あとがき(ネタバレ注意)
フラウゆどうふさんに、ダイナミック博士特集本「鷹の目が見つめるもの」をいただいたお礼に書いたショートストーリーです。シリーズ中では絡みが一切ない兜剣造博士と宇門源蔵博士がもし出会ったら……というifの世界です。前作のMJCでは、博士達の修行中の時代を書いたのですが、設定通りだとすると、兜剣造博士の留学先はアメリカで宇門博士の留学先はスイス、しかも兜剣造博士は途中からミケーネの調査を始めたりするため、国際会議で偶然、といったイベントを考える以外に、どうやっても会わせることができないんですね。それも何なので、もうちょっと別の会わせ方ができないかな、と思って作ったのがこの話です。
時期的には一九七〇年から一九七一年くらいです。科学要塞研究所はまだ建設中で、宇宙科学研究所とシラカバ牧場は出来ていて、Zの戦いが始まる前の話です。
しかし、宇門博士、いきなり死にかけてます(笑)。いいのかこんなんで(爆)。どうも私が書くと博士が多忙の上受難の日々になってしまう(汗)。
対暗黒大将軍のパロディでは、科学要塞研究所の所員達は宇門博士をほとんど知らないという設定で書きましたが、こっちでは出会わせちゃいました。そのへんの相互の矛盾には目をつぶってください。