この回、例によって観測室のレーダー席で監視作業をしていた林所員が、UFOの接近に気づいて所長に口頭で報告する。宇門博士はスクリーンの用意をするため、レバーを引く。

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場面切り替わって、まだ正面スクリーンが完全に出る前に、本来は佐伯所員の定位置であるはずのコンピューター席に林所員が移動済み。スクリーンの用意をしながら、宇門博士が、「林君、宇宙望遠鏡を作動させたまえ」と左を向いて言っているので、左隣が林所員と考えるべきだろう。

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その後、宇門博士の左側の席でスイッチを入れて望遠鏡を作動させているのは明らかに林所員である。

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ということで、博士に報告して、博士がスクリーンのレバーを入れた瞬間、別の席に移動済みというもの凄い動きを林所員が見せてくれている。宇門博士の左隣は佐伯所員のコンピューター席なのだが、今日は休暇なのだろうか……。



これまでずっと、ガッチャマンの南部博士の台詞を呟くbotを運用してきて、そろそろ宇門博士のも作らないとな、と思っていたら、APIの変更があって、これまでお世話になったEasyBotterが動かなくなってしまった。あたらしいTwitterOAuthを入れて修正しようとしたのだが、バージョンを少し上げたPHPでComposerを動かそうとすると、最新版を入れてあるにもかかわらずOpenSSLのライブラリを認識してくれず、パッケージ導入ができないという状態に。だったらPHPにこだわらずPythonでもいいだろ、と思ったので、Pythonでbotの復活を図った。ただ、Pythonはver.2系統がPloneのためにインストールされていて、混じると厄介なので、別ディレクトリに入れることにした。このため、関連ツールも含めてソースからコンパイルしていたのだが、これが結構嵌まった。

続きを読む……



先月フランスで出たグレンダイザー(GOLDORAK)のバンドデシネ、内容を知りたくて、台詞を全部翻訳しながらとりあえず一通り読み終えた。あらすじはここで紹介したのだけど、やはり1つ1つの台詞や説明があった方が読みやすいので、日本語翻訳シートを作った。フランス語の本の紹介ページのGOLDORAK(Kana)に、pdfファイルへのリンクがある。ページ番号をバンドデシネと合わせてあるので、台詞を確認しながら読み進める参考にしてほしい。

マンガ部分をスキャンしてOCRにかけてみたが、文字部分の認識ができなかったので、結局フランス語を全部手入力してまずGoogle翻訳やDeepL翻訳にかけつつ、訳がおかしいところは辞書で確認した。作業環境は、1章ずつフランス語と日本語を対応させる表を作る作業をScrivenerで、およそのコマ割りとフキダシの位置を作るのをCLIP STUDIO PAINT EXで行った。

フランス語版が作られた時、向こうの語感に合うように、名前の変更が行われた。日本語版では、敵側はボスがベガ大王、居住地はベガ星、エネルギー源はベガトロン、とベガで統一しているが、フランス語版ではそれぞれ、”Grand Stratéguerre”, “Stykadès”, “Lasernium”と、別々の名前になっている上、ベガ大王の別名として”Empereur de Vega”も出てくる。宇門大介・デュークフリードは、”Actarus”と”Prince d’Euphor”で、フリード星はPlanète Euphor”である。日本語版だと星の名前と王子の名前が一致しているが、フランス版では全く別になっている。フランス版で”patrouille des aigles”、訳すとイーグルパトロール、のようなニュアンスのものが出てくるが、これは地球製の3機のスペイザーをまとめて呼ぶときの名前で、日本語版には対応する呼称がない。「ダイザーチーム」というのは出てくるが、デュークをリーダーとし、甲児、ひかる、マリアの4人のチームのことで、人+機体をまとめて呼んでいるので、そのままフランス語の呼称と対応しない(なお、この単語を調べていたら、ガッチャマンIIとFが同じ呼ばれ方をしていることがわかった。無印のガッチャマンがBattle of the Planet”となったのに対応してIIとFがこう呼ばれている)。なお、デュークが戦闘服に変身する時のかけ声は日本版では「デューク・フリード!」だが、フランス版では”MÉTAMORPHOSE”である。その他、人名も技の名前も全てフランス版では別のものになっている。これを、全部日本版の呼称に合わせて訳さないと、日本人にとっては意味がわからないことになる。

