超獣機神ダンクーガはリアルタイムでは見てなくて、スパロボインパクトで知りました。最近、Blue-Rayが出るとかで、DVD-BOXの値段が下がっているので、中古で買って、とりあえずテレビ放映分を全部見ました。

 今見るとなかなか面白くて、終わり方がはっきりしないのがちょっと残念です。放映当時はスーパーロボットが飽和状態になった後で、しかもリアルロボ路線のガンダム全盛の時期にぶつかったので、異星人侵略物のスーパーロボットはいろいろ苦しかっただろうと思います。逆に、ガンダムシリーズが一種の定常状態になってしまった今の時代なら、逆の目新しさを感じる人も居るかもしれないと思いました。

 それはともかく、指揮官(正確には副官、後に指揮官)役の葉月博士役を石丸博也さんがやっています。資料本を見ると、石丸さんにとっては初めての博士役だったとか。
 石丸さんのイメージは、やはりマジンガーシリーズの甲児君、他の吹き替えだと、ジャッキーチェンの声とか、マクガイバーの声でしょう。ちょっと高めの若々しい声でいつも叫んでいるというイメージがあります。
 ところが、ダンクーガでは博士役を好演しておられました。甲児君のイメージ完全払拭の演技、なかなか興味深いものがありました。
 ところで、魔神全書によると、没になったマジンガーシリーズの劇場用長編映画の企画にゴッドマジンガーというのがあって(TV放映された同名の番組とは全く別物)、その中では、兜甲児博士が登場する予定だったとありました。もし、中の人つながりで、歳を取って博士になった甲児君の声を石丸さんがやってくれたら、葉月博士のようなイメージになるのかなぁ、などと考えながら台詞をきいていました。