21話:総裁Xは誰れだ
ヘンジンマン博士登場。
チェックポイント
- 馬のコンテストでヘンジンマン博士の馬が優勝。
- 賞金を手に祝杯をあげるヘンジンマン。「とうとうわしの作ったサイボーグの馬が本物に勝ったんじゃ。生き物全てをサイボーグにしてやる。そしてこのわしがサイボーグ王国の王となるんだ。何とすばらしいではないか」
- 眠らされて連れて行かれるヘンジンマン博士。
- ギャラクター小型無線機型のバッジが残されている。ジュンがそれをつかって基地を突き止める。
- 研究費と礼を出すと言われて、総裁Xは動くことができないという秘密を握ったからばらされたくなければギャラクターの副総裁にしろと要求するヘンジンマン。
- 馬が入って行く牧場下の基地へバードフライで潜入。
- ヘンジンマンはカッツェに倒され、馬が街に向かう。
ロケットで脱出するカッツェ。 - 自爆装置のことを言い残してヘンジンマンは気絶。
- 背中のボタンを押して自爆スイッチを押すと爆発する。
- 竜がヘンジンマンの手で自爆装置を押させる。博士絶命。
「博士は、笑ってボタンを押した」
今回の南部博士
- 南部「少しも不思議じゃあない、優勝して当然だよ」
甚平「ええ」
竜「どうしてだあ、南部博士」
南部「いや実は、あのヘンジンマンという人物は私の学校時代の先輩なのだ。頭は良くて研究熱心な男だったが、とにかく人間嫌いで、卒業以来全然会ったことがない。何でも、世間を離れて一人サイボーグの研究をしているとかきいている」
甚平「サイボーグって」
竜「頭だけが本物で体はロボット、ちゅうやつよ」
健「つまり、ほんものそっくりの精巧なロボットというわけなんだ」
ジョー「すると、あの馬もサイボーグかも」
ジュン「まさか。私もテレビで見てたけど、本物だったわよ。ねえ、そうでしょう、博士」
南部「いや、君たちが信じられないのも、無理はないが、あの馬は実に精巧に作られたサイボーグの馬だったんだ。テレビのビデオテープを見れば、納得するよ。さあ良く見てごらん。本物の馬は汗をかいているのに、この馬はけろっとしている。目を見てもまばたきがない。それに、この蹴り足を見たまえ。本物だったらこんな蹴り方はしない。これで、サイボーグだということがはっきりしただろう」 - 南部「しかし、今から騒いだって大混乱が起こるだけだし、ヘンジンマン博士も、実際に、本物の馬と比べてみたかっただけだと思う。ただ心配なのは、この技術を誰かが悪に利用しようとしたら、それこそ大変なことになってしまうだろう。」
健「博士、そこで僕たちをここへ呼んだというわけですね」
南部「うむ。諸君に、ヘンジンマン博士の身辺の護衛を頼みたい。」
健「わかりました。すぐ行ってきます」
南部「頼むぞ。あ、甚平、竜」
竜「は」
南部「子供のくせをして賭けをしてはいかん。常に科学忍者隊の一員として恥ずかしくない行動をとることだ。いいな」
感想・考証・議論
ヘンジンマン博士が、南部博士の学校時代の先輩だというので画像2枚並べてみた。下のヘンジンマン博士との年齢差を見るに、学校時代の恩師ならまだ納得できるが、先輩というのはちょっと……。いくら南部博士が若作りでヘンジンマン博士が老け顔だったとしても、無理がありすぎる。体の姿勢とか声の調子から見ても、少なくとも、20歳以上は離れてそうな。先輩といっても、通学期間がかぶっているとは思えず、せいぜい母校が同じ、くらいじゃないの。 | |
このシーンだけ、しゃべるときの健と竜の口の位置が上下に大きく動いている。動きがどう見ても変。 |
サイボーグ馬の技術を悪用するんなら、南部君以外は見抜けなかった程精巧なんだから、街を攻撃するために使うよりは、レースに出場させて賞金をかせいだ方が、ギャラクターにとっても資金源になって良かったんじゃないかと。