ガッチャマンの関連本「科学忍者隊ガッチャマンマテリアル」「ガッチャマンパーフェクトガイド42の謎」「科学忍者隊ガッチャマン全集」が届いたのでざっと目を通して見た。さらに、IIとFも揃ったので、付属の冊子を見る。
南部博士の名前が、初代ガッチャマンでは「南部考三郎」、IIとFでは「南部耕三郎」、OVA版では、設定等には「南部博士」しかなく、本編中では「KOUZABROU NANBU」と入るだけで、漢字がどちらかははっきりしない。
何でまた、と思いつつ、FのBOX1のライナーノーツを見ると、南部博士の説明のところで、
※南部南部耕三郎の”耕”の字は、”考”、”孝”、”耕”など諸説あります。一作目の『ガッチャマン』では”考”の字説が、続編では”耕”の字説が有力。本欄は続編の主力説である”耕三郎”としました。尚、設定画には”南部仙三郎”と”南部浩三郎”の名前が入ったものがありますが、こちらは記載時の誤りと考えられます。
本のスタッフインタビューや座談会を見ても、どうしてこんなことになったかの説明がない。パーフェクトガイドの謎項目としても取り上げられていない。ストーリーの裏設定よりも、3作通して準主役級の指揮官役の名前がばらばらになってしまった裏事情の方が謎だし興味がある。誰か知ってる人が居たら教えて欲しい。
ところで、存在を秘匿しているはずの科学忍者隊の存在を、子供達はしっかり知っていて、公園で話題にしたりしているし、バードスタイルの健達がお菓子を配るシーンもある。
それで、南部博士が実際の作戦展開と同時に「ガッチャマン」というアニメの放映にも噛んでいたという二次創作ネタを思いついた。国際科学技術庁が出所を秘匿して資金と資料を提供、某Tプロダクションに依頼して、本物そっくりの5人が活躍する冒険活劇を作らせて、絶賛放映中。だから、子供達はみんな、秘密のはずの「ガッチャマン」の活躍を知っていた(但し毎週放映される人気テレビアニメとして)。本編でバードスタイルの健たちが子供の前に出るシーンは、後楽園ゆうえんちの「○○戦隊ショー」のノリだったという…(でも、70年代って、アニメ人気キャラの着ぐるみショー&サイン会って時々あったよね)。このため、ギャラクターの前線基地が忍者隊の襲撃を受けて、部下が真面目に報告しても、ベルクカッツェは「アニメのコスプレをした連中に攻め込まれたなど、何を寝ぼけたことを言っているのか。アニメの見過ぎも大概にしろ。テレビばっかり見てないで仕事をしないか!」と相手にしなかったので、実は本物も居るということがなかなか認識されずに大被害、というギャグ。困ったギャラクター実行部隊は、某Tプロダクションのスタッフを密かに誘拐し、自白剤やら何やらを使って科学忍者隊(本物)の正体に迫ろうとするが、「元々製作費用と設定資料やコンセプトの文書をどっかからもらっただけ」のスタッフ達からは、結局何の情報も得られない。騒ぎになることを恐れて、拉致時の記憶を消して返したことが、「宇宙人に誘拐されておかしなところに連れ込まれて体をいじられるが、その間の記憶と時間の進み方が途切れている」という典型的なアブダクションのパターンを踏んでしまっていたため、今度はUFOブームを煽って、特番が組まれる事態に……。ラストシーンは、国際科学技術庁の一室で、酒を飲みながら特番を見てニヤリと笑う南部博士、かなぁ。