ストーリー部分のネタバレすることになるが、こういう情報がないと多くの日本人にはフランス語のバンドデシネを楽しむのは難しいだろう。あまり苦労せず、時々辞書を引くぐらいで一般向けの本が読めるようになるには、4000語程度の単語熟語の暗記と中級文法を知っているというのが最低ラインだが、日本人でフランス語がこのレベルの人は少ない。自動翻訳がかなり助けてくれるが、日本語訳をさせるとGoogleとDeepLで正反対の意味が出てきたりするので、結局最後はロワイヤル仏和辞典と文法書も確認することになった。そんなわけで、私の訳も怪しいところが多々あるが、全く何も無いよりはバンドデシネを楽しめると思うので公開する。絵やストーリーが気になっているけどフランス語なので二の足を踏んでいる人は、翻訳シートを使えばそこそこ楽しめるはずなので、ぜひバンドデシネを買ってほしい。絵の描き込みが素晴らしいので、ぜひ1コマ1コマじっくり見て味わうべきだし、その価値がある。

日本人向けの買い方として、フランスから直接買うなら、Amazon.frを使うのが手っ取り早い。が、ショッピングのメニューが全部フランス語の上、アマゾンがamazon primeに入会させてくるので、本を買った後、フランス語のメニューをたどってamazon.frを退会する必要がある。フランス在住でもなく滅多にamazon.frで買い物しない日本人にとっては、amazon.frでprimeに入って毎月定額を払うメリットは全く無いだろう。英語のみでショッピングを済ませられそうなネットショップとしては、AbeBooksを使うという手もある(私も使ったことがあるけどここの対応はしっかりしていた)。英語なら読める人が多いので、誰かに助けて貰うことも楽にできるだろう。日本のアマゾン経由で買えると楽なのだが、ISBNを入れても出て来ないので、現状、海外のネットショップに登録して直接送ってもらうしかなさそうである。

なお、訳の間違いに気づいたら指摘してほしい。随時改訂していく。本当はダイナミック公式が日本語版を出してくれると一番いいのだけど、日本での売れ行きを考えると難しいかもしれない。フランスほど、グレンダイザーに思い入れのある人は少ないだろうし。



こちらで紹介したフランス語バンドデシネの内容を紹介する。twitterだと数が増えるのでまとめを書くことにした。本を買って自分のペースで楽しみたい人は、本を読んでから見に来て下さい。


戦いは終わった。日本は戒厳令を解いた。

グレンダイザーと3機のスペイザーについては、その勇気に免じて、政府はこれ以上調査せず秘密を守ることにした。マザーバーンは東京湾に墜落したが、残骸への接近は禁止された。世界中で、自爆したベガ星人たちのために祈りが捧げられた。

シラカバ牧場では、修理とバーベキューが行われていた。大介とマリアは少し離れたところでカシオールを見守っていた。カシオールは何も話さないままだった。大介は、もっと時間が必要なのだと言った。

デュークは、グレンダイザーに乗って、これまでのことを振り返る。勝利はしたが後悔の方が多いのだが、それでも、未来がある、と前向きになるのだった。


この章のタイトルは、”UN ENFANT”、そのまま「子供」の意味。カシオールを指しているが、最後のデュークの台詞を考えると、未来がこれからだという意味も含まれている。それも含めて、ストレートに「子供」と訳した。



こちらで紹介したフランス語バンドデシネの内容を紹介する。twitterだと数が増えるのでまとめを書くことにした。本を買って自分のペースで楽しみたい人は、本を読んでから見に来て下さい。


富士山の噴火が続くなか、宇宙科学研究所の近くに、ベガ星人用の難民キャンプの建設が始まっていた。円盤獣がきたら誘導するために戦闘機が飛び回っていた。デュークはグレンダイザーをオオタに引き渡そうとしていた。そのとき、戦闘機に対する攻撃が始まった。アルケンが裏切ったのではないかとオオタは言うが、デュークは否定した。アルケンとは交渉できたが、兵士達は降伏に納得していなかったので、反乱が起きたのだろうと考えたのだ。もし、ケオスが指揮をとっているなら、人類を殲滅しにくるだろう。

