パーソナルツール
現在位置: その他資料置き場 / gatchaman / 15話:恐怖のクラゲレンズ
コンテンツ
 

15話:恐怖のクラゲレンズ

 やっとバイオ系の敵出現。

チェックポイント

  • 公害を出して空が光化学スモッグで覆われたゴーストシティに、ISOのヘリ、マントル1号が調査に向かう。
  • 調査員「テストを開始する。データーは同時に南部基地に送信。通信を全て南部基地に直結せよ」
  • 有毒ガス防御粒子を吹き付けられて、金色になったゴッドフェニックス。
  • ゴーストシティでギャラクターに狙われるゴッドフェニックス。ギャラクターの基地破壊は国連軍にまかせる。ゴーストシティ破壊。
  • クラゲレンズはギャラクターが作り出した生命体。
  • 海底で増殖しているクラゲレンズ。バードミサイルを発射してすぐ浮上。
  • ジュン「一発で半径5キロは吹っ飛ぶわ」
  • クラゲレンズにとりつかれて皮膜が剥がれ、壊れ始めるゴッドレニクス。
  • レッドインパルスが酸素タンクを運んで来てクラゲレンズの上に落とし、酸素に覆われたところで科学忍法火の鳥でクラゲレンズに体当たりして破壊。

今回の南部博士

  • 研究員「マントル1号よりデータが入りました」
    南部「予想以上のすごい反応だ」
    アンダーソン「これ以上の調査は危険かもしれん」
  • 南部「直ちに調査を中止してデーターを持ち帰るんだ」
    調査員「まだ、高度300メートルです。もう少し、高度を下げてみます。調査を続けさせてください」
    南部「いかん、引き上げろ」
    調査員「都市の中心部、緑の広場に向かいます」
    南部「おい、調査を中止するんだ」
    乗組員「あれは、何でしょうか」
    南部「どうした、おい!何があった!マントル1号、応答せよ、マントル1号、おい!」
    無駄に仕事熱心なISO職員に、南部博士は命令を完全に無視される。しかし、同じ部屋に一緒にISOトップのアンダーソン長官が居るんだから、何か言えばいいのに。南部の命令をきかなくても、長官命令なら、ねぇ……
  • 南部「見たまえ、微粒子を高圧で吹き付けた被膜だ。この金色の被膜は有毒ガスからゴッドフェニックスの機体を、守るためのものだ。信じられんほどの有毒ガスのまっただ中に飛び込んでもらわなきゃならんのだからね。それでも、何が起きるかわからない。充分に注意してゴーストシティの謎を探ってもらいたい。」
    健「わかりました。では」
    南部「うん」
  • 健「何ですって?クラゲレンズ」
    南部「ああ。ギャラクターがつけた名だ。やつらはこれで地球を支配するというのだ。もし、言うことをきかぬときはこうなるのだ、とクラゲレンズで挑戦してきた。見たまえ。偵察隊を襲った直後、クリーンシティへ現れた。これは街の人が撮影したフィルムだ。クラゲレンズは太陽光線を受けると、それを何十倍、いや、何百倍ものエネルギーに変え、反射するのだ。それは、我々の想像を超える、おそろしい光線だ。コンクリートは砕かれ、鉄は飴のように溶け、人間を化石にしてしまうのだ」
  • 南部「クラゲレンズの誕生は悪魔の誕生だ。これは、赤外線を通して見たものだが」
    ジュン「まるでダイヤモンドみたい」
    健「教えてください。このレンズは一体何者なんですか、博士」
    南部「ただのレンズではない。このレンズは結晶体であり、しかも生命体らしい」
    健「それじゃあ、このレンズは生き物だというんですか」
    南部「多分そうだ。ゴーストシティの廃液の中からまったく新しい生命現象を持つ物質が生まれ、成長したとしか考えられん。クラゲレンズはこのあと再びゴーストシティに戻った。そこで体を休め、再び次の街を襲うだろう。おそろしいのはこの怪物をギャラクターがコントロールできるということなのだ」
    健「つまりギャラクターは、クラゲレンズを自由自在に操れるというわけですか」
    南部「その通り。これは想像だが、クラゲレンズの脳に刺激を与え、言うことをきかせているのだろう」
    甚平「こりゃぐずぐずしていられないよ」
    健「そうだ。クラゲレンズが休んでいる間に息の根を止めなきゃならない」
    南部「ゴッドフェニックス発進」
  • 南部「みんなよく聞いてくれ。クラゲレンズは有毒ガスを呼吸しているのだ。ガスの量は限られている。したがって、ガスを吹き飛ばしてしまえば、クラゲレンズを全滅させることができるだろう。そろそろレッドインパルスが行くはずだ。指令を待て」
  • 南部「諸君、大成功だったな」
    健「はい」
    南部「ところで、嬉しい知らせだ。今度、ゴーストシティを科学技術庁の力で、緑の都市にすることになった。何年かかってもやってみせる」
    健「それは良かったですね、博士」
    南部「うん、科学忍者隊のおかげだよ」

