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F-17話:戦慄の魔煙都市

 イエローサルトリンという鉱石から作った神経ガスを、タンクローリーを使ってニュージョーク市に撒く。その後、鉄獣が出てきてタンクローリーを合体させて、ISO本部に迫る。鉄獣本体を爆発させずに撃退。

チェックポイント

  • ニュージョーク市にあるISO本部の周辺を警戒する忍者隊と国連軍。
  • ニュージョーク市に入るためには検問を受けないといけない。忍者隊が任にあたっていたが、甚平がタンクローリーを見逃したためにガスが撒かれる事態に。
  • ガスを満載したタンクローリーを載せたタンカーは沖に停泊したまま。
  • タンクローリーは水陸両用。
  • ケンペラー「ええい、たかが4匹のアホウドリに何をもたもたしている!」
  • コックピット内の気圧を上げて、中に入ったガスを追い出す健。
  • ハイパーシュートで鉄獣の頭を狙って破壊。ガスの入った胴体部分はそのまま残る。

今回の南部長官

  • 南部「健の言う通りだ。被害は一番街の数十倍の規模に及ぶ」
  • モニターの男「長官、市民の抗議が殺到しています。なぜ、神経ガス部隊の上陸を許したのかと」
    南部「……」
    モニターの男「このままでは、科学忍者隊、ひいては国際科学技術庁にまで非難が集中します」
    南部「……」
    モニターの男「このままでいいのですか」
    南部「私は科学忍者隊を信じている。彼等の戦いは私の戦いだ。どんな非難にも耐えよう。それが私の義務だ」
  • モニターの男「南部長官、国連軍から緊急避難命令が出ました」
    南部「職員を全員避難させるんだ」
    モニターの男「で、長官は?」
    南部「心配しなくていい。君には職員誘導の役目がある。さ、早く行きたまえ」
    南部「頼むぞ……ガッチャマン」
    (ISO本部前を守る戦車は破壊され、ガスが漂ってくる)
  • (鉄獣からミサイルが放たれ、ISO本部ビルに命中。衝撃で南部も倒れ、ビル内にもガスが漂う。)
    健「長官、大丈夫ですか!長官」
    南部「大丈夫だ、健」
    健「長官、今ならまだ間に合います!待避してください!」
    南部「私のことなど心配するな。君たちの力にニュージョーク市の運命がかかっていることを忘れたのか」
    健「長官……」
    南部「君たちが死にものぐるいで戦っているというのに、どうして私がこのビルを離れられよう。健、国際科学技術庁は私の船だ。船と運命を共にするのは船長の義務だ」
    (シャッターを閉めて?立てこもる)

感想・考証・議論

01.png 長官室のモニター。壁の半分から上は周囲がモニターになっているらしい。入り口はこの図の手前だろう。
02.png 長官室の操作卓の上の赤いスイッチを押すとシャッターが降りる。通路らしき所にシャッターを下ろしている。
03.png こちらは、磁気テープの格納庫にシャッター。テープのサイズが時代を感じさせる。
「お約束」の「コンピューターから吐き出されてくる紙テープを読む」も、IIまではあったわけで……。
04.png で、きっちり立てこもれているのかと思ったら、シャッターはISO内の通路や部屋入り口だけだったらく、長官室の窓は破損したまま。攻撃に備える目的であれば、シャッターが窓にないと意味がないのだが、一体何を考えてこういう仕様にしたのだろう。おかげで、割れた長官室の窓からガスは入り放題、南部長官はハンカチを鼻と口に当てて耐える羽目に。
戦いが終わって竜とジョーに支えられてさすがに疲れている様子だが、これに懲りたら、長官室の窓にもシャッターを取り付けるべきだろう。長官ならそれくらいの予算は一声かけるだけで使えるんじゃないの?
 それに、忍者隊に携帯酸素ボンベを装備させてるんだから、同じ物を2,3個、長官室の机の引き出しにでも突っ込んでおいた方が良いのではないかと。

 ところで、「船と運命を共にするのは船長の義務」じゃなくて、他の人達を避難させた後で一番最後に退去するのが船長の義務、じゃなかったっけ?南部長官、何か間違えてないか?まあ、大戦中は、艦長が撃沈された船と運命を共にすることはあったらしいけど、そういう玉砕覚悟の戦いをやってるわけじゃない上に近未来という時代設定なんだから、何だかそぐわない。いや、よっぽどの船フェチなら止めませんけど……。

 南部長官の部屋は、ISO本部ビルの上の方(ほとんど最上階?)の1フロアの相当広い部分を使っているらしく、やたら窓の多い状態になっている。権威や権力の象徴としてならそれでいいんだが、戦闘指揮所としてはどうなんだ。指揮権が南部長官に集中しているのなら、ミサイル一発で部屋ごと南部長官を吹き飛ばした方が、忍者隊を相手にするよりも手っ取り早い。シャイアンマウンテンの例もあるように、潰されて困る設備は上からの攻撃に備えて地下深くのシェルターの中、というのが定番だし、忍者隊の基地の方はそうなっている。

 下手に長官なんかに就任するよりも、長官には誰か他のお飾りを立てておいて、ISOの実権を握って裏から動かした方が、いろいろと動きやすかったんじゃないかな>南部博士。あ、ひょっとしてそれが初代とIIの南部博士か。

 ケンペラーのキャラが、IIのゲルサドラと混じっていて爆笑。上司のエゴボスラーがゲルサドラに心酔していると部下までそうなるということなのか。案外、エゴボスラーが「科学忍者隊を今後アホウドリと呼ぶこと」とお触れを出していたりして。