペ夫婦を射殺、その子供ジョージを爆弾で吹っ飛ばしました。ところが子供の方はまだ息がありまして。とどめの一発をぶち込もうとした時、騒ぎをききつけて市民が集まり始めました。そして医師の資格を持っているという旅の科学者がやってきて、ジョージを病院に連れて行きました」
カッツェ「診察はその男に?」
市長「はい、そして1週間後にジョージは死んだのです」
カッツェ「うーん、その旅の医師の身元はわかっているのか」
市長「えーと、10年前のことですから……待ってください、記録は残してありますから……ああ、ありました。そのドクターの名は南部」
カッツェ「なに」
市長「南部考三郎です。サインもあります」
カッツェ「な、南部が!馬鹿なヤツ、なぜそれを今まで隠していた!」
市長「は?このドクターの南部がどうかいたしましたか」
カッツェ「国際科学技術庁の南部だ。そして、裏で科学忍者隊を動かしているのも、その南部考三郎だ」

 南部博士のフルネームが呼ばれたのって、これが最初だったのではないかと。普段は「南部博士」「博士」「南部君」と呼ばれることはあっても、名まで呼ばれることは無いし、アニメのクレジットも「南部博士」しか出ていません。設定初期の「仙三郎」(設定画の記載)や、映画シナリオでの「千三郎」から変更されたことは、このシーンで確定です。ただ、この表記は有力説に基づいて書いただけであって、後に記すように、「考三郎」が確定したわけではありませんので、ご注意ください。

 ところで、今回の南部博士の説明をそのまま受け取ると矛盾が出ます。52話で語った内容は、

いや、諸君。健を責めないでくれ。むしろ私が責められるべきなのだ。ちょうどいい機会だ、君たちに話しておこう。もう14年前のことだ。ホントワール国がギャラクターと組んでV2計画の準備を進めていると知ったとき、私の研究所のテストパイロットをしていた一人の男に、ホントワール国に潜入し、その計画書を手に入れるように要請した。だが、悪の一大組織と一つの国家を相手のスパイ行為だ。万が一家族に危害があってはならないと、男はその時4歳の子供を私に預けた。そして、南の空で事故を起こし死んだと見せかけ、名を消し、姿を変え、ホントワール国に潜入した。そう、その男、レッドインパルスが健の父親だ。

というものでした。
 健とジョーの設定年齢は同じで、18歳です。健を南部のもとに残して鷲尾健太郎がホントワールに行ったのが14年前ですから、14年前には、南部博士はギャラクターの(地球上における)存在や活動状況をある程度は知っていたはずです。すると、今回の「 10年前、私は学会の帰りにBC島を訪れた。ギャラクターという組織があるのを知ったのはその時だ」をそのまま受け取ると矛盾が出ます。ニュースで1回見た、程度なら、前に見たけど忘れていたという説明も可能ですが、親友の息子を引き取り親友はスパイに出かけた原因がギャラクターですから、これを南部博士が忘れるはずがありません。今回の南部博士の説明は「(BC島にまで)ギャラクターという組織があるのを知ったのはその時だ」といった意味にとらないと、矛盾が生じてしまいます。

【お願い】
 もし、この回のシナリオあるいは録音台本を持っておられる方がいらっしゃいましたら、上のカッツェと市長の会話のシーンがどう書かれているか教えていただけないでしょうか。南部博士のフルネームの漢字表記が、どうなっているのか知りたいのです。この回のシナリオや録音台本での表記が、初代での南部博士の漢字フルネームの、最も公式な表記ということになるはずで、南部博士ファンにとってはかなり重要なことなんです。1級資料で確定するわけですから。他のフルネームの漢字表記はムック本などの2級資料のものばかりで、それぞれ違っていても優劣がつけられないのです。



性格が出てる描写(初代 80話)

|2010/6/5(土曜日)-23:03| カテゴリー: 初代
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 80話「よみがえれ!ブーメラン」
 アッシャム国を調査に行き、健だけが、車を運転したまま鉄獣の攻撃を受け、車が炎上した後、捕らえられてしまいます。回収できたのは、すすで汚れたブーメランだけ。

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 甚平は泣いてるし、他の3人は、すぐには信じられず実感も湧かない様子。
 南部博士はこの通りです。

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 そこへ、カッツェからの通信が入り、車ごと、鉄球やらドリルやらで健を殺す映像が流されます。
 このあとの南部博士、こんな様子でした。

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 まだ、カッツェからの健処刑映像が続いているのに、画面から目を背け、背を向けてしまうんです。
 指揮官なら部下の最期は見届けろ、と思うのが普通ですが、親子のような関係で過ごした時間がそれなりに長かったせいか、非情な指揮官にはなりきれなかったんだなぁ、ということがわかるシーンでした。

 健死亡確定、と思った後の南部博士が痛々しいです。
 諸君なら、お互い抱き合って「健〜〜」と泣くこともできるでしょうが、南部博士は指揮官という立場である上、V2計画阻止の時は健の親父を犠牲にし、今また健まで戦死させたとあっては、諸君と一緒に泣くこともできません。
 なので、一人で、三日月基地の窓に向かってしょんぼりするしかありません。実はこの部屋の手前側に4人が居るはずです。窓の外の魚はいつも通り元気です。

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 表情も暗く、落ち込みまくりです。

レッドインパルスよ。私は何と言って君に詫びればいいのだ。

 と、鷲尾健太郎氏の面影を思い出してめげる南部博士。

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 考えてみたら、こういう時に南部博士の愚痴の聞き役とか、慰め役になれる人って、回りに誰もいないんですよね。ISO公認(?)の目玉プロジェクトであるマントル計画でコケたんなら、アンダーソン長官あたりが愚痴聞いてくれそうですが、極秘プロジェクトの戦闘指揮官から「手塩にかけて育てた部下が戦死しました」て愚痴られても何ともし難いわけで。また、攻撃があったらアンダーソン長官は南部博士に向かって忍者隊を出動させろと命令しなければならない立場ですから、やっぱり南部博士が何か言える関係ではなさそうです。
 ところがこんな状況でも仕事は待っててくれません。「鉄獣が暴れ回って大被害なのでどーにかしてくれ」の電話が……。

