こちらで紹介したフランス語バンドデシネの内容を紹介する。twitterだと数が増えるのでまとめを書くことにした。本を買って自分のペースで楽しみたい人は、本を読んでから見に来て下さい。
団兵衛に会えた吾郎は、避難するため、一緒に、港へ行く。ところが、吾郎は空席の最後の一人として乗れるが、団兵衛病気持ちの年寄りだから、何かあっても責任をとれないという理由で乗船を断られる。団兵衛は、吾郎に船に乗るように促し、自分は牧場の家にいる方がいい、という。吾郎は団兵衛に付き従うことにした。
場面が変わって、山道を走るマリアの移動販売トラック。ヘリのままだと通信から位置を特定されるので、わざとに破壊して、全員がマリアのトラックに乗り換えたのだった。衰弱した大介は、研究所に行かなくては、と繰り返す。宇門は、何年も前に研究所は閉鎖したので一体どこにグレンダイザーを隠したのかと大介に訊く。
道すがら、大介とマリアが地球に戻ってきた理由について、マリアが説明する。
生きて戻ったフリード星人はわずかしか居らず、戦争の数年間隠れていた人達も集まってきた。悲惨な状態だったが希望に満ちていた。デュークが戻ったということは、戦争が終わったことを意味していた。しかしデュークは、自分が国民を見捨てたことを気にしていた。それでも、生きるために種を蒔いて収穫するしかなかった。作業の規模は小さく、資源も足りず、このまま生存するのは無理だった。それでもフリード星で暮らそうとしていた。そこへ、ベガ星の生き残りが襲ってきた。デュークはグレンダイザーで戦ったが、戦う術を持たなかった他の人々は皆殺され、マリアも重傷を負った。襲ってきた母艦は2つで、1つを破壊したがもう1つには逃げられてしまった。デュークが地球に戻ったのは、マリアの傷を治療するためだった。グレンダイザーは軍のレーダーにとらえられたが、どこに着陸したかのかわからなかった。デュークはマリアを病院の玄関に置いて立ち去った。その後軍に見つかって捕えられたが、一人で戻ってきたということ以外、何も話さず、そのまま投獄された。退院してからマリアはデュークを探していた。軍に捕らわれていることだけわかっていたから、見張りを続けていた。
話している間に、トラックは、閉鎖された宇宙科学研究所前に到着した。宇門は、ベガ星との戦いが終わった後、戦闘用の設備を全て捨てて研究所を放棄した。そうする以外に、当局に忘れてもらうことができなかったからだ。2年語に、軍の最後の査察があった後、3機のスペイザーを、林、大井、山田の手を借りて元に戻したのだった。
4章のタイトルは”EUPHOR”. UFOの発音から連想した単語と思われる。なので、ストレートにUFOと訳したくなるところだが、フランス版ではデューク・フリードのことを、”PRINCE D’EUPHOR”のように呼んでいる。なので、日本語に対応させるなら、この章のタイトルは、「フリード」または「フリード星」になる。
なぜデュークとマリアが地球に戻ったのかが語られる章。
軍のデュークに対する扱いや、研究所の査察を繰り返したことから、軍は、兵器としての3機のスペイザーやグレンダイザーを手に入れたがっていて、いろいろと無茶をしていたということになっている。
いつも観測室に居た名前持ち所員は、フランス語版でも名前持ち。林所員がArgorli、山田所員がAntarès、大井所員がCochye。あともうひとり、佐伯所員はOctan。第一話の所員紹介シーンで、呼ばれた名前の順に所員が並んでいなくて、顔と名前が一致するには何話か先までみないとわからない状態になっている、フランス版でも修正されずにそのままになった(つまり日本語音声で出てくる名前の通りにフランス版の名前を対応させた)。
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