FunFic(by Aramis) Japanese Translarion -01
家露さんが、アラミスさんのファンフィクションの挿絵と、ファンフィクの中の1シーンの翻訳をしてくださったので掲載します。裕川涼
アラミスさんのファンフィクションに挿絵を描かせて頂くにあたって、非常に怪しい
語学力ながら訳をさせて貰いました。
この度、裕川さんの御厚意によりそれをこちらで公開して下さる運びとなりました。
裕川さんのご親切に深く感謝致します。
アラミスさんは日本の結婚式について大変丁寧な描写をされていて、それを上手く伝えられた自信はまったくありません。また、かなり意訳の箇所もありますが(誤訳もあると思います)原文の雰囲気を味わって頂く端緒になれば幸いです。
フランス語を英語に訳された文章を訳してありますので、彼と彼女の表記が翻訳機にかかった時点で入れ替わっていたりします。その辺りの事情もありますので英語やフランス語に堪能な方がいらっしゃいましたら、より良い訳などお教え下さるとありがたいです。
また、なにぶん異星間結婚の事ですので、多少純和風でない部分がありましても、そこがまた
素敵な所だという観点でお読み下さると尚お楽しみ頂けるのではと思っています。
私は個人的には方向性は違うのですが、互いにグレンダイザーのファンである事に違いはありませんし、30年の月日を経過して、同じアニメを愛し続けた方との出会いは大切だと思いますので、挿絵を添えさせて頂ける機会に恵まれ及ばずながら全力で描かせて頂きました。
ともあれ、アラミスさんのフィクションは、ロマンチックで大介さんとひかるさんのファンならずとも、とても素敵な作品だと思います。
ぜひ、お楽しみになって下さい!
《訳の前に》
このストーリーはアラミスさんのサイトで長期連載されたフィクションのクライマックスの一部です。大介さんは本編の通りフリード星へ帰るのですが、放射能汚染に耐え切れず地球へ戻って来ます。団兵衛さんは事故で亡くなっています。
甲児くんとマリアちゃんも結婚します。
《訳》
宇門博士は彼の慈しんできた息子とひかるの婚礼に神聖な式を…と、懸命に神社を手配した。
大介は、日本の伝統的な着物を身につけた未来の妻を思いながら落ち着かない気持ちで、神社の側を通り過ぎる車を見ていた。
そうして、ようやくこの祝宴のために用意されたリムジンが到着した。
マリアは真っ先にリムジンを降りて、大介に笑ってウインクした。
吾郎は車に近づき、その中に手を差し出した。
ひかるは車の中で向きを変え、弟の手を取る前に、さあ、とばかり深く一息吐いた。
吾郎はひかるを伴い神社の入り口へと向かった。
そこには宇門博士、甲児、神職、そしてもちろん大介が待っていた。
ひかるは彼女の将来の夫へと、ゆっくり歩みを進めた。
色打掛の織物に、飛翔する白アジサシやコシアカ燕、白百合、そして桃色の椿などがあしらわれた婚礼衣装をまとったひかるはとても美しく、大介はそんな彼女を柔らかな視線で包んだ。
ひかるは吾郎の腕を離れ、大介を見つめ、彼に微笑みながら近づいた。
落ち着いた色合いの着物を身につけた大介は素晴らしかった。
それは彼の高い精神性をより高め、高貴な装いに寄与していた。
・・・あなたはとてもハンサムだわ、私の王子様。ひかるはやっとの事で大介の耳にそう囁いた。
若者は彼の恋人から視線を動かす事が出来なかった。彼女の衣装の優美さ、特にその肌の瑞々しさをより増すお化粧や、繊細な心遣いでアレンジされた優美な花々にまとめられている髪の美しさに釘付けになってしまった。
みなはそろって神社へと入った。そこでは神式の婚礼のため宇門博士が頼んだ斎主が彼らを待っていた。
斎主はまず、神前に神々への供物である神饌と御神酒を奉った。
そして祝詞が奏上され、出席者達は厳かにそれに聞き入っていた。
ひかるは頭を下げて目を閉じ、父の為に祈りを捧げた。
大介は彼女の気持ちを察して、手をそっとずらしゆっくりと彼女の手に重ねた。
若者もまた、その頭を傾け、彼の過去、彼の両親、彼の星にしばし思いを馳せた。
涙が瞳に真珠の珠を結んだが、彼はしかし自制を取り戻し、笑顔で彼の若い妻に目を向けた。
彼女は今、傍らにいて彼をしっかりと支えてくれる、彼の人生のすべてだった。
その後、斎主は二人に式次第でも最も大切な三献の儀を促した。
大介は一の盃を最初に飲み、ひかるが次にそれを飲んだ。
それから彼女が二の盃を飲んで大介に、そして三の盃を大介が飲んで彼の恋人へと
順に杯を交わした。
花婿のために祝福された結婚指輪の交換が、そのあとに続いた。
大介はひかると視線を合わせたまま、彼女の指にリングをはめた。
次にひかるが大介の指にリングをはめた時、彼女は大介に向かって優しく微笑んだ。
それから、彼らは神前に進み誓いの言葉を読み上げた。二人とも、感動で声が震えた。
ひかると吾郎の親族を甲児が、大介の親族を宇門博士とマリアが務めて双方の親族の結びの盃を締め括った。
そして宇門博士が神饌を捧げ、最後に斎主が親族全員に祝辞と式の終了を述べた。
大介は彼の若い妻を振り返ると、彼女の腰を抱いて情熱的に口づけた。
・・・ありがとう、僕をこんなにも幸せにしてくれて
彼は彼女の耳に、輝く瞳に囁いた。
ひかるは涙があふれてくるのを感じ、嗚咽を抑えられなかった。
彼女は微笑みながら彼の胸にそっと頭を預け、若者は彼女を優しく抱き締めた。
彼らはそろって神社をあとにした。そこには所員達が彼らを祝って出迎えてくれていた。
そうして、写真家を迎えての、麗しくも新たなる門出に相応しい記念撮影が開かれた。
桜の樹は満開に色づいてこの素晴らしい一日を彩り、結婚写真の為その最高の姿を見せて
くれたのだった。
参考
コシアカツバメ
http://www.geocities.jp/awaji_bird/fieldguide/fg2903.html
白アジサシ
http://www11.ocn.ne.jp/~y-minowa/shiroajisashi.html
ひかるさんの衣装には上記の可愛い鳥が使われていますが、残念ながらイラストでは
鶴に替えさせて頂きました。
式次第も日本とは違う点がありますが、原文のままにしました。
原文ではワインを飲む場面を盃とだけ記しました。
他にも間違いがあるかも知れませんが、自分ではわかりません・・・申し訳ない!
English version(アラミスさんが何語で書かれたか裕川は知らないので、英訳なのかオリジナルなのか判断できないのですが、英語版も載せておきます。)
Procton had managed to find a Japanese temple for the religious ceremony of the marriage of his foster son and Venusia. Actarus watched cars passing near the temple, nervous at the idea of seeing his future wife in the Japanese traditional kimono.
A limousine rented for the occasion stopped finally. Phénicia took out the first one of it, smiles to his brother and gave a wink to him. Mizar approached and held out the hand inside the vehicle. Venusia took a profound inspiration before holding the hand of his brother to go out in his turn of the car. He accompanied her up to the entrance of the temple where Procyon, Alcor and the Japanese priest waited for them, as well as Actarus.