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 めげてるヒマなぞありゃしないのですが、悲しんでる諸君に命令を出さなければならないのは南部博士です。そんなわけでやっぱりしょぼーん。

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 健処刑映像を流されてから、諸君も博士も部屋を移動していません。全体の位置はこんな感じでした。抱き合って泣いてるジュンと甚平の奥に見えるのが、南部博士が立ってた窓です。ジョーと竜も手前側に居ます。机一つ隔てて、向こう側とこちら側の立場の違いが際立っています。それが、余計に、孤独に耐えなければならない南部博士の姿を強調する演出になっています。

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 受話器を置いてから、諸君の方に向き直るのですが、その間、目を瞬かせていました。絵では描かれてませんでしたが、涙が滲んでるのを誤魔化しているような感じでした。

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 なんと切り出そうか一瞬躊躇った後、出撃命令を出す間も目を閉じています。目を開けたら涙が出そうだという感じです。

気持ちはわかる。しかし諸君達は科学忍者隊なんだ。命令に背くわけにはいかん

 という台詞からわかるように、今回の出撃命令は博士が先に決めたものでは無かったようです。南部博士にこう言わせることができ、忍者隊の出動命令をかけられるとしたら、アンダーソン長官しか居ません。長官直々の出動依頼だったのでしょう。
 科学力の差など理由で出撃したら全滅必至の場合であれば長官命令でも拒否する南部博士ですが、今回は、健を欠いた状態でも出動を拒否していません。錯乱光線の情報は甚平が持って帰ってきているし、4人でも何とかなるという判断はしていたのでしょう。
 被害状況の報告だけが来たとしても、南部博士のことですから、結局は、出動命令を出したのでしょうけど。

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 こうやって目を閉じててもイケメンで、しかも痛々しい様子の南部博士に萌えました……。
 ジョーが、「来るんだ、出動じゃない、健の仇をうちにいくんだよ」と、全員を鼓舞して出て行ったので、南部博士も少しは気持ちが楽になったかもしれません。すぱっと仇討ちに気持ちを切り替えることができたのは、やはり、両親を殺されたジョーの恨みがそれなりに深かったからでしょう。泣いたってギャラクターの危機が去るわけじゃない上に、落ち込んでるままの4人を戦いに行かせたのでは、逆に危険です。仇討ちということで気合いを入れて出て行ったのなら、勝って戻ってくる可能性はそれなりに高まります。
 結局、健はうまく逃げていて無事でした。ほっとして喜ぶ南部博士の姿が目に浮かびますが、やっぱり指揮官なのではしゃぐわけにはいかず、基地の窓向いて微笑んでたりしそうです。



現実は世知辛いなぁ……

|2010/6/4(金曜日)-23:25| カテゴリー: 雑記
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 MSN産経ニュースにこんなのが出てました

地震予知の失敗は過失致死!? イタリア検察が捜査に着手
2010.6.4 09:54
 308人が死亡した昨年4月のイタリア中部地震の最大被災地、同国中部ラクイラの検察当局は3日までに、地震の危険度を判定する国の委員会が中部地震前、大地震の兆候がないと判断したことが被害拡大につながったとして、過失致死の疑いで、地震専門家ら委員会メンバー7人の捜査を始めたと発表した。
 ANSA通信などが伝えた。非常に困難とされる地震予知の失敗で刑事責任が問われるのは異例で、捜査開始の妥当性の議論も起きそうだ。
 同国防災庁付属の委員会は専門家や同庁幹部から構成され、群発地震が続いていた中部の状況を検討。昨年3月31日、現地自治体などに対し、群発地震は大地震発生に結び付くものではないと報告。しかし、その6日後、マグニチュード(M)6・3の地震がラクイラなどを襲った。(共同)

 これじゃ、地震予知をやろうという科学者が居なくなりそうですね。今の技術レベルで、外したら投獄される可能性があるなんてリスク、背負いたくないでしょう。
 まあ、この専門家連中が、地震あるって結論になってたのにわいろとか貰って言わなかったっていうのなら話は別ですけどねぇ。普通にやって外したんなら仕方無いと思うけどなぁ。
 日記帳の方で、リアルマントルプラン……とまではいかない、地熱利用のために地面を掘ったら地震というか振動というかが頻発して損害賠償を請求された、ってのをちょっと前に紹介しましたが、それに匹敵するくらい何だかなあなニュースですよねぇ。
 70年代の未来科学のイメージって、ISOみたいな組織があって、無公害エネルギーの開発に着手して、地球についても地震についてもかなりいろいろわかってて制御できてるってイメージだったみたいだけど、21世紀になってみたら現実はこうだった、と。

 リアル世界でマントルプランレベルのことを強引にやったら、南部博士、投獄の1回や2回じゃ済まないかもなぁ(汗)。

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 国際科学技術庁本部のシーンから始まるんですが。
 中盤までに出てきた本部ビルと形が違う上に、

N「アメリス国が誇る巨大都市アメガポリス。その都市のほぼ中央に、国際科学技術庁の本部がある」

ですから、一体どうなってるのかが謎です。

 それはともかく、国際科学技術庁本部の廊下で、南部博士はボロンボ博士とすれ違います。

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南部「ボロンボ博士、相変わらず仕事熱心ですな。いかが……」

 折角呼びかけたのに、ボロンボ博士は無視してさっさと立ち去ろうとします。まあ、この時には既にギャラクターに娘を人質にとられて、秘密データを盗み出すように脅されていたので仕方ありませんが。

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 よびかけたのに挨拶もしてもらえない南部博士。

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 ボロンボ博士はさっさと立ち去ります。
 取り残されっぷりが見事な、置き去り南部君……。あまりに見事に無視されて、一瞬絶句して固まってる後ろ姿が、なんだか寂しげでかわいいです。ISOでマントル計画室長をやってる自分が、「仕事熱心」って持ち上げた相手から、ここまで無視されるとは思ってもみなかったのかも。

