27話:南部博士死す!
ある意味最強(最凶)コンビが誕生したのではないかと思われる。
チェックポイント
- 南部博士はロング岬へパンドラ博士と出張中。
- 撃たれたという連絡で、諸君もロング岬へ急行。
- 医者「小口径の銃のようなもので頭を撃たれています。この側頭部に弾丸の通った後があります。脳には達していないのですが、どういうわけか、脳波はひどく乱れていて、そのため我々も慎重に対処しています。」
- パンドラ博士は自分の部屋で計算をしていて、南部博士は一人の時に撃たれたと話す。
- 南部の代わりに秘書として自分が指令を出す、とパンドラ博士が告げる。
- ジョーが焦って発砲。
- パンドラ「これはシンレーダーといい、サイキックパワーの制御と探知の装置で、わかりやすく言えば、心霊現象や脳波を増幅してエネルギーに変えるマシーンなの
パンドラ「ごらんなさい、この波を。北の方から特別な波長が感じられるわ。この波長が狙っているのは、きっと重要人物に違いない」 - 北の、脳波発振源を見つけて叩け、という指令を出すパンドラ。
- ISOから、南部博士が死んだとゴッドフェニックスに連絡。
- ジョーだけわかれてパンドラの元へ。
- 戻るというジュンをひっぱたく健。任務続行を命じる。
- 怪物を作るために脳波を提供するゲルサドラ。想像した怪物が実体化するらしい。
- 姿の見えない怪物に襲われる警備員。
- パンドラは、ゲルサドラに発見されないように南部博士を仮死状態にしておいた。
- ジョーとゲルサドラのサイキックバトル。
- 諸君がゲルサドラの所に到着するのと、サイキックバトルでジョーが一撃をあたえるのが同時。
- 作戦失敗に腹を立てた総裁Xが基地を爆破。
- パンドラ「博士をギャラクターの魔の手から守るにはこうするより仕方がなかったのよ」
- パンドラ「あの怪獣が博士の脳波を頼りに迫って来ることを知ったあたしは、一時的にでも南部博士の脳の働きを止めることを思いついたの。もちろん特殊な銃でね。しかも味方も欺いて。だって、あたしの予知したこのことは、誰にも信じてもらえないと思ったからなのよ」
- パンドラ「いいのよジョー、あなたこそ南部博士を救ってくれたのよ。そのサイボーグの脳が無かったら今頃は……」
今回の南部博士
- 南部「諸君には余計な心配をかけて済まなかったなぁ」
- 南部「そうだ、普通の人間ならとてもあのパワーには耐えられなかっただろう。おかげで、マントル採取工場の調査に戻れる。ありがとう」
感想・考証・議論
寝てる南部博士が堪能できます……ってか、それ以外にもツッコミどころ満載。
ロング岬へ調査に赴く南部博士とパンドラ博士。ぱっと見た感じではいい雰囲気なんだが、この話が終わるころには、実は最凶コンビの誕生じゃないかということが判明する(笑)。 | |
撃たれた南部博士のX線写真らしい。側頭部に傷があるが、脳には達していない。 | |
病室に運ばれていくシーン。 | |
寝てる南部博士のアップ。眼鏡は無い。かわいい……。 黙って寝てると人畜無害なんだけどなぁ(笑)。 それにしても南部博士が寝てる時ってろくなことになってません。初代じゃ猿の脳波にされて自爆装置のスイッチを入れかけたし、今回は問答無用で脳波を止められ仮死状態に。Fでは洗脳装置による頭痛で、一度は眠ったものの装置に操られて暴れ回って破壊の限りを尽くすし。 |
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心配して見守る諸君。 上のX線撮影像を考えるに、どう見ても頭部にそれなりの怪我なわけで、包帯でも巻いてやれよ……。真面目に手当てする気があるのかこの病院は。 |
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ゴッドフェニックスにISOからの通信で、南部博士が死んだ、という連絡。その時、「南部博士〜」と叫びながら、健の頭の中にあった南部博士像。健、こんなの想像してたんだ……。 | |
パンドラ博士がこっそり南部博士を隠したところ。病室から敷地内の別の建物に移動させただけ。 で、何ですかこのオカルトじみたベッドは(笑)。何で四隅にたいまつを立てて火を付ける必要があるんだか。インディジョーンズか何かで、これから生け贄にするか、はたまた復活の儀式をするか、って雰囲気になってます。 |
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メカが出てくるところはいいとしても、このあと、サイキックバトルが展開。やっぱり、IIは「ムー」路線を走ってるような。小隅先生にいろいろ聞いて科学を入れる方向で考えたはずなのにねぇ。 後ろの方の南部博士のベッド、何でその形なんですか……。天蓋付きのベッドにしろとは言わないけど、全体を見ても何だかなぁ。しかも、どっかから光が差し込んで南部博士だけ照らしているあたりが余計怪しいし。火は消えてるみたいだけど。ご神体扱い? |
