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10話:地底怪獣大戦争

 微妙な謎が多い。

チェックポイント

  • 街中停電で騒動。
  • 原子力発電所を蟻が襲う。
  • 水で押し流して蟻を遠ざけるが、蟻はロボットだった。
  • 蟻は電波で誘導されているので、忍者隊が歩いて追いかけ、蟻塚の形の蟻の基地を発見。
  • 忍者隊、アリ地獄に落とされる。落ちたところがギャラクターの基地。
  • ガラスのカプセルに閉じ込められる忍者隊。
  • レッドインパルスはせっせと小型蟻をミサイルで駆除。
  • 巨大蟻出現。蟻は熱に弱いが、巨大蟻は太陽光を利用しないと倒せない。

今回の南部博士

  • (通信機に)
    南部「ガッチャマン、ガッチャマン。こちら南部。緊急事態発生。直ちに集合せよ」
    健「ラジャー」
    南部「G2号、G2号出動せよ」
    ジョー「ラジャー」
    南部「G3号G4号出動せよ」
    G5号に呼びがかからないってことは、竜は三日月珊瑚礁に足止めくらってて、通信機で呼び出す必要も無かったってことか?
  • (ゴッドフェニックスに)
    南部「原子力発電所が蟻の大群に襲われている。このまま放っておくと原子炉が壊され、放射能が漏れる恐れがある。街中は停電でいたるところ大混乱が起こっているが、諸君は直ちに出動して、蟻の大群をおさえるんだ。成功を祈る」
    健「ラジャー」
  • ジョー「洪水を起こして押し流せばいいだろ」
    甚平「どうやって?」
    ジョー「ほら、発電所の先に川が流れてるじゃないか。」
    健「そうか、あれをバードミサイルで壊すんだ。博士、バードミサイルで蟻を退治します。発射を許可してください」
    南部「ようし」
    いやにあっさりバードミサイルの使用を許可する南部博士。今回の出動先は原子力発電所で、うかつに壊せば面倒なことになるのだから、バードミサイルをどう使うつもりか確認くらいはとっても良さそうなのに……ひょっとして、直前の忍者隊の会話、南部博士に筒抜け、ってか南部博士、実は盗聴してたりしませんか。
  • (基地内でスライドを見せながら)
    南部「見たまえ。これは普通の蟻ではない。実に精密な機械でできた、蟻ロボットだ」
    健「驚いたなあ」
    ジュン「一体誰が作ったんでしょ」
    南部「うむ。恐るべき科学力だ。おそらく、原子力発電所を襲い、人間を混乱させようとする目的で作られたんだろう」
    南部「すると、ギャラクター」
    南部「そう、それほどの科学力を出せるのはギャラクターをおいて他にない。諸君はすぐに蟻ロボットの基地を探すんだ」
  • ジョー「将棋じゃあ、敵の駒を利用するってことがあるぜ」
    甚平「え、どういうこと、それ」
    南部「うん、ジョーの言う通りだ」
  • (ゴッドフェニックスに通信)
    南部「諸君達のおかげで、基地も突き止められ、蟻ロボットの弱点もわかった。分析の結果、蟻ロボットは、内部からの熱には強いが外部からの熱に弱い。だから、太陽を避けて夜暴れているんだ」
    健「そうか。じゃあ外からの強烈な熱でやっつけられるわけですね」
    南部「レッドインパルスは火焰放射ミサイルで蟻ロボットを撃滅していたぞ」
    健「じゃあ、あのでっかい蟻も、その手でやっつけられるんですね」
    南部「しかし、あいつだけはそれも歯が立たんのだ。太陽の上がるのを待とう」
  • 健「ぐずぐずしていると、大きな被害を受けますよ」
    南部「わかっている。だが、これしか方法が無いんだ」
  • 南部「マンモス蟻は、国際科学技術庁が作った世界一長い海底トンネルに逃げ込んだ。ゴッドフェニックスはすぐ出動して、トンネルの出口に待機せよ」
  • 南部「逃げるんだ」
  • 南部「国際科学技術庁と科学忍者隊のチームワークの勝利だ」

感想・考証・議論

ジュン「蟻も大群になると、すごい破壊力を出すものなのねぇ……」

 大群だからというのが理由じゃないと思います。普通の蟻は原子炉の容器を食い破ったりしません。ジュン、何気に天然ボケをかましてくれました。

 忍者隊がガラスカプセルに閉じ込められるシーン。いい加減酸素が減ってから甚平が爆薬を使います。きっと、まともな酸素濃度であの爆薬を使ったら、爆発はあんな程度じゃ済まなかったんでしょうねぇ……。

01.png 健「さすがは南部博士だ。すぐ修繕して、逆に利用するなんて」

 そうじゃなくて、珍しいロボットを見てしまったので、自分でいじってみたくて仕方無かったんじゃないでしょうか、南部博士は。嬉々として蟻を触りまくっている姿が目に浮かびますが。レプリカを作って部屋の机の上に飾ったりしそうですが。
 歩くハメになった忍者隊は気の毒ですが、電波誘導の蟻じゃ、うかつに発信器もつけられなかったんでしょうね。むしろ、糸でも結んで、犬のお散歩スタイルで追いかけた方が良かったかも。
02.png その、世界一長い海底トンネルの出口の監視塔までやってきた南部博士。自分トコのトンネルなので、来ないわけにはいかなかったんでしょうかね。下手して壊すと責任問題が……。
03.png 太陽光を集めてビームとして発射する装置。ゴッドフェニックスの先端部分に搭載。

 さて、ここで南部博士に注目。

04.png ゴッドフェニックスへの通信に現れた南部博士。画面の下の方に見えているのは、いつも、胸ポケットに入れている赤いハンカチです。

 ところで、ゴッドフェニックスへの通信、健がボタンを押しても、南部博士の姿が一瞬ディスプレイに残ってます。あの通信ボタンは、トグルスイッチなんでしょうかね。押し込むとON、もう一回押し込んで手を離すと元に戻ってOFFになる、という……。
05.png ゴッドフェニックスが撃墜されそうになったりで、さすがに冷や汗かきまくりの南部博士。
06.png 無事、マンモスアリを退治できたので、汗を拭うために胸ポケットから白いハンカチを取り出す。赤いハンカチは何処へ行った?
07.png さすがにほっとした表情……なのはいいとして、
08.png その直後、胸ポケットには赤いハンカチが。

博士、あなた一体何種類のハンカチを胸ポケットに詰め込んでるんですか?その赤いハンカチを力一杯引っ張ると、万国旗がぞろぞろと出てきたり……しないかやっぱり。

 そのうち、マジシャン南部と呼んであげよう……。

 しかし、蟻の基地の前にアリ地獄を設置するギャラクター、何か勘違いしているとしか思えません。アリ地獄って蟻の天敵でしょ?