Venusia advanced slowly on her future husband. Actarus covered her with a soft glance by seeing her so beautiful in its wedding kimono. The tissue of the iroutikake had for printed matter of the white gygis in flight and rousselines swallows, as well as the white lilies and the pink camellias.
Venusia left the arm of his brother and got closer to Actarus by looking at him by smiling: he was magnificent in his traditional kimono in the sober colors. It heightened the high stature, giving him a royal look.
- You are so handsome, my prince, manages to murmur Venusia to the ear of Actarus.
The young man could not remove his glance of his beloved, always subjected by the elegance of his dress and especially his beauty: her make-up heightened its fresh complexion and its hair were impeccably beaten with some delicate flowers arranged with big delicacy.
All entered the temple where a Japanese priest engaged by Procton waited for them for the religious ceremony of the marriage. He proceeded first of all to the rise of the food and the sake in offering in the divinities. Then, a litany *norito followed which listened to respectfully all the persons present. Venusia lowered the head and closed and eyes to pray for his father. Actarus, guessing his thoughts, slid the hand in his and embraced it slowly. The young man also tilted the head, meditated briefly on his past, his parents and his planet. A tear pearled in an eye, but he took back the control of his feelings and looked his young wife by smiling: she was now all his life, a solid pillier by his side.
Afterward, the priest proposed *service some sake crowned to the couple, the most important part of the ceremony. Actarus began to drink the first cup which ended Venusia. Then, she began to drink the second which ended her husband, and he began the third cup which ended his beloved.
The exchange of the wedding rings blessed for the bridegrooms followed. Actarus spent the ring in the finger of Venusia with movements printed by sweetness without leaving her glance. She smiles to him with tenderness when she spent him the ring in the finger in his turn. Then, they proceeded to the reading of their wedding oaths, both the trembling voice of emotion.
The exchange of the mutual promises and the sharing of the wine crowned to seal the family links were made by Alcor, representing a member of the family of Venusia with Mizar, and by Procton and Maria for the family of Actarus.
Then Procton took care to deposit of the food and some sake offered to the gods on the table placed for that purpose. Finally, the priest greeted every member of families to close the official ceremony. Actarus turned then to his young wife, took her by the waist and kissed her with passion.
- Thank you for making me so happy, he murmured to his ear, the brilliant eyes.
Vénusia felt tears rising to her to eyes. To avoid crying, she put delicately the head on his breast by smiling. The young man embraced her tenderly against him.
They went out all of the temple where they were welcomed by the employees of the center who applauded them. Afterward, it was the session of the photos with which complied graciously the newlyweds, the photographer having been engaged for the occasion. Cherry trees in flowers and the colored plants contributed in this magnificent day, allowing magnificent poses for the official photos of the marriage.