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さらに儀式用だろうということがまるわかり。階段で上がる台の上に、さらに固い材料でベッドを作って南部博士を寝かせている。 これからここでミイラを作ります、とか言われてもちっとも違和感が無いぞ……。 パジャマに着替えさせられて寝てる南部博士は珍しいけど。ところで眼鏡は何処へ? |
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復活した南部博士。心配かけて済まなかった、と平然としている。 IIを見直して気付いたんだけど、ピントがやたら甘いシーンがある。明らかにピンぼけだろうという……初代とFではあんまり目立たなかったんだけど、IIの製作で何かあったんだろうか。 |
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前回と今回の最初の方で使われた狙撃シーンは予想図というか想像図で、こっちが実際に起きたことらしい。 怪物が襲ってくるのをパンドラ博士は「予知」して知ったと。そう言われてしまうとそれ以上追求のしようがないんだけど、「予知」って一体……。科学はどこへ行ったんだーっ! その上、誰も信じてくれそうにないから味方から欺いて南部博士の脳を止めたのがこの方法だ、というのは、どう考えてもぶっ飛び過ぎです>パンドラ博士。 相手は普通の人じゃなくて南部博士ですよ。命は助かると考えていたのかもしれないけど、脳波が戻ってみたらパーになってました、って可能性は考えなかったのかしら。南部博士にバカになられちゃ、かなり困ったことになるわけですが。 まあでも、さすがの南部博士もびっくりしたんじゃないかなぁ、採用したばっかりの秘書に事情も知らされないまま問答無用で撃たれたわけで……。「ええーっ、何で?」と思ってそう。 ところで、正面のこの位置から発砲して、何で傷が側頭部しかも後ろの方なのかが激しく謎です。上の方のX線撮影の図だと、横から撃たれないとああはならないわけで。 |
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南部博士だってこれまでさんざん、敵を欺くには味方、ってな作戦をやってきてるわけで、同じコトをやった秘書をさらに信頼したふうではあっても、苦情を言った様子はない。問答無用で頭を撃って脳波を止めるという乱暴な作戦に出ても、結果オーライで認めているご様子。 南部博士の偉いところは、自分に対しても他人に対しても評価の基準が一貫しているところではないかと。 しかし、客観的に考えると、この二人が揃うと、双方天才の上、平気で味方を欺き、目的のためには強引な方法でも平気で採用するコンビ、ということで、もはや止める方法がないというか、止める人がどこにも居ない、最凶最悪のコンビじゃないのかと。ISOと南部博士が考慮の末に秘書を選んで、とんでもないのを連れてきちゃったということではないのかと。まあ、パンドラ博士位の人でないと、南部博士の秘書は務まらないのもわかるんだけど。どう見てもGタウンもマントル計画室も、今後は南部博士×2のパワーで運営されそう。 私が選んだ秘書に間違いは無い!と言いたげな視線で胸を張ってる南部博士が素敵です。 |
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感謝の言葉に紛れこませて、ジョーがサイボーグであることをあっさりバラしてしまうパンドラ博士。驚愕する諸君にはかまわず、「そうだ、普通の人間ならとてもあのパワーには耐えられなかっただろう。おかげで、マントル採取工場の調査に戻れる。ありがとう」と、ジョーがサイボーグになってたという事実にはちっともこだわらず、あっさりスルーした上、マントル採取工場の方ばっかり気にしているらしい南部博士。ジョーはサイボーグでもまあいいや、と思ってるのが丸わかり。遠くを見つめた目は、既に事故への対処方法に考えを巡らせているあらわれでしょうか。本当にこの二人はいいコンビです。南部博士一人でも大変だったのに、それが2倍になって、周囲はたまらんだろうけど。 いやね、この分だと、もし、ジョーから告白してたとしてもですよ、 ジョー「博士、実は俺の体はサイボーグで……」 南部「あっそう」(昭和の帝の口調で) ってな光景が頭に浮かぶわけですが。 |