こちらで紹介したフランス語バンドデシネの内容を紹介する。twitterだと数が増えるのでまとめを書くことにした。本を買って自分のペースで楽しみたい人は、本を読んでから見に来て下さい。
ダイザーチーム一行は、閉鎖されたシラカバ牧場にやってきた。残っていた食料を取りだし、火をおこし、朝まで眠ることにする一行。車の中で、フリード星で何が起きたかというマリアの説明をきいていた大介は、なぜ本当のことを全部話さなかったのかという。マリアは、そんなことをしても戦いの役に立たないと答えた。
ひかるはクローゼットから大介が昔着ていた服を取りだした。何か思い出が残っているのかとマリアが聞いた。ひかるは、牧場で何があったか説明を始める。
大介とマリアが去ったあと、団兵衛は納屋で事故に遭った。番太は休みで、吾郎は学校に行っていた。団兵衛は車椅子が必要になった。牧場を続けたかったのだが、結局閉めるしかなかった。牧場へは時々は来ていたのだが、だんだん来ることも無くなった。
皆は一度寝たが、上の階から報道の音声が聞こえてきた。噴火と攻撃で数え切れない死者が出た、というテレビ放映を、大介が見ていた。集まってきた皆に向かって大介は、円盤獣はこれまでベガ星が作った中でも最も強力で、コードネームをヒドラゴンといい、フリード星ではグレンダイザーはヒドラゴンのプロトタイプにほとんど倒されかかったのだと言った。スペイザー3機ではどうにもならないだろうと。皆は、これまでも一緒に戦って来たので、今回も一緒に戦うと言うのだった。
早朝、一行は研究所に向かう。しかし、途中の橋は壊れてしまっていた。ダムを監視する人が居なくなって流されてしまったのだった。一行は山道を行くことになった。険しい山道を進む道すがら、甲児に、グレンダイザーをどこに隠したのかと訊かれた大介は、ルート9に隠したという。ルート9はベガ星連合軍との戦いの終わりまで建設中で、完成を待たずに戦いが終わったのだった。このため、軍が探しても見付けられなかったのだ。大介は、グレンダイザーを保守できる設備があるのは研究所だけで、研究所は家なのだと言った。
ようやく研究所に入れる扉のあるところまで辿り着いたが、研究所はロックされていて、宇門にもすぐには解除できなくなっていた。大介がグレンダイザーを隠した時、既に研究所は放棄されていた。その後で、宇門は、山田、大井、林と宇門とで3機のスペイザーを運び込んだ。誰かが脅されて研究所のセキュリティを危険に晒すことがないように、メインコンピュータに監視機能と自己破壊機能を組み込み、侵入を検知して15分以内に4人のうちの2人が同時に生体認証しないと自爆することになっていた。山田は去年亡くなり大井と林はヨーロッパに居る。
宇門は、研究所がグレンダイザーのコンピュータを参考にして作ったものなので、グレンダイザーを同時に研究所に接続すればグレンダイザーが自己破壊を回避するだろうということに気づく。全員で研究所に侵入し、カウントダウンが始まる中、大介はシューター移動通路からグレンダイザーをかくした水の底へ、残りのメンバーは観測室へと向かう。観測室から研究所の防壁を解除し、グレンダイザーの接続が間に合い、自爆はどうにか回避できた。
この章のタイトルは、ROUTE No9。そのまま「ルート9」でいいだろう。建設中の知られていないルートがまだあったというこの本のオリジナル設定。
シラカバ牧場に何が起きたのか語られる回。
山田所員が死んだことになっている(涙)。観測室メンバー、割と気に入ってたので、山田所員についてはたとえば南極に飛ばすぐらいにしておいてほしかった。
佐伯所員の存在は完全に無視されている。演出の都合だろうけど……。できれば所員たち再集合も見たかったのでちょっと残念。