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「博士、ボロンボ博士!」

 放っておけばいいのに、大声上げてわざわざ呼び止める南部博士。あからさまに無視されたのが気に障ったんでしょうか。

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 南部博士だって、仕事ぶりからいうと、普通の人の2倍も3倍も働いていることは確かです。その南部博士に「相変わらず仕事熱心」と言わせるボロンボ博士の普段の仕事ぶりは、多分相当なものであっただろうと推察されます。が、いくら多忙でも限度というものがあるわけで……。
 上の空だったボロンボ博士も、さすがに気付きますが、「本当に嫌な雨ですなあ」とだけ言ってさっさと廊下の向こうに消えます。やっぱり上の空。ところが本日の本部周辺は快晴。
 不審に思った南部博士が後をつけると、ボロンボ博士は、立ち入り禁止のコンピュータールームのドアを、ペン型のレーザーで焼き切ろうとしていました。
 階段の途中で立ち止まり、見ぃ〜ちゃった状態の南部博士。

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 普通ならここで、「一体何をやっているんだ」と声をかけたり、止めたりするでしょう。ところが、南部博士はそのまま階段を駆け上がります。南部博士が目撃したということを、ボロンボ博士に気取られないように、さっさと姿を消すわけです。そのまま警備室へ向かう。

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 警備室のモニターで、ボロンボ博士の挙動を監視します。

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 さすがに険しい表情です。
 監視しただけではなく、きっちり記録もしたようで、この後、三日月基地の巨大ディスプレィに、ボロンボ博士がコンピューターに怪しい装置をとりつけているところを諸君に見せています。
 仕事熱心で知られている(そして南部博士もそのこ認めている)ボロンボ博士が、スパイのような行動をとるというのは、南部博士にとっても驚きだったと思うのですが、とっさに「止めさせるよりも泳がせる」という判断をするあたりは、実に南部博士らしいです。これまでも、敵を欺くには味方から、というパターンで散々作戦をやってきているわけで、そうでもしないと秘密が保てない状況である以上、怪しいのを見つけたら背後関係まで探って関係者全員引っ張り出さないと、対策したことにはならないということなんでしょう。
 諸君への説明で、南部博士は

あのコンピュータールームは、シークレット回線と呼ばれる極秘事項を収納した、いわば国際科学技術庁の心臓部だ。そして、極秘作戦の1つである、君達科学忍者隊の組織や秘密が、もれなく組み込まれているところでもあるのだ。

 と言ってますから、忍者隊結成も、一応はISOがらみのプロジェクトだったと考えるべきでしょう。南部博士の私兵として作られたのかと思っていましたが、それなら、忍者隊の組織や秘密をISOのコンピューターに入れる必要はありません。とはいえ、アンダーソン長官でさえ忍者隊の秘密を知りませんでしたから、南部博士の権限で行った極秘プロジェクトだったのでしょう。
 笑えたのが南部博士の自問自答。

いや、事態はもっと深刻なのだ。あれほど厳重な警備装置を置き、万全の態勢をとっているにも関わらず、今度のような事件が起きたとなれば、今後の警備態勢ももう一度考え直さねばならない。

と言っておきながら、魚を眺めてちょっと考えただけで、

そうだ。ちょっとした特殊プラスチックでも使用したら、赤外線などは苦もなく騙される。

あっさり警備の抜け穴に気付いてます。博士気付くの早すぎ。というか、こういう事態が起きるまで真面目に考えてなかったのではないかと疑ってしまいます。

 それはそれとして、南部博士が警備室に行ったとき、警備室に誰も居ない様子だったのはいかがなものかと。ボロンボ博士が許可なく立ち入れない部屋にドアを壊して入って変な装置を取り付けていれば、真っ先に怪しんで様子を見に行くのは警備員だし、南部博士が来た時にはその話をするはずですが、そんな様子はありませんでした。一応、警備員が居るシーンもありましたので、警備室担当の方々はパトロールにでも出かけていたのでしょうか。だとしたら、むしろ、警備の穴はそっちではないかと。警備室の監視が無い時間帯を狙えばやりたい放題ってことですから、立派なザルです。南部博士は、赤外線のゴマカシ方を問題にする前に、警備員のシフトの方を問題にすべきではないでしょうか。



リアルカッツェ様ですか

|2010/6/2(水曜日)-23:20| カテゴリー: 雑記
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 asahi.comのこの記事なんですけど。

専用機に自分だけ脱出装置 グルジア大統領、国費6億円
2010年6月1日11時31分
 【モスクワ=副島英樹】グルジアのサアカシュビリ大統領が、自分の専用機に緊急脱出装置を約700万ドル(約6億3千万円)かけて設置したのは国家予算の浪費だとして、野党勢力が非難している。

 脱出装置は1人用。インタファクス通信によると、4月にポーランド大統領ら96人が乗った政府専用機がロシア西部カチンの近くで墜落し、全員が死亡した事故をきっかけに導入を決めた。

 ロシア紙コムソモリスカヤ・プラウダは「最も勇敢な大統領が臆面(おくめん)もなくおびえて再び国民を驚かせた」などと皮肉った。同紙によると、既存の機体に脱出用の穴を開ける改修をすれば、かえって墜落の危険度は増す、と指摘する航空専門家もいるという。

 グルジア野党勢力は、大統領はかつて、民間機しか使わないと言っていたのに、約5600万ドル(約50億円)で専用機を購入したとも指摘。「経済危機を口にしながら、自らの快適と安全のために散財している」と批判を強めている。

 専用機に自分専用脱出装置って、リアルカッツェ様ですか?と、記事を読んだ瞬間大笑いしてしまいました。お付きの人全員墜落でも自分だけ座席ごと射出って……。助かったとしても赤っ恥極まりないような。もっとも、ISOも、47話の長官専用機はイスごと脱出する装置完備だったけど。何て言うか、アニメみたいなことを本気でやる人が居るんだ、というところが妙にツボにはまりました。