デュークと甲児は出撃し、ヒドラゴンに向かった。ヒドラゴンは攻撃してこず、富士山に着陸していた。ベガトロンの補給中であることを察したデュークは、ダブルスペイザーと合体し、ヒドラゴンに向かった。3つあるはずのヒドラゴンの頭は2つしかなく、操縦者の一人がいなくなったことがわかった。

グレンダイザーはヒドラゴンを捕まえるが、重すぎてダブルスペイザーで思うように飛べない。デュークは、火口の上でできるだけ上昇し、グレンダイザーを落とすように甲児に言った。ためらいながらも甲児はグレンダイザーを落とすが、直後、重さに耐えきれず、エンジントラブルから墜落してしまった。

グレンダイザーとヒドラゴンは火口のマグマの脇にひっかかっていた。宇門は、グレンダイザーでも熱さと圧力に耐えられないから早く脱出するように言う。円盤獣の中では、アルガイアが降伏を勧めたが、ケオスが断固として拒否し、先に壊れるのはグレンダイザーの方だと言った。アルケンのためにこのまま頑張るというケオスに、カシオールは、アルケンを殺したのはあなただとなじった。内部の通信を聴いたデュークは、子供が居るのかと問う。アルガイアは、カシオールを脱出カプゼルに乗せて打ち出し、デュークに託した。アルガイアはケオスが動かしている首を攻撃し、ベガトロンの供給を止め、ヒドラゴンとともにマグマの中へと落ちていった。

富士山では、墜落したダブルスペイザーに向かってひかるがデュークバギーを走らせていた。甲児を発見し、操縦席から連れ出すが、周囲ではマグマが上昇し、動けなくなってしまった。

グレンダイザーは、片手にカシオールのカプゼルを持っているため、火口には片手でしかつかまることができない。じりじりとマグマに向かって滑り落ちつつあった。そこへ、ドリルスペイザーがやってきて、グレンダイザーを引き上げた。

ひかると甲児は、吾郎と番太が木を切り倒して作った道を使って脱出した。

軌道上では、酷いやけどをおったケオスがマザーバーンに戻っていた。ケオスは、グレンダイザーを火山に埋めてやると言い、かろうじて軌道上にとどまるだけのエネルギーしか無かったマザーバーンを地上に向けて降下させた。ベガ星人達は、カシオールからアルケン暗殺がケオスの仕業だときかされていたが、信じていなかった。しかし、ケオスの行動を見て、カシオールが正しかったと悟った。ベガ星人たちはケオスを殺したが、マザーバーンを軌道上に戻すことはできなかった。マザーバーンのベガ星人が全員死ぬは避けられず、地上に居るカシオールだけでも助けるには、マザーバーンが地上に激突する前に自爆させる必要があった。ただ一人残ったカシオールのために、ベガ星人たちはマザーバーンを自爆させた。

自爆によって落ちてきた破片を、グレンダイザーが破壊した。脱出カプセルからは、塞ぎ込んだカシオールが現れた。


この章のタイトルは、”AUCUNE PAIX AUCUN COMPROMIS”、慣用的な言い方なのかと思って辞書を調べたが、特に出ていなかった。「平和もなく妥協もなく」と、ストレートに訳してみた。



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このまま戦い続ければ、地球の家族や友人達が死ぬ結果になりかねない。団兵衛の話をきいて悟ったデュークは、グレンダイザーで軌道上のマザーバーンに向かった。

武器を持たずに一人で来たデュークを、ベガ星人たちは何かの罠ではないかと疑うが、アルケンはデュークをマザーバーンに乗船させた。ケオスはデュークを殺すチャンスだと言い、他のフリード星人達はデュークを忌み嫌っていた。デュークは、フリード星での戦いで一般市民を殺したが、これまで攻めてきたベガ星人達はみんな兵士ばかりで市民はいなかったので、知りようがなかったと説明した。アルケンは、自分達はベガ星が滅ぶはるか前に銀河を征服し移住先を探すために出発していたのだと言った。デュークは、ベガ獣とマザーバーンを捨て、平和的に地球に来るのであれば、グレンダイザーでベガ星人たちを守ると約束した。アルケンは、ベガ星の植物ルクシノシアをデュークに渡し、地球側の準備ができたらこれを植えるように言った。

