38話:謎のメカニックジャングル
街中で恐竜メカが暴れてるだけで、ジャングルはちょこっとしか出てこない。
チェックポイント
- 砂漠の真ん中の無公害都市。マントルプランにもとづき地熱を利用して作られた。
- 落成式に出席する南部博士。
- ムカシスキー博士から花火を大量にもらう甚平。ジョー「ははは、甚平のやつしょうがないですね」
- ガラス窓を切って侵入する健。ブレスレットをとられてしまう。
- 甚平に助けられる健。
- 基地は三人に任せて甚平と健は恐竜を倒しに行く。
- レッドインパルス「ガッチャマン、ガッチャマン、こちらレッドインパルスだ。これ以上ミサイル攻撃すると、地熱発電所の送電管を壊すおそれがある。したがって後はガッチャマン、おまえに任せる。いいな」
- ロボットと戦う健、危ないところで甚平に救われる。
- ジョーたち三人はリモコン装置を壊す。
今回の南部博士
- 南部「ムカシスキー博士……」
ジョー「考古学博士には見えませんね」
南部「聞いたことがない」 - 南部「うむ、我々のマントル計画さえ順調に進めば、こんなことは夢でなくなるのだがね。世界征服を狙うギャラクターを倒さない限り、本当の夢の都市は実現できないんだ」
- 健「博士、大変です。我々の出動命令を出してください」
南部「よし、直ちにこの原因を調べてくれたまえ」 - 南部「こんなことをするのはギャラクターに違いない」
- 健「博士、すいません。ブレスレットをとられました」
南部「何い!どこでだ」
健「恐竜博覧会の会場でとられたんです」
南部「なんたることだ。科学忍者隊のリーダーであるお前が、ブレスレットをとられるなんて。あれがもしギャラクターの手に入ったら……」 - 南部「よせ。あの恐竜博覧会の会場はギャラクターの基地に違いない。探しに行けばガッチャマンの正体を明らかにすることになり、ギャラクターの思うつぼになるぞ」
- 南部「何、恐竜がまた暴れ出した?」
声「はい、街の中心部を壊しながら、地熱発電所へ向かっています」 - 南部「ジョー、ジュン、甚平、竜は直ちに出動してギャラクターの秘密基地を叩け。恐竜はレッドインパルスに任せる。健はしばらく私の側に居てもらおう」
健「お願いです博士、ブレスレットを取り返しに行かせて下さい。お願いです」
南部「だめだ。ギャラクターは君が来るのを待ち構えているに違いない」
健「僕はどうなってもかまいません。博士!」
南部「健、今の君には無理だ」
健「ええっ」
南部「君は既に科学忍者隊のリーダーとしての冷静さを失っている。普段の君らしくないな」 - 南部「私は南部だ。至急、レッドインパルスの基地を呼び出してくれたまえ。いいか、君たちは必ず健のブレスレットを奪い返してくるんだ。行け!」
レッドインパルス「こちら、レッドインパルス。博士、応答願います」
南部「ああ、レッドインパルス。こちら南部だ。恐竜が暴れ出したので、大至急出動を頼む」
レッドインパルス「了解」
南部「健、わかってくれ。任務とはいえ、何一つ武器を持たないまま君を危険なところへやるわけにはいかないんだ……ん?……健、あいつめ……」
感想・考証・議論
まず最初に、夢のような無公害都市として紹介される生活風景だが、日常生活をほとんど自動でメカがやってくれるという……。星新一のSFやら手塚治虫のマンガやらにも同じネタがあった。星新一の方のオチは、本人が死んでるのに歯磨きやら着替えやらを自動でロボットがやり、自動運転の車に乗せて出勤させられて会社に着くまで死んでることがわからない、という話で、手塚治虫の方は確か、途中から機械の動作が1段階ずつずれるというギャグじゃなかったかな……。いずれにしても、この都市に住みたいかと言われたら、何だか人として堕落しそうで嫌なんだが、一時期までは典型的な未来都市のイメージだったのだろう。
落成式に招待された南部博士。護衛はジョー。ムカシスキー博士の名を聞いて考え込んでいる。 | |
相変わらず考え込んでる南部博士。 | |
ホテルらしきところでくつろいでいたら窓の外でいきなり爆発が立て続けに起きる。 | |
健の靴の踵にガラス切り。 恐竜に襲われたという街の人の話をきいて、恐竜博覧会の会場のガラスを切って侵入。 |
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特殊金属のツタにひっぱたかれて……。 | |
ブレスレットが外れる。 南部博士は「なんたることだ。科学忍者隊のリーダーであるお前が、ブレスレットをとられるなんて。あれがもしギャラクターの手に入ったら……」と言ってるが、これって健の責任というよりは南部博士の設計ミスだろう。衝撃が加わったくらいで外れるようなバックルを「絶対無くしてはいけないブレスレット」に採用する方が悪い。 腕時計でも、この方式(バックルをひっかけて留め、バックルが外れると落ちてしまう)のものと、バックルが外れてもベルトが完全にオープンにはならずベルトの一部が拡がるだけのもの、穴空きのベルトで止めるものがある。スポーツ用の時計は、バックルが外れたらベルトが完全オープンになるようなものは使用不可。何かにぶつけたり引っかけたりすると落ちてしまうから、最低でも、ベルトの一部が拡がる方式のもの(手を広げればすっぽ抜けはしない)を使い、推奨品は穴あきのベルト(ぶつけた位では外れない)のものだったりする。ダイバーズウォッチだと、穴あきベルト以外のものは無いんじゃないかな。 まあ、落とすとまずいものは穴空きベルトでしっかり留めろ、が基本なので、この設計にした南部博士の詰めが甘かったってことだろう。 |
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通信機のサイズと形状に注目。今から考えるとかなりでかい。 操作性を考えるとむやみな小型化は意味がないとはいえ、やは70年代を感じる絵。 近未来に時代設定をしたとしても、小道具周りでそのことを出すのはなかなかに難しい。 |
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レッドインパルスの基地を呼び出す。背後に健達。 | |
通信が終わって……。 | |
振り向くと……。 | |
ガラーン。 取り残されてる南部博士。 実体を見せずに忍び寄る健を背後に立たせたまま通信機に向かったりするから、気付かないうちに逃げられるわけで、監視したければ見えるところに立たせておかないと。 |
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取り残された博士もう1カット。 |