F-10話:危うし!ガッチャマン基地
南部長官が操られてガッチャマン基地を破壊しようとする話。
アグリカ侵攻作戦のデータ分析が難航しているため、南部自らが分析のために資料を持って基地に向かう。護衛もつけずに行くのは危険だという忠告を振り切って専用ヘリで飛ぶが、ヘリに乗り込む直前につけられたコントロール装置で本人が操られる事態に。
チェックポイント
- 基地に入るには音声認証が必要。 人物ごとに決まったキーワードがあるらしい。
南部「こちら、南部だ」
鴨「こちら、ガッチャマン基地。南部長官のキーワードをどうぞ」
南部「キーワードを送る。招かざる客は鏡の中に入れない。もう一度繰り返す。招かざる客は鏡の中に入れない」
鴨「間違いない。南部長官だ」 - ヘリ着陸のシーン。一瞬機種を下げて回り込む感じ。
- ヘリから降りて来る南部長官。コマ送りにすると、髪と上着だけがダウンウォッシュで揺れるという細かい描写になっている。その後腕で風を避けながら降りてくる。
- 健「長官、やめてください、長官」
ジョー「だめだ、俺には撃てねぇ……」 - 甚平が命中させた後で、健「甚平、お前なんてことを……」。
今回の南部長官
- 南部「鴨技師長、一瞬にというのは買いかぶりというもんだ。こちらからは国際科学技術庁で調査分類した彼等の戦術データを持参しよう。では」
- 南部「そうはいかん。作戦データの分析は急務だ」
- 南部「そう……頼む」
- 南部「う……」
「長官、どうなさいました?」
南部「いや、大丈夫。少し頭痛が……もう平気だ、行こう。」 - 南部「ヘリのチェックもOKだな」
係官「はい、塵ひとつでも見落としてはおりません。特に今回は、赤外線透視装置で機体を十二分にチェックしました」
南部「ありがとう、安心して基地へ行けるよ」 - 「やあ、我が家に帰ってきた気分だ」
- 南部「いやあ、ありがとう。さあ、誕生日のプレゼントだよ」
- 甚平の誕生日を忘れず、グローブをプレゼント。甚平が喜ぶのを見てデレまくり。
- 南部「うぅ」
係官「長官、また頭痛ですか?」
南部「う……どうも変だ」
鴨「そりゃいかん、少し休まれた方がいいです」
南部「すまんがそうしよう」 - 眼鏡には本当にツルがない。アニメだから線を略したわけではなくそういう構造らしい。
- 上着を脱いだだけで、眼鏡を外して寝ている。
- 操られてヴァーサーカーモード突入。
- 南部「ガッチャマン基地は今日限りをもってこの世界から消え去るのだ……フフフ……ハハハハハ」
- 「フハハハ……」と笑いながら、時限爆弾を仕掛けて基地を爆破。
- 走りながらでっかいリボルバーを取り出す。
- 忍者隊と銃撃戦→弾切れ→右手で排莢しながら左手はポケットから予備の弾を掴みだしている。かなり慣れた手つき。
- 残弾数は数えていない。空になったリボルバーのトリガーを引くシーンあり。
- もう一度弾切れ→リボルバーを投げ捨て数メートル以上の高さを後ろ向きジャンプ→梁の上に立ってオートマチックを取り出して健を撃つ→軽々と飛び降りる。
- 甚平の連続射撃にも負けずに撃ち合うが、眼鏡を飛ばされて倒れる。
- 南部「ん、ここは?私は一体?」
感想・考証・議論など
甚平に誕生日プレゼントを渡し、喜ぶ姿を見ている南部長官のものすごいデレ顔。全編通して生真面目な顔がほとんどなので、こういうシーンは珍しい。しかし、この回の後半とのギャップはものすごいことに……。 【注目】眼鏡をかけてちゃんと起きている。 |
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眼鏡無し寝姿。全編通してかなり珍しい。 普段は寝てるヒマなぞありゃしないので……。たまに横になってると思ったら、サルの脳波にされた挙げ句自爆装置のスイッチを入れようとしてジョーに手刀を喰らって失神(初代)とか、パンドラ博士の戦略上の理由で頭撃たれて仮死状態にされてたりとか(II)、そんなんばっかり。 【注目】眼鏡を外すと寝ている。 |
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眼鏡が赤く光っているのは、コントロール装置をつけられていたから。 上着を脱いだだけで寝ていたらしい。 まあ、ちょっと前のシーンに、操られたのが原因で頭痛を催してる描写があるので、着替える余裕も無かったの……かな。 【注目】このシーンはコントロール装置付きの眼鏡に無理矢理起こされたというか…… |
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リミッター解除ハージョン(笑)。 爆薬を仕掛けてあちこち吹っ飛ばした後、忍者隊に見つかり、格納庫を走りながらでっかいリボルバーを取り出す。 この後平然と片手撃ちして結構な命中精度。相当訓練してたっぽい。 【注目】暴れ回る時は眼鏡あり。 |
