ガッチャマンの二次創作

|2009/10/31(土曜日)-17:36| カテゴリー: ガッチャマン, 創作
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 科学忍者隊ガッチャマンの二次創作の短いヤツを勢いで書いてしまったので公開する。まだ文芸資料を整理してないので、おかしなところがあるかもしれない。南部博士本の上ギャグなので、合わないと思う人はスルーでよろしく。
over-spec」からどうぞ。pdf版のみなので、うまくブラウザで見えない場合は右クリックダウンロード(macの場合はcontrol+click)して、手元のAdobe Readerでどうぞ。

追記:その他のフィクはhttp://www.frontier-line.org/misc-ficsからリンクされてます。

 namiさんの「恋人は二次元キャラ?」で質問が出たので答えてみる。

[1]宇門博士たちが指令を出す部屋(光子力研究所でいうところのコントロールタワー)はなんと言いますか?

 タワー、というか、上にパラボラがくっついた丸い部分(紅白に塗ってある)全体は、設定画では「観測用ドーム」。宇門博士の台詞に「ドーム降下」とあったりするので、単に「ドーム」と呼んでいる場合もある。また、「観測ドーム」と呼んでいた回もあったような……。メインスクリーンのある、宇門博士が指示を出している部屋は「観測室」。

[2]ドリルスペイザーのドリルミサイルは、爆発しますか?それともただのドリルですか?

 既に誰かが答えているが、「両方の描写がある」が正解。
 ドリルスペイザー初陣の時の敵であるベガ星アリは、頭以外は攻撃で貫かれても平気なので例外として、対円盤獣のシーンを探した。たとえば49話で、爆発せずに円盤獣を貫くシーンがある。
episode49-01.png

 一方、65話。爆発が2つあって、右側がマリンミサイル命中、左側がドリルミサイル命中。こちらでは、命中と同時にドリルミサイルは爆発している。
episode65-01.png

[3]宇門博士は、ひかるとマリアのことをどう呼びますか?
「くん」?「さん」?呼び捨て?

 38話後半、ひかるがデュークバギーに乗って、研究所の門の前あたりで奇襲部隊と戦っているシーンで宇門博士からの呼びかけの台詞。

宇門「ひかる君、それ以上は危険だ。早く研究所の中へ逃げ込むんだ」

 59話冒頭、研究所内ラウンジのシーン。

宇門「マリアちゃん、ドリルスペイザーで送ってくれないか」

ということで、宇門→ひかるは「ひかる君」、宇門→マリアは「マリアちゃん」で間違いではない。なお、宇門→ひかるについては、各キャラがお互いどう呼び合うかが設定されていて、そちらの設定でも「ひかる君」になっている。マリアの登場は後半のため、最初に決められた呼び方の設定には何も書かれていない。ただ、キャラ同士で時々呼び方が違う回もあって、全部この呼び方で統一されているかどうかまでは確認していない。

元ネタはFだったのか……。

|2009/10/25(日曜日)-22:48| カテゴリー: ガッチャマン
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 ネタ臭のする回(笑)を選びつつガッチャマンのIIとFを見ているのだけど。

 ハイパーシュートの実験……南部博士が動物実験を「鳥」でやっているというところがツボった。鳥用のGスーツを作ってたというところに吹いた。しかも実験失敗で鳥は丸焼きに。で、鳥の次が健だという……。モチーフが鳥だというだけじゃなく、扱いまで鳥だったかorz。F35話。

