German Super 8 Goldrakを視聴。何せ8mmフィルム(Kodac super 8 format)で音声がドイツ語という、視聴しようにもまず機材が……という代物だったが、ゴニョゴニョして何とかなった。
サブタイトルは、
・gegen den fliegenden Roboter
・Das Monster vom Planet Wega
の2つ。45mの長さで、時間にして7分ちょっとである。内容は、gegen den fliegenden Roboterが51話、Das Monster vom Planet Wegaが49話からの編集だった。もともと20分のものを7分に縮めたから、ベガが悪巧みして円盤獣を出撃させる→戦闘シーン→撃破、だけを抜き出したものになっている。51話は、地球に向けて惑星をぶつける作戦とセットだがそちらは全く出てこないし、49話はマリアが登場するはずだが、丸々カットされている。
とはいえ、興味深いことがわかった。このドイツ語版はおそらくイタリア版を元にして作られたと思われる。フィルム最初にちょっとだけ使われているBGMが、イタリアで放映されたTV版のオープニングカバー曲のUFO ROBOTである。また、登場人物の名前は完全にイタリア語版に準拠していた。大介の名前がactarusなのはフランス語版とイタリア語版で同じだが、宇門博士の名前がProctonとなっている(フランス語版ではProcyon)。また、ネット上で拾ったドイツ語版録音断片でも、イタリア語版UFO ROBOTが使われていた(ただし、この録音断片に相当するものは、今回確認したフィルム2巻には存在しなかった)。これらのことから、グレンダイザーはイタリア経由でドイツに伝わった可能性がある。今後も可能な限り調査を継続したい。
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