グレート44話。ビューナスAは破壊、グレートも退却、ロボットジュニアも捕虜になったところから話が始まる。鉄也は重傷。シローとボスは敵の火山島基地に行っている。壊されたグレートの修理は終わったが、鉄也が動けない。
剣造「鉄也君、気力だけではどうにもならん。私が行く」
鉄也「ええっ?所長が?飛行訓練もしていないのに」
剣造「死ぬかもしれん。しかしこの状態を黙ってみているわけにはいかん」
剣造「ここまで追いつめられた以上、失敗してもともとだ。最後の最後まであきらめんぞ」
白衣を脱ぎ捨てて走る剣造博士。グレートの修理状況を見に行く。
所員D「所長、間もなく修理完了です」
剣造「ただちに発進準備にかかれ」
所員D「しかし、鉄也君があの体では……」
剣造「私が操縦する」
所員D「ええっ!」
所員もびっくりしているが、視聴者だってびっくりしただろう。
所員「ジュン、応答願います。ジュン!」
ジュン「はい」
所員「大変です。所長はグレートマジンガーを操縦していくつもりなんです」
ジュン「ええっ!」
ビューナススクランダーで飛び発つ片腕のビューナスA、火山島基地へ。グレートで出撃する剣造。しかし、スクランブルダッシュのタイミングは遅れるは、飛んでもふらふらと安定しないは……。
所員A「所長……大丈夫なのかあんな調子で」
所員B「体だけはサイボーグだからちょっとしたことには耐えられるだろうが」
所員A「バリアを張って移動するんだ。もしも所長に万一のことがあったら、俺たちも突っ込んでいくんだ」
所員B「了解」剣造「シロー……待っててくれ」
けなげな所員達にテラモエス。科学要塞研究所はバリアを張ったまま海の上を自由に移動できるから……。
火山島で苦戦する剣造。ミサイルは壊せても戦闘獣相手ではどうにもならない。シローはロボットジュニアごと火山島のマグマの中。ボスボロットとビューナスAがシローを救助。
研究所は火山島に向かって移動中。
どうにかシローを救助することに成功。
剣造「シロー、大丈夫か」
シロー「うん」
剣造「勝手にこんな所へ来てしまって、かえって迷惑がかかるってことを考えないのか。私はお前をそんな風に教育した覚えはない」
シロー「だって、僕も一人前になってみんなの仲間に入れて貰いたいんだよ」
剣造「ばかもの!そんなちっぽけな気持ちでどうするんだ。さみしいとか悲しいとか、そんな自分だけの気持ちで行動するのではなく、もっと大きな目的に向かって進まなくてはいけない。そのためには辛いこともあるだろう。だが、じっと耐えなくてはいけない。私の言うことがわかるか、シロー」
結構厳しい「父親」がクローズアップされた台詞。この直後、ミサイル攻撃でグレートとロボットジュニアは岩に埋もれて動けなくなる。
鉄也「所長、所長。応答してください」
剣造「う……おお、鉄也君」
鉄也「所長、引き返してください。俺にやらせてください。」
剣造「鉄也君、無念だ……しかし……」
シロー「お父さん、帰ってよ。僕は自分の力で頑張り抜いて見せるよ。お父さん、さっき自分で言ったじゃないか。僕達は目的のためには辛いことも耐え抜かなくちゃだめだって。」
鉄也「所長、早く戻って下さい」
剣造「よし、わかった。頑張るんだぞ、シロー」
ブレーンコンドルで脱出し、剣造は研究所に戻る。代わって鉄也が出撃する。
剣造「鉄也君、すまない……」
鉄也「所長も、俺と似たもの同士だぜ。いくら何でも無茶だよ」
戦闘獣が撃破されたので、ヤヌス侯爵は火山島を自爆させてグレートやビューナスA、ボスボロット、ロボットジュニアを道連れにしようとするが、脱出成功。