 ハイパーシュートで健の細胞破壊って、似たような展開を最近見たと思ったら……テッカマンブレードがこのパターンだった。タツノコ好みのパターンなのか。

 どう見てもハイパーシュートが、ルパン三世の石川五ェ門な件。

ところでこの脱出シーン。
 gatchaman-37-01.png

 翼の下(ジュンのすぐ脇)の三角形は赤で塗った方が………。多分、三辺に”DANGER”、真ん中に”EJECTION SEAT”だろうと思われ……。

 ガッチャマンファンに叱られそうな気もするんだけど……。
 ガッチャマンって、
○切れ者で大金持ちで地主やってる鷹匠のおっさんが
○猛禽類含め鳥を五羽ほど飼ってて
○鳥を大事にかわいがり鳥の方も鷹匠になついていて
○資金力にモノを言わせてスタッフとかも自前で雇い入れて
○領地の田畑を荒らし回る害獣に対して鷹狩りを仕掛ける
って話に見えて仕方がない。

南部博士の名前が……

|2009/10/24(土曜日)-23:27| カテゴリー: ガッチャマン
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 ガッチャマンの関連本「科学忍者隊ガッチャマンマテリアル」「ガッチャマンパーフェクトガイド42の謎」「科学忍者隊ガッチャマン全集」が届いたのでざっと目を通して見た。さらに、IIとFも揃ったので、付属の冊子を見る。
 南部博士の名前が、初代ガッチャマンでは「南部考三郎」、IIとFでは「南部耕三郎」、OVA版では、設定等には「南部博士」しかなく、本編中では「KOUZABROU NANBU」と入るだけで、漢字がどちらかははっきりしない。
 何でまた、と思いつつ、FのBOX1のライナーノーツを見ると、南部博士の説明のところで、

※南部南部耕三郎の”耕”の字は、”考”、”孝”、”耕”など諸説あります。一作目の『ガッチャマン』では”考”の字説が、続編では”耕”の字説が有力。本欄は続編の主力説である”耕三郎”としました。尚、設定画には”南部仙三郎”と”南部浩三郎”の名前が入ったものがありますが、こちらは記載時の誤りと考えられます。

 本のスタッフインタビューや座談会を見ても、どうしてこんなことになったかの説明がない。パーフェクトガイドの謎項目としても取り上げられていない。ストーリーの裏設定よりも、3作通して準主役級の指揮官役の名前がばらばらになってしまった裏事情の方が謎だし興味がある。誰か知ってる人が居たら教えて欲しい。

 ところで、存在を秘匿しているはずの科学忍者隊の存在を、子供達はしっかり知っていて、公園で話題にしたりしているし、バードスタイルの健達がお菓子を配るシーンもある。
 それで、南部博士が実際の作戦展開と同時に「ガッチャマン」というアニメの放映にも噛んでいたという二次創作ネタを思いついた。国際科学技術庁が出所を秘匿して資金と資料を提供、某Tプロダクションに依頼して、本物そっくりの5人が活躍する冒険活劇を作らせて、絶賛放映中。だから、子供達はみんな、秘密のはずの「ガッチャマン」の活躍を知っていた(但し毎週放映される人気テレビアニメとして)。本編でバードスタイルの健たちが子供の前に出るシーンは、後楽園ゆうえんちの「○○戦隊ショー」のノリだったという…(でも、70年代って、アニメ人気キャラの着ぐるみショー&サイン会って時々あったよね)。このため、ギャラクターの前線基地が忍者隊の襲撃を受けて、部下が真面目に報告しても、ベルクカッツェは「アニメのコスプレをした連中に攻め込まれたなど、何を寝ぼけたことを言っているのか。アニメの見過ぎも大概にしろ。テレビばっかり見てないで仕事をしないか!」と相手にしなかったので、実は本物も居るということがなかなか認識されずに大被害、というギャグ。困ったギャラクター実行部隊は、某Tプロダクションのスタッフを密かに誘拐し、自白剤やら何やらを使って科学忍者隊(本物)の正体に迫ろうとするが、「元々製作費用と設定資料やコンセプトの文書をどっかからもらっただけ」のスタッフ達からは、結局何の情報も得られない。騒ぎになることを恐れて、拉致時の記憶を消して返したことが、「宇宙人に誘拐されておかしなところに連れ込まれて体をいじられるが、その間の記憶と時間の進み方が途切れている」という典型的なアブダクションのパターンを踏んでしまっていたため、今度はUFOブームを煽って、特番が組まれる事態に……。ラストシーンは、国際科学技術庁の一室で、酒を飲みながら特番を見てニヤリと笑う南部博士、かなぁ。

