28話:見えない悪魔
南部博士がまた相手を嵌めて満足している。
チェックポイント
- サッカー観戦するジョーと竜。飛び上がったキーパーが空中に持ち上げられて姿を消す。
- 竜「ジョー、見たかよ」
ジョー「バカ、見えなくなったんだ」
なんですかこのボケと突っ込みは。実は意外と名コンビ? - 遊園地で見ている健の目の前で子供が姿を消す。助けを求める声だけが聞こえる。
- ギャラクターの武器は透明戦車。
- 子供の夢を立体映像に。子供の脳波を利用して、ISO地下のマントル計画の秘密書類を読ませる作戦。アルファギラーと呼んでいる。
- ナレーション「結局、囮の役はジュンに決まった。それは、残酷な実験であった。脳波を三倍に上げるため、強力な電波が一度にジュンに送り込まれた」
- 穴に落とされてバードクロス。落ちながらバードゴー。忍法クロスファイター(ジュンが居なくても4人でできる)。
- 透明戦車は外に出ようとしたところをゴッドフェニックスの体当たりで破壊。
- 青い炎に包まれて消えるカッツエ。
今回の南部博士
- 南部「諸君、またまた不思議な事件だ。」
健「今度は何が起きたんですか、博士」
南部「国際科学技術庁に奇妙な生物が現れたそうだ」
甚平「今度は相手の姿が見えるんですね」
南部「それが、地下の秘密ファイル室に侵入したまま、消えたというのだ」 - 竜「それで、何か盗まれたんですか」
南部「いや、ファイルに異常は無かったそうだ」
竜「それじゃ、みんな、夢でも見たんだわ」
南部「違う。現に二人の男がその生物に触れてやられている。しかも、秘密ファイル室にはマントル計画の重要書類が収められているのだ」 - 職員「博士、また出現しました。例の怪物がファイルボックスに」
南部「何?」 - 南部「各警備員に告ぐ。その怪物には手をだすな。ファイルボックスの中のカメラのスイッチを入れてくれ」
- 南部「これは……。見ろ、あの化物がファイルをめくっているぞ。書類を読んでいる」
- 南部「うーむ。そうか……こちら南部、ガッチャマン応答せよ」
健「こちらガッチャマン。南部博士、どうぞ」
南部「至急、国際科学技術庁に集合。ギャザー、ゴッドフェニックス発進せよ」 - 甚平「タイヤの跡だ」
南部「そう、砂のへこみ具合から大きさと重量を判断すると、これは戦車だ」 - 健「これは?」
南部「ファイルボックスに現れた化物だ。見た通り、秘密書類を読んでいるのだ」 - 南部「わからん。だが、これがギャラクターの目と頭脳の役割を果たしているのは確かだ」
- 南部「いや、見る方法はある」
- 南部「いいか、光の屈折によって我々は物を見ることができる。もし、空気と同じように光を通す物質を作れば、空気と同じように見えなくなる。ギャラクターは不完全ながらそれを作った。不完全というのは、健に一度見られているからだ」
健「そうか、あのミラーパビリオンで」
南部「そうだよ」 - 南部「おそらく、見えない戦車は一方から光を浴びれば姿を消すことができるが、ミラーパビリオンのように周りから光を浴びると正体を現すのじゃないかな」
- 南部「これは危険な賭なんだが、この中の誰かにおとりになってもらう。行方不明になった子供たちのデータを分析してみてわかったんだが、ギャラクターは比較的脳波の高い子供ばかりを狙っている。それがなぜだかわからない。また、何に使っているのかもわからない。おそらく、あのファイルボックスにあらわれた奇妙な化物と関係があるのだろうが……」
健「なるほど、わざとギャラクターに捕まり、秘密基地を探るわけですね」
南部「そうだ。この中の誰かの脳波を普通の三倍に上げ、ギャラクターを誘い出すのだ」 - 職員「南部博士、やはり現れましたな」
南部「ふふ」 - 健「こちらガッチャマン。南部博士、どうぞ」
南部「南部だ。健、どうした」
健「博士、失敗です。ジュンと子供達は救いだしましたが、透明戦車が」
南部「弱気になるなガッチャマン。すぐに戻ってこい。最後の詰めが残っている」 - 南部「ははははは、ようこそギャラクターの諸君、待っていたぞ」
- 南部「さよう、私のかけた罠だ。君たちのためにわざわざこの城を造って待っていたのだ」
感想・考証・議論
最初に三日月基地にやってきた南部博士。ズボンの色に注目。 | |
忍者隊と会話して、考え込んだところでズボンの色が変わっている。 着替える余裕は無かったと思うぞ……。 |
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ISO本部の南部博士のオフィス。キーボードを叩く音がしているところを見ると、前にあるのはコンピューターか。 | |
忍者隊を呼び出す南部博士。 通信機はトランシーバー型で、上着の左内ポケットあたりに入れているらしい。懐から取り出している。 |
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透明戦車対策のビデオを出した直後。後ろの遮光カーテンは自動で開閉する。南部博士の横の四角い部分が上にせり上がって、プロジェクターが出てくる。南部博士のオフィスらしい。灰皿に注目。説明用に持ってきたのか? | |
用意したニセのファイルをアルファギラーが読んでいるのをみて「ふふ……」と笑う南部博士。どう見てもわくわくしてます。 マントル計画の書類を見られて、関連施設を片っ端から潰されて、相当頭に来ていたみたいで、相手を嵌めた瞬間の嬉しそうな顔が印象的。目が輝いてます。策略で相手の裏をかくのを楽しみにする性格だけは一貫してますな。 |
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突貫工事で作ったであろう透明戦車用の罠の中に、ちゃんと姿が出せるような仕組みを作っていて、わざわざ高笑いしに出てくる南部博士。しかも設定画のポーズで。多分本人はISOに居て、映像だけ出てるんだろうけど……。南部君おちゃめ過ぎ。 |