はてなダイアリーユーザーとか、ウェブアクセスの解析にNinjaツール使ってる人って結構いると思うんですが。
数日前から、はてなブックマークボタンを設置しているページを見に行くと、ブラウザに勝手にMicroAdのトラッキングクッキーが埋め込まれ、他のはてなブックマークボタンを設置しているページやNinjaツールを使っているページを見に行くと、MicroAdに、以前見に行ったはてブやNinjaツールの埋め込まれたページも見ていたことが報告されていた、ということが広く知られて騒動に。
専門家に突っ込まれて、はてなは、閲覧情報の第三者への提供を止めたらしいです。本当に油断も隙もないですね。
忍者ツールズについては、プライバシーポリシーの不備についてこんなことも指摘されていますし。
素人の私の解説よりも、
○やさしいセキュリティ講座 トラッキングCookie
○はてな、ブックマークボタンで周知せず行動情報取得を行なっていたことを謝罪
○はてな、「はてブ」ボタンから取得した行動情報の第三者提供取りやめ 近藤社長「間違った情報の使い方」と謝罪
あたりを見た方が、状況がよくわかると思います。
今回の問題のひどいところは、他人のウェブ閲覧履歴情報なんか集めるつもりもなく、そんなことをしているとは想像もしていないのに、はてブボタンやNinjaツールを自分のサイトで使っているだけで、自分のサイトを見に来てくれた人の自サイト以外の閲覧履歴を広告事業者に突き出す手助けをする結果になっていた、というところです。そんな意図が全くないのに、勝手に加害者にされていたというところ。
見る側だって困りますよね。複数アカウントとかハンドル名を表と裏で使い分けていても、両方の見に行った先に、はてブボタンやNinjaツールが置いてあると、知らない間に勝手に関連づけられてしまって、あずかり知らない広告事業者にその情報を握られちゃうわけですから。
こんなことが起きるというのは、はてなのようなメジャーなサービスをしている会社でも、何がプライバシーか、何をやったら問題になるのかという判断を平気で間違えるということなんです。利用者の多いサービスを提供している会社でも、まともな判断力を持っていないということがわかっちゃったわけで、これは恐い。無料で便利なツールだから、と寄りかかっていると何をされるかわからない、という……。タダほど高いモノはない、というのは、ネットの世界でも変わらないようです。
自衛策として、とりあえず、ブラウザのクッキーは全削除し、保存しないという設定に変えました。
私のところが、無料のブログシステムとかできるだけ使わず、オープンソースのものを入れる形で構築してるのは、こういう余計なことをされないための自衛策でもあるのです。せっかく見に来てくれた人に対して害を与えたりしたくはないですから。