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弾切れのするとすぐに右手だけで排莢。 左手は既に予備の弾をポケットから出している。 妙に手慣れた動作。というか南部長官、上着のポケットに何入れてるんだ……。 高笑いしながら暴れ回る南部長官、むしろ悪の組織の首領役がぴったりはまる。 【注目】暴れ回る時は眼鏡あり。 |
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さらに弾切れすると、後ろ向きにこの高さをジャンプして梁の上に。 このジャンプ力に驚愕。 その武器取扱能力と身体能力があるのなら、南部長官が自分で忍者隊のG-0号でもやった方がいっそ話が早いんじゃないか。 そういえばどっかでそんな話があったよな、と記憶をたどると、ジャッカー電撃隊で、後から着任した指揮官役が戦闘員として出てきてチームリーダーのポジションを奪ってたな(汗)。南部長官に忍者隊のコスチューム着せたらまともにこのパターンを踏んでくれそう。 案外、忍者隊の変身システム開発時には自分で人体実験していたのでテスト用のスーツなら持ってます、とか言い出しそうな気も。 【注目】暴れ回る時は眼鏡あり。 |
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その梁の上でもう一丁。今度はオートマチック。 長官、あんた一体何丁そのスーツの下に隠してるんだーっ!後世の「何でも白衣の内懐から取り出す」(@ARIEL)というネタの出所はこのあたりからか。 少なくともショルダーホルスターとヒップホルスター両方とも無いとこれだけまとめて携帯できないぞ……。 その上、梁の上から健を狙って肩をかすらせてるし。いい腕だ。 まあ、次は、「スーツの内側から対戦車砲を取り出す」に挑戦していただければと。 【注目】暴れ回る時は眼鏡あり。 |
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甚平と撃ち合って眼鏡に命中。眼鏡は飛ばされ、南部長官は床に転がる。 映像を見ているかぎり、それなりの衝撃があった模様。このあと長官は床に伸びている。 【注目】眼鏡が外れると……。 |
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そして、忍者隊仕様の銃の直撃を受けて傷もついていない長官の眼鏡。南部長官の顔の方も無傷。一体どんな防弾仕様だよ! 演出の説明通りで、アニメ故の線の省略ではなく本当にツル無しの眼鏡であることがはっきりわかる。 |
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【注目】眼鏡が外れると動かなくなる。 | |
【注目】眼鏡をつけさせると……。 | |
【注目】目を覚まします。 どう見ても眼鏡がスイッチになってる。眼鏡キャラとしてある意味王道踏んでるぞ。それ何て萌え属性なんだと、何だかこうツボを直撃されたわけなんだが>南部長官 |
「フハハ……ハハハハ」と不気味な笑い声を発しながら暴れまくる南部長官を見ていると、一歩間違えると地球は南部長官に征服されるんじゃないかという気がしてくる。初版でサルの脳波にされちゃった回で、「あのおとなしい南部博士が」という台詞があったが、おとなしいって一体何の冗談かと。
南部博士は忠告を無視して護衛無しで出かけたが、この場合はそれで正解だろう。本人が操られているのでは護衛が居ても意味がない。また、護衛が感づいて、忍者隊5人でもなかなか取り押さえられない南部長官を止めようとしたら、まとめて射殺される事態になったと思われる。いくら操られていたとはいえ、護衛を射殺しちゃったら、心神喪失で無罪でも、社会的責任は問われそうな……。
まあ、基地到着時のものすごいデレ顔と、眼鏡外した寝顔と、後半のリミッター解除した姿という、幅の広い南部長官を見れる回ではある。
ついでに、「南部長官のスペック」と「南部長官の眼鏡のスペック」がまとめて判明した回でもある。
ところで、眼鏡を外して寝姿→活動開始時に眼鏡着用(但しコントロール装置付き)→眼鏡飛ばされると床の上で失神→コントロール装置除去後の眼鏡をかけさせると気が付く、という今回の流れって「南部長官の起動スイッチはあの眼鏡である」という、何ともおちゃめなことになってるように見えるあたりがいい味を出している。マジンガーZはパイルダーオンしないと動かないけど、南部長官は眼鏡がないと(以下略)。眼鏡で動く南部君にテラモエス。南部君かわいいよ南部君^^;)。……はっ、まさか南部長官の本体は眼鏡の方だとかいうオチでは(大汗)。
まさかと思うけど、南部長官、実は普段「バードゴー」した状態で活動してるけど、全身バードスーツじゃなくてあの眼鏡だけ装備されている状態だったりして。