37話:電子怪獣デンジラー
実質的なG-6号は三輪博士の犬のタロウではないのか。
チェックポイント
- 翼竜が済むという凍っている湖を調査に行く三輪博士。この年だけ冬にも凍らなかった。
- 三輪「タロウ、こいつを届けるんだ。行先は南部博士だ」
とんでもない山奥に、記録を持たされ放されるタロウ。 - カッツェ「湖の伝説が、ギャラクターの電子レンジラーで現実のものになったのだ」
- 忍者隊の装備はスノー用に南部博士が改造。
- 忍者隊と同程度に戦うタロウ。閉じ込められて水攻め。
- 三輪博士を連れて逃げるガッチャマン。
タロウは谷底に。 - 三輪博士無しで実験を開始するカッツェ。
- コントロールを失ってめくらめっぽう焼き尽くし、ついでに基地も焼いて自爆。
今回の南部博士
- 南部「タロウ、おすわり」
健「博士、お客というのは?」
南部「さよう。これがお客様のタロウだ」 - 南部「太陽エネルギーを研究している世界的な科学者三輪博士が自分の子供のようにかわいがっている犬だ。そのタロウがカメラをくわえてはるばると私の所へやってきた。さて、そこに写っていたものだが……サンジョウ湖だ。原子力エネルギーをはるかに越える太陽エネルギーを作りうる場所として、三輪博士はこの場所を選んだのだ」
竜「何故その場所を選んだんかいのう」
南部「1年中凍っているからだ。湖全体を偏光ガラスにして太陽光線を集め、強力なエネルギーに変えようというのだ」
ジュン「わあ、すばらしい発明ね」
南部「だが、この方法もあとわずかで完成するというとき三輪博士は行方を断ってしまった。いや、湖の異変にびっくりして研究所を飛び出したらしい。巨大なレンズのように凍るはずの湖が、今年に限って凍らなかったのだ」
健「つまり、何者かが博士の研究の邪魔をしたというんですか」
南部「いや、もっと恐ろしい企てかもしれん。博士の研究をもっと巨大化し、強力な破壊のためのエネルギーに変えようとしている者が居る」 - 南部「そうだ。ギャラクターをおいて他にない」
- 南部「三輪博士の研究が世界の平和のために利用させるなら、素晴らしいものだ。だが、その反対なら、どうしても三輪博士を救い出さねばならぬ。世界平和のためにも。そして、三輪博士は私のかけがえのない友人なのだ」
健「博士、僕たちに任せてください」
南部「うむ。頼んだぞ。ギャザー、ゴッドフェニックス発進せよ」
感想・考証・議論
三日月基地内の忍者隊の部屋のレイアウトがわかる回。テーブルやソファはかなり窓際。 | |
ビデオカメラの映像を出す装置。 90度曲がったテーブルが健と竜の前に来るはずだが、何も無い。部屋のもうちょっとずれた場所かと思ったら……。 |
|
最初のシーンのソファと椅子らしいものが配置されている。しかしテーブルはない。 しかも、場所は窓際ではなく、反対側の壁に近い。 もしかして、南部博士が映像見せるってんで、わざわざ椅子を移動させたのか? |
|
しかし。再生を終わった南部博士が振り向くと最初の配置のテーブル付きのソファに。 | |
場所も最初と変わらず窓際。テーブルもちゃんとある。 伸縮自在なことになっている……(汗)。 |
|
今回、健はスノーモビルで移動。他の諸君のメカも、南部博士がスノー対応に変えた。 | |
健「タロウが死んでいなければ、これでここへ呼ぶことができる」 甚平「もし死んじゃっていたら」 健「一時間以内なら、タロウの脳に入っている装置によって、生き返らすことができるんだ」 |
|
タロウが生きていたので、反応する装置。 えらく便利な装置だが、ところで、タロウの脳に装置を埋め込んだのは一体誰か、が問題。そういうことしそうなのはやっぱり南部博士だよなぁ。健に呼び出し装置を持たせることができたのは南部博士だけだし(三輪博士はビデオは渡したが他のものは渡してない)。 親友の三輪博士に向かって、「万が一の時にも愛犬を助けられるかも」と説得してだいぶ前に装置を埋め込むことを勧めたのか、それとも、お客様扱いしておいてさっさと埋め込み手術まで済ませていたのか……。どっちにしてもやってくれてます。 Fでの体たらくを考えるに、その装置は自分の頭にも埋め込んでおくべきだろう南部君、と思うんだがねぇ。 |
|
ギャラクターに協力させられてションボリな三輪博士。 |
南部博士の所に行くよう指示されて、とんでもない山奥から迷わずビデオを持って南部博士のところまでたどり着き(ISO本部に行くにせよ、別荘に行くにせよ、三日月基地に行くにせよ、犬が南部博士と遭遇するのってかなり大変そう)、忍者隊なみに敏捷で、忍者隊と遜色無いくらいにギャラクターの兵士を倒し、忍者隊のピンチを救って、最後は三輪博士を助けて殉職する、という、どう見てもG-6号候補になるとしたら犬のタロウだろうという回であった。