指揮してないときは自分で出撃しているところが、弓教授とも宇門博士とも違うところじゃないかなぁ。父親としてみた場合でも、甘やかしてはくれなさそうな一徹者のオヤジだし。
まあ、兜剣造博士と所員も含め、科学要塞研究所の性格が極めてはっきり出ている回ではないかと。
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ふむ。思い出した気がする……
グレートは、結構攻撃的だったな。鉄也が馬鹿の如く無謀過ぎる面が思い浮かびました。甲児の無茶とはちょっと違う……鉄也は過去を引きずってるなんて、後から知った話しだし。
鉄也の鼻持ちならない処が少し嫌だったけど、でも惹かれる部分も有ったり……
兜剣造、この部分だけ見れば惚れるなぁ。でも、基本宇門パパだけど……宇門パパは、やはり父親って言うより、親子ごっこに近かったと……独身だから仕方がないけどね。
判断の冷静さは、宇門パパ。判断の厳しさは、兜剣造。判断が煮え切らないのが弓教授。
そんな構図が私の頭の中に出来上がってしまった(笑)
でもさぁ。シローにそんな風に教育した覚えがないって、一緒に暮らしてたのか? あんた殆ど家に居なかったぢゃん。一人突っ込み……
Reeさん、
攻撃的といえば攻撃的なんですが、戦闘のプロの鉄也と、最初から戦闘指揮官のつもりで動いている兜剣造のコンビなので、全体として「厳しさ」が強調された作品ではありましたよね。敵側も、グレートだけじゃなくて研究所そのものを叩き潰そうとして容赦がない。Zの時は「ジャパニウムと光子力を奪う」が目的だったから、破壊はしても完全破壊までは考えておらず、弓教授が降伏すればそこでやめるつもりだったかも。でも、科学要塞研究所に対しては殲滅戦をしかけていた感はありますね。
>判断の冷静さは、宇門パパ。判断の厳しさは、兜剣造。判断が煮え切らないのが弓教授。
私も同じイメージを持ってます。
宇門博士って、研究所が占領された回で、グレンが故障したのでデュークが帰還ルートを尋ねた時に、入り口があちこち破損していたので、君の帰るルートは今のところない、ってためらいもなく迷わずさらっと言っちゃったりしてましたし。何かこう、事実を端的に述べて終わり、な感じ。弓教授なら言う前も言った後もあれこれ悩んだり迷ったりしそうですよね。ジェントリーなんだけど優柔不断なイメージが。兜剣造なら、さらに追加でどうすべきか指示を出してそうです。
シローに対するツッコミは同意。確かに、十分教育する時間は無かったはず……。
何だか漸くこの三部作について、解ってきた感有りですなぁ。
まず、主人公は、甲児は、一般的な熱血男児。鉄也は哀しきソルジャー。大介は、王子(笑) 同じように地球を守ってるんだけど、それぞれ想いが違う。
甲児は、自分の手で守りたいと言う素朴な子で、鉄也は自分の生きる道を模索してる感じ。大介は、王として有るべき姿を貫いている感じかな? そこに惚れたか?甲児君! いや、失礼を……(最近、感化されてる気が……)
邪な感情抜きで、甲児は、大介の凛とした強さに憧れ、惚れた気がするなぁ。だから作中で、大介さんが好きだと言ったんだろうなぁ。 いや、私もそこに惚れたけど(^^;)
Reeさん、
で、今日の日記にも書いたんだけど、指揮官役がこれまた……。
偏見を承知で書くと、
・弓教授:光子力を守って平和利用することは我々の使命、日本と世界の平和のためにやるぞーっ!(ばりばりの使命感全開)
・兜博士:そもそも戦うために全てを準備したので後はやるだけ。それが仕事ですから。
・宇門博士:何か宇宙の彼方から攻めてきたから仕方無い迎撃するか、ホント傍迷惑だなぁ。
それなりにヘタレてたり、それなりに熱血してたりする回もあるんだけど、基本こういう感じじゃない?