F-23話:魔のメカランド
タンガニア国王がオールドヘブン市にやってくる。歓迎のパレードの途中で、操られた子供達が国王を襲う。踏査に向かった忍者隊も操られて、国王の居るホテルを強襲する。異常に気付いた南部が踏み込んで止める。
チェックポイント
- オールドヘブン市はISO本部のあるニュージョーク市と近いらしく、南部は催眠電波対策のため、短時間のうちに往復している。
- 国王が乗ってきた機体はコンコルドっぽい。
- パレードの出発地点の遊園地の観覧車が、催眠電波を出す装置になっていた。
- 催眠ガスを出すカプセルを健が投げ、ジョーが羽根手裏剣で壊すことで周囲の人間を眠らせる。
- 催眠電波の設定が語られる。
- ISOの妨害電波用の車の出力では追いつかなかった。車は技師ごと爆発。
- サイボーグ体故に南部に肩を打ち抜かれ、エネルギー源にされた上、鉄獣の暴走を止めるために原子炉の中に入り、片腕がきかなくなるという気の毒な役回りのジョー。バイザーも溶けている。
今回の南部長官
- 南部が国王を最初に出迎える。
- 南部「国王陛下、ようこそおいでくださいました」
- 国王「ひょっとしてこの人達は科学忍者隊では?」
南部「それは国際科学技術庁の最高機密ですので、お教えできません」 - 歓迎パレード観覧席で、国王の隣に南部。
- 国王「こんなすばらしいパレード、私、とても嬉しいです」
南部「いえ、今日はほんの序の口です。国王、明日はもっと大きな歓迎パレードがあります。」 - 南部「パレードに異常事態発生」
- 国王「長官の気持ち、わかりました。けが人もなくて、ほっとしています。さあ、頭をあげてください」
南部「ははっ……」
国王「子供達はどうしています?」
南部「現在、原因を究明しておりますが、それが……まだ何も」
国王「なあに、子供達に悪人はおりません。明日のパレードを楽しみにしております」
南部「そう言っていただけますと、気持ちが安まります」 - 南部「では」
- 南部「すると、誰一人何も覚えていないんだな」
- 南部「私だ。南部だが」
南部「何、駅の通りで群衆が?」 - 健「まるで、集団で催眠術にかかったような動きでした」
南部「催眠術?そうかもしれん。科学力を使って集団催眠をかけることができるのは、やはり……」
健「ギャラクターと、エゴボスラー一味」
南部「うん。私は一旦ニュージョーク市に戻る。」
健「我々はここに止まって警戒します」
南部「頼むぞ」 - 技師「長官、催眠波の解析結果が出ました。これは特殊な電気波動で大脳を刺激して、RNAを変させ、それに同調するキーウェーブを浴びせて誘導するんです」
南部「それで人間を操るわけか。そのキーウェーブを妨害する方法はないのか」
技師「妨害は可能です。かなりのパワーが必要ですが。」
南部「うーむ」 - 南部「ガッチャマン、科学忍者隊応答せよ、科学忍者隊応答せよ」
南部「おかしい。誰一人応答しないとは……。あ、まさか。急いでくれたまえ」 - 南部「ガッチャマンは来ていないか」
- 南部「君はここで妨害電波を出せ。私はこれを持って中に」
- 南部「ガッチャマン……」
- 忍者隊の応答が無かった時点で異変に気付いて対処を始める。
- 電波センサー兼発信装置らしきものを手に「あの電波車の出力ではまだパワー不足なのか」
- 忍者隊の銃撃をものともせずにテーブルを飛び越える。
- 南部「あの電波車の出力ではまだパワー不足なのか」
- テーブルを盾に銃撃を防ぐ南部。
- 南部「彼等は悪魔の科学にあやつられているのです」
- 南部「このままだと国王が……」
- 南部「だめだ、やらなければ国王がやられる。他にこの危機を脱出する方法はないのか……そうだ、ジョーはサイボーグだ。ジョーのエネルギーを」
- 南部「この方法しかない。ジョー、がまんしてくれ」(ジョーの肩を打ち抜く)。ジョーのエネルギーを発振装置につないで電波を妨害。
- 南部「ジョー、気が付いてくれ」
- 南部「ああ……気が付いてくれたか」
感想・考証・議論
催眠電波の分析結果の出力。IIで定番だった紙テープから印刷に変わっている 。 |
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忍者隊が手前に居て銃で狙っているのに、テーブルを飛び越えるアクション南部君(笑)。手に持っているのは小型の電波検出&発振装置らしい。 もうこうなったら誰かフィギュアにしてくれ。買うぞ。ボディはG.I.ジョーと共通がいいな。パイロットスーツ着せてやる。 |
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銃は忍者隊のものと形状が同じっぽい。 設定が見当たらないので確定できない。 |
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ろくな照準もせずにジョーの肩を撃ち抜いてる。見事。 |
ISOの電波車が過負荷で技師もろとも吹っ飛んでるわけで、ISOって戦闘に関わらなくても結構危険な職場かもしれない。労災申請の件数が異常に多いとか……。