 78話「死斗!海底1万メートル」
 ジョーの両親がギャラクターのメンバーで、抜けようとして殺されたことが明らかになる回ですが、そちらはジョーファンの方にお任せするとして……。
 今回は珍しく、ギャラクターとは関係無しに出動することになります。ギャラクターも後からやっては来るのですが、ギャラクター側も運任せの部分があったような。
 仕事のきっかけは、断層地震が頻発中のマリアン海溝にある国際科学技術庁の海底研究所から1週間連絡がないので調査が必要になった、というものです。この調査のために、南部博士は、健とジョーを潜航艇マリンサタン号に乗せて派遣します。ジョーは体調悪そうなんですが、南部博士はジョーに仕事を依頼します。

いや、万一の事故を防ぐためには計画通り実行したい。

よし、念のため言っておくが、もし潜行途中でマリサタン号に事故が起きた場合、たとえどんな状態にあろうとも、任務を放棄し、帰還するように。いいな。なお私達は水中レーダーでマリンサタン号を監視している。では、成功を祈る。

 二人が出発した時点では、海底研究所のトラブルとギャラクターを結びつける証拠は何もありませんでした。南部博士も、ギャラクターとは関係無いと考えて送り出したようで、事故の可能性しか考えていません。
 南部博士も、調査船に出向いてそのまま滞在し、マリンサタン号の監視やら何やら仕事をしています。ジュンは、博士のアシスタント役をこなしています。

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 研究所に向かうのは健とジョーだけです。状況次第では、救助した技術者達を潜航艇に乗せて戻らなければいけない状況なので、最初に大人数で行くわけにもいかなかったのでしょう。ギャラクターを相手にする時は単独行動を戒める南部博士も、今回は2人だけで別行動をとらせています。このことからも、南部博士が、研究所のトラブルとギャラクターとはさしあたり関係がないと考えていたことがわかります。

いや、それもおかしい。ギャラクターははっきりと利益があると見ない限り、手を出さない。海底研究所が今までに集めたデータを整理しても、有益な資源があるとも思われないのだ。

 これが南部博士の考えでした。研究所の業務自体はマントルプランの一環だったかもしれませんが、資源の確保にも結びつかず、さほど重要な位置づけでは無かったことも、ギャラクターがわざわざ手間暇かけて狙うはずはないだろうということの根拠になっていたようです。
 ところが、ギャラクターの海底空母がやってきて、マリンサタン号を追い抜いて海底に向かいます。マリンサタン号よりも先に基地に到着したギャラクターの隊長と兵士達は、研究所に誰もいないことを不思議がっていました。カッツェは、忍者隊が出てくると予想していた口ぶりで命令を出していましたが、研究所からの連絡途絶の調査に忍者隊が出てくることを予想していたというよりは、研究所を襲えば確実に研究所まで忍者隊をおびき寄せることができる、というつもりだったのではないでしょうか。ただ、ギャラクターが到着した時には、既に研究技師達は全員居なくて、ギャラクター側も空振りになってしまいました。
 こんな状態なので、南部博士も不審がります。

おかしい。現在、マリンサタン号以上の高性能な潜航艇を所持している国は無いぞ。やはりギャラクターか……

 考え込んでこんなご様子↓。

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 ほとんど同じコマに見えるんですが、南部博士が頭をかきながら考えるシーンって珍しいです。顎に手を当てて考えるポーズは頻出してるんですが。で、このとき、髪の跳ね具合が微妙に変わるのが何ともかわいい……。

 ところでこの回、ギャラクター潜水艦内の会話がカッツェに筒抜けであったことがわかります。南部博士もゴッドフェニックス内の会話をモニターしていた節があるわけで、南部博士とカッツェって、実は妙なところで似たもの同士なんでしょうか。

 ところで突っ込みポイントを1つ。
 ISOの海底研究所はこんな形です。

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 円筒型の部分の下が出入り口で、潜航艇が入るようになっています。研究所内部から見ると出入り口はこうなっています。

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 この海水面ですが、直接外の海とつながっています。ということは、基地内部が海底1万メートルの水圧と釣り合うだけの気圧になっているということなんですが、居住環境としてはまずいですね。もしやるのなら、2重にハッチを設けて、潜水艇が入った後で外側ハッチを閉めて内側ハッチを開ける、といった形で、研究所自体は密閉された構造にして内部を1気圧程度に保っておかないといけません。この構造だと、1万メートルの水圧と同じ気圧が内部の人間にかかっちゃいます。が、そういう描写は無かったような……(汗)。

 結局この回は、ギャラクターが変装した所員を救助したため、マリンサタン号がハイジャックされる結果になり、ギャラクターの海底空母に連れて行かれるのだけど、健が大暴れして無事脱出、という展開になります。
 行方不明だった研究技師達は、潜航艇で調査に出たまま幽霊水にのまれて動けなくなって殉職、という結果でした。行方不明の原因は、ギャラクターとは何の関係もありませんでした。

 今回の調査は、国際科学技術庁の業務の1つでしょう。南部博士が担当しているマントル計画の一部であったかもしれません。資源探査については目ぼしい成果は無かったようですが。ギャラクターとやり合う羽目になってなければ、今回のような仕事が、南部博士の日常になったと思われます。基地に籠もって戦闘の指揮を執るよりも、あちこち出向いて、時には調査船に乗り込んでマントルプランの現場のトラブルシュートをやる、という姿の方が、南部博士には似合っている気がします。特に、諸君のような優秀な若い人達をスカウトできれば、大変頼りになるチームが出来上がります。諸君にしても、事が戦闘でなければ、単独行動が過ぎるとか命令違反は許さん、などと叱りとばされることも無かったでしょう。今回のような仕事を楽しく一緒にやっていくというのが、ギャラクターが来なかった場合に、彼等にとって有り得たもう1つの姿のように思えました。



ぷちっ……(汗)(初代 65話)

|2010/5/30(日曜日)-23:21| カテゴリー: 初代
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 65話「合成鉄獣スーパーベム」より。
 盗まれた脳を、ギャラクターなら生き返らせることができる、と、諸君に説明している南部博士。すると、背後のモニター脇のランプが点滅して呼び出し音が。

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ん?

