Z33話

|2008/8/15(金曜日)-00:01| カテゴリー: マジンガーZ
| コメントする

 マジンガーZ改造計画の設計図を弓教授から奪ったドクターヘルの台詞が、
「これさえあればマジンガーZの改造計画をストップできるぞ」
 奪われた側の弓教授の台詞が、
「心配することはない、たとえ設計図は奪われても、もう一枚の設計図がある」「この私の頭の中だよ」

 図面を奪えば終わり、とヘルは判断していたのはなぜだろう。普段から、「図面が無くなったら終わり」な開発しかヘルがしていなかったとしたら、図面なしでも弓教授はやれるわけで、既に弓に負けている気がする。「自分は天才だから図面無しでもいけるが、秀才でも凡人の弓は図面無しでは駄目だろう」と考えていたとしたら弓教授を見くびりすぎ(というか秀才の記憶力を舐めすぎ)なような。

 ビデオチェックをしたり、魔神全書を読み返したりしながら考えていたら、ふと。
グレンダイザーと、前2作のマジンガーZ・グレートマジンガーを分けるものは、「オカルトの排除」ではないか。

 Zに出てくる道具について考えてみる。まず、超合金Zや光子力という凄い材料があることを前提にした話で、それはSFとしては全くOK。敵側の、あしゅら男爵やブロッケン伯爵も、サイボーグだということで、あの世界観には登場しても違和感なし。ロボットや、それをあやつるバードスの杖も、リモートコントロール装置だということで話は済む。いろんなビーム兵器などが凄い機能を持っていても、それもSFのガジェットとしては有りだろう。35話の無限鏡地獄は、人の認識を狂わせるビーム兵器ということで説明できる。
 37話で、ロクロンQ9の格納庫からの消え方の説明が無かったのが微妙。まあ、幻覚を見せる「テクノロジー」として説明できないこともないから、このあたりがSFとしてぎりぎりのところだろう。
 ところが、後半の83話になって、ピグマン子爵について、

シロー「先生、忍者みたいなやつですね」
弓「いやあ、妖術使いと言ったほうがよい」

と、博士に言わせてしまっている。科学者に妖術を正面から認めさせたら、SFとしてはまずい……というか破綻するんじゃないか。
 グレートはどうか。6話で、妖術を使う戦闘獣サイコベアーが登場して「呪いの人形」が出てくる。実際に、「呪い」の効果で鉄也は痛みを感じている。
 グレンダイザーは、幻覚を見せるということでは、蜃気楼発生装置があるが、一応SFの道具の範疇にある。デュークのテレパシーやマリアの予知能力は、まあ、普通より勘がいいというレベルに留まっている。デュークの変身能力にしても、出し方をSFの道具として説明することは可能な範囲だろう。洗脳にしても、マリアに幻覚を見せるシーンにしても、装置があってテクノロジーでやっている描写になっている。

 異形の生物やサイボーグやロボットはいくら登場してもいいし、そもそも生命体としてのあり方が異質といった説明で何とかなる範囲であれば、SFに入るのだが、攻撃方法が呪いや妖術というものになってしまったら、SFとしてはお約束の範囲外ではないか。まあ、多少そういうものが混じったからといって、Zやグレートの魅力が無くなるわけではないのだが……。
 意図的にやったか無意識的にか、グレンの世界では、呪術や妖術といったものは出てこない。この部分で、質的に、前2作とは異なっている。

発電に関するメモ

|2008/7/20(日曜日)-23:50| カテゴリー: グレンダイザー
| コメントする

 以前、ロボットの出力の馬力についてまとめた
 宇宙科学研究所のダムの発電量は、グレンダイザー大百科によれば50万キロワット。

 水力での比較対象として、建設が過酷だったことで知られる黒部第四を考えると、33.5万kW。一般水力での日本最大が佐久間の35万kW。
 水力で発電量が多いのは、揚水式発電のもの