うーむ、確かに……

|2009/10/22(木曜日)-00:13| カテゴリー: ガッチャマン
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 最近、Reeさんに、ガッチャマンで南部博士殺されちゃうし、って教わって、えぇぇぇぇ!と大びっくり。タツノコ系のアニメ、ガッチャマンは初代のとOVA、キャシャーンは初代のとOVAとsinsのDVDやLDを持ってるだけで、他はノーチェック。昔のタイムボカンとヤッターマンあたりはリアルタイムだがその後のシリーズはほとんど見てないし。タイムボカン2000はリアルタイムで見てたけど……。
 ってぇことは、ガッチャマンの続きは要チェックじゃないか!どうやって終わったか全然知らんぞ。
 慌てて、できるだけ安いDVD-BOXの中古品を探して注文。本日、FのBOX2が届いた。初代のが終わってから話がどうなったかはよくわからないんだけど、とりあえず南部博士射殺回は入っている。まずはオープニングを……全く記憶にない。そういえば、Fの頃は私はガッチャマンシリーズは見てなかったなぁ。この時期はハーロックと、時々放映される24時間テレビの虫プロのアニメーションの方に注目、でも何故かヤマトはスルーで、後から劇場版のをテレビで見て楽しんだ。次に内容を確認。……あらら、南部博士ホントに殺されてる。何でまた。というかそこで殺すストーリー上の必然ってあったのかな。
 一緒に入っていたブックレットを読むと、初代の人気がすごくて、IIでもそれを引きずり反響が大きかったんだけど、Fの後半では視聴率的には下がりつつあって、続きを作るのも難しいので「完全に終わらせたい」がスタッフの意思だったみたい。この辺は、他のBOXのブックレットやらムック本やらを集めてもうちょっと確認しないと何ともいえないのだけど。
 確かに、3作続いた指揮官役の南部博士(Fでの役職は長官)を欠いたままだと、忍者隊の方がぴんぴんしてたって、新リーダーで続編、とはならないよなぁ。続編の可能性をとことん潰したかったのだろうか。そういえば、グレートマジンガーだって、最後に兜剣造殺してるけど、その後の展開は、鉄也が指揮官役で甲児がゴッドマジンガーで戦う話が企画されていたわけで。

 他に見てて気付いたのは……ガッチャマンの射撃アクションって、血を見せないのね。南部博士も出血ゼロで死んでるし、その次の回の銃殺刑シーンもきれいな状態。やはり、子供向けアニメの制約かなぁ。

 ところで、南部長官に致命傷を与えたシーン
gatchaman-42-01.png

 だいぶ線が省略されてるけど、この特徴的な排莢アクションって、使われてるのはルガーP08だよね。リアルじゃ、日本軍の将校に人気が高くて知名度も高かったから、その後アニメやドラマでも結構愛用されているみたいだし。

 Reeさんのところで望遠鏡についてツッコミが出たのでそれも含めて補足。

 ところで、他にも問題有りのシーンが。シラカバ牧場前に甲児君がTFOで着陸し、宇門博士がやってきたところ。
Episode-01-02.png

 宇門博士の背後の、特殊バスのドアに注目してほしい。蝶番がドアの後ろ側にある。これって、設計上有り得ない。バスが進むと、前から風をうける。何らかの原因でドアの閉め方が甘かったり、故障したりしていた場合、走っている最中に風圧でドアが90度開くかもしれない。で、開いたが最後、停車するまで多分ドアは閉められない。力一杯引っ張ったって、多分、前からの風圧に負けてしまうだろう。
 どうしても後ろにドアを開きたければ、スライド式にして、風圧をほとんど受けないようにする。現実の自動車はすべてそうなっている。
 宇門博士が降りてきた瞬間の全身像を出したかったのだと思うが、そのため、ドアの開き方がえらく危険なことになっている。

