31話:南部博士暗殺計画
南部博士も忍者隊も周りの迷惑を考えろと。
チェックポイント
- ジョーに別荘まで送ってもらう南部博士。途中でデブルスターに襲われ、川の中へ。しかし陸上水中両用車だった。
- 南部博士を護衛しようという健、攻撃すべきだというジョー。
- ジョーは単独行動でサーキットに。事故を目撃してドライバーを助ける。
- 南部博士は赤潮の調査で、リニアモーターカーで出かける。
- リニアカーが乗っ取られるが忍者隊の護衛で無事。
今回の南部博士
- ジョー「おかしいな」
南部「どうした、ジョー」
ジョー「さっきから変な車が後をつけてくるんです。ようし、ちょっと様子を見てやるか。博士、シートベルトを締めてください」
南部「ジョー」 - 南部「ジョー、なぜあのバラが爆弾だとわかった」
ジョー「え、なあに、勘ていうヤツですよ」 - 健「博士」
南部「心配かけて済まなかった。ジョーのおかげで助かったよ」 - 南部「ああ、はい、わかりました。すぐ調査しましょう」
健「博士」
南部「健、急用ができた。D地区まで行かなくてはならない」
健「何ですって」
南部「アンダーソン長官からだが、D地区の海底牧場に赤潮が押し寄せたそうだ。原因がわからない、調査してくれとのことだ」
ジュン「いけません博士、ギャラクターの罠です」
南部「たとえそうだとしても調査しなければならない」
健「じゃあ、ゴッドフェニックスでD地区までお送りしましょう」
南部「いや、国際科学技術庁の調査員と一緒だ。午後の、大陸横断の長距離列車で行く」 - 女性「南部博士、アンダーソン長官に頼まれてきました。D地区までご案内します」
南部「あ、ご苦労さまです」
健「博士、この人は」
南部「アンダーソン長官の秘書をやってる人だ」 - 南部「早いものだ。もう街があんなに遠くなった」
女性「この街を通り抜けますと、D地区までは荒野と沼地だけですわ」
南部「仕事とはいえ退屈な旅行だ」 - 女性「あの少年は誰です?」
南部「私の助手のテストパイロットだ」 - 南部「ああ……。おお、さてはギャラクターの一味だったのか」
女性「はははその通りだ南部博士。この超特急であなたを地獄へ送ってやる」 - 南部「私一人の命を奪うために、罪のない人達まで巻き添えにしたのか」
女性「あなたが用心深いからですわ。あ、それから付け加えておきますけど、このリニアカーは只今めくら運転ですの」
南部「君は、運転手まで殺害したのか」
感想・考証・議論
南部博士中心の回なので、いきおいキャプにも力が入りますが、しかし……。
ジョーに別荘まで送ってもらうシーン。後ろの怪しい車にいち早く気付いたジョー。 | |
ジョーに言われて、後をつけてくる車に気付く南部博士。 | |
シートベルトを締めて下さい、から加速まで一瞬。 | |
従ってシートベルトを締める間もなくつんのめる羽目になる南部博士。ってか最初からシートベルトしてろよ……。 | |
お宅拝見。昼間。 | |
別荘に至る道はかなり断崖のところに作られている。舗装された部分を通る以外、別荘にたどり着くのは難しいだろう。 | |
別荘内部。図の右側の方にソファが置いてある。 スクリーンにいろいろ出せるらしい。中央が南部博士の机。 |
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「仕事とはいえ、退屈な旅行だ」……呑気過ぎる南部博士。ちょっと前に襲われたばっかりなのに危機感がまるで無し。また襲われるのでは、とちょっとは心配するだろ、普通は……。 | |
一応健が護衛についているが、南部博士は目を閉じている。 | |
案の定退屈して寝ちゃってるから……。 南部博士、あなたが寝てる間に、先頭車両以外の一般乗客はほぼ全滅してるんですが。 |
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列車爆破で飛び起きたら既にホールドアップされている、と。 で、最初の方では、 ジョー「G2号に乗っていればあんな奴、すぐに捕まえることができたのにな。ギャラクターめ、とうとう博士まで狙ってきやがった」 健「こうなったら、俺達は博士の側を離れられんぞ」 ジュン「そうね。博士を一人にはしておけないわね。守りを固めなければ」 こんなに諸君から命の心配をされているのに、寝ていて大ピンチの南部博士。 |
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「私一人の命を奪うために、罪のない人達まで巻き添えにしたのか」って今頃言い出す南部博士。あの〜、世界中見渡しても爆弾使っての要人暗殺って、関係ない一般人だって巻き込まれまくりの筈ですけど? むしろ南部博士の方が本物の忍者じゃないかと思いたくなるシーン。 女隊長が一瞬よそ見をした瞬間に健と入れ替わる。 えーと、科学忍法変わり身、ってあったっけか? |
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健は最初座っていて、立ち上がったところ。 南部博士は、ほんの3秒くらいの間に椅子の反対側に移動して、健が南部博士の位置に座る。兵士が取り囲んでホールドアップしていたはずで、その兵士が声を立てる間もないほど素早く入れ替わり。 |
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最後に、底なし沼にかかる橋が壊されていて、南部博士を乗せたまま先頭車両が沼に突っ込むシーン。大きくバランスをくずして、南部博士は椅子におしつけられています。南部博士は進行方向に向かって座っていて、このあと先頭車両は進行方向を下に向けて沼に突っ込みます。ということは、背中から椅子に押しつけられた南部博士は、今度は急角度で前に投げ出されるはず。スピードと車両の動きから考えるに、どこかにつかまる時間もなく、宙を飛んであちこちの椅子にぶつかりながら運転席の扉あたりに激突しそうなんですが……。良くて全身打撲に複雑骨折、下手すりゃミンチになってますぜ>南部博士。 | |
沈んだ列車から無事に救助されてしれっとしたまま無傷で立ってる南部博士。健は車両の上に居たから、リニアカーの中で振り回されている間、南部博士一人で何とかするしかなかったと思われ……。 もしかして忍者隊並の身体能力と運動神経を持ってるのか?>南部博士。 そして忍者隊のあんまりな会話。 竜「ふうー間にあってよかったわい」 ジュン「全て作戦通りね、うまくいったわ」 甚平「冗談じゃないや。逃げたヤツもいるんだぜ」 あの〜、ここにくるまでの一般乗客の犠牲者の数を考えたら、うまくいったとは言えないはずなんですが……。結局南部博士だけ無事なら他はどうでもいいんですか、諸君。 |
まあ、この次からは、ISOの職員共々南部博士を強制的にゴッドフェニックスに叩き込んで、目的地まで届けた方が良さそうだな>諸君。