いやー、初めて南部博士が同類に見えた(汗)。
鑑賞メモにも書いたのだけど、今回は南部博士は最初に登場するけど、台詞は無いのよ。油田を国王(実はカッツェの変装したニセモノ)に一人占めされてしまい、アリ王子が民衆率いて戦うんだけど戦況はかんばしくなく……で、科学忍者隊に助けを求める。
ところが、アリ王子、科学忍者隊のことを詳しく知らないんですね。この世のどこかに居るらしい、くらいしか知らない。それでも、電信(モールス)で助けを求める通信を送る。
それをしっかり三日月基地で南部博士が自分で受信してるわけ。常時あちこちモニターしてるISOの通信士が、じゃなくて南部博士自身が。周りには誰もいないし、通信ありましたって連絡受けた様子もない。実はこれって結構重要なチェックポイントなんです。
アリ王子の知識だと、国際科学技術庁や南部博士のことを意識しているわけもなく、三日月基地はそもそも存在を秘匿されてるから当然知らない。どこの誰に向かって通信していいかわからないわけで、無指向性のアンテナで四方八方に「科学忍者隊聞こえたら返事してー!」な通信を送るしかないでしょう。
そういう通信をタイミング良く受信するには、普段から飛び交ってる電波を聴いてないと無理でしょう。私も以前、アマチュア無線に手出しする羽目になって、ついでに広帯域受信機を買って毎日いろいろ傍受しまくってたことがあったんですが、つまりそういうことをしていれば、たまたま誰かが出した電波だって拾えても不思議はないわけです(無線通信は、こっそり聴くだけなら法には触れませんが、聴いた内容を他人に漏らすとダメです。念のため)。
ということは、南部博士は、時間があると三日月基地の設備を利用していろんな通信を傍受して遊んでいた無線マニア、と考えるしかないわけです。
いやー、台詞無しで登場しただけの南部博士に、個人的には思いっきり親近感抱いちゃいました。同類かよ、ってか、同じ属性持ってたか、とか、同好の士か、とか……。