 次が望遠鏡のシーン。研究所に近付いていくところはこんな感じ。
Episode-01-03.png

 研究所を上から見た図はこんな感じ。
Episode-01-04.png

 この時の宇門博士の台詞が、

宇門「あれが、この研究所自慢の宇宙望遠鏡だ」

となっている。
 望遠鏡まわりの文芸資料がどうなっているかというと、

■ドームの上のパラボラは「電波望遠鏡のアンテナ」(設定画、研究所初期バージョン断面図)
■「ドームの屋根の内側が電波望遠鏡のアンテナになっている」(設定画、研究所初期バージョン俯瞰)
■中央スクリーンの説明「電波望遠鏡がセットされた時だけ左右から映写スクリーンが移動してひとつになる」(設定画、観測室①)
■上部スクリーンの説明「望遠鏡がセットされた時のみ天井が左右に開き、空が肉眼で観測出来る」(設定画、観測室①)
■「宇宙望遠鏡アンテナ」(設定画、新研究所断面図)※但し、「電波望遠鏡」の「電波」に線を引いて消して、「宇宙」と書き直してある。魔神全書には書き直し前の図が掲載された。
■林明はレーダー係、山田は電波望遠鏡操作室係、佐伯がコンピューター係(シナリオ36話)
■世界最大の宇宙望遠鏡が取り付けられている(テレビマガジンS50.12)
■「司令室の上に世界最大の宇宙望遠鏡がある」(UFOロボグレンダイザー大百科、エルム)
■研究所初期バージョン断面図の説明で「宇宙科学研究所じまんの電波望遠鏡」(テレビランドワンパック UFOロボグレンダイザー図鑑)
■「世界一の天体望遠鏡がある」(スーパーロボット3大全科)
■「世界最大の宇宙電波望遠鏡がある」(スーパーロボット大図鑑)
■「巨大な観測用ドームや電波望遠鏡などの装備を持っている」(テレビマガジン特別編集 マジンガーZ大全集)

といった具合である。
 本編、シナリオとも、注意して確認したが、「電波望遠鏡」と「宇宙望遠鏡」の区別はしないで使われている。

 「宇宙望遠鏡」は、地球の衛星軌道上などの宇宙空間に打ち上げられた天体望遠鏡を指す。だから、地上のパラボラアンテナに望遠鏡としての機能があったとしても、それを指して「宇宙望遠鏡」と呼ぶことは無い。一方、「電波望遠鏡」は、電波を観測していれば、地上にあろうが宇宙にあろうが電波望遠鏡である。

 つまり、本編を見ても文芸資料を見ても、望遠鏡まわりについては、一体何がなんだかさっぱりわからない記述になってしまっているのである。

 次に、甲児君を案内して観測室に来て、望遠鏡を作動させた時のシーン。
Episode-01-05.png

 メインスクリーンは暗い星空なのに、窓の外は真っ昼間である。どう見ても、相当上空から宇宙空間を観測した画像になっている。さらに、他の回でも、円盤獣が攻めて来た時に望遠鏡で観測するシーンがしばしば出てくるのだが、映像はすべて、普通に可視光で見たものになっている。
 電波による観測では、電波の強度分布を画像処理して表示したりするため、光学観測の画像とは似ても似つかない映像になる。

 研究所のドームの上にあるパラボラアンテナは、地上にある以上は「電波望遠鏡」であるかもしれないが「宇宙望遠鏡」ではない。「宇宙望遠鏡」はおそらく軌道上に複数個あり、そのデータを研究所ドームの上のパラボラを使って受信したりということはやってりいるかもしれない。パラボラを指して「宇宙望遠鏡」と呼んでいるシーンは、軌道上の望遠鏡のシステムの一部だからそう呼んでいる、と解釈するしかない。