感想・考証・議論

考証本文

01.png ゴーストシティ調査に向かうマントル1号。
放映時期からいって、モデルは、ボーイングバートルH-46?
02.png マントル1号内のISO職員。無駄に尖ったヘルメット、詰め襟のスーツ、よくわからない図柄がプリントされている。ゲストで出てきて殺されるISO職員のユニフォームが毎回揃いも揃ってデザイン的に難があるのはどうしてだ? ISOの趣味がイマイチよくわからない。まあ、忍者隊に比べれば大人しいデザインといえなくもないけど。
南部博士とかアンダーソン長官は普通にスーツだから、ISOの職員になると、がんばって昇進しない限りアレなデザインのユニフォームが強制されるということで、ひょっとしてこれが職員の昇進意欲につながっていたりして。あまりにも才能を発揮しすぎてうっかり忍者隊に採用されると、もっと凄いユニフォームが待っているわけだが。
03.png 三日月珊瑚礁で調査結果を受信する。アンダーソン長官も来ている。マントル1号の調査員は「南部基地」と呼んでいる。
04.png 出撃前に健と握手する南部博士。横から見ると、二人の髪型が何故かよく似ている……。
05.png スクリーンに投影する装置は、コンソールに埋め込まれている。

 南部博士はクラゲレンズは汚れた廃液の中から自然発生したと思っているが、総裁Xによるとギャラクターが作り出したもの。赤い砂の回は、最初から地球上に居た微生物だったので、今回初めてギャラクターがバイオ系の敵を作って差し向けたことになる。

 襲われてて自分もヤバイのに熱心に撮影した街の人、フィルムが燃やされもせず南部博士に届いたって事は、無事生き延びたってことだよなぁ。冷静で有能だし、ISOで採用したらどうだろう。

 酸素ボンベも無しにゴーストシティで平然とゴッドフェニックスを狙うギャラクター隊員。ギャラクターに入って改造手術を受けるとゴーストシティ並の有毒ガスの中でも普通に活動できるようになるらしい。

 クラゲレンズが有毒ガスを呼吸していて、ガスの量に限りがあって、ガスを吹き飛ばせば全滅なら、そもそも、分裂させて世界中の都市を攻撃するのに使うのは無理なんじゃないの?ゴーストシティ以外に、クラゲレンズが使えるほど有毒ガスが充満している都市なんてそうそう無いし、そんな都市には人間は住めないから攻撃したって廃墟を更地に変える以上の意味は無いのでは。ゴーストシティの近場の都市は被害を受けるかもしれないけど……。あ、クラゲレンズを先頭に立てて、都市を片っ端から有毒ガスで覆うと、人間は死滅するけどギャラクター兵士は元気で活動できる都市が出来上がるから放置もできないか。

 最初の調査は、ISOのゴーストシティ緑化計画があったからやってたのか。だとすると、データを失って再調査ってことだよなぁ。