F-32話:宇宙パルスの謎
天文台がある都市が相次いで襲撃される。宇宙パルスの観測妨害が目的。科学忍者隊はパルス集束器を開発し、次の攻撃目標のエド市に向かって鉄獣を撃破。鴨技師長大活躍の回。
チェックポイント
- 鉄獣出撃シーンから。天文台が攻撃され、職員が灰になって崩れ落ちる描写。
- 鴨技師長の肉親が、孫の正一だけであることが語られる。
- 総裁Z「宇宙の彼方で作り出している反物質合成に伴うエネルギー漏れが思わぬところで役に立ったわ」 総裁Zの企みが宇宙の彼方で行われている事が視聴者には明らかにされる。
- 鴨「攻撃を防ぐためのバリアにも弱点はある。光線を発射するためには、発射口付近のバリアを一瞬、解いているはずだ。それでなければ自ら張ったバリアの中で、光線が爆発してしまう」
- パルスを破るには、反射装置が必要。天文台にあるもので充分だと鴨が言ったので、鴨とジョーがプラザム天文台に向かう。
反射装置を手に入れる。 - G-1号に反射装置をセット。
ビームを反射しながらバリア内部に突っ込んで体当たりでビーム発射装置を破壊。ハイパーシュートで決着。
今回の南部長官
- 長官室にて。
南部「総裁Zが宇宙パルスを使って、何事かをたくらんでいることはもはや疑う余地もない。」 - 南部「これらの破壊方法だが、強烈な光線兵器で街と天文台を溶解されたそうだ」
- 健「強烈な光線。宇宙パルスと何か関係があるんですか」
南部「いや、あるとすればむしろ天文台との関係を考えるべきだろう」
健「天文台?」
南部「そうだ。この3つの都市には、それぞれ大きな天文台があった。総裁Zは宇宙パルスを調べられることを恐れているのだろう。今、鴨技師長に、スペンサー博士のデータをもとにして、パルス集束器を作ってもらっているところだ」
健「パルス集束器?」
南部「総裁Zの謎を解明するためには、その宇宙パルスAQ3という、宇宙線の一種が一体どのような性質を持つものか分析する必要がある」
健「そのためにパルスを集めるんですね」 - 職員「南部長官、子供が長官に会いたいと受付に来ているのですが」
南部「子供?」
職員「ええ、あ、こら」
正一「正一だよ、南部のおじちゃん」
南部「正一君…わかった、第三ホールへ案内してくれ」
職員「はい」 - 南部「鴨技師長のお孫さんだよ」
忍者隊「へぇ」
健「鴨技師長の」
南部「唯一人の肉親だ」 - (回想シーン)
南部「おそらく、大変な任務になるだろう。しかし、この仕事の適任者は君しかいないのだ」 - 鴨「やりましょう。世界平和のためです」
南部「ありがとう」 - 南部「無理を言って済まん。正一君を悲しませてしまったようだな」
鴨「助手のおさだ君に預かってもらいます」 - ISOから基地へ
南部「エド市に鉄獣があらわれた。現在、防衛軍が応戦しているが、特殊エネルギーを使用すると見ている」
健「宇宙パルスですね、長官」
南部「正確には、宇宙パルスに誘導された特殊エネルギーだ」
健「よし、出動する」
南部「待て。鴨技師長にも同行してもらいたい」
鴨「わしが?」
甚平「エド市だぜ、正一君が」
鴨「え?だ、だめです。わしが行けば科学忍者隊の足手まといになります」
南部「技師長、パルス集束器は完成しているはずだ。それをガッチャスパルタンに積み込み、鉄獣のエネルギー源は何かをつきとめるのだ。集束器を使えるのは鴨技師長、君だけだ」
健、ジュン「鴨技師長……」
鴨「わかりました、必ず成功させます……」
南部「科学忍者隊出動せよ」
感想・考証・議論
鴨技師長の肉親について語られる。
またしても南部の説得によって、鴨技師長と孫の正一が引き離されたことが判明。レッドインパルスの件といい、他人の家庭を壊さずに仕事を頼むことができないのかね>南部君。
鴨技師長が、鉄獣のビームを反射するために、天文台から手に入れた反射装置。 おそらく、アポロ計画で月面に置いてきたレーザー光の反射板を参考にして絵にしたと思われる。どんなものかというと、 こんなのを縦横に並べたもの。レトロリフレクターといい、入射ビームの方向に正確に反射光を返す光学部品。 |