 宇門博士が素でデタラメを言っていた、とするのはあまりにもアレな解釈になってしまう。

 日本語で、電波天文学のまともな教科書が出たのはおそらく1988年である(「宇宙電波天文学」赤羽・海部・田原著、共立出版)。これが出て初めて、論文や洋書を読まなくても、電波による観測の原理や設備について、普通の人でもちょっと大きな書店で本を買ってくるだけで、知ることが可能になった。野辺山のサブミリ波の45m鏡はその前から動いていて、成果がたくさん出たので、日本でも教科書を、ということになった。これ以前に、電波天文について知ろうとしたら、海外の専門書を見るか、論文を見るくらいしか手が無かったはずである。
 可視光の範囲を天体望遠鏡で観測するアマチュア天文マニアは大勢いたが、電波天文は必要な機材も知識もまるで違うので、手出しが可能なアマチュアは居なかったのではないだろうか。
 おそらく、当時は、「電波望遠鏡」は、一般の人にとっては新規で珍しかったのだろう。そういうものをガジェットとして取り込みたがるのは、SFアニメにはありがちなことである。ただ、よほどのマニアか専門家に近い人が居ない限り、電波望遠鏡とはどういうもので、どんな画像で観測結果が出てくるのかを知ることは難しかったと思われる。
 もし、リメイクする機会があったら、研究所の設備の設定をきちんと詰めて欲しい。今なら十分な情報が比較的簡単に手に入る。

 私も、二次創作を書こうとしたときに扱いに困ってしまい、結局、
■ドームの上のパラボラは基本は電波望遠鏡。
■但し送信機能もある。
■宇宙望遠鏡は軌道上にいくつかあって、光学観測を始め他の波長でも観測をしている。(∵研究所が有人ミッションをやるほどに打ち上げ能力があるなら、宇宙望遠鏡の軌道投入は楽勝のはず)
■宇宙望遠鏡からのデータを受信するとか、探査機に信号を送るといった用途でも、ドーム上のパラボラが使われる。(∵まあ、本編での呼び方でも一応できるだけおかしくないようにしたい)
■レーダーは別で、平板のフェーズドアレイがある。(∵レーダー動作中にパラボラが360度高速で回り続けているわけではないし、レーダーで見ながら宇宙望遠鏡の画像黙したりしているから別に動作しないとおかしい)
といった解釈にしている。

 単一鏡で世界最大の可動電波望遠鏡としては、ドイツのエッフェスベルグの100m鏡がある。このサイズを基準にして、研究所のパラボラはこれ以上、ということで見積もろうとしたのだが、英氏に反論を出されて結論が出ていない。

 もう一つ、面白いのがスイッチの方向である。電源でも何でも、壁などにとりつけられているスイッチは、安全のため、上に動かすと入るようになっていて、人がうっかり持ったまま倒れたり、引っかけたりしたときには切れるようにしている。
 これを守らず大被害になったアニメには、映画の銀河鉄道999の時間城のシーンがある。機械伯爵が時間を進めるレバーを握ったまま鉄郎に撃たれて倒れ、そのままスイッチON。時間が進んで城が全部崩壊した。スイッチの設計がまともだったら機械伯爵は死んでも時間城は残ったはずである。
 それはともかく、グレンダイザーの設備回りを見ると、観測室の所長の机の前の宇宙望遠鏡のスイッチ以外は全部手前あるいは下に引っ張るとONになるという描かれ方をしている。正義側も敵側も変わらない。ところが、マジンガーZでは、電源ONは全てスイッチを上に倒すシーンで描かれている。現実に即しているのはZの描写の方である。スタッフの中に、誰か設備に詳しい人でもいたのだろうか。