と振り向いた南部博士、通信装置のスイッチを入れます。

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 画面に現れたのは、アンダーソン長官。

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 こんな会話が交わされます。

アンダーソン「南部博士、今度開かれる国際科学技術庁の発表会に、亡くなられたヤマシナ博士が作ったと言われている幻のロボットが展示されることが決まった」
南部「え、本当ですか……長官、どうも悪い予感がしますが」
アンダーソン「うん。亡くなってちょうど十周忌にあたるので企画されたのじゃ。ついては、脳を盗まれるという事件が起きたばかりじゃ。科学忍者隊の諸君に警備にあたってもらいたいんじゃ」
南部「承知しました」
アンダーソン「頼んだよ、南部博士」

 この後、南部博士は、通信装置の電源をさっさとぷちっ……。普通は長官が切るまで待つのが礼儀だと思うんですが、せっかちなのか何なのか、博士はそんなことおかまいなしでした。本編を見ればわかりますが、長官の台詞が終わってからスイッチを切るまでの時間がとても短いんですよ。何かもうこれ以上長官に余計なことを言われる前に切りました、って雰囲気がひしひしと。諸君と打ち合わせの最中に割り込まれて、実は機嫌が悪かったとか?

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 その後、何事も無かったように諸君の方を向いて厳かに指令。

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いいか諸君。聞いての通りだ。しっかり見張ってくれたまえ。出動!

 よくよく考えると通信装置の仕様があんまりな件。アンダーソン長官はさすがにトップだから南部博士に呼び出しをかけられるけど、南部博士が装置のスイッチを入れないと画面に出てこれないんですね。で、通信が終わったら、南部博士の側からさっさと切ってしまう、と……。
 南部博士は、忍者隊のゴッドフェニックスの通信装置に呼ばれても居ないのに一方的に出現できるのと比べたら、この基地の通信装置の仕様って一体……。長官の命令はきっちり実行する一方で、微妙に態度がでかい南部博士に見えます(これがIIになるともっとすごい態度で、それは既に書いたのですがそのうちこっちに再録する予定です)。

 この回、南部博士は、諸君に見張りを命じただけではなく、自分も展示会場にやってきます。
 ヤマシナ博士のロボットを見つめてこんな表情してます。

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これはすばらしい……。

いや、これは」植え付けられる首の作用によって、どんな目的にでも変化するという万能ロボットだ。

実際に見るのは初めてだが、やはり噂の通り、ロボットとしては最高だ

 台詞の方もロボットを絶賛中です。

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 長官を相手にした時は用が済んだらさっさと通信機を切ってしまう冷淡な態度をとるくせに、ロボットや未確認生物が相手だとわざわざ出てきて目の色を変えて熱中する南部博士、性格も趣味もわかりやすすぎます。



コーネルノート追加

|2010/5/29(土曜日)-23:57| カテゴリー: ファンフィクなど
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 以前から作っていた、コーネルフォーマットのノートに、ISOロゴ入りのものを追加しました。マジンガーシリーズの研究所名入りもあるのですが、ガッチャマンのISOのものと分けました。
 この「南部博士専用。」のタイトル下の「ファンフィク一覧」をクリックすると、下の方にリストが出ます。pdfファイルへのリンクになっています。罫線が2重になっていたのとかを削除して、シンプルにしてあります。A4サイズの原稿なので、拡大縮小無しにB5用紙で中央に両面印刷すると、周囲の余白が無くなって、程よいレイアウトでルーズリーフができます。
 プレビューも文書カラーもCYMKにしないと色合いを勝手に変えられたりいろいろで、うまくいかないみたい。印刷はこれからチェックしますので、また修正入るかもしれません。

【追記】
 印刷してみたら、狙った色合いで出たので修正無しでいきます。



筒抜け(初代10、20、73、75話)

|2010/5/28(金曜日)-23:28| カテゴリー: 初代
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 諸君の行動が逐一南部博士に筒抜けになっている模様。

 10話「地底怪獣大戦争」。小型の蟻ロボットの大群が原子力発電所を襲います。このあたりは、まだ、バードミサイルの使用にいちいち南部博士の許可が必要でした。
 ゴッドフェニックス内の会話はこんな感じです。

ジョー「洪水を起こして押し流せばいいだろ」
甚平「どうやって?」
ジョー「ほら、発電所の先に川が流れてるじゃないか。」
健「そうか、あれをバードミサイルで壊すんだ。博士、バードミサイルで蟻を退治します。発射を許可してください」
南部「ようし」

 ようし、って博士……。蟻退治のために近くの川の堤防を壊すなどという作戦、報告がなければわからないでしょうに。原子力発電所の蟻退治ですから、うかつに使えば被害拡大は確実です。どう使うか知ってからでないとおいそれと許可なんか出せるはずがありません。なのに、確認もせずにいきなり許可しているあたり、実はこっそり諸君の会話を聞いていたんじゃないですか、博士。ゴッドフェニックス内に南部博士専用の盗聴器が仕掛けてあるのではないかという疑いが出てきました。

 20話「科学忍者隊危機一発」。子犬を助けたジョーが爆弾の破片を頭に受けてしまう回です。南部博士は、ジョーを遠心分離装置にかけますが、破片は抜けません。博士が目を離した隙にジョーは逃げ出してゴッドフェニックスに合流します。
 南部博士、

いや、たった一つだけ方法がある。

と言ってジョーを遠心分離機にかけても破片は抜けず。それでも、

ジョーは必ず助けてみせる。

と強気に出て、諸君を送り出しますが、あっさりジョーに逃げ出される。
 その上、爆発の衝撃で振り回されたゴッドフェニックスの中で、簡単にジョーの頭の破片はとれてしまいます。

ジョー「俺が助けた子犬は……」

 と、ジョーが言った瞬間、勝手にゴッドフェニックスの通信装置の画面に現れる南部博士。

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子犬は元気だ。破片さえ抜ければ、後は私が助けてみせる。科学忍者隊は5人揃ってこそ、全力を発揮するのだ。今の気持ちを忘れないでくれ。

