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F-35話:ハイパー・シュートの危機

 ハイパーシュートによってG1号に細胞破壊が起きることが初めて語られる回。また、「南部暗殺」がギャラクターの目標となった回でもある。総裁Zの目的も(視聴者には)、宇宙パルスと関連づけられて明らかになる。あらゆる意味で、後半へのターニングポイント。

チェックポイント

  • 宇宙パルスについてISO側も調査中。エゴボスラーも最後の1ページが無いために宇宙パルスの核心に触れられない。
  • 総裁Z「この地球より北極星の方向1億キロの彼方で、今、反物質小惑星が七つの宇宙ステーションにより作られている」
    総裁Z「お前が知りたがっている宇宙パルスは、この反物質をつくり出している時に出る空間波動だ。私はそのエネルギーをキャッチし、情報分析や武器に使用していたのだ」
    総裁Z「全てが正物質でできている地球にこの反物質小惑星をぶつけるためだ。破壊力は核分裂の150倍くらい、地球など木端微塵に吹っ飛んでしまう」
  • 総裁Zが小惑星をコントロールしていて、かすめただけで地表は焦土化されるが、地下のギャラタウンは無事の予定だとエゴボスラーを説得するが、実は総裁Zは地球を破壊することが目的。
  • 総裁Z「しかしその前にお前がやらねばならぬことがある。一刻も早く南部を倒すことだ。まさかと思うがこの計画を気付かれてはまずい」
    エゴボスラー「今やガッチャマンよりも南部の方が脅威というわけですな」
  • 北極圏の方向1億キロの地点が宇宙パルスの飛来源だと確定。
  • 健「ガッチャマン殺法、稲妻切り」をやるが、鉄獣の外側しか切れてない。内部は無傷。
  • ハイパーシュートで攻撃しようとするが健が不調で失敗。計器は正常に働いている。失敗した理由が健にもわからない。
  • (ナレーション)ガッチャマンの必殺技、科学忍法ハイパーシュートは、ガッチャスパルタンのジェネレーターがレッドゾーンまでアップされ、放出されたとき発生する高エネルギーが、G-1号メカからガッチャマンのGスーツを媒体として、ガッチャマンフェンサーに伝わり、ガッチャマン自身が火の玉となって鋼鉄を突き破ることができるのであった。だが、それに耐えられるのは、強靱な体力と、特殊な訓練を積んだガッチャマンの肉体だけであった。
  • エゴボスラーに踏み込まれる南部の実験室。同時にジョー達の破壊工作成功。鉄獣内部に仕掛けた爆薬が次々と爆発。

今回の南部長官

  • 南部「毒林檎と七人の小人……まるで白雪姫ではないか。この言葉は一体何を意味するのか」
  • 南部「毒林檎と7人の小人。何のことだかわからんが、地底のニュートリノによる地球爆破計画といい、ソーラーシフト計画といい、ギャラクターの破壊計画にはある種のパターンがある。今度もそれに匹敵する計画に違いない」
  • 職員「長官、Fコンピューターが回答をだしています」
    南部「ええっ」
  • 南部「やはりそうか。宇宙の彼方の超エネルギー源と、総裁Zは宇宙パルスAQ3を介して何らかの関係があるものと思われる」
    職員「長官、その宇宙パルスAQ3信号を解読すれば、その関係は何かわかるはずです」
    南部「うん。だが宇宙パルスの信号を解読するのは至難の技だ」
    スピーカー「南部長官、南部長官、大至急司令室までお越し下さい」
  • 職員「長官、2時の方向、角度38度の地点より、接近する物体があります。ギャラクターの鉄獣メカと思われます」
    南部「国連軍に緊急配備を要請し、市民を避難させるんだ。科学忍者隊、直ちに出動せよ。国際科学技術庁に地底より接近するギャラクターの鉄獣らしき物体あり」
  • 職員「長官、8階と11階からギャラクターが潜入しました」
    南部「何、主要個所を封鎖するんだ。早くしろ」
    職員「データ分析室の回路とこの司令室の回路は、既に切断されています」
    南部「何、全員銃をとって応戦するんだ」
  • エゴボスラー「南部長官、観念するんだな。貴様を地獄へ送り込んでやる」
    南部「エゴボスラー……」
  • 南部「ギャラクターはどうやら宇宙パルスに関するデータの消滅と、私の暗殺を目的としているらしい」
    健「長官、済みません。俺がハイパーシュートに失敗したばかりにこんなことになって」
    南部「何、ハイパーシュートに失敗したと?」
    健「ガッチャスパルタンの計器は正常に動いていたそうです」
    南部「うん……そうか。竜、ガッチャスパルタンの記録装置を私の研究室まで持ってきてくれたまえ。大至急だ」
    竜「ラジャー」
    南部「君たちはビルに取り付いている鉄獣メカを排除するんだ」
    健「わかりました」
    南部「待て。健は残ってくれたまえ」
    健「なぜですか」
    ジョー「わかんねえのかよ。長官の護衛だよ」
    南部「ここから私の研究室まで一気に降りられるはずだ」
  • 南部「ご苦労だった、竜。で、本部内の様子はどうだ」
    竜「銃をとった職員達は苦戦し、司令室やコンピュータールームは完全に破壊されています。早えとこやつらを追っぱらわねぇとえれぇことに。健、長官を頼んだぞい!」
  • 健「長官、今はそんなことをしているヒマはありません。一刻も早く安全な所へ身を移すべきです」
    南部「うむ……確かにジェネレーターを始め計器類は正常に働いている。ガッチャスパルタンに故障は見当たらない」
    健「長官!」
    南部「ガッチャマン、Gスーツを調べる。ベッドに横になりたまえ」
    健「何を言ってるんです、長官、こんな時に」
    南部「ハイパーシュートはガッチャマンの最大の武器だ。不審なことがあれば、たとえ戦場のまっただなかであろうとも、真っ先にチェックすべきだ」
  • 南部「健、苦しくはないか」
    健「別に、異常はありません」
  • 南部「まさか……。細胞の機能の破壊がガッチャマンの体内で起こっていようとは……どうしてこんなことに……細胞が機能を失い始めたら、このまま放って置いたら……ガッチャマンは死ぬ」
  • 健「長官、どうですか。もう二度とハイパーシュートはできないんですね」
    南部「いや、そうとは限らん。しかし、かすかではあるが、君の体の細胞が破壊されている。一度ゆっくりと精密検査をしなければ」
    健「長官、覚悟はできています。本当のことを言ってください」
    南部「健……君という男は」

感想・考証・議論

  • 総裁Zの指示が出るまで、エゴボスラーは南部を屈服させようとか、情報を引き出そうとはしていたが、殺そうとはしていなかった。
  • ISOのレーダーは地中からの信号も拾っている。
  • ISO本部を守る戦車が通常のものである件。司令塔なんだからフェーザー戦車を配備しておけというか……。
  • ISOに勤務すると、技術職であっても銃撃戦までやる羽目になる。
  • ハイパーシュートの原理がナレーションではっきり語られた。細胞破壊ネタがかなり唐突に持ち出された(それまではハイパーシュート後にダメージを感じている様子もなかった)あたり、急遽設定されたか?
  • ダクト経由で南部の実験室まで到達できるが、それがどこかを把握している南部長官は別の意味でマニアックである。
  • 南部の実験室の照明の趣味が悪い。青白い光一色。