揚水式発電所の発電能力はきわめて大きく、全国の水力発電所の能力のランキングを作成すると、上位23位までは揚水式発電(混合揚水式含む)が占めています。あの有名な黒部第四ダムを使用する黒部第四発電所は33.5万kwで29位、無名に近い岐阜県本巣市(旧根尾村)の奥美濃発電所(2位)でも黒部第四の4倍以上150万kwの出力を持っています。ちなみに世界最大の揚水式発電所は東京電力神流川発電所で282万kWの出力があります。

 原子力発電の小型のものが同程度(三十数万kWから)。
 横浜火力発電所が、5から8号機の4基で 332.5万kWだから1基あたり83万kW。

 えーとですね、
電力一人占めするなゴルァ!>宇門所長
な趣があるわけですが。

14話:
神社の鳥居、鏡餅、初日の出を見るシーンはそのまま。
日の出に向かって手を合わせるお祈りのシーンがないし、日が昇ったところもない。
キッチンでお屠蘇を飲むシーンは全部カット。団兵衛が歌うシーンから始まる。
途中で吾郎が飲むシーンはカット。
番太が来た後、キッチンででかい杯で酔いつぶれている団兵衛、いい気分の荒野ハラはそのまま。ボスと番太が顔合わせをした後の、団兵衛とハラの乾杯シーンはカット。

要するに飲む動作が無ければいいのか?

16話:
かおりが宇門博士に銃をつきつけ、林がやってくるシーン。かおりが、結婚式を見たシーンで、カップルの姿が一瞬出た後は、背後に鐘で林とかおりが見つめ合っているシーンに。屋根に十字架付きの教会を出すのがまずいらしい。

7話:
ゴーマン大尉出撃後に、ブラッキーがやけ酒を飲むっぽいシーンはカットなし。

8話:
甲児が墜落して牧葉家に運び込まれ、団兵衛に酒で消毒されるシーンはカット。団兵衛が棚を探すところで切れて、次は戸外で大介と宇門博士が話しているシーンにつながる。

9話:
ミネオが墜落後、短剣を抜いてデュークに飛びかかるシーンの後。オリジナルでは円盤からデュークとミネオがもつれ合って地上に落下し、デュークがミネオの剣を持っている方の腕を握って止める。この、もつれ合って落下のシーンが実質カットというか、画面を中心に向かって畳むようなエフェクトがかけられていて、争っていることはわかるが詳しく見れないようになっている。
牧葉家でパーティーをしてみんなで踊っているシーンは丸々カット。牧葉家応接室のシーンの次が、ミネオが円盤に走っていくシーンになっている。
最期の墜落シーンで、ミネオが一瞬だけ回想するシーンには、牧葉家のパーティーシーンがあったり。

12話:
冒頭の、みゆきが家族でクリスマスの準備をしているシーンは丸々カット。いきなり、小屋が円盤獣に襲われるシーンから始まる。
みゆきが山に帰ってマッチ売りの少女をやるシーン。クリスマスツリーを雪から掘り出す部分がカット。マフラーだけ掘り出したことになっている。ツリーの長靴からマッチを取り出すシーンもカット。マッチを擦って、最初の両親が出るシーンはそのまま。次のマッチで、クリスマスの話が出てきて母親が本を読んでいるシーン、オリジナルのマッチ売りの少女の説明部分は丸々カット。掘り出したツリーは説明無しにそのまま。その後雪崩のシーンにつながる。
牧葉家で、クリスマスの用意をしてみゆきに見せて元気づけようとするシーンは丸々カット。甲児が、トナカイのそりに模したTFOでみゆきを迎えにくるシーンは、別のシーンをつないで、普通のTFOが迎えに来たことになっている。ただ、みゆきを乗せるシーンは、そんなもの無いからあからさまには描けないので、、普通に戦闘服姿の甲児がTFOで飛んでいるだけ。虹の橋を歩き始める部分からはそのまま。
#イスラム圏では、とことんクリスマスとの相性は悪いということらしい。

