新サーバもそれなりに稼働を始めたので安心していたのだが、いろいろテンパっててメールの受信確認はしたけど送信確認はしてなかった。まあ設定に間違いはないだろうということで安心していて、今日送信しようとしたらできない。メールサーバに接続できないというメッセージが出る。
最初は自分の設定を疑ってサーバを調べた。ひょっとしてポート開いてないんじゃ……と、
sockstat -4l
したら、ちゃんと25番ポートでメールサーバが待ち受けている。
これはひょっとしてOutbound Port 25 Blockingか、ということで確認を開始。
まず、さくらのVPSサーバから出て行く方のチェック。
nslookup -type=mx gmail.com
して出てきたサーバの一つに
telnet alt1.gmail-smtp-in.l.google.com 25
とやって接続を確認した。つまりVPSから外に向かう方は25番ポートが開いている。
次に、手元のMacのターミナルを開いて同じことをしたら、
telnet alt1.gmail-smtp-in.l.google.com 25
Trying 74.125.193.26…
telnet: connect to address 74.125.193.26: Operation timed out
telnet: Unable to connect to remote host
となってつながらない。つまり使っているプロバイダが25番ポートへの接続をブロックしている。ということは、submissionポート(587)を使うしかない。
/etc/postfix/master.cfの
submission inet n – n – – smtpd
を活かし、オプションとして、
-o smtpd_etrn_restrictions=reject
のみを設定してpostfix reloadで設定を読み込ませる。
ウチはちょっと古い方式の、qpopper+dracdでpop before smtpをやってるので、SMTP AUTHはさしあたり必要ない。
dracをつかう設定は、main.cfの方で、
smtpd_recipient_restrictions = permit_mynetworks, check_client_access,btree:/usr/local/etc/dracd,check_relay_domains,reject
とやってるるので、オプションのclient_restrictionで指定する必要は無い。
次にThunderbirdのアカウント設定のウィンドウを開き、左側のアカウントリストの一番下のサーバ設定を開く。サーバにこのサーバを指定し、接続ポートとして587を指定、パスワード認証も暗号化も一切無しにしておく(認証はpopperとdracがやるので)。これでメールを送れるようになった。やれやれ。
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