再びアンチャーテッドやってる

|2009/10/19(月曜日)-01:51| カテゴリー: ゲーム
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 PS3の新作ゲーム「アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団」が届いたので日曜日から攻略中。発売日に買おうとしたら近くのゲームショップは2軒とも売り切れで、結局密林に頼ることに。
 アクションゲームは得意ではないので難易度初級でのんびりと。それでも結構死にまくっている。前作は何とか最後まで行ったので、今回も……と思ったけど17章の対化物戦で失敗して今日はストップ。まあ、B級映画の中に入ったような面白さがあるんだな、うん。

 弓教授の珍指揮の回を紹介したが、兜剣造博士と宇門博士に比べてあまりに間抜けなシーンだったので、かっこいい台詞を言ってるシーンも集めてみることにしました。

 Z7話。変装したあしゅらに煽られた暴徒に石を投げられて負傷してしまう回。ヘルが攻めてくるのは光子力研のせいだ、と謂われのない非難をされる。

さやか「私達はもう光子力を放棄して静かに暮らしましょう」
弓「いかん、今あれを放棄したらどうなると思うんだ。地上は悪魔の支配する星となる。それだけはなんとしても食い止めねばならん」
さやか「でも私、甲児くんみたいにひとりぽっちにはなりなくないわ」
弓「なんだんって」
さやか「彼の両親は光子力の開発途上で実験に失敗して死んだわ。その上に、おじいちゃんの兜博士は光子力を完成したために殺されちゃったじゃないの」
弓「さやか。この悲劇を悲劇のままでは終わらせん。ここで光子力を放棄してしまったら、今まで大きな犠牲を払ってきた人たちに仇で返すようなものだ。光子力を本当に平和利用するまで、悪用しようとする者と戦わなければならないのだ」
弓「わかったかね、さやか。一個人の幸せに関わる問題ではないのだ」

 28話。だまされてあしゅらに人質にとられる。

弓「甲児君、さやか、戦うのだ。わしにかまわず機械獣を倒せーっ!」
あしゅら「マジンガーZ、アフロダイA、一歩でも動いてみろ、弓博士の命は無いぞ」
弓「甲児君、Drヘル一味にジャパニウムを渡してはならん」
弓「さやか、私一人の死を恐れて人類をDrヘルの奴隷にしてはならん。二人とも、戦ってくれ」

 戦えない二人を見て、

弓「私が二人の足手まといになっている。そうだ、私が死ねば二人は戦えるんだ」

 思いっきり崖からダイブする弓教授。Zが何とか受け止めますが。
 37話。ニセスミス博士がスクランダーを爆破しようとする回。格納庫で気付いて、ニセ者に腕を撃たれるも、

偽スミス「動くな、今度は命がないぞ」
弓「撃てるものなら撃て。私は死なんぞ。いや、たとえ死んでもお前達のたくらみを成功させはしない」

 負傷したままがんばって偽スミスを取り押さえます。
 43話。ブロッケン伯爵の鉄十字軍団に攻め込まれる光子力研究所。

弓「さやか、光子力研究所はもはや防ぎようがなくなった。お前はみんなを連れてヘリコプターで逃げるんだ」
さやか「お父様は?」
弓「私は光子力研究所を見捨てるわけにはいかない。」
さやか「そんなことをしたら殺されるわ」
シロー「そうですよ、先生早く一緒ににげましょうよ」
弓「いや、それはだめだ。船長は船が沈むとき一緒に船と運命を共にする。私は責任者としてこの光子力研究所と運命を共にしなければならないんだ」
弓「私はお前達が一緒に死んでくれても少しもうれしくはない。わかってくれ、私の気持ちが」

 57話。Zが罠にかかっている間に、光子力研究所が攻撃されてバリアも破壊される。

ドクターヘル「どうだ弓弦之助、無駄な抵抗はやめろ。直ちに研究所を明け渡さなければ、機械獣バルモスQ7とともに奪い取るだけじゃ」
せわし「しょ、所長」
弓「みんな、逃げてくれ」
もりもり「それじゃ所長」
弓「やむを得ん。ドクターヘル、研究所は明け渡す。攻撃を止めたまえ」
ドクターヘル「やっと観念したか」
弓「ただし、これ以上市民ならびに研究所に犠牲者を出すな」