 さすがにアラビア語は「ショックラン」くらいしか聞き取れない上に、日本語版のシーンを覚えていないと、どこがカットされたかのチェックが困難だという……。
 どこがカットされたか見れば、アラブの文化事情がわかるかと思いつつやっているが、何か苦労が多いというかそれが楽しいというか、もはやグレンを鑑賞したいのか何をしたいのかわからなくなってきた……。

 アラビア語なので、牧場祭での、宇門博士の「乾杯」シーンや、山田所員が番太にビールを飲まされるシーンは見事にカットされていた。
 それ以外の、遠目に何を飲んでいるかわからないシーンは問題無いらしく、そのままになっていた。ビールを注ぐ効果音だけ残っていたのに笑った。

 アラビア語の主題歌は、オープニング・エンディングとも、曲は日本語のものと同じ、歌詞がアラビア語に吹き替えられている。聞いた感じは、フランス語の吹き替えよりは威勢がいい。
 アラビア語でも、宇門博士は「ドクトル」と呼びかけられている。人物名は日本語と同じ。ロボットの名前も「グレンダイザー」。変身時の掛け声は、「ドゥク・フリード」のように聞こえる。「宇門」は「アモン」のように聞こえる。
 歌入りのBGMは、日本語のものがそのまま使われている部分がある。
 予告のアナウンスは吹き替えられなかったようである。

グレンイタリア語版44話

|2008/7/16(水曜日)-23:46| カテゴリー: グレンダイザー
| コメントする

 冒頭の祭りのシーン、御輿を担ぐときの掛け声が「ワッショイ」のままだった。わかるのか?>イタリア人。
吾郎は”Forza!”と叫んでいたけど。

イタリア語版正規DVD

|2008/6/29(日曜日)-23:45| カテゴリー: グレンダイザー
| コメントする

 イタリアのショップに注文していた、イタリア語正規版グレンダイザーのDVDが届く。前回、6巻で収納ボックスが付属していたので、どうなるかと思ったら、”UFO ROBOT GOLDRAKE SECONDA STAGIONE”となって、voume1&2の同時発売だった。つまり、前半6巻の続きが7,8巻ではなく、セカンドシーズンの1巻及び2巻として販売された。
 イタリアのショップでは、混乱を避けるために、セカンドシーズンの1と2であることを明記した上で、実質上は7巻と8巻であることも同時に表示していた。大抵のショップがそのように対応すると思うが、これからイタリア語版を買う人は、二重に買わないように気を付けてください。

 あと、SEONDA STAGIONEのDVDは、私のMacBook Proでは再生できなかった。ドライブに入れるとアクセスしにいくのだが、何回もアクセスしても読み取れず、マウントされずに出てきてしまう。内蔵ドライブは次の通りの内容である。

機種: MATSHITADVD-R UJ-867
リビジョン: HA13
シリアル番号: HE015FDE
取り外し可能ドライブ: いいえ
プロトコル: ATAPI
ユニット番号: 0
ソケットのタイプ: 内蔵
低電力ポーリング: はい

 イタリア語の勉強も兼ねて、止めたり少し戻ったりして聴くことが多いので、パソコンで再生できないというのはかなり面倒である。リージョン2なので、日本のドライブでも問題なく再生できるはずなのだが……。なお、手持ちのリージョンフリーポータブルDVDプレイヤーでは、何の問題もなく再生できている。

【追記】
 どうも、凄まじく微妙なDVDの形状の認識失敗だったようだ。Macの内部が見えないので何とも言えないが、失敗したときは、ディスクの中心をドライブが探し損ねていたような……。普通にはまって回転している音がそもそもせず、カチャカチャなんとかセットしようと努力しているっぽい音がしていたわけで。で、別のDVDプレーヤーにはめて再生すると、中心の穴が多少削れたかへこんだかしたのか、その後はうまく認識された。どうしてだめだったのか本当に謎である。