16話:無敵マシンメカニカ
甚平活躍の回。ブチキレ南部君の変態技術力炸裂の回でもある。
チェックポイント
- ISOが作った最新のオートメーション工場が、ギャラクター基地からの誘導装置でコントロールされる。
- ベルクカッツェ「これが我がギャラクターが苦心の末に作り出した恐るべき新兵器、自己改造マシンメカニカだ」
- カッツェがカセットを入れると、車輪付きの芋虫のような形に変わるメカニカ。
- トンネルに入ったと甚平は疑うが、サイズ的に無理、と誰も信じない。甚平はトンネルの中へ。
- 南部博士のお宅拝見。
- たまにがんばると、侵入でロープか何かに引っ掛かって墜落して気絶する甚平。しかしギャラクターには見つからなかったようで……。
- 甚平が基地を破壊、マイクロフィルムを持ち出す。
- 健がメカニカ改造の隙をついて南部博士謹製のカセットを入れる。ベルクカッツェ逃亡。
今回の南部博士
- 南部「こちら南部。目的地は国際科学技術庁の新工場だ」
- 南部「ギャザー、ゴッドフェニックス発進せよ」
- 南部「うーん。やられた。見事にやられた。何ということだ。我々科学技術庁がまんまと一杯食わされたのだ。うーむ。ギャラクターめ」
- 南部「我々はさんざ苦労して、ギャラクターのために新兵器を作ってやったようなものだ」
南部「これはロボットの電子頭脳だ。ギャラクターはこの電子頭脳を外部から巧みに誘導して、あのおそるべきメカニカを造り上げたに違いない」
健「それでは、メカニカの変身の秘密は何ですか」
南部「おそらくギャラクターは、自動改造メカニックを開発したと考えていいだろう」
竜「何だぁ、それは、俺達が変身するのと同じなんですか」
南部「うーん、違う。例えば自分達の作りたいメカニックがあったとする。すると、設計技師がその設計図を描くだろう。その設計図を超小型のマイクロフィルムにしたものをカセットに入れてセットすれば、自動的にそのメカニックを作る装置が、理論的には考えられる」
ジュン「それじゃギャラクターは」
南部「そうだ。やつらはその理論通りに装置を開発してメカニカを作ったのだ」
ジョー「しかし、俺達にはバードミサイルという武器がありますよ」
南部「だめだ。メカニカの金属はバードミサイルでは勝てない」
健「それじゃあ博士、どうすればいいんですか」
ジュン「博士」
南部「マイクロフィルムだ。ギャラクターの使っているカセットの中のマイクロフィルムさえあれば勝てる見込みがある」
ジョー「すると、ギャラクターの秘密基地を見つけて」
南部「そのマイクロフィルムを盗み出さなきゃならんことになるな」 - 健「博士、現在メカニカはハイチタンとニッケル鉱を飲み込んでいます」
南部「メカニカは最初から、それを盗む目的だったんだ。それは最新の鋼なんだ」
健「どうするつもりなんでしょう」
南部「おそらくメカニカを自己改造する材料に使うのだろう。何をするかわからん。甚平も居ないことだ。帰ってこい」
健「ラジャー」 - 南部「甚平、なんだこれは」
甚平「マイクロフィルムだって言ってたよ。何か大切なものらしいんで、かっぱらってきたんだ」
南部「やった。これだ!これが改造メカニカの秘密を握るマイクロフィルムなんだ。でかしたぞ甚平」 - 南部「マイクロフィルムはギャラクターのものだが、中身は私の設計した新しいメカニックの設計図が収められている。後は君に頼まねばならん」
健「わかりました。これをあの怪物メカニカに何としてもセットするんですね」
南部「うん、決死の仕事だ」
健「わかっています」
感想・考証・議論
ISOの新工場のコントロール室に詰めていた職員。今回のユニフォームはまあ大人しいデザインかと。しかしこの直後、狂ったロボットのビームを喰らってこの人は殉職。 話の最初に出てくるISO職員で、助かる奴は居ないのか? |
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南部博士のお宅拝見。陸側の入り口から。玄関もかなり広い。変な形をしている。 | |
ISOの工場が破壊された上にギャラクターに利用されて、机を叩いて悔しがる南部博士。普段は攻撃されても結構冷静なのに、今回は激怒中で、めずらしく感情を見せている。 攻撃されたことよりも、せっかく作った工場が利用されたことや、理論上は可能だと思っていたものをギャラクターに先に作られてしまったことの方を悔しがっているような……。 |
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眉間に皺寄せて機嫌が悪い、ブチキレ中の南部博士。 科学者としてプライドを傷つけられてキレているようにしか見えないんだが。 |
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お宅拝見その2。かなり広いコントロール室があったりする。三日月基地を作ったけど、いつもそっちを使うというわけでもないらしい。 | |
私の作った新しいメカニック=遊園地だったというオチ。他にもうちょっと有用なものを作るとか、壊された工場を復旧するための機械を作るとか、考えなかったのか南部博士。ブチキレた挙げ句にやけくそでプログラムしたとしか……。単に部品に戻すといったプログラムも有り得たはずなんだけど、何か形にしないとおさまらなかったらしい。で、メカニカがやってきてた海岸まで、わざわざ自分のプログラムの成果を確かめに来たってことか。 | |
微笑んでご満悦中の南部博士。音声は入ってませんが、口を開けているあたり、どう見てもこの後例の高笑いをしてくれそうです。 ところで元々、十万度の温度にも耐えられるような材料で作られたロボットで、バードミサイルも通用しない代物だったわけで、今度は、壊そうにも壊れない遊園地が出来たと……。しかも、本来なら工業用途の新材料をふんだんに使って、別の意味で超高級遊園地になったと。まあ、移転とか撤去ということになったら、また南部博士がプログラムすればいいのか。 後ろのコーヒーカップに乗ってはしゃぐのは自粛したらしい。 私としては、十年後くらいに撤去しなければならなくなって、プログラムを入れようとしたら、コンピューターが壊れていて……というオチを希望。で、どうやって壊すかまた南部博士が頭を悩ます、と。 |
暫く見ていなかったのでどういう話か忘れてて、プログラムで形を変えるロボットということなので、マイクロマシンみたいな集合体が自由に動き回って構造を変えるのかと思ったら、そうではなくて、結構大きなパーツのままで変形していた。