せわし「所長、一緒に逃げてください。それからのことはそこで考えましょう」
弓「君たちこそ早く行くんだ」
せわし「し、しかし」
弓「これは所長命令だ」
せわし「しょ、所長……」
弓「早くしないか!」
弓「甲児君、残念だ」

 この後、管制塔内に一人残った弓教授、ピストルを出して頭に当て、自決寸前のところを、甲児君からの連絡で救われます。
 65話。

弓「我々の戦いはいつもこんな苦しみの連続なんだ。しかし、我々には正義という武器がある。さいごまであきらめてはいけない。バリヤを張れ!」

 光子力研の雰囲気がでている、新ホバーパイルダー開発の70話。

弓「とにかく、ドクターヘルの攻撃はこのところただならぬものがある。新機械獣の出現といい、作戦失敗のときの体当たり戦法といい、まさに、瀬戸際作戦に出てきたといってもいいと思う。我々はこれに対処するため、ホバーパイルダーを修理するという考えを捨て、あらゆる条件に耐えうるものを新しく誕生させなくてはならないと思う」
拍手する一同。
せわし「とにかく新ホバーパイルダーを設計しなくては」
弓「それでは、ホバーパイルダーの建造委員会を、せわし、のっそり、もりもりの三博士を中心に発足させる。委員長には私が就任しよう」
再び一同拍手。

 科学要塞研究所は軍隊方式のトップダウン組織だから会議してこういうシーンにはならないし、宇宙科学研究所は所長が趣味で突っ走ってそう。
 74話で研究所のバリアが破られた後。甲児は負傷して出撃できない。

弓「全員避難せよ。防衛不能」
せわし「所長」
弓「博士、残念だが今回はどうにもならない。今まではマジンガーZを信じて望みをつないできたが、それも不可能だ。せわし博士は早く避難を」

弓「おい、ドクターヘル。研究所は明け渡そう。攻撃を中止したまえ。ドクターヘル」

 このあと、アフロダイAを壊したくないと言って出撃しないさやかに、

弓「さやか。甲児君は自分の命を捨てて出て行ったぞ。それでも、お前はアフロダイAにこだわるのか。さやか。誰にも犠牲にしたくない大事なものがある。しかし、人間の命に代えられるものは無いんだぞ。これが最後だ。弓弦之助の娘として恥ずかしくない決断をくだしたまえ」

 結局アフロダイAは破壊される。
 アフロダイAの後継を作ることになった75話。

甲児「とにかく、新しいアフロダイAは戦闘用として作り替えるべきです」
せわし「うん、しかしちょっと待ってくれ甲児君。アフロダイAは平和の使者に、彼女は戦闘用にすべきじゃない。あくまで平和のためのロボットとして甦らせるべきなんじゃよ」
甲児「せわし博士。いまはそんなことを言っている場合じゃないでしょう」
弓「甲児君、せわし博士、ちょっと待ってくれないか。お互いの意見はよくわかった。しかし、ここにさやかがおらんというのは片手おちというものだ。この際、戦闘用にするか平和ロボットに徹するかは次の会議で決めよう」

とまあ、やっぱり会議をしているあたりが光子力研究所だなあ、と。兜剣造博士や宇門博士なら、設計を決めてみんなに示すだろうねぇ。
 78話でも、攻撃を受けて管制塔が大破。所員達を避難させたあと、弓教授が一人で管制塔に残って甲児君を呼び続ける。

 普通に指揮している回とか、それなりに技術で対策してる回とかもいろいろあるんだけど、こうやって見てみると、弓教授は本当に使命感の人だなぁ。自分は死んでもいいけど所員に被害は出したくない、というか。古き良き日本人の組織のトップ、というイメージが強い。