あとがき(ネタバレ注意)
グレンダイザーの同人誌をオークションなどで探していたら、あまりにも大介×甲児のやおい本が多かったので、それに触発されてつい書いてしまいました。
やおいに走らない方のグレンの一ファンとしては、登場人物全員ノーマル&本編設定での、やおいに対する返し技をやってみたつもりです。
前作の、対暗黒大将軍のパロディといい、何だか「所長本」というジャンルを開拓しつつあるような気もいたしますが---。
時期としては、「危機!研究所よ立ちあがれ」のちょっと後くらいです。本編通りの時間経過だと、お盆のころにはまだマリアが登場していませんが、出しちゃいました。まあ、今回のは現代劇で、向こうの世界にやおい本もコミケもネットオークションもあるという設定です。それで、やっぱり研究所はちゃんと活動してて、ベガ星の侵略もあって、日本は再軍備してて……という、ちょっとだけパラレルワールド的な状況で書きました。「やおい本」が出ているという状況そのものを、本編設定に反映させて取り込んだらどうなるかという実験でもあります。
以下はネタバレとか注意事項とか。
- 富士山麓空軍基地
五九話「ああ!少年コマンド隊」に出てくる。宇門が新管制塔の査察を頼まれて出向いていった先。 - C4I
Command(指揮)、Control(統制)、Communication(通信)、Computer(コンピュータ)、Intelligence(情報)の頭文字。軍隊を統制するための中核機能。これに、Servillance(監視)、Reconnaissance(偵察)を加えてC4ISRという呼び名が一般的になっている。 - シュバイラー博士
五六話「危機を呼ぶ偽博士」に登場。スイスのジュネーブ近くの屋敷に秘書と住んでいる。宇門の留学先がこの先生のところだが、所属機関は資料に無いので勝手にスイス連邦工科大学ということにしてしまった。コスモロジーのグループがあることまでは確認済み。シュバイラー博士は宇門と同じで、パイプを愛用している。 - 放送法
番組保存期間の三ヶ月は放送法五条が平成七年に改正されて以降の話で、それ以前は三週間だった。今回の設定は現代劇ということなので改正後の法律の期間で書いた。 - マーカライト・ファープ
『地球防衛軍』で対ミステリアン兵器として使われた直径二百メートルのパラボラ型レンズ。怪光線を反射する。 - 原子熱線砲
『モスラ』で、モスラの繭を攻撃するためにロシリカ国から提供されたパラボラ型の新兵器。 - メーサー砲
『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』で登場した、パラボラ型熱線兵器。その後、東宝特撮映画に改良型も含めて繰り返し登場する。っつーか、こんなの三つとも知ってる宇門博士だって十分マニアってことだよな……。 - JーSTARS
Joint Target Attack Rader Systemのこと。対地監視用の専用機。実機では、ボーイングEー8Cなどがある。 - 蜃気楼発生装置
三二話「母に向かって撃て!」でズリルが開発してコマンダーマリーネが使った。
バージョン2での変更点
最後のシーンで、マリアちゃんも一緒に遊びに行くはずが、その描写がそっくり抜けてました。マリアちゃんファンの方、申し訳ありません。最初に作った製作メモに「遊びに行く脳天気な牧葉一家&甲児」などと一行書いてたもんで、ついうっかり……。なのでそのシーンを追加しました。
二〇〇五年 九月十六日 ver.1
二〇〇五年 九月十八日 ver.2
裕川 涼