 10話はまだ、南部博士が迂闊にも許可を出したという解釈もできますが、20話のこれはタイミングが良すぎます。ゴッドフェニックス内の会話を全部聞いていたのでなければ、ジョーの台詞に合わせて登場するなんてできないでしょう。どうやら、ゴッドフェニックス内の会話は、通信していないときでも南部博士に筒抜けと考えるしかなさそうです。
 破片が抜けた直後だと、南部博士の破片除去案が大口叩いておいて効果無しだった以上、「ゴッドフェニックスで振り回されただけで出ちゃいました」じゃあ、南部博士の立場はありません。出るに出られずタイミングを見計らっていたであろう南部博士の姿が思いやられてきます。話が子犬のことになったのですかさず登場。「後は私が助けてみせる」と、あくまでも自分で何とかしようとしてますが、問題の大部分は解決済みですよ、博士。その後のとってつけたような台詞、いかにもばつが悪いのを誤魔化しているようで、普段は厳しい南部博士が何だかかわいく見えてきます。

 73話「カッツェを追撃せよ!」。鉄獣メカを撃破した直後に、ゴッドフェニックスの通信装置に出てくる南部博士。本人は、別荘か三日月基地に居るのでしょう。

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今の戦闘シーンをビデオテープで再生するから、よく見るんだ。いいか、君たちは見落としたが、脱出用ロケットで、ベルクカッツェは北北西へマッハ2.5で逃げている。

 そのビデオ、誰がどこで撮影してたんですか、博士……。
 追跡機が飛んでる様子はありません。ということは、南部博士が、ゴッドフェニックスに搭載したカメラで戦闘の様子を全部録画し、リアルタイムで受信して、何か不審なことはないかチェックしているという結論になります。ゴッドフェニックス内の会話の盗聴疑惑といい、どうやら、南部博士は、心配性なのか完璧主義者なのか、諸君の活動の全てを把握しないと気が済まないみたいです。

 75話「海魔王ジャンボシャコラ」。竜の親父が遭難したために、竜がポカをやらかしまくる回です。
 最初に竜が遅れた時は、

もういい。済んだことをとやかく言っても始まらん。これからは気を付けてくれたまえ。

と鷹揚な態度を見せる南部博士ですが、うっかりしててタンカーと合流し損なったためにタンカーが撃沈されたときは、かなり怒っています。

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健、タンカーがギャラクターに襲われているという報告が入ったぞ。お前達は何をしているんだ!早く現場へ急行しろ、馬鹿者。

 「馬鹿者」発言は、博士にしては珍しいです。諸君が戻ってきてからも、全員を集めて叱りとばします。

馬鹿者。失敗しましたで済むと思っているのか。君らのやったことをよく考えてみろ。力の限り戦って失敗したのなら何も言わん。それが何だ、ぼんやりして到着が遅れましたじゃ話にもならん。何があったか知らんが、プライベートな問題で任務をおろそかにすることは許さん。それが科学忍者隊の宿命なんだ。世界の安全を任された私の立場にもなってみたまえ。

 確かに、戦ってしくじったり、力及ばなかったことについて、南部博士が責めたことはありませんでした。「命令を無視するな」という説教はしていましたが……。「私の立場になってみたまえ」は今回が初めてです。まあ、ぼんやりが原因なら言われても仕方がない状況ではあります。
 それでも、何が本当の原因か把握していないことに気付いたのか、南部博士は諸君の様子を立ち聞き。

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 原因が竜の親父の行方不明にあるとわかって、命令違反して出て行く健をそのまま行かせ、後から、事実上の竜の親父の救助命令を出します。

今、アマナ諸島の近くで漁船が遭難したらしいという報告が入った、諸君は直ちに救助に向かってくれ。今の君達じゃあギャラクターには勝てん。遭難した人達を救助する任務くらいが一番似合っているだろう。そのかわり、今度失敗したら承知しないぞ。いいな。

 健は、博士が話を聞いていたことに感づきますが、それはそれとして南部博士ってば何と言うツンデレ……。「べっ、別に竜の親父を救出しろなんて言ってないんだからねっ!上の空のお前らじゃ戦闘なんかできっこなくて、もう救助くらいにしか使えない役立たずってことなんだからねっ!」と頭の中で翻訳され、萌えまくりました。
 この後が、「こちら南部だ。実はギャラクターがウラン貯蔵庫を狙って行動を開始したという情報が入った」「頼むぞ……」の呟きの合わせ技。南部博士って一体どんだけ萌えキャラなんだと……。可愛すぎます南部博士。

 ツンの方は眉に皺寄せて命令するいつもの姿だとして、デレの方が諸君のやってることを全部把握しようとする方に向かうのが、何とも南部博士らしくて、見ていて堪りません。



RAH蒐集の際の注意

|2010/5/26(水曜日)-23:39| カテゴリー: 蒐集
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 メディコム・トイから、リアルアクションヒーローズのシリーズで、健とジョーが出ています。規格は、1/6フィギュアです。ヤフオクにもよく出品されています。
 私も、このシリーズを購入したのですが、1つ難点があります。バードスーツの塗料の劣化が激しいのです。スーツとマントの塗料が、健の場合は粉状になって剥がれ落ちてきます。ジョーの茶色っぽいスーツの塗料は、貼り付きがはげしくて、箱の透明ケースに一部貼り付いて剥がれたり、箱のボール紙に貼り付いたりして剥がれてしまいます。未確認生命体の研究をする南部博士並の注意を払ったとしても、衣装を傷めずに触ることは難しいのです。塗料の選択が不適切だったのではないかとさえ思えてきます。他のキャラクターのフィギュアは問題無いわけですし……。
 ところで、アメリカでは、ガッチャマンは、Battle of the Planetsとして、兵士との戦闘シーンを全面カットし、7-Zark-7というロボットが指令を出し、戦いも宇宙を舞台にするといった形で改変されて放映されました。2000年以降、新たなコミックスが出版されるなど、根強い人気です。Battle of the Planetsでは、健はMark、ジョーはJasonという名前です。このMarkとJasonの1/6フィギュアも、メディコム・トイから発売になっています。元々が同じガッチャマンですから、顔やヘルメットは同じ形で、日本版のものとは、多少色合いが違う程度です。ブーメランや銃は色違いのものが付属しています。
 米国版の衣装は、その後改善されたのか、塗料の剥がれはみられません。実際に入手して触ってみましたが、大丈夫でした。ジョーのスーツは、あの色に染めた伸縮素材なので、ぴったり感には欠け、多少安っぽい印象でありますが、安心して着せたまま動かせます。
 MarkとJasonの頭部パーツとマントとバードスーツのみが、e-bay.comで時々出品されていることがあります。1/6フィギュア同士なので、頭部パーツや衣装は、日本版と米国版で互換性があります。日本版のRAHの衣装が傷んでしまった方は、e-bay.comを見張って、スーツやマントのみの出品があった時に購入して着せ替えると、バードスタイルを復活させることができます。私は、交換用パーツとして、米国版のヘッドとスーツとマントを別途購入しました。あるいは、バードスタイルについては米国版を買って遊ぶことにし(これも、e-bay.comで入手できます)、日本版の方は、1/6フィギュア用の衣装を購入し、変身前のスタイルや普段着スタイルにして楽しむといいかもしれません。
 なお、素体のプロポーションは、日本版の方が若干足が長めでかっこ良く見えます。

