34話:魔のオーロラ作戦
脳波を動物のものと入れ替えると、振る舞いもそうなるという設定の回。
チェックポイント
- 釣りをしている竜。オーロラ光線の餌食に。
- 甚平「竜のやつ、とうとう頭に来たのかなぁ」
甚平、言うことがそのまんま過ぎ。 - ナレーション「ある人間の脳波の波長にあわせて、別の生物の脳波を送れば、その人は、まったく、その生物に変えられてしまうのである。ギャラクターはあらゆるタイプの脳波を、いや、動物の脳波まで用意しているのだ」
- カッツェ「あの、にっくき南部の脳を狂わせ、わがギャラクターの意のままに操ってごらんにいれます」
- 博士を気絶させるジョー。
- ジョー「人の気も知らないで」竜をぶっとばすジョー。
- 治りかけの竜をジョーが殴り飛ばして、頭をぶつけた(装置で感電)竜が正気に戻る。
- 健の指示で出撃。
- カッツェ「おろかものめ。南部はまだ生きておるぞ。電波をキャッチしているのが何よりの証拠だ」
カッツェの行き当たりばったりな作戦。狂わせて操る目的なら、生きてて正解じゃないのか? - バードミサイルはオーロラに弾かれて通用しない。
- 甚平が電波でおかしくなる。
健「ジョー、仕方がない、甚平を眠らすんだ」
甚平がジョーに殴り倒される。結局この回、ジョーは、南部博士、竜、甚平を張り倒した。 - 最期の1発を目に打ち込むが、すぐには爆発しない。
- 科学忍法火の鳥で電波から逃げるが、電波で追われる。
- ミサイルが爆発してサンダーザウルスを破壊。
今回の南部博士
- 南部「いや、そうではあるまい。全ては奇怪な電気エネルギーの仕業だよ」
- 南部「どこからか巨大な量の電気エネルギーが放電されているらしい。それも、500万ボルトは下るまい。こんなことができるのは」
健「ギャラクターだ。今度の奴等の狙いは、一体どこでしょう、博士」
南部「うん。ひょっとすると、何か途方もないことを企んでいるのかもしれん。……そうだ」
甚平「何ですかそれは」
南部「このスイッチは、三日月珊瑚礁の秘密基地を、一瞬にして吹き飛ばす、自爆装置だ」 - 南部「万一、ギャラクターの電気エネルギーで狂わされたら、爆発することも考えられるので、電源を切っておくのだ」
- 南部「いかん、竜をすぐ病院へ」
- 南部「いかがですか、ドクター」
ドクター「うーん驚いた、彼の脳波は猫の脳波と一緒なんじゃ」
南部「本当ですか」 - ドクター「原因は不明じゃがこういう患者は始めてじゃないんじゃ」
南部「何」 - 南部は特殊ガラスに覆われていて電波が通りにくい。運転手の様子が先におかしくなる。
南部「おい、どうしたんだ、君」
感想・考証・議論
普段と違った南部博士の姿が見られる回なので、大変オイシイ回です。ツッコミどころ多数。折角なので、南部博士のキャプ画像を中心に貼ってコメントしてみます。
三日月基地の自爆装置の電源。下に降りている図の状態で電源ON。怪電波で誤動作しないように上に上げて切る。 この描写だと、自爆装置そのものの起動スイッチは無線でできるとか、別の場所のボタンを押すといったことになってそう。しかし、本番では使う余裕がなく、脱出後に超バードミサイルで外部から完全破壊していた。 |
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スイッチの配置はこの辺り。だいたい南部博士の顔の高さのところに扉がある。 | |
南部博士車で移動中。後部は特殊ガラスで覆われているため、先に運転手の方が怪電波の影響を受けた。 運転手が先にやられたらそのまま事故なわけで、運転席側も防護しておかないと意味が無いんじゃないの? |
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電波最大出力で後ろの席に居ても影響を受ける南部博士。 このシーン、数枚の絵で苦しむ南部博士の動きを表している短いシーンなんだけど、タツノコアニメのすごいところはこの服の皺の描き方じゃないかと。 |
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道を外れて飛び出した車から放り出された南部博士。いつもはぱりっとした恰好なのに珍しく汚れた姿もまた良い味を出している。 それはともかく、うまいこと放り出されて体の方は無傷という南部博士頑丈すぎ。むしろ足の一本でも折ってた方がいろんな意味で良かったんだけど……。 |
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寝てる南部博士。続くシーンを見た限り、着替えずいつものスーツ姿のまま寝かされている。上着くらい脱がせろよ……。 | |
健「博士、しっかりしてください」 寝てる南部博士を起こすという、要らんことをする健。折角寝てるんだからそっとしとけよ、まったく……。ほら、「寝た子を起こすな」って昔から言うでしょうが。 |
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「寝てる南部博士」などというややこしいものを起こした結果がこれ。 既に猿の脳波にされてた南部博士、目覚めて最初に行くところが自爆スイッチの電源だという……。頭が猿になったんなら普通は天井や壁を登ろうとするとか、バナナを探すとか、もうちょっと猿らしい行動を取りそうなものを、自爆スイッチ一直線ってあんた一体……。理性がぶっ飛ぶと実は破滅型でしたか、南部博士。 これでは、すぐにバードミサイルを撃ちたがるジョーに説教できる立場じゃなさそうですが。 |
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南部博士を必死で止める健。 | |
で、ジョーの一撃がヒットした瞬間。 | |
一発で倒れたからいいようなものの、起き上がってきたら二発目入れる気満々のジョー。 | |
床の上に伸びてる南部博士。 健「博士、許して下さい」 ジョー「おそろしいことだ。あの物静かな南部博士がこうまで変わってしまうとは」 物静か……だったっけ?>南部博士。怒鳴り散らすは、高笑いだけしにわざわざ出てくるは、いろいろやっちゃってくれてたはずですが。いやむしろ、育てられたジョーや健にとっては、「物静か」じゃなくて「口うるさい」だろう、やっぱり(爆)。 |
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健「お願いです先生、南部博士の頭に強い電流を流して下さい」 ジョー「毒には毒をもって制す、というわけですよ」 ドクター「馬鹿なことを言っちゃいけない。そんな素人療法じゃ無理じゃよ。」 ジュン「だって、この竜は治ったんです」 甚平「そうなんです、信じて下さい」 健「それとも、他にいい方法があるんですか?」 ジュン「お願いします。一刻も早くしないと……」 ドクター「君たちの気持ちはよくわかる。しかし南部博士の場合は、未だに電波で脳波をあやつられているんだよ。どんどんサイクルが変わっているので、今、電気ショックを与えたらどうなってしまうか……」 健「それじゃ先生、一体どうすればいいんですか」 ドクター「その発振装置を壊した上で、サイクルを元に戻すよりほかないだろうなぁ」 おかしくなった奴に電気ショックってのは、博士がやるのが普通なのに、博士に電流流そうとするところが斬新なわけですが。 しかし、下手に電流流して猿から復帰したとしても凡人になっちゃったら困りそうな。ってか南部博士を竜と一緒にはできんだろう、竜と一緒には……。 |
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寝てる南部博士もう1カット。 起きてからまともに首が回ったかどうかの方が心配です。ジョーの一撃がまともに首筋に入ったわけで、当分ムチウチじゃないのかと。 |