研究所に戻ったデュークは、和平について伝えた。マリアは、親兄弟を殺したベガと平和条約などとんでもない、と怒って出て行ってしまう。ひかるは、移住するなら白樺牧場が空いているといい、甲児は、自分の会社を売れば受け入れにかかる費用が出せると言った。

日本は戒厳令下であったため、政府との交渉はオオタ将軍に一任された。オオタは、平和的に受け入れるということを軍も政府も受け入れないだろうと言った。それでも一度だけは平和的に地上に着陸することを認めると決めた。その保証として、軍にグレンダイザーを渡すことを要求、デュークが受け入れt交渉が成立した。

デュークは、ルクシノシアを植えた。花から空高く光が昇り、をれは、軌道上のマザーバーンからもはっきりと捕えることができた。

一方、そのとき、マザーバーンでは、アルケンの葬儀が行われていた。ケオスは、デュークフリードが立ち去る前にアルケンを暗殺したのだと演説する。しかし実際は、和平を受け入れたアルケンに対し、ケオスは裏切り者とののしった挙げ句、アルケンを殺し、自分自身も撃って、デュークと戦ったふりをしたのだった。そのことは、アルガイアの息子カシオールたちに見られていた。しかし、本当のことを言うと自分も家族もケオスに殺されると思ったカシオールは口をつぐんだ。ケオスは戦いに向けてベガ星兵士達を鼓舞するのだった。


この章のタイトルは”MÉTAMORPHOSE”で、直訳すると「変身」の意味。デュークが戦闘服に変身するときのフランス版でのかけ声である。日本では、「デューク・フリード!」のかけ声で変身するので、意味を合わせるなら、かけ声の通りに「デューク・フリード!」と訳すことになる。



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研究所では吾郎と団兵衛がダイザーチームの帰りを待っていた。が、先に自動操縦で戻って来たのは失われたスクリュークラッシャーパンチだった。何かあったのではと心配して見守る団兵衛と吾郎は、スペイザーの一機がエンジンにダメージを受け、高度を下げつつあるのを見た。それがマリンスペイザーとわかり、吾郎は不時着した場所に急ぐ。マリンスペイザーは炎上していたが、ひかるは無事だった。団兵衛は吾郎を追いかけ、ひかるを心配するあまり無理に立ち上がって歩こうとするが、胸を押さえて倒れてしまう。

医務室を塞ぎたくない大介は、グレンダイザー格納庫で一人休んでいたところをマリアに見つかる。一方、医務室では、宇門とひかるが団兵衛にペースメーカー埋め込みの手術をしていた。ひかるは、やってきた大介に向かって、倒せるはずの円盤獣を倒さなかったとなじる。

シラカバ牧場の近くで物思いにふけっていた大介の所に、宇門が来て、ギターを差し出した。宇門は、団兵衛は容態は安定していて意識を取り戻すのを待つだけだと伝え、グレンダイザーも同じだという。グレンダイザーは大介と脳への通信でいつも影響しあっていた。宇門はグレンダイザーの不具合を探していたが、結局、大介が戦いを望んでいないことが原意とわかったと言い、フリード星で本当は何があったのかと大介にきいた。

フリード星では、デュークは数多くの強い敵と戦っていた。戦っている間中ずっと、どんなに戦ってもまた侵略されるという心の声をきいていた。殺されてしまったフリード星人に混じって倒れているマリアの姿を見て、デュークは敵を殺すこと以外に何も考えられなくなり、ダブルハーケンを振るい続けた。気がついた時には全てが終わっていた。ベガ生の生き残りが一人、海岸に向かって歩いていた。それがケオスだった。デュークは殺すつもりで銃を手に追ったが、ケオスにはもう戦う意志はなく、妻と子どもを探していただけだった。海はベガ星人の死体で溢れ血に染まっていた。デュークは自分が怪物になったのだと悟った。