 メディコム・トイさんには、できれば南部博士1/6フィギュアも作ってほしいんだけど、さすがに買う人が少なすぎて商売にならないから無理でしょうねぇ。



 さらに、68話「粒子鉄獣ミクロサターン」。
 謎の核爆発が起きた後の島に諸君を派遣する南部博士。

 国連軍の飛行機が入っただけで燃えてしまって爆発するような放射能の渦を突っ切らせるにあたって、

いや、ゴッドフェニックスならできる。

とあっさり断言します。放射能はなぜか帯の部分だけだということについても、

データーは信じてほしい。集められた全ての資料を分析したのは、私だ。

と自信満々です。こんな↓ご様子。

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 博士何だかかっこいい……。こういう時は頼りになるなぁホントに。
 この作戦は、問題は火の鳥をやった結果燃料が足りなくなることだけだ、と、補給用の調査船(空母)を待機させます。
 一方、三日月基地の場所を突き止めるために、カッツェが南部博士に扮するわけですが……。これがまた親切な指揮官を演じたために逆効果もいいところ(爆)。

ニセ南部「死の街へ君たちを送り込んだのだ。心配になって私もやってきたんだ。君たちの元気な顔を見て安心したよ。さあ、基地に帰ろう」

 準備万端整えて作戦開始した南部博士が、わざわざ出てきてこんな優しい言葉をかけるはずがありません。今回は、諸君のことを(他の作戦に比べて)特に心配もしてないでしょう。自信満々の時の南部君ってのはそういうヤツです。

ニセ南部「うん?う、いやぁ、あの島の調査方法を変えてみなくてはいかんのだ。一度基地へ戻って検討したいんだよ」
ニセ南部「いやぁ、我々だけでなく国際科学技術庁の協力も必要だ。さあ、ゴッドフェニックスで基地に戻ろう」

 「集められた全ての資料を分析したのは、私だ」と言い切って作戦開始した南部博士が、舌の根も乾かないうちにこんなことを平然と言うはずがありません。こういうことを言う羽目になったとしたら、何か相当ひどいしっぺ返しを喰らった後で、プライド傷つきまくりになってるはずです。もし言うならば、眉間に深い縦皺を刻んで拳震わせながら言うはずです。読み切ったと思った予想が外れた時の南部博士って、そりゃもうめちゃくちゃ不機嫌ですよ。南部博士がリベンジの方法を思いつくまでは近くに寄らない方が身のためって感じですから。でもそういうわかりやすいところがかわいい……。
 さすがに、健も、このニセ南部博士の態度を何となく不審がってましたけど。
 カッツェの演じた南部博士、親切過ぎる上に、本物ならば当然こだわるべきところにちっともこだわってないんですよね。ただ、普通の人の基準で見ると、付き合いやすいのはニセ南部博士の方だというのが何とも……(汗)。



何で南部博士だけ……(泣)

|2010/5/23(日曜日)-20:26| カテゴリー: 初代, 蒐集
| 6 個のコメント

 68話「粒子鉄獣ミクロサターン」。
 突然、平和な島で起きた核実験の謎を探るために諸君達が出動しますが、島の周囲に放射能帯があるだけで、島には核実験の痕跡がありません。鉛でできたらしいミニ鉄獣ミクロサターンが、壊れた街の表面を覆って、放射能を防ぐとともに、無傷なように見せかけていたからです。
 放射能帯を突っ切るには科学忍法火の鳥しかなく、往復で火の鳥をやると燃料が足りなくなるので、南部博士は島の近くに補給のための調査船を待機させます。鉄獣に襲われて火の鳥で逃げ出し、衝撃で墜落……と思ったら無事に着艦していて、南部博士も来ています。ところがこの南部博士はカッツェが変装した偽者で、早く基地に戻ろうなどと言って、三日月基地の場所を突き止めようとします。無くなったはずの燃料が残っていたことから、健が気付いてブーメランでニセ南部博士を攻撃します。
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 何とか直撃を避けるニセ南部博士。

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 しかし、右頬に縦に傷が入ってしまいます。

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健「ジョー、ジュン、甚平、博士の顔をよく見ろ」
ジュン「血が流れてない」
健「鈍いぞベルクカッツェ。自分の仮面に傷つけられて気が付かぬとは、いかにもお前らしい」

 さて、こちらは、タツミムックの「検証70年代アニメーション 誰だっ!!科学忍者隊ガッチャマン」の表紙です。株式会社竜の子プロダクション監修、 2000年5月1日発行、第一刷、ISBN4-88641-501-6、定価は1500円です。現在でも、アマゾンマーケットプレイスやヤフオクに出品されていますので、入手は容易と思われます。
 出版された頃に書店で見つけて即買いしてました。その時もあれっと思ったのですが、なかなかLDを買える経済状態ではなかったり、いろいろばたばたしていて、じっくり確認するのが今頃になってしまいました。

