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37話:燃えろ!はがねの翼

 タイトルと内容の関係がはっきりしない。

チェックポイント

  • ラッキー山脈のISO秘密研究所。ギャラクターの目的を探知するため、地底と宇宙の同時研究。
  • 地震に見舞われる研究所。
  • 探知機を研究所に運ぶ甚平。
    途中でピューマの子供を助ける。
    探知機が間に合わず研究所壊滅。
  • ジョーに殴られかかるジョー。
  • ジョー「甚平、それでもおめェは科学忍者隊の一員か」
  • ピューマが孤児だから拾ってきたという甚平に対して、捨てろというジュン。
  • ジョー「俺達が出払った後、一人で任務を果たせねェようなヤツが居たんじゃ、こっちだって不安で戦えねェぜ。そうじゃねェか、ジュン」
  • ナレーション「国際科学技術庁のラッキー秘密研究所。ここに貯蔵してあった薬品類が、化学反応を起こして有毒ガスサリンが発生しようとしていた」
  • 地震で閉じ込められるジョーと竜。
  • 中和剤が来るまで出動できない、という健。
  • ピューマを元の所に返しに行く甚平。
  • ラッキー研究所の跡地に基地。
    甚平が忍び込むが見つかる。
  • ホーンドタンクを借りて反撃。壁をぶち抜いて竜とジョーを救助。
  • タンクが倒れ、あたり一体にガスが立ちこめる。ギャラクター兵士が倒れる。ゲルサドラは逃げ出す。
  • ニューゴッドフェニックスで中和剤を撒く。
  • 甚平「ジュン……」

今回の南部博士

  • 南部「甚平、一体君は何をしていたんだね。予定通り飛んでいれば、少なくとも、あの不思議な地震の手掛かりが掴めたはずだ」
  • 南部「諸君。緊急事態だ。地震で破壊されたISO研究所で、サリンガスが漏れる恐れのあることが判明した」
    健「サリンガス?」
    南部「うむ。神経性の有毒ガスだ。万が一にも備えなければならないが、サリンの中和剤になるオキシム型の解毒剤の製造が間に合わんのだ。その上、研究所の被害の程度もよくわからん。直ちに、調査にあたってもらいたい」

感想・考証・議論

 サリンが日本でポピュラーになったのってオウム事件以後だが、この回の放映は1979年6月10日。これ以前に知られていたとしたら、ナチスが第二次大戦中に量産していたということからだろう。Wikipediaによると

1960年代にロッキーマウンテン兵器工場で大量のサリンを生産している。このサリンは一度も使用されることが無いままロッキーマウンテン兵器工場の倉庫に保管されていた。そして、1970年代になると全て廃棄処分された。

とある。ガッチャマンでは実在する地名を微妙にもじった名前を使う傾向があるし、むしろこちらを元ネタにして作られた話か。

 ところで、上で引用したシーンで何事もなく南部博士が登場しているが、アニメで見せてないところで実はものすごいことになってたんじゃないかと。33話の最後の方で、ISOの偉いさん達が会議してるシーンがあって、メンバーが、ギャラクターの地震攻撃を食い止められない忍者隊は何をしているんだと南部博士に詰め寄るシーンがある。ちゃんと仕事をしていてもその扱いなのだから、任務途中放棄で研究所一つ壊滅の上有毒ガス発生でさらに被害拡大なら、南部博士がどう吊し上げられるか推して知るべしで、指令を出しに部屋に戻ってくる前の会議場での説明が大変だっただろうという……。「会議ばっかりやってて現場には来ないくせに現場の仕事ぶりを責める大勢の偉いさん達」vs.「実働部隊の指揮官であることが権力の拠り所になっている南部博士」の構図になってて、しかも指揮官としては実働部隊の士気を下げるようなことはできない、という状況が見えてるわけで。

01.png ISOのラッキー秘密研究所。
02.png その全景。
本編ではギャラクターの起こした人工地震によって壊滅していたが、別に地震が起きなくても、洪水や土石流や上からの落石で日常的に被害が発生しそうな立地条件。しかも、さほど大きくない甚平のスワローヘリコで運べるような探知機でさえ、なかなか運べないような場所にあるらしい。
最大の疑問は、ここに勤めている人達の通勤手段がどうなっているのかということだったり。見たところかなり規模は大きいが、スワローヘリコで運べる程度の物資を輸送するルートが渓谷に沿って進入する以外に無いということは、大勢の職員は一体どうやって移動するのだろう。
 こんな立地条件のところにこの規模の研究所を作る方が物好きなような。資材の運搬が必要以上に困難なだけじゃないかと。
03.png 鳴き声で振り向いた南部博士。
何か言いたそうだが、結局南部博士の説教の前にジョーが全部言ってしまったので、口を挟むチャンスは無かった。
04.png Gタウン内の部屋。
05.png 入り口上部のランプ。赤い部分が点滅する。
ランプは部屋側についている。
06.png 両開きの自動ドアが開いたところ。点滅していた標識はドアの上らしい。
ちょっと前のシーンで、ドアは開きっぱなしでこの通路の一部が見えていた。
07.png ジョーと竜を運んだ輸送機。
ニューゴッドフェニックス以外で運ばれる珍しいシーン。
08.png コンドルアタッカーとホーンドタンクが見える。機体はかなり大きい。
09.png 飛び降りて、グライダー方式で降下。