話をきいた宇門は、怪物であると自覚できるのならそれは怪物になっていないということだし、ヒドラゴンはまた戻ってくるだろう、皆が大介を必要としているのだと言った。

夜があけて、大介とダイザーチームはグレンダイザーの修理をしていた。そこへ、団兵衛が意識を取り戻したとひかるが伝えに来る。団兵衛は、どうしても大介と直接話をしたがっていて、この戦いを終わらせる方法について話したいということだった。

大介は、団兵衛の病室に向かう。団兵衛は、戦争に勝つのではなく止める方法があり、それは自分がかつて経験したのだと話し始めた。

かつて、太平洋の島で、団兵衛のいる日本軍と米兵の部隊が白兵戦をしていた。6日間、双方に補給はなく、水も食料も尽きた。双方の塹壕の間に小さな池があったが、顔を出したり近寄ったりすると殺されるので、どちらも手出しができないままにらみ合っていた。お互いがお互いを怖がっていた。暑さのせいかバカげたことをする気になった団兵衛は、武器を持たずに塹壕を出て、池で水を汲み、米兵に渡した。その日は銃撃戦はせず、日本兵と米兵はその池の水を飲んだ。少なくとも彼らはその場では死なずに済んだ。

団兵衛は、怖がっていたのでは平和は来ず、地球侵略をしてきた宇宙人の方が大介とグレンダイザーを怖がっているのではないかと語るのだった。


この章のタイトルは”LA GUERRE DE RIGEL”、「団兵衛の戦争」といったところか。放映当時の50代ならぎりぎり戦争を経験している世代である。

医務室、とあるが、本格的な手術室を設備として持っているという想定で書かれている。研究所を閉鎖した時に、武器類は全部無くしたことにしたが、それ以外の物品はそのままにしていたという話なのだろう。



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約束の7日を待たずにアルケンは東京を攻撃した。大きな犠牲と被害が出た。宇門は、闘う準備がまだできておらずあと数日の訓練と準備が必要だと言うが、ダイザーチームは出撃する。宇門が見守る中、大介もグレンダイザーを発進させる。グレンダイザーの機能が一部しか使えず、戦闘服に変身することもできないままの出撃だった。

オオタ将軍の部隊が誘導する避難民達は、ビルのガレキと円盤獣に行く手を阻まれていた。グレンダイザーは円盤獣に攻撃を開始し、3機のスペイザーはミニフォーと空中戦を始めた。マリアは、上空から避難民の様子を見て取ると、ドリルスペイザーでガレキの下に穴を掘り、避難路を作った。

ヒドラゴンは、アルケン、ケオス、アルガイアが操縦していた。ヒドラゴンには、グレンダイザーのビーム兵器は通用せず、シールドで受け止めて撃ち返してしまう。スピンソーサーで攻撃しても、ヒドラゴンを作っている繊維を少し切っただけで、すぐに再生が始まってしまった。ダブルハーケンで表面に亀裂を作り、スペースサンダーを亀裂に打ち込もうとするが、不調によりスペースサンダーを出せない。その隙をつかれ、グレンダイザーは繊維に絡め取られて引き倒され、攻撃を受け、胸部の反重力ストーム発射装置に穴を開けられてしまった。左手のダイザーパンチを放ったが、攻撃されて、腕に戻すことができなくなってしまった。

デュークを助けに行こうとひかるは焦り、マリンスペイザーがミニフォーの攻撃を受けてしまう。高度を維持できなくなったマリンスペイザーを、ひかるは一旦川に潜水させ、水の中でエンジンを再起動させて戦いに復帰した。

左腕を失い、触手にからめとられて自力での脱出ができなくなったグレンダイザーは、ドリルスペイザーに地中から押し上げられ、ダブルスペイザーに掴まってどうにか離脱した。

ケオスはグレンダイザーを追いかけようとするが、ベガトロンが残り少なくなっていたため、アルケンに止められる。富士山に行けば補給可能とケオスは主張したが、補給中に反撃されることを恐れたアルケンは、マザーバーンに戻ることを決めた。


エネルギー問題に悩まされるベガ星の生き残りと、十分に動かないグレンダイザーで戦うデューク、という展開。

7章のタイトルは”ILS ONT BESOIN DE TOI”で、宇門博士の台詞として出てくるので、「皆がお前を必要としている」といった訳が良いだろう。