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 キャプ画像と色合いが違ってますが、南部博士の顔に注目。
 右頬に縦に傷がありますorz。
 表紙の諸君は全員本物なのに、南部博士だけカッツェが変装した偽者です(爆)。いやもうホントにあんた誰?
 確かにこの回の南部博士はカッツェの変装なのに作画が良いからイケメンでした。しかし、よりによって表紙に偽者を選んでこなくたって……。南部博士の扱いって一体……。南部博士ファンとしては、第二刷を出すときに博士の絵を差し替えろと言いたいです。そのまま絶版になってしまったらしいので、今更クレームの出しようがありませんが。
 とりあえず、この表紙の絵を選んだ奴ちょっと来い(怒)ヽ(#`Д´)ノ

 ってか竜の子プロダクションが監修してて、表紙がニセ南部博士でいいんですかホントに。こういう、南部博士ファンを悲しませることをやっちゃったんだから、タツノコプロは責任とって、ちゃんともう一度ガッチャマンをリメイクして、今度こそ(OVA版の意味不明な格好の南部博士じゃなくて)TV版の南部博士を出してもらいたいです。



 ガッチャマンIIのオモチャで、当時ポピーが出していた「バードソーサー」というのがあります。すでにゆかりさんのところで紹介されているのですが、あまりにアレな注意書きはともかく、写真のソーサーに半分隠れるようにして、小さな冊子がついています。運良く未開封品を入手することができ、パッケージの端っこの糊をそっと剥がして、引っ張り出すことに成功しました。この冊子の中身を紹介します。

 まず、表紙と裏表紙。真ん中をホチキスで留めて二つ折りにしただけの冊子です。

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 順次、ページをめくっていきます。

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 黒い四角の中にガッチャマンのロゴマークが描かれていますが、こういう組みあわせで使われているのを見たのは初めてです。何だかワッペンのデザインみたいです。

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 やっぱり、「はくちょう」になってるし^^;)。

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 髪と髭が黒色になってる、ちょっと人相の悪い南部博士(汗)。

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 いかにも、余分なページができちゃったからとりあえず作ってみたという雰囲気の「科学忍者メモ」。

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 見開き印刷にした結果、健の顔が真ん中で別ページに分かれて、左右で色合いが違ってしまっています。残念。

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 ということで、謎だった付録本の中身が判明しました。



リアクションが楽しい(F30 話)

|2010/5/19(水曜日)-23:21| カテゴリー: F
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 F30話「忍び寄るエイリアン」。
 今回の敵は、火星出身のアメーバ状生物で、人間にくっついて窒息死させたり、人間が触ると病気を引き起こしたりする。刺激を与えると縮んでしまい、水のあるところを好んで移動する、というもの。
 謎のアメーバを退治するのが今回の作戦ということになるのだけど、南部博士のリアクションが大変に楽しい回です。

 まず、原因不明で人が死ぬという報告があり、続いて、謎の生物が原因だという報告が上がってきます。そうなると、単なるメカを相手にしているのとは、南部博士の表情も目の輝きも違うんですよ。

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 相手が未確認生物だとこんな顔です。矢継ぎ早に対策を打ち出さなければならない状況なんですが、どう見ても南部博士、わくわくしています。凛々しいなぁ。気合い入りまくりですよまったく。

 はびこった謎のアメーバは、上水の配管を通って、とうとうISO本部にまで出現します。悲鳴を聞いて健とジョーが駆けつけ、問題の生物を発見。ジョーが羽根手裏剣で退治しようとすると、「ジョー、待て!」と、南部博士が血相変えて走り込んできます。

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 で、何のためらいもなくいきなり踏みっ!!は、博士……。いいんですかそんなことして(大汗)。

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 街ではこいつが原因で死人続出、訳の分からない病気の原因にもなっているのに、南部博士、そんなことは全く気にせず踏みつけます。勇気があるんだか思い切りがいいんだか。しかも、ジョーを押しのけて走ってくるスピードの速いこと。踏みつける動作も大変敏捷です。
 この慣れた動きを考えると、絶対に、普段から、南部博士はISO本部に出たゴキブリを踏んで退治してるはずです。まあ、既に長官ですから、ゴキブリを踏みまくる南部博士に苦情を言う人なんかISOには居ないと思いますが。

 踏んで小さくなったところを捕獲します。それを見守る南部博士の表情が実にいい。目一杯真面目、だけど、欲しかった謎の生物を手に入れて満足そうだし、得意そうでもあります。「ふん、どうだっ!」て感じです。

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 ところが、手に入れた生物を使って治療法を調べたところ、対処のしようがないことがわかります。さっきの満足そうな様子とはうって変わって、しょんぼりな南部博士。何だか泣き出しそうな表情になってます。

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 この後、健たちが上空で巨大化したアメーバを攻撃して、破片がISO本部ビルにも降り注ぎます。アメーバの一部は、窓の隙間から長官室に入ってきます。
 本を読んでいた南部博士、その場に本を落っことして顔を引きつらせて立ち上がりますが、そのまま動けずに固まってしまいます。どうやら本気でびびっていたらしい。もう足元のアメーバを正視できすにこんな状態。

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 ところが暫く何も起きなかったので、今度は指の隙間からおそるおそるチラ見
 思い切り踏みつけておいてこのヘタレな反応は一体何なんだと。南部博士ってかわいい……。

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 諸君達の攻撃でアメーバをコントロールしていた核が破壊され、アメーバの姿は消えていました。南部博士、ほっとすると同時に大喜び。

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 諸君達に対しては、押さえた感情しか見せてくれなかったり、非情になりきれないにしてもむしろ事務的で素っ気ない態度をとることの方が多かったのに、アメーバ相手だとこんなにも感情表現豊かだというのが、南部博士らしいです。というか、南部博士ってこういう人だというのがよくわかる回です。ということで、この回も、南部博士ファンにとっては必見の回でしょう。
 ある意味わかりやすい博士に萌えまくりです。

 南部長官をプレイヤーキャラにして、ゴキブリを踏みまくって点数を稼ぐコンピューターゲーム、ISOが絶対開発してる気がする。しかも南部長官には内緒で……。