グレンダイザーファンクラブによって制作された、パロディスライドアニメーション「幻のむこうに死神を見た!」の紹介です。
この作品は、徳間書店のロマンアルバムのファンクラブ特設ページで紹介されたので、作られたことを知っている人は多いと思いますが、マリアちゃんのヌードが甲児君を惑わすというところ以外、どんな話なのかずっと謎でした。今回、Isottaさんのご厚意で、このスライドアニメの同人誌のコピーを譲っていただきましたので紹介します。画像をクリックすると別窓で開きますし、拡大もできます。
ページ番号は、表紙が1ページで裏表紙の2ページは空白。3ページから始まります。
甲児君のNASA時代の友人が宇宙科学研究所を訪ねて来る、という、もはや同人誌では定番のシチュエーションですが、当時からあったようです。甲児君の仲良しの友人が現れると大介が何となく落ち着かないというのもお約束(笑)。
本編通りに考えれば、宇門博士が外部の人間を研究所に入れて好きにさせるとも思えないんですよねえ。林所員のフィアンセも内部の見学はできなかったし、NASAのドクタースペースも応接室以外には入れてなかったし(コマンダーの変装だったけど)、後半ではハルオ君も断ってた(コマンダーが変身したのだったが)。このあたりをどうするかは、フィクを作る人のさじ加減でしょう。というかパロディ編だし。
2コマ目の大介さんの微妙な表情が何とも言えないです。
5コマ目。この状況での大介の不安はかなり微妙ですね。甲児君の関心がジェイの方に向いているのが原因なのか、それとももしかすると敵あるいはトラブルの元かという疑いなのか。
さらにお約束の、甲児とジェイの愛の囁き……に見える会話。まあ、オチはあるわけですが。
兄妹そろって振られた感のある大介とマリア(爆)。
3コマ目、嫉妬全開(?)の大介さん。
本編見てればこうなるよねえ、やっぱり。しかも、ジェイのメカとダブルスペイザー合体で大介さんますます入り込む隙間無いし(物理的に)。
3コマ目が、ロマンアルバムで紹介されたシーン。
かなり唐突に登場ですね。幻覚光線か何かを浴びせられたのかな。
5コマ目。ジェイのフィアンセのエミリィが観測室に登場。怒濤の展開に。というか研究所のセキュリティは大丈夫か、所長。
おいーっ!エミリィの前で「父さん、出動します」はまずいだろーっ(笑)。正体、もろバレですがな。
しかもこの幻覚光線、一番気になってる相手を見せるものらしいです。甲児君とジェイのカップリングに慌てるデュークって……。やっぱり一番由緒あるファンクラブでもそう思われてたのか(爆)。
いやその、甲児君を攻撃の手段にしたと怒る前に、自分の雑念をどうにかすべきだと思いますよ王子様。
しれっと「なあに、俺だけの力じゃない、チームワークの勝利だ!」ってあなた一体……。甲児君への嫉妬で逆ギレしたのがホントのところでしょうが。全くこのバージョンは恰好つけたがる王子になってますなあ。
デュークが耳に挟んだ甲児とジェイの睦言は、ジェイが婚約者ののろけ話を甲児にしていただけだったというオチ。うん、まあ、定番のオチだと思うよ。
最後のコマに大介のホンネが出てますが(爆)。王子以外と嫉妬深い(汗)。甲児君、苦労しそうですなあ。
見事にUFO違い。ピンクレディーですねぇ。ひかる、マリア、エミリィで。当時は凄い人気でしたからねえ。
そりゃそうと、4コマ目でひょっとこ面が出なくて良かった(爆)。
2コマ目。一輪の花って女性のこと?何だか色男王子になっちゃってる感が。
個人情報に配慮して住所欄は伏せさせていただきました。それにしても豪華キャストですねぇ。
裏側はこんな絵でした。
ロマンアルバムで、スライドアニメがあることを知ったのは小学校5年生の頃でした。それからずっと気になっていたのですが、田舎暮らしで親の理解もないので、ファンクラブに連絡をとることも叶わず……。あれから四十年近くたって、フランス人→イタリア人→私、という国際的ルートでやっと内容を知ることができました。感激もひとしおです。
その後書かれた同人誌に登場する要素がほとんど出ているのが、何というか、最初からやっぱりそういう目で見られてたんだなあ、と。
一方で、ファンフィク書きとしては、先行するパターンやシチュエーションとはいかに違う視点で本編をしっかりつかまえながら書くか、というチャレンジをする楽しみが増えます。
蒐集続けてて良かったなあ……。